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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋

285件の記事があります。

2014年01月04日レンジャー&アクティブ・レンジャー写真展【名古屋港ポートビル】

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

明けましておめでとうございます。
本年もアクティブ・レンジャー日記を通じて藤前干潟の自然や生き物について
お伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【曇りでも何とか見えた初日の出(藤前活動センター前から)】

さて、今年の初めてのお仕事は、今年度、9箇所を巡回している
「レンジャー&アクティブ・レンジャー写真展」の展示作業でした。
7箇所目となる1月の写真展は、名古屋港ポートビルで明日より実施します。


【展示作業中・・・】

【無事展示できました】

【2階にある回廊にて展示を行っています】

名古屋港にあるポートビルは、展望室や名古屋海洋博物館がある建物で、
名古屋港を一望し、名古屋港の発展の歴史を学ぶことができます。
また、ポートビルの近くには名古屋港水族館もあります。
名古屋港に遊びに行かれたついでには
ポートビルで開催中の写真展もぜひご覧くださいね。

<名古屋港ポートビルでの展示>


【日 時】平成26年1月5日(日)~15日(水) 9:30~17:00
     ※14日(火)は休館日
【場 所】名古屋港ポートビル2階(市営地下鉄「名古屋港」駅すぐ)
【入場料】無料
【連絡先】名古屋自然保護官事務所(℡ 052-389-2877)
【主 催】環境省中部地方環境事務所

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2013年12月26日完成!干潟のクリスマス・ツリー

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

クリスマスは昨日で終わってしまいましたが、
12月22日に先日ご案内した「干潟のクリスマス・ツリーを作ろう!」
開催されたので、今回はその報告をします。

このイベントは、藤前干潟の近くある海岸に流れ着いた
貝殻や流木、ペットボトル、プラスチック破片などの漂着物を使って、
クリスマス・ツリーの飾りを作るというものでした。

【海岸で漂着物探し】

【組み立てたり、色を塗ったり・・・】

【みんなで作ったクリスマス・ツリー】

飾りを作っている間は、大人も子供も夢中になってあっという間に時間が経過。
そして、できあがった飾りは、漂着物から作ったとは思えないものばかりで、
皆さんのアイディアに脱帽でした。

最後には、レジンペレットなどの漂着物の現状や問題の紹介をして
イベントを終了しました。
楽しくも、有意義なクリスマスイベントになったと思います。

さて、クリスマスも終わって、いよいよ年末です。
皆様、良いお年をお迎えください。

【稲永ビジターセンター前より白い伊吹山を微かに望んで】

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2013年12月19日鳥獣保護区の巡視を行いました。

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

 藤前干潟鳥獣保護区の巡視を行いましたのでレポートします。

 まず初めにやってきたのは、庄内川沿いの干潟です。
この場所はカモ類やシギ・チドリ類の採餌の場や休息地として
人気が高い場所です。

 彼らの餌となるカニや貝類が干潟にたくさん住んでいるようです。
この日は北風が大変強く、コガモが少々見られただけで、
水鳥の個体数は少なかったです。



【庄内川沿いにある干潟】

 次に、藤前地区の南陽海岸を巡視しました。
潮が引いた転石帯では生き物の姿はほとんど見当たらず、
石の下でカニやヨコエビの仲間が寒そうに身を潜めていました。
 
 普段は堤防の小段の部分で漂着ゴミが帯状に見られるのですが、
藤前干潟クリーン大作戦による清掃活動が先月に行われたためか、
この日はほとんどありませんでした。


【南陽海岸】

 南陽海岸からさらに西に向かい、日光川左岸と
国道23号線が交差する場所付近までやってきました。

 この場所は不法投棄スポットとなっており、
この日も冷蔵庫や家具、衣類などが投棄されていました。
冬になって、周辺の雑草が枯れたため、ゴミが
むき出しの状態となり、よく目立ちました。


【粗大ゴミが投棄されている現場】

 日光川の河口部に移動して戸田茶屋排水機場付近を巡視しました。
この場所も堤防直下に不法投棄されたゴミ類が目立ちました。
ヨシ原に目を向けると多量の漂着ゴミが確認されました。




