ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年9月

18件の記事があります。

2018年09月12日ロングトレイル踏査✕戸隠古道大ウォーク

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

このところ雨続きの戸隠。

9月7日(金)は戸隠古道大ウォークがありました!

 

春の善光寺~一の鳥居ルートに続き、ガイド付きで歩きます。

今回は一の鳥居~戸隠神社奥社までの戸隠神社五社巡りのルート。

01五社巡り開始!

 

妙高戸隠連山国立公園のロングトレイル踏査で

すっかり顔なじみになったメンバーも参加!わいわい楽しく歩きます♪

 

出発からさっそくホラ貝で気合いを入れてもらいます。

02ホラ貝ではじまります

 

道端にはとがったあいつ(ツノシメジ)も・・・!

03とげとげツノシメジ

 

歩いて宝光社を目指します。

04古道をウォーキング

 

古道の道中には古道らしく109m(正確には108.7m)おきに

置かれた"丁石(ちょうせき)"や・・・

05丁石が109mおきに

 

石碑の上の部分に丸いくぼみがあるものも。

これはなんと廃仏毀釈の際に、梵字が書いてあった部分が削られたものなのです!

06一部が削られた石碑・・・

 

古道を歩いてこうして石仏をまじまじ見ると、

戸隠の地で様々な歴史があったことを感じさせてくれますね。

 

あと一歩で宝光社!ですが・・・

宝光社の手前には心臓破りの階段が待ち構えています(゜Д゜;)

07宝光社への激坂

 

火之御子社まで歩いてきた時、「パイナップルみたい・・・」と

変な形のものを発見。"ホオノキ"の"実"ですね(゜∀゜)!

08ひのみこで発見ホオノキ

 

お昼は中社のお蕎麦屋さんでいただきました♪

09お昼は中社でいただきます

 

お昼を食べて、中社へお参りし、最後はいよいよ九頭龍社と奥社!

奥社の参道入口には休憩ポイントがあり、地元産のプルーンが山盛りに(*´艸`)

10プルーン山盛り

 

美味しくいただき元気を注入して参道へ向かいました!

11奥社の参道は趣深く・・・

 

奥社に到着して、祝詞をあげていただき、記念撮影!

みなさんお疲れ様でした(´▽`)♪

12奥社で記念撮影

 

しかし!参道をもどるまで気は抜けません。

と、そんな時!参道でカメムシタケを発見!!!

13カメムシタケを発見!

 

古道では多様な歴史を感じられ、じっくり歩くと色んな発見があり、

改めてロングトレイルの楽しさを実感しました。

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2018年09月10日「見て!触って!どうぶつ展」開催中☆

中部山岳国立公園 佐藤怜子

上高地インフォメーションセンターでは、企画展示「見て!触って!どうぶつ展」を開催しています。

内容は、ライチョウやニホンカモシカ、ツキノワグマなどの剥製(はくせい)10種類程と、写真40枚程が並ぶ見応えのある展示となっております。

【会場の様子】

今回の目玉は、なんと言ってもライチョウです!

高山に生息するライチョウを実際に見たことがある人は限られていることでしょう。ここでは、高山に登らなくてもライチョウを剥製で見ることができます!

【ライチョウコーナー】

この企画展では、写真と剥製の両方を展示することで、環境省で取り組んでいるライチョウの保護増殖活動のより一層の普及啓発に繋がるよう力を注ぎました。

また、剥製と関連して展示されている写真はどれもステキなものばかり!

見返り美人のタヌキには胸きゅんですよ☆

【ステキな写真がずらり!】

そして佐藤のオススメは、触れる剥製です!実際に触ることで、毛や爪のかんじを体感することができます。毛はふわふわできもち~いですよ(^^)

【ツキノワグマに触れるよ♪】

触れる剥製は、触られる剥製と触った人の両者に問題の無いよう製作されておりますので、安心して触って下さい。また、触れる剥製コーナー以外の剥製には手を触れないようお願いいたします。

【ぜひ自分の手で触って確かめてみてね!!】

この企画展示は10月16日(火)まで開催していますので、ぜひ皆様お越し下さい。

かわいい写真とはくせいたちが皆様をお出迎えいたします♪

協力:小野真吾・市立大町山岳博物館・松本市山と自然博物館

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2018年09月10日漂着ごみと藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

