2020年5月
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2020年05月25日#STAYHOME 上高地の野鳥たち
中部山岳国立公園 上高地 小森 夏奈
みなさん、こんにちは。上高地管理官事務所の小森です。
上高地は開山シーズン中を通して、様々な野鳥を観察できる『野鳥の宝庫』です。
野鳥初心者の私ですが、せっかく上高地で勤務しているのでもっと詳しくなりたい!と思い、巡視の際やお昼休みには野鳥の観察と撮影を始めました。
そこで本日は、4月中旬に上高地が開山してから今までに撮影した写真をご紹介したいと思います。カメラにも不慣れですがご容赦ください!シーズンを通じてご報告できたら、と考えております。
【ルリビタキ】
ブルーの羽根とオレンジの脇が特徴的なルリビタキ。オオルリ、コルリとともに『瑠璃三鳥』と呼ばれています。オオルリも最近上高地で見かけることができました!
【キビタキ】
お腹と背中の黄色が鮮やかで目を引くキビタキは、野鳥初心者でも見つけやすいのではないでしょうか?
そのさえずりは多種多様だそうです。
【ゴジュウカラ】
ゴジュウカラは頭を下にして木の幹を降りてくることができるのが特徴です。
その他シジュウカラ、ヒガラ、コガラなど、カラ類はよく見かけることができます。
【コゲラ】
背中がシマシマっぽく見えるのが特徴のコゲラは、上高地で一番見かけることのある小さなキツツキです。脚と尾の3点支持で木に止まり、ちょこちょこと幹を登っていきます
【マガモとコガモ】
大正池や岳沢湿原等、水辺でよく見かけます。この日は 梓川でマガモのカップルとコガモのカップルが、仲良くエサを探していました。
ご紹介した以外にも、たくさんの鳥たちに出会えることができました。
当面の目標は、それぞれの特徴をもっと知ること、さえずりで鳥を判別できること、です。
国立公園オフィシャルパートナーである、サントリーホールディングス(株)さんのサイトを参考に勉強中です!
また、上高地ビジターセンターのホームページでは、スタッフ日記をほぼ毎日更新しています。
野鳥や自然情報等、もっと知りたい!という方はぜひチェックしてみてくださいね。
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コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
2020年05月25日パークボランティアさんのガイド活動
伊勢志摩国立公園 小川美代子
今回は、パークボランティアさんのカイド活動について紹介しましょう。
代表的なガイド活動としては、横山展望台でのガイドです。
新型コロナウイルス感染症拡大予防のため当面の間は中止が続いていますが、毎月第2日曜、午前10時から11時の間、毎回4人ほどのパークボランティアさんが横山天空カフェテラスを中心にガイド活動を実施しています。伊勢志摩国立公園について、そして、中でも横山についてガイドをします。
例えば、「伊勢志摩国立公園は1946年11月20日に戦後初の国立公園として指定され、2021年では指定75周年を迎えます。」「ここ横山天空カフェテラスからは、リアス海岸の英虞湾が一望できます。半島の先端に見えるところが御座岬なんですよ。」と伊勢志摩国立公園やテラスからの景観についての解説をしたり、「横山の森林は、昔から生活のための薪などに使うため伐採されたり、何度も山火事にあったりしたことから、大きな樹木はあまり見られません。」といった横山の植生に関わる話をしたりします。他にも真珠養殖や美味しい海産物など、人々の暮らしに関わった話もします。
<ガイドの様子>
では、私も、人々の暮らしに関わるお話、横山に昔から伝わる「なごらの石」をガイドになったつもりで紹介してみましょう。
横山天空カフェテラスから尾根沿いの遊歩道を上ると、そよ風テラスの手前右側に3つの石がまつられています。その3つの石には次のような言い伝えがあります。
むかし、むかし、鵜方浦(うがたうら)の入り口の長原(なごら)の海に、3つの石が沈んでいて、そこを通る舟の艪(ろ)がその石に当たるとたたりがあると恐れられていたそうな。
あるとき、鵜方に住んどる魚売りの小次郎が浜島に向かっとるとき、満潮にもかかわらず石が半分浮いとるのを見た。小次郎はな、家に帰ると、そのことを海女をやっとる女房のさわに伝えたそうな。そしたら、その夜、さわの夢枕に3つの石が立って、こう申した。
「自分はなごらの龍神石じゃ。早う陸にあげて、まつってほしい。」
さっそく小次郎夫婦は、石を引き上げてな、家の裏庭にまつったんだと。
ところが、再び、石が夢枕に立ち、こう申したそうな。
「われわれ3つの石は、もともとは横山の神の使いじゃ。横山にまつってくれ。」
そこで、横山の中腹で鵜方浦がよく見える場所にまつったんだと。
それ以来、鵜方浦はたたり石もなくなり、八大竜王が舟の安全を守ってくれて、大きな船も自由に通ることができるようになったとさ・・・・
(民話調に話をしてみました。)
<なごらの石(中央の三つ)>
この伊勢志摩国立公園は、他の国立公園に比べると、公園内に住んでいる人口が非常に多いため、地域の人々の生活や歴史、文化、風習などに深く触れることができるというのが特徴の一つでもあります。
このため、ガイド活動の中でも「なごらの石」の話をしたりするのです。
私も、横山をはじめ、この伊勢志摩国立公園をガイドできるよう、ただ今勉強中です!