【戸田茶屋排水機場周辺の様子】

 次に、飛島村の一角に存在する干潟、通称「飛島干潟」にやってきました。周辺は工場地帯となっており民家はほとんどありません。
道路を行き交うのは大型トラックばかりです。

 良好なヨシ原が広がっており、干潮時には広大な干潟が
干出する場所となっております。

 


【飛島干潟】

 工場地帯の中を移動して貯木場までやってきました。
ここは木材の貯蔵スペースに浮かんでいる大木の上で水鳥が
羽を休めている姿を見ることができるポイントです。
この日は、ほとんど水鳥の姿を見ることができませんでした。



【工場地帯の中にある貯木場】

 動植物の生息状況や不法投棄、密漁の監視、
保護区内の施設の状態など、巡視でチェックする項目は
多岐に渡ります。季節によって見られる生き物や植物が違うので、
巡視をしていると四季の変化を感じることができます。
鳥獣保護区を適切に管理していくためにも定期的な巡視がかかせません。

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2013年12月12日「干潟のクリスマス・ツリーを作ろう!」のご案内

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

12月も半ばに近づき、クリスマスが近づいてきました。
クリスマス・ツリーやリースを家に飾ったという方も
多いのではないでしょうか?

藤前活動センターでは、クリスマス間近の12月22日(日)に
「干潟のクリスマス・ツリーを作ろう!」というイベントを開催します。



藤前干潟の近くある海岸には、貝殻や流木、植物の種などの自然物、
そして、ペットボトルや空き缶、ビニール袋などの人工物が
本当にたくさん流れ着きます。

今回は、これらの漂着物を使って干潟のクリスマス・ツリーの飾りを作ります。
普段は「ごみ」と呼ばれている漂着物ですが、
これからから一体どんなクリスマス・ツリーの飾りができるのか楽しみです。

皆さんも干潟や漂着物について学びながら、一緒に飾り作りにチャレンジしませんか?
ご応募をお待ちしています!

詳細はコチラ↓
『干潟のクリスマス・ツリーを作ろう!』
【日時】2013年12月22日(日)13:30~15:30
【場所】藤前活動センター
【定員】20名(先着順)
【持ち物】、帽子、軍手、タオル、水筒、防寒着、筆記用具、汚れてもよい服装
【参加費】大人200円、子供100円、幼児無料
【申込み先】藤前活動センター TEL:052-309-7260
【主催】環境省中部地方環境事務所、NPO法人藤前干潟を守る会


そして、最後に、先日の大雨の後に、
庄内川にかかった虹が見られたのでご紹介します!
藤前干潟で虹を見たのは初めてだったので、嬉しい気持ちになりました。

(稲永ビジターセンター前より、12月10日撮影)

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2013年12月05日藤前干潟マイスター講座の報告

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

既に先月のこととなってしまいましたが、
11月9日(土)に「第5回藤前干潟マイスター講座」が開催され、
今年度予定していた全てのマイスター講座が無事終了したので
今回の日記はこの報告を行いたいと思います。

昨年11月に、藤前干潟はラムサール条約に登録されてから
10周年を迎えました。
「これを機に藤前干潟の歴史や、保全された理由を深く知ってもらい、
改めて藤前干潟の価値や魅力を再認識してもらいたい」という思いで
実施したのがこの藤前干潟マイスター講座です。

今年度は講義と実習を交えて全5回の講座を行い、
延べ64人の方に参加いただきました。

第1回目(5月18日)は「藤前、不思議発見!」と題して
藤前干潟周辺の歴史や、埋め立て計画から保全に至った経緯を紹介。
また、特別ゲストの元漁師の犬飼さんから
藤前干潟周辺が豊かな漁場だった頃のお話も聴きました。



第2回目(6月22日)は干潟の一番の人気者であるカニをテーマにした
「藤前カニカニ倶楽部」を開催!
カニの生態を紹介する講義の他、カニの干潟観察会も行い、
カニの魅力を存分に感じてもらいました。



