2018年10月25日
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2018年10月25日伊勢神宮にて、英語ガイドの研修会!
伊勢志摩国立公園 麻生里衣
去る9月24日、横山での英語ガイドをレベルアップするべく、多くの外国人観光客が訪れている伊勢神宮の英語ガイドを伊勢志摩パークボランティアの皆さんと見学する勉強会を行いました。
一度は台風の直撃により延期になったこの企画ですが、この日はとっても良いお天気に恵まれました♪
案内してくださるのは、伊勢神宮で長年ボランティアガイドを行っている「飯島さん」です!
もともと仏教に興味があったという飯島さんですが、自分の住んでいる地域を外国からのお客さんにも知ってもらいたいという思いから、伊勢神宮のガイドになられたそうです。
伊勢神宮ガイド 外宮鳥居前にて
まず気が付いたのは、飯島さんのガイドはとても落ち着いていて、聞きやすい!
日本語とローマ字が併記されているフリップも、スポットごとに見せてくださいます。
英語のイントネーション(抑揚)も強く、ゆっくりとはっきりと、そしてジェスチャーを交えて説明してくれます。
伊勢神宮鳥居についての説明
そして、今は見ることのできない式年遷宮直前と直後の外宮の様子など、写真で見せてくださいました。ファイルもとってもしっかりと整理されているようで、必要な写真がパッと出てきます。
素晴らしい...!
式年遷宮 直前と直後の外宮の様子
参拝の仕方や正宮の撮影は禁止されていることなど、外国からの観光客にはわかりにくいことについても、しっかり説明してくださり、リクエストにも答えていただき、御食殿についても説明いただきました。
御食殿についての説明
別宮:風宮について
質問をたくさんし過ぎてしまったため、少し急ぎ足で内宮に向かいます。
宇治橋
そして五十鈴川にかかる宇治橋を渡り「実はここはまだ内宮の中ではないんです」と、飯島さん。
江戸時代の絵を見せてくれました。
当時、今は庭園になっているこの場所には、「恩師」と呼ばれる旅行業者の先駆けのような存在の人々の居住スペースだったのだそう。面白い歴史ですね!
内宮正宮にて
そしてもう一つ、「伊勢神宮の正宮では個人的なお願いではなく、今日自分が元気に伊勢神宮にお参りできたことを感謝したり世界平和を祈る場所で、個人のお願いは"荒祭宮"でするんですよ」と飯島さん。
なんと!私は全く知らずに、あんな事やこんな事をお願いしておりました!
さすが伊勢神宮は奥が深い...!毎回新しいことを学んでおります。
そして行って気が付きましたが、この日は秋の神楽祭の日でした!
御神楽のステージ
四季折々、様々な神事が行われる伊勢神宮。
神楽祭は毎年春と秋の二回、国民の平和を願って行われるお祭りで、御神楽は一般の人も拝見出来るので、次回じっくり見に行きたいと思います。
今回、飯島さんには伊勢神宮の外宮と内宮を、移動を含め大体3時間でガイドしていただきました!
伊勢神宮のことに関しても、英語でのガイド術に関しても、とても勉強になりました!
本当にありがとうございました!