2020年05月23日#STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅 その3 南竜(南竜ヶ馬場)
白山国立公園 森由利子
こんにちは、白山自然保護官事務所の森です!
GWも終わり夏の日差しが強く感じられるようになってきましたね。
さて、本日は野営場もある場所でおなじみの南竜の紹介させて頂きたいと思います。
南竜は白山の中腹、標高2000m程の場所で、正式名称は南竜ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)といいます。
"馬場"(ばば、ばんば)と呼ばれる場所は、修行で山道を登る際の拠点にされていた場所のことを言うそうですよ。
南竜は水も豊富で開けた景色をゆったりと楽しめる場所です。
夏は新緑、秋は紅葉が美しく、高山植物が咲き乱れる中にある南竜山荘やテント場は白山登山者の中でも特に人気が高い場所でもあります。
「南竜庭園」とも呼ばれるこの場所は、風が気持ちよく時間もゆるやかに流れているように感じます。
かつて修行で馬場を訪れた人々も思わず足を止めて長居したくなったでしょうね。
〔庭園のような風景〕2019年9月撮影
また、南竜には野営場もあり、白山山頂へ向かう登山道にある唯一のテント場です。
お花が咲き乱れ夕暮れの雲海が綺麗に見えるテント場はおすすめスポットです。
綺麗な花々の中で目を覚ますことができるなんて、おとぎ話の登場人物にでもなった気分です。
〔南竜野営場〕2019年6月撮影
こちらは南竜山荘から見た雲海です。
こんな夕焼けを山小屋から見れるなんて素敵ですよね。
〔南竜山荘から見た雲海〕2019年9月撮影
●南竜山荘HP
https://city-hakusan.com/hakusan/naryusanso/
山荘に宿泊の際は予約を行いましょう!
個人的におすすめの季節は秋です。
エコーラインや御前坂から南竜へ向かう登山道の紅葉がとても美しいです。
もちろん秋以外の季節も素敵なので何度も行きたくなります♪
南竜の綺麗な景色を見ながら美味しいご飯を食べたら最高に美味しそうですよね。
しかし山での自炊レシピってワンパターンになりがちです。
それでも美味しいご飯がたべたい!というわけで私がよく食べる山ご飯レシピをちょこっとご紹介します。
〔山で作る簡単すき焼きモドキ〕
●具材
・麩や干し肉、真空パックにした肉(干し肉は水戻し、真空パックは夏場の長時間の携帯注意)
・ネギ、豆腐、しらたき等(乾物でも可)
・すき焼きのたれ
・卵
●作り方
①油を薄く引いて具材を炒めまます。(油が無い場合は牛脂やマヨネーズでも代用可)
②すき焼きのたれを注いで煮込みます。(面倒な時は②過程のみで調理)
別のお皿に卵を溶いて、できあがり!とっても楽ですよ。
生卵を持ち運ぶ際、ティッシュ等にくるんでガチャガチャのケースに入れ、着替えやタオルと一緒にザックの中に入れておくと割れにくいです♪
おうちで山ごはんのレシピを研究しつつ、登山の計画をじっくり立てるのも楽しいですね。
2020年05月22日#STAYHOME 昨年の今頃の立山室堂振り返り
中部山岳国立公園 佐藤 裕子
今年はほとんど室堂へは行けていないので、昨年の写真で、立山黒部アルペンルート開通前ー5月末までの室堂の様子を振り返りたいと思います。
特に今年は少雪で、里で雪を見る機会はほとんどありませんでしたが、標高2,450mの室堂では6月ー7月まで残雪があります。
アルペンルート開通前、4月上旬の様子。
施設の1階部分が雪で埋もれているので、秋に施設にしまっておいた看板やポールを取り出すため、入口の掘り起こし作業からはじまります。(私はか弱い?ためあまり戦力になりませんが...)