第3回目(7月27日)のテーマは「あなたにもできる!身近な環境活動」でした。
漂着ごみ、水質、生物の生息地の減少、外来種などの
藤前干潟の環境問題を取り上げ、私たちにできることを紹介しました。
また、簡単にできる水質調査として
COD(化学的酸素要求量)を測定するパックテストにも挑戦しました。



第4回目(9月29日)は「藤前野鳥倶楽部」として、藤前干潟の保全や
生態系を知る上で欠かすことのできない野鳥について紹介しました。
講義では、藤前干潟に飛来する水鳥の見分け方、最近の飛来数を解説。
その後、野鳥観察で見分け方の実践も行いました。



そして、最終回の第5回目(11月9日)は
「解決!今さら聞けない藤前のギモン!」として、
干潟とは何なのか、干潟の生態系の重要性を解説後、
藤前干潟の保全について知ってもらうべく、
ラムサール条約や鳥獣保護区の説明を行いました。
また、普段の観察会ではあまり注目することのないヨコエビなどの
小さな生き物を顕微鏡で観察し、
干潟の生態系を支える小さな生き物への理解を深めました。



第5回のマイスター講座の最後には、
3回以上参加された方に修了証をお渡ししました。
今後も藤前干潟への興味・関心を持ち、
得た知識などを周りの方に伝えていってもらえれば嬉しいと思います。
参加及び協力いただいた皆様、ありがとうございました。


【第5回マイスター講座参加者の記念撮影】

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2013年11月21日★一足早い藤前干潟の年末大掃除

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

11月16日(土)

 稲永公園周辺のナンキンハゼやプラナタス、
イチョウの葉は綺麗に紅葉して、秋も深まってきました。
この日は、セルリアンブルーの空が美しく、ワインレッドの
葉が画になっていました。



【稲永公園周辺の紅葉】

 この秋晴れの中、藤前干潟をキレイにするイベント
「秋の藤前干潟クリーン大作戦」が開催されました。



【会場の様子】

 堤防から干潟を見下ろすと、まず目に飛び込んでくるのが
多量の漂着ごみです。何度も同じ場所をキレイにしているのですが、
しばらくすると再びごみが漂着します。これらのごみは一体どこから
やってくるのでしょうか?



【ヨシ原に散乱するごみ】

 干潟に来てごみが目に付くと、ちょっと残念な気持ちになります。
一人で拾うには量が多すぎます。
 
 これを機に、たくさんのごみを回収しようと
清掃活動に全力で取り組みました。夢中になってごみ拾いを
していると軽く汗ばむくらいの陽気になりました。


【次々に堤防に引き上げられるごみ】

 毎回、この清掃活動では面白いごみがたくさん
回収されるので、この日も何か落ちていないか
ワクワクしながら作業していました。

 干潟に降りるとペットボトルや空き缶、発泡スチロール片等の
ごみがヨシ原の中で絡まっている光景が目に入りましたが、
今回は面白いごみを見つけることができませんでした。

 前回はハチミツを好む黄色いクマや有名な大耳ねずみの
ぬいぐるみが、泥で汚れて大変気の毒な姿で発見されたのですが・・

 藤前干潟には多様なごみが流れ着くので、毎回どんなごみが
回収されるのか楽しみになります。皆さんも是非、清掃活動に
参加してごみ拾いの醍醐味を味わってみて下さい。

 

【集められたごみ】

 清掃活動終了後には藤前干潟で自然観察会を実施し、
干潟や生き物の解説を行いました。今日も干潟のカニについて
熱く語ろうと張り切っていましたが、いません・・
カニの姿が見当たらないのです。春に実施した観察会の時よりも
生き物の姿はずいぶん少なくなっていました。

 



【干潟観察会の様子】



【干潟に開いた穴を掘り起こす大学生と捕らえられたヤマトオサガニ】

 カニだけは何としてもGETしたいところ!
足下にたくさん開いている巣穴をスコップで掘り起こしてみます・・
頼むからいてくれ!心の中でそう叫びました。

 グチャッと堅めのプリンをスプーンですくうような音を
周囲に響かせて皆が顔を近づけると・・・いました!
干潟を代表するヤマトオサガニです。寒さで動きがスロー。
じっくり観察することができました。

 干潟表面では生き物があまり見られませんでしたが、
泥の中にはたくさんの小さな生き物が暮らしていますよ~っと
解説したところで今日のイベントは終わり。

来年は春にお会いしましょう!