2018年10月25日藤前干潟の日光川河口で不法投棄ごみを撤去しました!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブレンジャーの西部です。
ここのところ少し天気が安定し、秋晴れの続く藤前干潟です。
カモ類がだんだんと増えてきました。
嬉しいのは、ようやくハマシギが見られるようになってきたこと。
群れはあまり大きくはないのですが、干潟の上を飛ぶ姿はやはり美しいですね。
さて、そんな秋晴れの10月24日、藤前干潟の日光川河口で清掃活動が行われました。
(一社)愛知県産業廃棄物協会さん、愛知県さん、名古屋市さん、そして我々、環境省中部地方環境事務所で実施している活動です。この清掃活動は、廃棄物処理のプロである愛知県産業廃棄物協会さんの協力もあって、大きな不法投棄物、たとえばテレビや冷蔵庫と言ったものも重機を使って引き上げることが出来ます。
例年実施してきた甲斐もあって、ここ数年は大きな不法投棄ゴミの数は減っているようですが、それでもタイヤや電子レンジと言ったゴミが投棄されていました。
<開会式の様子:朝方は雨が降っていましたが、この頃には青空が!>
<清掃前の様子:ペットボトルなどプラスチックのごみが多いですね>
<清掃活動開始:100人近い人たちが2カ所の清掃場所にわかれて掃除します>
<左:大きなごみ、右:大きなごみを撤去した後の地面には・・・>
<集めたごみを一気に回収!>
日光川河口は堤防との段差が2~3M近くあるため、たとえゴミを拾ったとしてもその回収が大変な場所です。危険も伴うため、ボランティアさんによる清掃活動を実施出来る場所ではありません。
しかし、こうしたゴミ回収のプロの方々、愛知県産業廃棄物協会さんから重機を出していただけるので、一気に吊り上げて回収することが可能です。
こうして、午前中に集めたゴミの量は、燃えるごみで1トン弱、不燃ごみで1.3トンぐらいにもなりました。
<閉会式:雨も降ることなく、無事に活動を終えることが出来ました。>
今回もたくさんのごみを回収することが出来ました。
参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!
ここのところゴミの話ばかり記事にしているような気がいたしますが、、、
それぐらい台風21号以降、藤前干潟のごみがすごい!と言うことなのです。
この間、藤前干潟に落ちているペットボトルを調べる面白い調査に同行しました。
この話は、また別の機会に書きたいと思いますが、30分くらいのうちに4人であッと言う間に200本近いペットボトルを集めることが出来ました!
それでも、景色は変わらず・・・つまり、見た目のごみの量は減っている気がしない、と言う状況です。
今週末、10月27日には、市民ボランティアさんによる大規模な清掃活動も実施されます。
たくさんのごみを拾うには、たくさんの人の力が必要ですので、ぜひ、皆さま、ご参加ください。
10/20(土)、万座温泉にて子どもパークレンジャーが開催されました。
前回8月は台風の接近で中止になったため、万座地域では初めての開催となります。
参加者は地元の小学生3名で少数精鋭。
今回のテーマは「万座温泉にて大地の不思議をさぐろう!」です。
【まずは任命式】
環境省のレンジャーからJPR手帳をもらい、
今日1日、万座での大地と自然の調査を任されます。
その後、ジオパーク推進協議会の専門家が先生となり、
万座周辺の地形、火山や温泉のメカニズムなどについて勉強をスタート。
【熱心に説明を聞く子ども達】
pH試験紙を使って、身近ななもののpHの酸性・アルカリ性を調べる練習も。
【梅干、レモン、酢からトイレ洗剤までいろいろ試します。】
準備ができたところで、屋外での調査開始!
万座の名所「空吹き」を見ながら、火山ガスの秘密を探り・・・
【火山ガスってどんなガス?】
湯畑付近では、さきほど練習したpH試験紙を使って
スタッフが汲んだ川の水や湧水の水質を実際に調べ・・・
【はたして万座の川のpHは?】
【pH試験紙がオレンジ色=酸性でした!】
熊四郎洞窟ではその名前の由来となった伝説を聞き、
たくさんの珍しい植物も観察しました。
【言い伝えに耳を傾ける子ども達】
【硫黄泉の地上などに生育するイオウゴケ】
【長寿のゴヨウマツをバックに記念撮影】
無事に屋外調査を終え、万座しぜん情報館に帰ってからは
館長さんに万座に生息する生き物について解説してもらいました。
【クロサンショウウオに興味津々】
そして最後は壁新聞作りと発表です。
たくさん学んだことをどんな風にまとめるか悩みながらも、
みんなで協力して最後には立派な「万座の自然新聞」ができました!
【壁新聞作りの作業】
【発表は少し緊張気味】
最後にレンジャーに今日の活動を報告して無事に終了。
壁新聞は万座しぜん情報館に展示しているので、ぜひ見に来てください。
万座はちょっと寒かったけどみんな1日よく頑張りました。
参加人数は少なかったものの、ひとりひとりとても積極的に活動してくれました。
万座の貴重な自然や温泉は、子ども達同様、地域の宝です。
皆で大切にして行きましょう!