高い濃度の火山ガスが噴出しているため地獄谷は通行禁止にしておりますが、周辺でも谷になっている場所は特にガスが滞留しているおそれがあります。
他の施設の方々がルート上にロープを張ってくれていますが、知らずに谷を滑る方がいるので、補助的に危険区域を示す看板やポールを付けています。
5月はライチョウの繁殖時期で、室堂でも頻繁に見られるようになります。
どこにいるのかはすぐわかります。
これは昨年の写真ですが、みなさんバズーカ砲みたいな重そうなカメラを抱えて
ライチョウに近づきすぎないようソーシャルディスタンス?を守ってくれていますね!
ところで、室堂を歩いていると時々、雪がピンク色に見えることがあります。
"赤雪"と言われる現象だそうです。
はじめは誰かが雪渓上にルートを示すためのベンガラでも撒いたのかな?とか、黄砂かな?とか思っていました。
雪の中に細胞内にアスタキサンチンなどの赤い色素を貯め込む微生物が繁殖しているのだそうです。
雪渓の表面が黒く汚れるのも、土壌や空気中の汚れが堆積したものだと思っていましたが、
汚れだけではなく微生物も含まれており、繁殖することで徐々に黒くなり、
色がつくことで太陽光の反射率を下げ、雪解けを促進するのだそうです。
雪が緑になることもあるのだとか...見てみたい!
≪セッケイカワゲラモドキの仲間≫
太陽をコンパスにして生まれた川の上流方向を目指して歩く不思議な虫です。
触ると人間の体温に耐えられず動けなくなってしまいます。
また室堂に行ける日が来たらぜひ注目してみてください。
現在、立山黒部アルペンルートは新型コロナウイルス感染拡大防止のため運行休止しております。
今は写真でお楽しみください。
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なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
2020年05月22日#STAYHOME 春の情報と擬態?
妙高戸隠連山国立公園 土屋達郎
先日、戸隠自然保護官事務所が管轄する地域の主だったところを巡視してきました。
戸隠神社、戸隠森林植物園、戸隠スキー場、戸隠キャンプ場、鏡池、種池・古池、黒姫高原、野尻湖、象の小径、飯綱リゾートスキー場、むれ水芭蕉園、大谷地湿原...山を除いても戸隠事務所管内だけで見回る必要のある場所がこんなにあります。
小谷村も戸隠事務所管内なのですが、片道2時間近くかかるのでまた今度。
今回、改めて妙高戸隠連山国立公園って美しい自然がたくさんある場所だなぁと思いましたよ。
<荘厳な戸隠神社中社>
<鏡池>
<戸隠神社奥社への山道途中にある随神門>
<杉の巨木の参道>
<奥社への山道途中にカタクリが>
<静かな種池>
<野尻湖越しの黒姫山>
<野尻湖周遊道路にある展望台からは黒姫山に沈む夕日が見られます>
さて今年の雪解け後では初めて野尻湖畔の「象の小径」も歩いてきました。
今は日に日に緑が濃くなっていく季節ですね。
<象の小径>
<森は新緑から濃い緑へ変わりつつあります>
<途中には古代人の遺跡が!...実は昔の別荘の基礎部分と暖炉だけが残っている状態>
こんな植物も見られましたよ。これなんだかわかりますか?