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2013年11月08日干潟の跳ぶ魚~トビハゼ~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

以前お知らせした観察会「カニのすみかに行ってみよう!」
11月4日に開催されました。

【冬直前の干潟に入って生き物を探しました】

当日はとても風が強かったのですが、
チゴガニ、ベンケイガニ、ヤマトオサガニなどのカニや、
ヤマトシジミ、ソトオリガイなどの貝をみつけることができました。

【チゴガニやコメツキガニの行動を静かに観察中・・・】

さらに、今回の観察会では干潟のシンボルとも呼ばれる
「トビハゼ」をみつけることもできました。
今日の日記は、このトビハゼについて少しだけご紹介します。

トビハゼは、頭の上の方についた大きな眼と
ぽてっとした大きな頬が特徴のハゼの仲間です。

【大きな眼とほっぺたがチャームポイント!】

腹びれも特徴的で、この腹びれで石などにぴたっとくっつきます。

【垂直な面でも滑りません】

このトビハゼ、魚なのに水中よりも陸上生活に適応しており、
干潟の泥の上で生活しています。
トビハゼは皮膚呼吸を行う能力が非常に高く、
陸上でも生きていけるのです。

さらに、名前の通り、トビハゼは魚なのに跳ぶことができます。
水の上をピョンピョンと連続して跳んで、陸地に上がってきます。


【尾びれを上手に使ってジャンプ!(9月18日撮影)】

このように姿も行動も魅力的なトビハゼですが・・・、
実は、生息数が減っており、
環境省のレッドリストの準絶滅危惧種(※)に指定されています。
全国の多くの干潟が埋め立てられて消失したため、
トビハゼの生息場所が激減してしまったのが大きな原因です。
(※現時点での絶滅危険度は小さいが、
生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種。)

今年も立冬を過ぎ、本格的に寒くなってきました。
観察会で見られたカニもトビハゼも、冬ごもりを始めたようで
ほとんど姿をみかけなくなりました。
(トビハゼは泥の中の穴に潜って冬を越します。)
来年の春、また同じ場所で
多くのトビハゼやカニが見られるのを願っています。


【枯れたヨシ原と干潟】

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2013年10月24日11月の藤前干潟のイベント

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

藤前干潟では、スズガモやキンクロハジロ、オナガガモなどのカモたちの姿が
日増しに増え、秋が深まっているのを実感しています。

【スズガモなどのカモの群れ(10月17日撮影)】

また、先日は1,000羽を超えるハマシギが確認されたそうです。
ハマシギが群れ飛ぶ姿はとてもきれいで、藤前干潟の冬の風物詩です。
今年もたくさんのハマシギが見られることを期待しています。

※スズガモ、キンクロハジロ、オナガガモ、ハマシギは
どれも藤前干潟で冬を越す、冬鳥です。

そんな藤前干潟から、11月のイベントをお知らせします!
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◆観察会「カニのすみかに行ってみよう!」
【日時】11月4日(月・祝)13:30~15:30
【場所】稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
【定員】20名(先着順)
【参加費】大人200円、小中学生100円、幼児無料
【申込方法】稲永ビジターセンターへ電話申込(TEL:052-389-5821)
※雨天時は内容を変更します。



藤前干潟のヨシはら周辺のカニなどの生き物を探して観察を行います!
冬になるとカニたちは、冬眠をしてしまうため、
あまり姿を見ることができなくなります。
今回は、その冬ごもり前のカニたちに会えるチャンスです。
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◆第5回藤前干潟マイスター講座「解決!今さら聞けない藤前のギモン」
【日時】11月9日(土)10:00~12:00
【場所】稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)
【問い合わせ先】名古屋自然保護官事務所(TEL:052-389-2877)
※参加費無料、事前申込不要



