ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年6月17日

2件の記事があります。

2019年06月17日黒姫山開山祭が行われました!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

6月16日(日)、信州しなの町観光協会主催の黒姫山開山登山が行われました。天気は雨なので、無理して山頂まで行かず、新道分岐まで歩く行程に変更。

01登山口でごあいさつ

 

古池種池の入り口には登山届け提出BOXがあります!

昨年のものとデザインが一新されて提出しやすい雰囲気に♪

02古池種池への入り口

 

種池に着くと、足下はオタマジャクシだらけ。水面がうねっていました!!!

03種池にはオタマがいっぱい!

 

小雨が降っていますが、楽しい行軍。

おしゃべり&生き物観察をじっくりしながら歩きます。

04雨ですが、楽しい行軍

 

古池に着きました。枝の先をよ~~く見ると・・・

05古池に到着・・・

 

泡の塊、モリアオガエルの卵塊を発見!!!遠くの木にも発見!

06この時期の古池といえば・・・

 

古池を一周していたら、産卵中のモリアオガエルも見つけました!これにはみなさん、静かに喜びの歓声をあげて写真撮影です(゜∀゜)!!!

07モリアオガエル!

 

古池でじっくり生き物観察を楽しんだら、新道分岐までは登山道を歩きます。

雨が降っていますが、森の中なのでほとんど濡れません(^^♪

08新道分岐までの登山道はふか~い森

 

強めな「熊の爪痕」を見つけて感動!木が成長したせいか、昨年よりも溝がより深くなっています。

09熊の爪痕もあります!

 

ヒメホウキタケと思われるキノコも発見。

ゆっくり歩くと、じっくり観察できるので参加者のみなさんも満足♪

10ヒメホウキタケ??

 

「癒やしの滝」と噂のマイナスイオン全開のこの場所、この日もとっても美しかったです。

11徒渉する場所も美しい

 

一際目立つクリンソウ。写真を撮る角度について、参加者の方と議論になりました。笑

12クリンソウのお花満開

 

道中、木の幹を見るとハルゼミの抜け殻もたくさんくっついていました。

13ハルゼミの抜け殻もいたるところに

 

ヒメキマダラヒカゲの幼虫がリュックにくっついていました。「顔が可愛い!!」と参加者のみなさんとも大盛り上がり。

14ヒメキマダラヒカゲの幼虫!

 

ゆっくり歩く黒姫山は森の雰囲気を存分に感じられて気持ち良いです。雨の時こそ本領発揮をするのが黒姫山。ぜひみなさんも一度足を運んでみてください。

15美しい森です!

 

新道分岐まで到着して、下山。午後は戸隠を散策しました。

16午後は戸隠を歩きます

 

山頂へは行けませんでしたが、じっくり観察&おしゃべりをしながら歩いた雨プロは大成功!1日ひどい雨にもあわずみなさん大満足で解散しました。

17しっかり歩いて満足!

 

次は山頂まで行くぞー!と意気込んで解散。秋の閉山登山もあるので、ぜひ信州しなの町観光協会のHPFacebookで情報収集してみてください♪

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2019年06月17日白山夏山シーズン前の避難小屋清掃は激しかった(!?)

白山国立公園 白山 大石佳織

みなさん、こんにちは。
いよいよ来週7月1日に白山夏山開きです!
今シーズンはどんな出会いがあるのでしょうか?今から楽しみです♪

さて、先日69()、パークボランティアの皆さんと2回目の開山準備として、甚之助避難小屋の清掃と砂防新道の一方通行看板の設置に行ってきました!

この日はあいにくの雨模様。

レインウェアを着込み、甚之助避難小屋へ向かいます。
しかし、パークボランティアの皆さんは、雨であっても道中を楽しむことを忘れません。オオバミゾホオズキの黄色い花、イワナシのピンク色の花、キヌガサソウの大輪の白い花などを楽しみながら登りました。

(キヌガサソウ 6月9日撮影)

この日の目的地である甚之助避難小屋は、石川県白山市の別当出合登山口から室堂や山頂を目指すルート「砂防新道」の標高約1,950mにあります。通年で開放されているため、毎年夏山シーズンが始まる前にパークボランティアの皆さんと冬の間の汚れをきれいにしています。

この小屋は昨年度、台風の強風によって屋根が吹き飛びました。
応急処置をして冬を越し、この夏に修繕工事予定ですが、現在も雨漏りしている状況です。このことも影響してか、今年はいつもと小屋の様子が違っていました。

夏期トイレは冬期間、鍵をかけて閉鎖していますが、その鍵が今年は破損していました。鍵が壊れたことが原因か、誰かが開けてみたのかはわかりませんが、小屋に到着したとき、夏期トイレの扉は開放状態になっていました。

中に入って唖然...。
誰かのゴミが放置されていた上、そこに動物が侵入して荒らしたようで、保管されていたトイレットペーパー等も含めて散乱し、天井からの雨漏りも相まって、床はゴミや何やらでぐちゃぐちゃ...

(ゴミが散乱した夏期トイレ。パークボランティア撮影)
正直、見なかったことにしたかったくらいに衝撃的な光景でした。

しかし、そこは我らがパークボランティア。
お昼ご飯を食べて気を取り直すと、いざゆかん!と清掃に取りかかりました。


(意を決して清掃開始!パークボランティア撮影)
もちろん室内や冬季トイレも掃除します。
パークボランティアの皆さんの知恵とチームワークであっという間に小屋はきれいになりました。

(きれいになりました!パークボランティア撮影)


しかし!!
本当の戦いはここから始まりました。
合計13袋となったトイレの水を吸った重い重いゴミは、サイズ等いろんな意味でザックに入れられません。袋が破れれば中から得たいの知れない液体が漏れ出し、中身を山にぶちまけてしまいます。このため、袋を二重にして、手で持って慎重に下山します。

岩にぶつけないように。
袋の底を地面に擦らないように。
木に引っかけないように。


(手に持ったゴミ袋を引っかけないかドキドキしながら、木をくぐりました)
たまたま通りかかった
白山室堂の職員の方にもお手伝いいただいて、持ち帰ったゴミの総重量は...
なんと、約55kg!!
1人最低5kg以上を持ち帰ったことになります。
パークボランティアの皆さん、白山室堂のお二方、ありがとうございました。


(大変だったけど、にっこり笑顔で記録記念写真!)
皆さま、今年も甚之助避難小屋をきれいにお使いいただきますよう、ご協力をお願いします。ごみも忘れずにお持ち帰りくださいね ♪

なお、この日の活動で砂防新道の一方通行を案内する看板も設置済みです!

(設置の様子)

また、
今年から下り専用路が一部付け替えられています。旧道は石で塞いでいますが、間違って入ってしまわないようにお気をつけください。白山によく登っている方は、いつもの感覚で行くと旧道に入りたくなると思いますが、お間違いのないようお願いします。

***【 お知らせ:甚之助避難小屋について 】************
■ 修繕工事
今年度、屋根等の修繕工事を実施します。詳細が決まり次第、中部地方環境事務所のホームページ等でお知らせします。
皆様にはご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。

■ 窓ガラスの破損
6月18日に甚之助避難小屋の窓ガラスが破損していることが確認されました。
割れたガラスが残っているため、破損した窓に近づかないようお願いします。
また、小屋のご利用の際には十分ご注意くださいますよう、お願い致します。
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