皆さま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブレンジャーの西部です。

台風21号、北海道での地震と日本列島は各地で大変な被害が出ています。

被災された地域の一刻も早い復興をお祈りするとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

ここ藤前干潟鳥獣保護区においても、台風21号の際には隣接地域に避難準備情報が出たり、停電が発生するなど、多くの方々が不安な思いをされた1日となってしまいました。

台風21号後の稲永公園内の様子

稲永ビジターセンターのある稲永公園では、大きな松の木が途中からバッサリと折れたり、遊歩道上に木の枝がたくさん落ちていたりで、非常に歩きにくい状態になるなど、園内も影響が大きかったようです。

現在は、名古屋市野鳥観察館前から稲永ビジターセンター前にかけては、施設のスタッフが頑張って片づけてくれたおかげで歩きやすくなっていますが、頭上の折れた枝などが引っかかって残ったままですので、お出かけの際にはお気を付けください。

さて、台風後の藤前干潟の様子を確認するために、全域ではありませんが見回りをしてきました。

鳥獣保護区内でもいろいろなところに台風21号の爪痕を見る事ができました。

地盤がえぐれたヨシ原

<9月6日:地面がえぐれてしまったヨシ原>

藤前干潟鳥獣保護区内 新川護岸 台風21号の後

<9月6日:鳥獣保護区内新川護岸 ペットボトル専用のゴミ捨て場かと思うほどに漂着している>

藤前干潟鳥獣保護区内

<9月6日:鳥獣保護区内庄内川護岸 一見すると、それほどゴミは多くなさそうだが、よく見ると無数のごみ>

藤前干潟鳥獣保護区内 導流提の先端

<9月6日:庄内川と新川の間にある導流提の先端 防波ブロックの合間にも無数のごみ。その先には干潟が広がる>

ところどころで大量のごみが集まる場所があり、中でもペットボトルの量には驚かされました。日ごろからペットボトルのごみは多いのですが、その量が格段に違います。

ある意味では、ここでキャッチされて海へは流れていかないことを良しとするべきなのかもしれませんね。

これが粉々になってマイクロプラスチックになってしまう前に、ごみ拾いなどをして取り除く努力をしなければいけない、と改めて思いました。

ごみの横で休息するカルガモ

<9月6日:漂着ごみの横で休息するカルガモ>

漂うヨシの上で休息するカルガモ

<9月6日:漂うヨシの上で休息するカルガモ>

1027日(土)には、市民ボランティアの皆さんによる藤前干潟クリーン大作戦が実施されます。

皆さま、この機会にぜひご参加ください。

ごみ拾い参加者のためにだけ開催される干潟観察会もありますよ。

詳細は、下記ホームページ、ちらしをご覧くださいね。

●'18秋の藤前干潟クリーン大作戦

'18藤前干潟クリーン大作戦

詳細は、藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHPをご覧ください。

藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP

ごみの写真ばかりになってしまったので、最後に、最近の藤前干潟にいる鳥たちを少し紹介しましょう。

コチドリ(若)

<9月9日:コチドリ(若い個体)>

比較シリーズ!

カルガモとオオソリハシシギ カルガモとソリハシシギ

<9月9日:左写真は、カルガモとオオソリハシシギ、右写真はカルガモとソリハシシギ>

オオソリハシシギとチュウシャクシギ

<9月9日:オオソリハシシギとチュウシャクシギ、オオソリハシシギの夏羽は腹側がキレイなオレンジ色となりわかりやすいが、今ぐらいの時期から冬羽に変わって来ると、遠目からだとチュウシャクシギとあまり変わらなく見える。嘴は全く違う形をしているので顔をあげてくれるとわかりやすい。>

秋の渡りシーズンでシギ・チドリ類が渡ってきています。

少し涼しくなってきましたので、お天気の良い日にはぜひ藤前干潟へ遊びに来てくださいね。

お待ちしています!

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2018年09月07日長年の功績をたたえて

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子

9月3日(月)、戸隠で喫茶店を営む「高橋博文さん」に

表彰状の授与を行いました!

 

環境省では自然公園の保護とその適正な利用に関して、

顕著な功績のあった方を"環境大臣"から表彰しています。

今年度は8月11日(土)の「山の日」に、鳥取県の大山でこの表彰式が行われました。

 

表彰式に出席できなかったため、

信越自然環境事務所の所長から表彰状をお渡ししました!

高橋さん表彰です!