今年度、5回に渡って行っているマイスター講座の最終回です。
講座の中では、藤前干潟の特徴や重要性などを改めて紹介する予定です。
第5回だけの受講も歓迎です。
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◆藤前干潟クリーン大作戦
【日時】11月16日(土)10:00~
【場所】中堤会場、藤前会場
【持ち物】長靴、長袖の服装、帽子、タオル、水筒
※雨天中止
※参加に当たっての注意事項等はコチラをご覧ください。

先回(5月)のクリーン大作戦の様子】

今回で第19回目となる藤前干潟のクリーン大作戦です。
藤前干潟のごみを減らすことは、伊勢湾に流出するごみを
減らすことにもつながります。
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最後に、藤前干潟の出張展示のご案内です。
◆出張展示「藤前干潟のミニ水族館in大府セレトナフェスタ2013」
【日時】11月3日(日)10:00~15:00
【場所】大府市自然体験学習施設 二ツ池セレトナ(大府市横根町名高山88-1)

【セレトナの周辺にも自然があります】

藤前干潟の生き物が大府市に出張します。
藤前干潟を紹介したパネル等の展示も行う予定です。
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11月の藤前干潟はイベント盛りだくさんです。ぜひご参加ください!

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2013年10月24日藤前干潟の写真展2013

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

写真を撮ること、見ることを通して藤前干潟の魅力を知っていただくために
毎年実施している「藤前干潟写真コンテスト」。




今年の「藤前干潟写真コンテスト2013」には、
52作品もの応募がありました。
応募いただいた皆様、ありがとうございました。

応募いただいた作品は、9月28日(土)~10月6日(日)の間、
名古屋市野鳥観察館にて展示し、来場者の方に気に入った作品に
投票をいただき、実行委員会賞を決定しました。


【名古屋市野鳥観察館にて】

そして現在、入賞作品を含めた応募作品をあおなみ線名古屋駅の
あおなみギャラリーにて展示しています。
あおなみ線名古屋駅を利用される際は、ぜひあおなみギャラリーまで
足を運んでみてください。


【あおなみギャラリーにて】

◆「藤前干潟写真コンテスト2013」写真展
期間:10月11日(金)~10月30日(木)
場所:あおなみ線名古屋駅 あおなみギャラリー
※あおなみギャラリーをご覧になるだけでも、
1区間分の乗車券(200円)を購入いただく必要があります。

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2013年10月22日☆高病原性鳥インフルエンザ糞便採取調査を実施しました

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

 名古屋自然保護官事務所では、毎年この時期に
定期的に愛知県と協力して、藤前干潟鳥獣保護区にて
高病原性鳥インフルエンザの糞便採取調査を実施しています。
 
 この調査は、主に渡り鳥等の水鳥の糞便を採取し、
ウイルス保有状況を調査するものです。これにより
感染の早期発見及び感染状況の把握をすることができ、
高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化が期待できます。


【秋の藤前干潟】

 鳥類が集合している場所には糞がたくさん
落ちていることが多いので、まずはそのような場所を探します。
この日はヒドリガモ、オナガガモ、マガモが群れで見られました。
 
 狙いが定まったら調査員は手袋、マスク等を着用して
潮が引いた干潟に鳥類の糞便採取に向かいます。



【干潟に出動する調査員】

 調査当日は前日に降った雨の影響で河川が増水しており、
干潟が出現するのがやや遅れ気味でした。さらに、この日は
鳥類の糞便がほとんど落ちておらず、広大な干潟を歩きながら
探し当てるのに難儀しました。調査員6名が30分程度捜索して、
ようやく一つの検体を発見しました。

鳥の糞を発見してこれほど喜んだことはありません。


【鳥類の糞便を発見して声を上げる調査員】

 専用の竹べらを使用して糞便を採取し、
試験管に保存します。なるべく新鮮な糞便を厳選して採取します。


【竹べらで採取】



【試験管に保存】

 緑藻を食べたような緑色の物から粉砕されたシジミの
貝殻が含まれた紫色の物まで多様な糞便があります。



【糞便の多様性】

 今回の調査では目標の100検体を無事に採取することができました。


【集められた検体】

 採取した糞便は検体として専門機関に送付し、分析結果を待ちます。
ウイルスが検出されなければ良いのですが・・

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