<ヨモギに似ているような???>
花が咲くとこんな感じです。
<トリカブト> ※この写真は昨年飯縄山にて撮影
そう、猛毒のトリカブトです。
トリカブトは花から根っこまで全草毒。トリカブトに含まれるアコニチンという毒素は致死量が2~6gで、食べると嘔吐や下痢・呼吸困難などから死に至るそうです。昔アイヌの人々は狩猟用の毒矢の毒として使用したとか。
実は自然界には毒草が普通に自生しています。スイセン、スズラン、ヒガンバナ、ハシリドコロ、オトギリソウ、バイケイソウ等々。もう毒草だらけですね。
一目で毒草とわかる植物をわざわざ食べる人はいないと思いますが、食べられる植物が毒草に似ていることがあるのが怖いところです。
例えばこのトリカブトの切れ込みの入った葉っぱ、何かに似ていませんか? そうヨモギの葉っぱにそっくりですよね。ただ、ヨモギの葉の裏を見ると白くてザラザラしています。
一方トリカブトは裏もテカテカした緑。更に匂いを嗅げば、ヨモギはヨモギ餅の匂いがするので分かります(本来ヨモギ餅がヨモギの匂いなわけですが(笑))。
ヨモギよりももっとトリカブトの葉にそっくりなのがニリンソウの葉。ニリンソウも昔から若葉が山菜として食べられてきました。花が咲いていれば見分けがつくのですが、葉っぱだけだとわかりませんよね。
何故こんなに似ているのでしょうか。しかもお互いが近い場所に群落を形成していることが多いようです。
<葉がトリカブトにそっくりなニリンソウ>
ハエの仲間であるハナアブは黒と黄の体からよくハチに間違われますが、これはスズメバチに似ることによって捕食者から身を守る擬態と言われています。
同じように植物にも擬態ってあるのでしょうか。トリカブトの傍で葉を似せることによって花が咲く前に食べられることから身を守ってきたとか???
他にも春先にスイセンの花が咲く前の葉っぱだけの時に、ニラや山菜のカンゾウ、ノビル等と間違えて食べてしまい、食中毒になったり残念な事故が毎年のように起きていますね。あとバイケイソウの葉っぱは、山菜のウルイ(オオバギボウシ)にそっくり。
またきれいな花だからと毒草を食卓のテーブルに飾ったりするのも危険です。花粉が落ちて食事に降りかかる可能性が・・・。
山菜に似ている毒草については、こちらのホームページに詳しく出ていますね。
皆さまくれぐれもお気を付けください。
ただし、国立公園では利用上のマナーとして花や植物を採らないようにお願いしています。「とっていいのは写真だけ!」※それもコロナが終わってからにしましょう
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妙高戸隠連山国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
2020年05月22日#STAYHOME 橋を架ける
上信越高原国立公園 谷川 増田 多美
皆様こんにちは。谷川管理官事務所の増田です。
暑くなったと思ったら寒さが戻ってきましたが、皆様風邪など引いていませんか?
さて、5月20日に清水越新道のマチガ沢に橋を設置しましたので、その様子をお知らせします。
雪害を受けることのないよう冬期間は撤去されている橋を霧雨の中、みなかみ町さん、水上山岳同友会さんと一緒に設置します。
「全長6mの踏み板が6本...これは大変だ。」と思っていたのですが、皆で協力し手際よく踏み板を架けていきます。
6本の踏み板を架けたらボルトで固定。
Before
After
立派な橋が架かりました!
今回簡易橋を設置した清水越新道は実はとても歴史がつまった道でもあります。
調べてみると面白いですよ☺
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上信越高原国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
2020年05月22日#STAYHOME 今日のいもり池
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
池のまわりではズミの花が満開になりました。
ミツガシワの見頃は過ぎてしまったようですが、
湿原の奥ではサワオグルマが色鮮やかに咲いています。
しばらくぶりの晴れ間でカルガモさんもひなたぼっこ&ストレッチ。
右脚ビヨヨーン♪
からの、左脚ビヨヨーン~♪
自粛中で運動不足になりがちですが、ストレッチしてのりきりたいですね☆
2020年05月22日旧妙高高原ビジターの建替中の各種対応について
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
旧妙高高原ビジターセンター(旧VC)は建て替えのため、現在解体作業が進んでいます。
ビジターセンター内のトイレは使用できません。
いもり池の最寄りの公衆トイレは池から徒歩2分の場所にあります。
下の写真は池の平温泉観光協会からいもり池方角を向いたところで、位置関係はこのようになっています。
池廻屋旅館さん向かいの場所です。
旧VC建替中、案内業務をおこなう妙高高原いもり池案内所もすぐ近くです。
(開館:9時から17時、水・木曜日休み、5月末までは電話での対応のみ)
また、旧VC側の駐車場は使用可能ですが、池に出る際の歩道が変更になっています。
旧VC前の杉林の中に新しい歩道が完成したのでこちらを通って下さい。
こちらは池側から見たところ。あずまやの手前に入口があります。
歩道の中程です。日に日に緑が濃くなって、いい感じにさわやかです。
2020年05月22日#STAYHOME 浅間山を見渡す黒斑山
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
環境省で黒斑山の登山道を整備していますが、雨水の浸食等で荒れてしまったため、
その補修工事を実施するため、黒斑山の登山道確認に行ってきました。
黒斑山は浅間山を取り巻く外輪山の一つで標高2,404メートルです。
山頂や途中の登山道からは、前掛山(浅間山)の景色や、火山活動の痕跡を間近で見ることが出来、迫力満点です!