 

今年の表彰者の中でも最も活動歴が長かった高橋さん。

昭和47年から自然公園指導員として、

また戸隠地区山岳遭難防止対策協会の隊員としてご尽力いただきました。

 

50年近く本当にありがとうございました。

もう引退するとのことですが、これからも見守っていただければ嬉しいです♪

 

○国立公園のマナーはこちらで確認♪

(日英中韓の4カ国語あります)

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2018年09月07日火山ガス濃度をインターネットで確認できます

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山管理官事務所の中山です。

エンマ台~雷鳥荘にかけて設置している火山ガス検知器の数値が

インターネット上でも確認できるようになりました!!

※PC向けに作成しているため、スマートフォンで閲覧すると画面の一部が途切れることがあります。

日本語、英語、中国語、韓国語の4ヶ国語に対応しています。

立山地獄谷 火山ガス監視システム:http://52.68.12.47/

【上:日本語版、下:英語版】

火山ガス監視システム

火山ガス監視システム 英語版

現地では、室堂ターミナルや立山自然保護センター、火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板で火山ガス情報を得ることができます。

火山ガス濃度が上昇して警報が発令された場合(亜硫酸ガス5ppm以上)は、安全のため、エンマ台から雷鳥荘間の歩道利用の自粛をお願いすることとなります。その際は、室堂山荘付近、雷鳥沢野営場付近を起点とした「代替歩道」をご利用ください。

【左:電光掲示板、右:代替歩道(室堂山荘付近入口)】

電光掲示板 代替歩道(室堂山荘側入口)

立山室堂の火山ガス対策については、以下のHPも参考にしてください。

http://chubu.env.go.jp/shinetsu/emergency/2018/09/post-6.html

(立山・地獄谷歩道の通行止め及び現道(エンマ台~大日展望台)の通行注意について)

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2018年09月05日今年も開催!五地蔵山でカフェタイム!

妙高戸隠連山国立公園 戸隠 黒田和真

9月2日(日)、台風が来る前の戸隠では

「五地蔵山でカフェタイム」のイベント登山がありました!

 

昨年度も実施したこのイベント

今回も少し不安な天気。沢も増水気味です。

01沢登り~

 

登山道沿いにはキツリフネやシラヒゲソウ、クサボタンなど

夏~初秋の花が咲いていました。

02キツリフネもつややかに

 

ブナの大木も美しい!

03ブナが美しい!

 

稜線に出てからもアザミやコゴメグサが雲間に映えます♪

04アザミもはえる!

 

お昼は五地蔵山の山頂で、竹ドリッパーで煎れた珈琲をいただきながら( ´▽`)♪

イケメンが珈琲をついでくれるサービス!?付きです(*´艸`)ムフフ

05イケメンが煎れてくれる!

 

天気も怪しいので早めに出発。

06五地蔵を出発

 

下山は弥勒新道を下ります。

ガスもだいぶでてきて幻想的な雰囲気も楽しめます!

07弥勒新道をおりまーす!

 

登山道沿いには沢山のキノコが顔をだしていました。

08きのこにょきにょき

 

最後にはサルの群れに遭遇!

なんと上からサルナシをぶつけられました(><;)

09サル!サルナシを食べていました!

 

天気も一日もって、みなさん大満足で無事下山!

お疲れ様でした(^∀^)!!!

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2018年09月05日夏休み!干潟観察会~アナジャコを探そう!~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 管理者(名古屋自然保護官)

こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
夏休みも終わり、学校が始まりました。暑さも一時よりは、少し和らいできましたね。

そんな中、夏休み終盤の8月26日(日)、藤前活動センターで、「夏休み!干潟観察会~アナジャコを探そう!~」が開催されました。約10組もの家族が参加し、晴天の中、観察会がスタートです。
干潟まで行くのに、澪筋(みおすじ)という、少し深い部分を通ります。目指すは、うっすらと先に見えている干潟です。


「ちょっと怖い!!」と言っていた子どもも、干潟にたどり着くと大喜びで生き物を探していました。

さあ、アナジャコを探すぞ!
シャベルを持ってお父さんたちが奮闘しています。


穴を掘った後、しばらく、水面をじっと見つめていると、1cm~2cm程の小さなアナジャコが次々と出てきました!

大きなアナジャコを見つけた家族もいました。この日、見つけた大きなアナジャコです。10cmくらいでしょうか。

藤前活動センターに戻って、お弁当を食べてから、現在、展示中の「アナジャコ展」の説明を受け、


その後、干潟で取れた生き物観察会をしました。


こちらは、アナジャコとニホンスナモグリです。同じ・・・???

