2020年5月11日
3件の記事があります。
2020年05月11日#STAYHOME 今年は画像でお楽しみください
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
週末の大洞原の菜の花の様子です。
付帯施設のハートランド妙高も月末まで閉館中ですが、きれいに咲いていてもったいないので画像だけでも。
この風景はJALの機内紙SKYWARD2020年3月号の「眼福一景」でも紹介されました。
森田敏隆氏撮影のきれいな大洞原の風景はWEB版バックナンバーでもご覧になれますのでぜひどうぞ。
そういえばホバリングしながらさえずるヒバリを見て、ふと気づきました。
5/5の記事のヒナはヒバリかもしれません。
妙高戸隠連山国立公園Facebookでも記事を公開しています。
https://www.facebook.com/1875339872757492/
2020年05月11日♯STAYHOME 平湯大ネズコと平湯大滝
中部山岳国立公園 福澤春彦
こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。
多くの皆さんがSTAYHOMEで過ごされた今年のGW。
GW中の各地の様子は、ニュースなどでご覧になった方も多いと思いますが
中部山岳国立公園を取り巻く環境もとても静かでした。
5月2日と3日に担当地区の平湯周辺を巡視してきましたのでいくつかご報告です。
平湯は中部山岳国立公園岐阜県側の入り口で、北アルプスのイメージがあると
思います。平湯バスターミナル周辺からの屏風のように聳える笠ヶ岳とそこに
繋がる稜線の迫力は息をのむほどです。今は緊急事態宣言を受け平湯周辺の施設
や駐車場は休業状態で、ほとんど車を見かけませんでした。
平湯バスターミナルから徒歩20分ほどのところに平湯キャンプ場があり、
そのキャンプ場を起点に、平湯大ネズコと平湯大滝を初めて巡視しましたので
ご紹介したいと思います。
<道標に導かれ急登>
キャンプ場に入ってすぐの道標に導かれ「平湯大ネズコ」を目指します。
ものすごい急登を約15分ほど、すぐにその荘厳な姿を現しました。
樹齢約1000年、高さ23m、幹周760cmにもなる大きなクロベの木です。
林野庁の「森の巨人たち100選」にも選ばれている名木です。
間近で見ると本当に生命力を感じて、ここまで登った人に力を与えてくれている
気がしました。今の世界中に平湯からネズコパワーを送ってほしい!
そして(恥ずかしながら)初めて社会教育者「篠原無然」と言う名を知りました。
大正時代にこの地に入り、この大ネズコを後世に残し、乗鞍岳登山道を整備し、当時
の人々に大きな影響を与えた教育者。
私も平湯をもっと勉強して、この日誌に篠原の名を挙げていきたいです!
さて大ネズコを後にしてキャンプ場の奥へ緩やかに降りていくと、平湯大滝に続く
舗装路に出ます。
駐車場も閉鎖されておりお客さんは居ませんでしたが、地元の方が歩道の補修を
熱心に作業していらっしゃいました。
側溝の泥や土砂の撤去、また流れてしまった歩道の周りを補修されているところでした。
少しお話を伺うと、やはりGW中の観光客はほとんど無かったようです。
歩道補修のお話を聞きながらご一緒に大滝へ。
轟音とともに、落差のあるもの凄い滝が間近に迫ります。
落差64m、幅約6m。「日本の滝百選」、「岐阜県の名水50選」に選ばれている名瀑です。
<飛騨の名瀑 平湯大滝>
近くにある今は使われなくなった乗鞍岳への登山道(旧道)のお話など貴重なお話も
お聞きでき、滝を見ながら古道への想いを馳せました。
今回の巡視では、政府や都道府県の要請通り皆さんが自宅で過ごされたようで
ほとんど観光客や乗用車に出会いませんでした。
概ね整備が必要な箇所のチェックや今後の検討案件など勉強させて頂きました。
巡視を終えて感じたことは、大ネズコも大滝も、大自然すべてですが、人が居ても
居なくても観ても観なくても関係なく、絶対的な存在感をもってそこにあるんだなぁ
と言うことです。
人間に「もっとデンと構えて、自信もって!」と言っているようでしたよ。
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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
緊急事態宣言の延長を受けて、長野県では外出自粛要請が継続されています。改めてのお願いですが、早期収束に向け皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
外出が難しく「#おうち時間」のあるうちに、上信越高原国立公園のうち、志賀高原管理官事務所が担当する区域を紹介します。
本事務所の担当区域の市町村は南から、須坂市、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、栄村の6つで、下図で青色で囲んだ市町村です。
・上信越高原国立公園の面積は148,194haで、日本の国立公園の中で4番目に広い面積があります。
(参考:日本で最も面積の狭い香川県の面積は187,679ha。その約8割の面積。)
・このうち、本事務所の担当する面積は38,128+αha。+αは栄村のうち中津川より東側の区域の面積で、この区域の公園計画の見直しが完了していないため、値を書けません。
・本国立公園を、本事務所、「上信越高原国立公園管理事務所」及び「谷川管理官事務所」の3つの事務所で管理しています。各事務所が担当する市町村を表にまとめました。
さて、志賀高原管理官事務所は山ノ内町(やまのうちまち)志賀高原にあります。
標高は約1,500m。自然好きの方なら「上高地(かみこうち)(長野県松本市)」という地名を聞いたことがあると思いますが、そこの河童橋(かっぱばし)とおおよそ同じ標高です。
なお、上高地にある環境省の現地事務所(上高地管理官事務所)は冬期閉鎖しますが、本事務所は通年開所しています。志賀高原には18のスキー場があり、それらへのアクセスとなる道路(国道292号)の通年開通区間に本事務所が接していることが理由にあると思います。
事務所からの景色です。左が5月11日撮影、右が1月15日撮影。
・中央のピークが東館山(ひがしたてやま)。山の斜面に見えるスキーコースは、1998年の長野オリンピックではアルペンスキー(大回転)の会場となりました。
・東館山の中腹にある建物は「発哺(ほっぽ)温泉」の宿泊施設。志賀高原で最も古い温泉。
・左手前の池は蓮池(はすいけ)。池を周回する散策道があります。環境省では蓮池のほとりに広場の整備を予定しています。
・手前の道路が国道292号。
次回から、志賀高原管理官事務所の担当区域の市町村を紹介していきます。まずは、一番南にある須坂市から始めていく予定です。
環境省信越自然環境事務所では「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。