ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年7月22日

2件の記事があります。

2020年07月22日立山室堂の歩道の通行について(代替歩道&室堂ー天狗平間)

中部山岳国立公園 立山 佐藤 裕子

明日から4連休がはじまりますね!

今日は天気が良かったおかげか、室堂もいつもより人が多く見られました。

立山黒部アルペンルートをご利用の際は、マスク、手指の消毒を携行の上、お出かけください。

■代替歩道は通行可能です。

妊婦、乳幼児、喘息等呼吸器疾患のある方、持病のある方などが"高感受性者"と言われ、低濃度の火山ガスでも発作等を起こす場合があります。

エンマ台から雷鳥荘間は特に地獄谷から流れる火山ガスの影響を受けやすい場所で、歩行の際は注意が必要です。

上記の理由から平成26年に代替歩道を整備しました。

室堂山荘から一ノ越山荘に向かう道の途中(室堂山荘側)に代替歩道の入口があります。

(↑写真参照)

また、以前一ノ枝ARからも日記 でお知らせしておりますが、下記にて現在の火山ガス濃度を確認することができます。

●火山ガス濃度監視閲覧システム〈PC版・スマホ共通〉

http://52.68.12.47

風向きによっては急激に濃度が上昇する可能性がありますので、ご注意ください。

代替歩道入口から神の道と雷鳥沢の分岐の間は、

歩道に残雪(例年融け残る場所)が斜面になって雪がついているので、歩行の際はご注意ください。

※高山植物の保護等のため、歩道以外は歩かないでください。

■室堂から天狗平 通行可能です。

歩道上、雪は見られません。

(↑室堂側のロープも撤去しました。)

安全に注意し、楽しい連休をお過ごしください!

中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新たな生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年07月22日新穂高ロープウエイ新ゴンドラが営業開始!

中部山岳国立公園 福澤春彦

中部山岳国立公園の北アルプスの山々を間近に臨むことができる日本有数の

山岳観光地、また西穂高岳の代表的な登山口である新穂高ロープウエイにか

かるゴンドラがリニューアルされ7月22日に営業を開始しました。

新穂高ロープウエイは、この7月で50周年を迎え、それに合わせて今回リニュ

ーアルされたのは第2ロープウエイの2階建てゴンドラと「しらかば平駅」です。

実は旧ゴンドラも日本初の2階建てゴンドラでしたが、今回も2階建て、しかも

機能やデザインがバージョンアップされた「日本唯一」に相応しい2階建てゴ

ンドラなんです。

朝9時にいつもの第一ロープウエイ乗り場に到着すると既に登山客や観光客が

並んでいらっしゃいました。

みなさん新ゴンドラを楽しみにされている様子がうかがえます。

私も新ゴンドラを楽しみにしながら、数年ぶりになる新穂高ロープウエイが懐

かしくてたまりません。

西穂高岳や奥穂高岳に向かう緊張で胸が高鳴るのが今も思い出されます。

乗車口には消毒液、整列時の間隔を示したテーピング、また第一ロープウエイ

の乗客を定員45名に対して20名にするなど、しっかりした新型コロナ対策が

取られていました。

「鍋平駅」で降車して第二ロープウエイに向かうと、まず目に入ったのは新しくな

った「しらかば平駅」で、素敵なベーカリーやカフェが白を基調としたお洒落な雰

囲気を醸し出しています。

新ゴンドラ乗車口までの導線もまさに白樺をイメージさせる落ち着いた白色は

山岳リゾートの雰囲気を高めてくれます。

私は発車の写真が撮りたくて第二便にしました。

新聞社やテレビ局など報道の方々と肩を並べロープウエイ直下にベストポジション

を探します。

発車ベルがなり、ついに姿を現した新ゴンドラは、これまでの白ボディーと違いシック

なグレーに新しい新穂高ロープウエイのロゴが光ります。

第一印象は「窓、でかい!」でした。

カメラを構える私たちに満面の笑みで手を振るお客さん達を乗せた新ゴンドラは、その

大きさをほとんど感じさせない静かな通過音を残してあっという間に西穂高口駅に上っ

ていきました。


いよいよ新ゴンドラに乗車。

外見から感じましたが、実際に乗車すると窓の大きさに驚きます。

窓の面積は旧車両の約1.5倍だそうです。

そして窓上のサイネージには国際色豊かな4カ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)の

アナウンスに合わせ、周囲の山岳情報などが綺麗に表示されていました。

今日は生憎山岳眺望は望めませんでしたが、山肌の緑、麓の温泉街や河川などの景色は

十分に堪能できました。

関係者の方々のお話も伺うことができましたが、幸いにも7月の豪雨影響は最小限に留ま

ってくれたようで、新型コロナとの新しい生活様式における準備もしっかりできている印象です。

最後に、先日読んだ6月21日岐阜新聞からの引用ですが、新ゴンドラはオーストリア製で

現地メーカーの担当者が1階と2階の組み立てを指示するところ新型コロナの影響で来日で

きず、滋賀県の国内メーカーがオーストリアと綿密に打ち合わせをしてトラブルなく作業

完了したそうです。

沢山の方々が携わってオープンを迎えた新穂高ロープウエイ。

ますます中部山岳国立公園に沢山の人を運んでくれることを期待せずにはいられません。

・新穂高ロープウエイ

https://shinhotaka-ropeway.jp/

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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