違いは、ハサミだそうです。ニホンスナモグリは、どちらか一方のハサミが大きく、一方は、小さいのだそうです。なるほど・・・!(ちなみに、左上と一番下がニホンスナモグリです。写真は少し分かりづらいですが、図鑑などで、調べて見て下さいね。)
いろんな生き物の解説を聞き、鳥だけではなく、埋め立てられてしまう予定だった藤前干潟の泥の中には、こんなにもたくさんの種類の生き物が暮らしていること、その生き物たちが海の環境を整えてくれていることなど、スタッフの話を熱心に聞いていました。
改めて干潟の重要性を感じてもらう、とても良い観察会となりました。

●藤前干潟で行われているイベントや展示、今後の予定など

①稲永ビジターセンター 干潟観察会

【9月22日(土) ヨシ原探検隊 】

 藤前干潟鳥獣保護区には、広大な泥干潟だけではなく、河川敷などに広いヨシ原が広がっています。このヨシ原には、様々な生きものたちが暮らしています。

 どんな生きものたちに出会えるのでしょうか。

 日 時:平成30年9月22日(土) 10:00~12:00

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 定 員:20名

 参加費:大人200円、子供100円、幼児無料

 参加受付:9月8日から受付開始

 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

②藤前活動センター 企画展「アナジャコ展~干潟の穴掘り名人の謎~」

 「エビ」のようでエビでなし

 「シャコ」のようでシャコでなし

 「ザリガニ」のようでザリガニでなし

 こいつは、いったい何者だ?!

 日 時:平成30年7月28日(土)~12月16日(日) 9:00~16:30

 場 所:藤前活動センター 2階多目的室(名古屋市港区藤前2-202)

 入館料:無料

 問合せ先:環境省藤前活動センター(TEL:052-309-7260)

③稲永ビジターセンター 企画展「干潟のごちそう展」

 食べ物としてみる干潟の生きものたち

 日 時:平成30年8月1日(水)~11月30日(金) 9:00~16:30

 場 所:稲永ビジターセンター 1階(名古屋市港区野跡4-11-2)

 入館料:無料

 問合せ先:環境省稲永ビジターセンター(TEL:052-389-5821)

④藤前干潟ふれあい事業 「藤前干潟写真展」

【藤前干潟写真展 藤前干潟の魅力~風景・生き物~】

市民の皆さんから寄せられた藤前干潟の写真から、四季折々の藤前干潟の風景や生きものたちの姿を見つめます。撮影者のエピソードも交えて展示されます。

日 時:平成30年8月25日(土)~9月30日(日)

場 所:名古屋市野鳥観察館(名古屋市港区野跡4-11-2)

入館料:無料

休館日:毎週月曜日、第3水曜日(祝日の場合は翌日)

問合先:名古屋市野鳥観察館(TEL:052-381-0160)

主 催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

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2018年09月03日平標山避難小屋のトイレ復旧作業

上信越高原国立公園 谷川 荒井 歩

平標山にある避難小屋にはトイレがあります。今年で12年という施設なのですが、そのトイレの浄化装置が上手く機能しなくなったとのことで復旧作業に向かいました。

必要な機材を背負子に載せて避難小屋まで上がっていきます。写真の背負子だと総重量7~8kgといったところでしょうか。信越事務所から来てくれた助っ人と交代しながら担いで上がっていきます。

日頃のメンテナンスをお願いしている山小屋の方にもお手伝いいただきながら作業開始です。

故障の原因は浄化した水を蒸散する装置にヌメリが溜まってしまったことだと思われたので、高圧洗浄機と配管掃除専用のホースを使って落としていきました。

蛇口への接続が少し緩かったため水圧でホースが外れないように連携を取って作業を行いました。「はい、スイッチ」「蛇口」「ガン(放水トリガー)」みたいな掛け声をかけます。

詰まっていたと思われるパイプを洗浄し水を流すと中からヘドロみたいなものが流れてくるのが見えました。お掃除大成功です!

ちなみに完全防備で挑みましたが、臭い自体はマスクを外してもそこまで酷くはありませんでした。

後は経過を見て問題が無ければミッションコンプリートです。上手くいきますように・・・。

山の上となるとトイレの復旧もなかなか大変な作業です。皆さんも山の施設は大事に使ってあげて下さい。

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