ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年12月

14件の記事があります。

2020年12月07日駆け込み木道整備

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

11月下旬、根雪になる前に万座園地熊四郎歩道へ滑り止めテープの貼り付けを行いました。


歩幅に合わせてテープを貼付けしてゆきます。

山登りに慣れた人には問題なく歩くことのできる木道ですが、

万座温泉を訪れた観光客の方にとっては、部分的に少し傾いていたり、

木道が湿っていると滑りやすい場所があります。

↓ 設置完了した場所の様子です。

少し傾いた木道でも安心して歩くことができるようになりました♪

滑りそう・・と思ったら、テープめがけて歩けるように設置しています。

冬の厳しい気候条件での耐久性を確認するために試験的に一部区間に貼付しました。

これからマイナス10℃近くになる厳冬期を超えて春までもってくれるとよいのですが!

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2020年12月04日白山パークボランティア 2020年も種子除去マットを大掃除 

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。

白山自然保護官事務所の大石です。
12月になりました。白山は雪をまとって神々しい姿になっています。

(雪をまとった白山 12月4日撮影)

さて、今日は白山国立公園パークボランティアの2020年の活動を振り返るAR日記第二弾です。
年末が近づき、大掃除に取りかかっている方も多いと思いますが、今回は白山のパークボランティアが8月に種子除去マットの大掃除をした活動をご紹介します。

【8月22日(土)お天気:晴れ後曇り、種子除去マットの清掃】
12月の今となってはちょっと懐かしい暑さの中、甚ノ助避難小屋の近くに設置している種子除去マットの清掃と土砂回収作業を行いました。

(午前中は快晴でした♪甚之助避難小屋から撮影。パークボランティア撮影)

白山では、標高の高いところにはもともと生えていない植物(外来植物)の種子が山の上に持ち込まれるのを防ぐために、登山口などの要所に「種子除去マット」や「種子除去ブラシ」を設置しています。登山者の皆さんには、泥などと一緒に靴についた外来植物の種子をマットやブラシで落としてもらって、山の上に持ち込まないようにしていただいています。

外来植物の侵入を防ぐのに活躍している種子除去マットですが、きちんとメンテナンスをしないと目詰まりを起こして機能しなくなってしまいます。このため、こうしたマットは定期的にメンテナンスをしています。
白山国立公園にはいくつも種子除去マットがありますが、パークボランティアは甚之助避難小屋の近くに設置されたものをここ数年、毎年清掃しています。

(甚之助避難小屋の種子除去マット)
この場所の種子除去マットでは、登山者の皆さんが靴から土を落とすと、マット下のコンクリート枠の中に土が溜まるようになっています。ただ、土が溜まり過ぎるとマットが目詰まりを起こして機能しなくなるため、年に1回程度、清掃し、種子が含まれた土砂を回収することで機能を維持しています。


(重いマットをめくって溜まった土砂を回収。パークボランティア撮影)
この日はパワーのある男性陣の活躍で、マットの裏に詰まった土と下に溜まった土が取り除かれてきれいになり、しっかり機能するようになりました。

(左:清掃前、右:清掃後。パークボランティア撮影)
種子除去マットのことを知っている人も知らなかった人も、白山を訪れる際は白山の自然を守るためにも是非使ってくださいね。

種子除去マットの清掃は少人数でできるので、同行した他のメンバーは甚之助避難小屋の清掃や置き去りにされたごみの回収を行いました。今年は新型コロナウィルス感染症のこともあって清掃やごみ回収は特に感染予防に気を遣いましたが、手際よくきれいにしていただきました。

(すっきりキレイになった小屋の中。パークボランティア撮影)

清掃の仕事を終えて、さあ下山...と思いきや、メンバーは山頂方面へ登ります。
ひと仕事終えた後であっても、時間が許せば登って楽しむのが白山国立公園パークボランティア流。...というより、初めから登って楽しむ気満々で集合時間を早めに設定する等の計画を立てています。

(仲間と歩くのも楽しい。パークボランティア撮影)

白山の自然から鋭気をもらった後、下山時は甚之助避難小屋から重い重い土砂入りの土のう袋やごみ袋をザックに詰め込んで下山します。性別関係なく、全員が各自の体力に合わせて分担して背負います。

(回収物を入れるために、わざわざ大きいザックで来ています!)
回収したゴミを詰め込む時は「テント泊楽しんだ後みたいな荷物だね!」とわいわい♪♪ 大変な作業も運搬も、活動全てを楽しんで白山を満喫しちゃうのがパークボランティアのメンバーです!

さて、下山後に回収した土砂を計量したら、なんと合計37.6kg。
1個5kgを超える土のう袋もありました。
こんな数値を目にすると、パークボランティアの存在の大きさを強く感じます。

国立公園の維持には大変な作業がたくさんあって、それを支えているのは実は環境省職員だけではないということをアクティブ・レンジャーになってから知りましたが、今も再認識の日々を重ねています。
当たり前のように利用している避難小屋やトイレ、登山道などはたくさんの方の維持活動によって支えられているということを思い出しながら、私自身も感謝して利用していきたいと思います。

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2020年12月03日雪に残された足跡

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

12月2日、雪に動物の足跡が残っていました。

ノウサギの足跡

<ノウサギ。写真の上方向へ移動。足跡の並び方(足の運び方)に特徴があります。>

ニホンザルの足跡

ニホンザルの群れの足跡

<ニホンザル。前足、後ろ足とも親指と他の4本の指が分かれています。また、ふつう群れで生活するので同じ場所にたくさんの足跡が残ります。>

ひづめの跡

<蹄(ひづめ)の跡も残っていました。おそらくニホンカモシカです。ニホンジカは志賀高原では生息数が少ないので足跡を見ることが少ないと思います。また、副蹄(ひづめの少し上にあるもの)の跡が目立たないのでイノシシでもなさそうです。>

不明の足跡

<この足跡は分かりませんでした。大きさの目安となるものを一緒に写していないので、事務所に戻ってから判断するのが難しくなりました。左上の跡はおそらくノウサギだと思うので、小型の哺乳類のものだと思います。>

志賀高原では、ニホンザルは見ることが多いですが、ほかの哺乳類はあまり見ることがありません。あまり姿を見ることができない動物も、足跡から種名を判断できれば生息していることが分かります。

なお、すべての写真はコントラストが出るように補正しています。

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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2020年12月01日志賀高原 スキー場営業中

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

下の写真は、標高約1,500mにある事務所の裏の斜面です。先週末に積もった雪が、まだ一面に残っています。「根雪」になりそうです。

事務所裏の積雪

<12月1日撮影>

また、事務所の近くにある蓮池は、凍っては解けを繰り返しています。

事務所から蓮池を望む

<12月1日撮影。写真中央の左右に細長いのが蓮池。右側手前の流れ込みに近い所は凍っていないが、その他の部分は凍っています。この場所では道路に積雪はありません。>

さて、志賀高原では営業中のスキー場があります。

各スキー場とも、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、安心してお客様にご来場いただけるよう取り組んでいるとのことです。

また、志賀高原のスキー場では、今週末の12月5日(土)、6日(日)の2日間は、リフト券(全山共通券)が特別料金で安くなります。また、12月20日までの初滑り期間は通常よりも安い料金設定です。

ぜひ、お出かけください。

なお、積雪や路面凍結のおそれがあります。自家用車の場合は、必ずスタッドレスタイヤ(またはタイヤチェーン)装着のうえ安全運転でお出かけください。

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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