⇑前掛山(浅間山)と鋸岳などの外輪山。 2020/5/13撮影
早朝は黄砂の影響で空もかすんでいましたが、お昼ころには山頂もすっきり晴れました。
⇑黒斑山山頂付近には火山防災のためのスピーカーが設置されています。
緊急時に備え、避難誘導などを行うことができるようになっています。(小諸市HP※外部リンク)
⇑黒斑山の山頂からも前掛山(浅間山)がばっちり!
⇑帰りにコセリバオウレンが咲いているのを見つけました。
じーっと目をこらして歩いてようやく発見!(黄色いマルの中の白いお花です)
上信越高原国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、
都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。
お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
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こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。
飛騨山脈(北アルプス)の南端には、その名の通り馬の鞍のようなとても大きな山容
の乗鞍岳があります。
乗鞍岳は、岐阜県と長野県にまたがる太古の火山活動によってできた大小23
峰からなる山域全体の総称で、その一つ剣ヶ峰は標高3,026mの高峰です。
その乗鞍岳には、岐阜県側から乗鞍スカイライン、長野県側からは乗鞍エコーラインを
利用して公共交通機関で畳平ターミナル(標高2,702m)にアクセスすることができます。
雪に閉ざされていた岐阜県平湯からの乗鞍スカイラインは例年通り5月15日に冬期通行止めが解除されましたので、巡視に行ってきました。
現在、緊急事態宣言は解除されたものの、引き続きコロナウイルスの感染症の防止のため
公共交通機関(バスやタクシー)及び畳平周辺施設は、運休並びに休業中です。
詳細は乗鞍スカイラインホームページにてご確認ください。
https://norikuradake.jp/
<畳平駐車場の様子>
当日は霧で視界が効かない天気でしたが、時折雲の切れ間から日が差すと
残雪に碧い水が映える鶴ヶ池や摩利支天、大黒、魔王、富士見など近景の峰々が
姿を見せていました。
<雪解けの鶴ヶ池>
天気はなかなか良くなりませんが、こんな天気でもと少し期待できることが
あります。周辺を歩いてみると思った通り、雷鳥に出会えました!
ちょうど夏羽に変わった頃でしょうか、オスとメスのカップルに出会えました。
7月頃には、微笑ましい親子の姿が見られるはずです、楽しみですね。
<乗鞍の雷鳥(オス)>
最近、群発地震が起きていることから畳平周辺の遊歩道を確認しましたが、大きな影響
は出ていませんでした。
しかし畳平一帯は標高3000mに迫る山岳地帯です。
まだまだ周辺には沢山の残雪があり、遊歩道にも残っている箇所が見受けられます。
この時期の雪は、降雨や大きな気温差で溶けたり凍ったりを繰り返します。
歩道に残るわずかな雪でも転倒しないよう注意深く歩くことが肝要です。
例年と違いこれまで人が入っていない山岳地帯の道は、浮き石も多く見られ
落石や転倒に一層注意する必要がありました。
<歩道の様子>
また、5月中旬とは言え当日の畳平では0度、風に吹かれれば体感はマイナス温度と
なります。
山岳地帯など高所への観光には防寒着や防寒グッズは必須ですね。
乗鞍以外にも中部山岳国立公園を存分に楽しんで頂くには、お出かけの際に「寒いかな?」と頭に思い浮かべてみてくださいね。
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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
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http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2020/stayhome.html