2020年5月19日
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2020年05月19日#STAYHOME 雪どけ後の点検と乗鞍岳
中部山岳国立公園 関根陽太
こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
環境省が乗鞍高原で直轄整備・管理している施設の点検をしてきました。
歩道や木道、橋、案内板、トイレなど、環境省では様々な利用施設を整備しています。
特にこの時期は、冬の間に壊れた箇所がないか念入りにチェックしています!
昨年、木道の滑りやすい箇所に滑り止めネットを張ってみました。
雪どけや、紅葉の時期には滑り止めネットの中に入った落ち葉の清掃が必要ですが、以前より安全に歩いていただけるようになったかと思います。
自分の目と足だけでなく、利用者や地元の方の声や情報にもアンテナを張りながら、順次安全対策を進められればと思います!!
この時期、乗鞍岳の雪どけ状況も気になりますよね~
新緑や融雪など日々の自然環境の変化を観察するには、ライブカメラを活用する方法もあります!
環境省が運営するインターネット自然研究所では、「乗鞍高原からみた乗鞍岳」をはじめ、全国の国立公園等に設置した固定カメラで撮影したライブ画像を公開しています。画像は日中1時間間隔で更新され、過去の画像をデータベースとして蓄積しています。「乗鞍高原からみた乗鞍岳」は、2002年からの画像が蓄積されています!!
「日別」や「月別」で表示してみると、季節の移り変わりを観察することができます。
さらに「年度推移」での表示ができるのも興味深いです。
同じ日付でも年によって、残雪や新緑の様子が違っていて、地球環境・生態系の変化をおうちで感じられます。
それ以外にも様々な条件で画像を並び替えることができますので、あなたならではの活用方法を考えてみるのもよいかもしれません。まず乗鞍岳の今を、インターネット自然研究所からぜひ覗いてみてください!
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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
2020年05月19日#STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅!その2 樹齢1800年!神秘の大樹に出会う石徹白の旅
白山国立公園 大石佳織
皆さん、こんにちは。 |
2020年05月19日#STAYHOME ウワミズザクラの季節です
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
いもり池周辺では今、ウワミズザクラの花が満開です。良く見るサクラと花の形が随分違いますが、れっきとしたサクラの仲間です。新潟県ではウワミズザクラのつぼみや完熟前の実を塩漬けやお酒に漬け「杏仁香(アンニンゴ)」として食用にするのだそうです。以前つぼみの天ぷらをいただいたことがあるのですが、独特の風味で大変おいしかったです。字のごとく杏仁の香り、杏仁豆腐や桜餅の葉っぱのあのいい香りの成分であるクマリンが、ウワミズザクラにも含まれているのだとか。ということで、花が満開の今ならあの香りをたくさん嗅げるのでは!と思い、試してみました。マスクを外し、思いっきり息を吸い込んでみた!のですが・・・匂いが・・・しない?
花に近づいてみるとうっすら・・するにはする。その後、葉をこすってみたり、枝をこすってみたり、幹の匂いをかいでみたりしましたが、想像していたのと違う・・・。成分が強くでる時期や条件があるのでしょうか?謎は深まるばかりです。
さて、このウワミズザクラは人間のみならず、動物にも人気があります。実が熟した頃になると、ヒヨドリやメジロなどいろんな鳥がやってきます。クマもこの実が好き。冬になって葉が落ちた頃になるとクマ棚がかけられているのを見つけることができるかもしれません。花が咲いているこの時期に場所を覚えておくと、やってくる動物の観察に役立ちますよ。
こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。
先日アルペンルートの巡視に行ってきました。その時の様子の一部を紹介させていただきます。
アルペンルート上に「美女平」や「ブナ平」と呼ばれる場所があります。立山駅から立山ケーブルカーに乗り最初に到着するのが美女平駅です。(標高977m)
そこから上に行くと、美女平(1000m)やブナ平(1180m)に着きます。(多くの人が立山高原バスに乗って通過をするエリアになります。)
「美女平」って何でこの名前なのか気になりますよね。立山は古くから立山信仰と呼ばれ山岳信仰の地でもありました。伝説には諸説あるようですが、立山登山はかつて女人禁制で(明治五年(1872)に解禁となった。)美女が掟をやぶり登ろうとした際に、神の怒りに触れ「美女杉」に変えられてしまったという伝説から「美女平」と呼ぶようになったそうです。(美女杉は美女平駅前にあります。)
美女平からブナ平にかけては、溶岩台地の上に立山杉とブナの木が多く植生しています。立山ではこの2種類の木が混在しているのが特徴で見ることができます。今回はその中から立山杉の巨木たちの紹介です。
こちらが、「アルペンスギ」です。(幹周6.6m 高さ23m)
名前の通りアルペンルートの象徴となっている巨木です。
そのたたずまいに圧巻です!
そして、こちらが「仙洞スギ」(幹周9.4m 高さ21m)と呼ばれています。
幹周りが9.4mというこのスケール!その気高さから神が宿る木とも言われているそうです。
どちらもアルペンルートの道路沿いから見ることができる巨木です。
また、その他にも立山杉の巨木があり、富山森林管理署のサイトで紹介されていますので興味のある方はそちらも見てみると面白いです。
富山森林管理署のサイトへ>>
お家にいる時間が長くなったので、この機会にかつて山々で撮られた木々や花々の写真などを振り返ってみるのもいいのではないでしょうか。
現在も、立山・黒部周辺の交通機関や各施設も営業を休止しております。
山小屋についても小屋泊、テント泊ともにお休みしています。引き続き、自粛をよろしくお願いいたします。詳しくは各サイトにてご確認ください。
・黒部峡谷鉄道
・欅平ビジターセンター
・立山黒部アルペンルート
・立山自然保護センター
・黒部ダム
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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
・#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト