ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年9月

14件の記事があります。

2020年09月18日谷川岳周辺の豪雨による被害について③

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

みなさまこんにちは。

朝は肌寒い日が増え、もうすぐ食欲の秋だとウキウキの谷川管理官事務所の増田です。

今回も99日の豪雨被害の状況について書かせていただきます。

まずは、916日に清水越新道の様子です。

 
左:20.4.15撮影  右:20.9.16撮影

入り口にあった看板は土砂に流されずに済みれましたが、橋はどこにあったのか分からなくなっていました。

520日に架けた橋です。(522日に投稿した日記の橋参照)



520日撮影


916日撮影

黄色の丸で囲った部分が橋台です。

矢印で指した岩は同じ岩なので、かなり流路が変わってしまったことがわかります。設置した橋は流され、もう一方の橋台は基盤の岩とともに下流に崩れてしまいました。マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、芝倉沢はどこも沢の流れが大きく変わっており、

一晩降った雨でこんな事になるなんて...やっぱり自然の力は恐ろしいなと感じました。

豪雨災害以降通行止めとなっていた清水越新道ですが、現地確認が終了し、19日(土)より通行可能となります。

通行可能とはなりますが、各沢には橋がかかっておらず雨の際には急な増水にご注意ください。

その場で雨が降っていなくても山の上で降っている場合は沢が増水します。

また、豪雨以降も雨が続いており土砂が安定していない箇所もあるかと思いますので、くれぐれもご注意ください。

続いて国道291号線の様子です。


9月10日にこんな状態だった道路ですが...

仮設ではありますが、通れるようになりました!!

(同じ角度からの写真がなくてすみません。)

一ノ倉沢へ向かう、マイカー規制を行っている区間は、16日に現地調査へ行った際にはまだ土砂が残っていましたが、19日(土)から電気バス・歩行者の通行が可能になるそうです。


(みなかみ町HPに電気バスについて書かれていますのでご覧ください。https://www.town.minakami.gunma.jp/life/13machi_fuukei/tanigawa/2016-1031-1253-11.html

マチガ沢前にあるベンチも無事でしたので、のんびりと素晴らしい岩壁を見ることができますよ☺

清水越新道にドングリやトチの実、ヤシャブシの実が落ちていました。

今年はトチの実↓が豊作のようです。


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2020年09月16日草原を増やす取り組み

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

長野県の自然の特徴の一つは草原が多いことです。

長野県上田市と須坂市にまたがる菅平高原も草原が多く、

その多くは牧場やスキー場など、人間の暮らしと密接に関わっています。

↑ 広い牧場に牛がゆったりと放牧されています。

そんな菅平地域に位置する根子岳(標高2,207m)の登山道には、

多くの高山植物が咲き乱れます♪

↑ ツリガネニンジン               根子岳登山道にて撮影R2.9.10

種が遠くまで運ばれないため、

草原にこの花が咲いていると昔から同じような環境であったと推測できます。

↑ ノハラアザミ  たくさん咲いていました。

花真っ盛りの時期はすぎていますが、花と種子を同時に観察できてお得感があります。

他にもリンドウや、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、ワレモコウ、マツムシソウ等も花をつけていました。

そんな菅平では貴重な草原を維持し、高山植物の保護増殖のために

上田市や、菅平の自然を愛する方々により毎年ササ刈りが行われています。

↑ ササ刈り箇所の植物調査の様子

ササが増殖したり樹木の成長などで草原が減少すると、高山植物が生える場所がなくなってしまいます。

ササ刈りを行うと、高山植物が増えることがわかっており、

写真の植物調査の際にもササ刈りを行った場所からは、幼木や、高山植物の開花が観察できました。

↑ ササ刈り箇所で発見したリンドウ

実際に山を歩きながらそこから見える景色や生えている植物をよく観察すると

人間の生活や、環境の変化に草原環境は大きく影響を受けていることを実感します。

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2020年09月14日志賀高原の紅葉シーズン 近づく

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

標高1,500mにある事務所では、日当たりが良くないというのもあるかもしれませんが、昼間の気温が上がらなくなり、長袖のほうが心地よく過ごせるようになりました。

志賀高原では紅葉の時期が近づいています。

標高の高い所では9月下旬から色づき始め、事務所のある標高1,500mでは10月上旬から中旬、さらに標高の低い所では10月下旬まで紅葉が続きます。

志賀高原は標高差があるので、紅葉の時期に来れば、どこかでその日の最も素晴らしい紅葉を楽しむことができるのが特徴です。

では、志賀高原の紅葉の主な見所を紹介します。ほかにも見所があるので、時期が近づいたら志賀高原観光協会のwebページ<https://www.shigakogen.gr.jp/>をご覧ください。

■のぞき(標高2,050m)

紅葉を見下ろす形になり、中景に笠ヶ岳(かさがたけ)が見られ、晴れていれば遠景に、北アルプス(中部山岳国立公園)や妙高・戸隠の山並み(妙高戸隠連山国立公園)を望めます。

横手山(よこてやま)山頂にアクセスするスカイレーター乗り場の前にあり、カフェとドライブインがあります。

のぞきからの紅葉。中景に笠ヶ岳、遠景に北アルプスが見える。

<平成30年10月撮影>

■一沼(いちぬま)(標高1,410m)

低木の赤色が目立つ紅葉スポットです。国道292号を山ノ内町市街地から上ってくると最初にある池です。駐車はサンバレー地区の駐車場を利用ください。

一沼の紅葉。低木の赤が目立つ紅葉スポット。

<平成28年9月撮影。色づき始め。>

■蓮池(はすいけ)(標高1,490m)

蓮池の水面に映る紅葉が見所です。

国道292号の脇にあり、奥志賀高原方面に向かう奥志賀公園線の分岐点に位置しています。周辺には観光拠点施設の「志賀高原山の駅」や「志賀高原総合会館98」があります。また、蓮池のほとりに広場を整備中です。

蓮池の紅葉

<令和元年10月撮影。パッとしないのはうまく撮影できなかったため。>

ここまで志賀高原の紅葉スポットを取り上げましたが、本事務所の担当区域の市町村でも紅葉の見所があります。

国立公園内の主な見所を紹介しますが、ほかにも見所があるので、時期が近づいたら各観光協会のwebページをご覧ください。

■須坂市

須坂市観光協会のページ<https://www.suzaka-kankokyokai.jp/>

・米子大瀑布(今年度は行けません。アクセス道路は昨年の台風19号で被災し、現在も復旧工事のため通行止めです。また、登山道も同じ台風で被災し、復旧作業が行われていないので通行止めです。)

米子大瀑布の紅葉。須坂市観光協会の写真。

<CCBY須坂市観光協会>

■高山村

信州高山村観光協会のページ<https://shinshu-takayama-onsenkyo.com/>の「見どころ」のページに

「松川渓谷(山田温泉 高井橋)」、「八滝(やだき)」の紅葉の写真があります。紅葉の時期は10月上旬から10月下旬です。

■木島平村

木島平村観光振興局のページ<https://kijimadaira.org/>

・カヤの平高原には樹齢300年を超えるブナの林が広がります。紅葉の時期は9月下旬から10月中旬です。

■野沢温泉村

野沢温泉観光協会のページ<https://nozawakanko.jp/>

・毛無山、上ノ平高原の一帯はブナの林があります。上ノ平高原の紅葉の時期は10月中旬から下旬です。

■栄村

栄村秋山郷観光協会のページ<http://sakae-akiyamago.com/>

・雑魚川(ざこがわ)渓谷は木島平村と山ノ内町にもまたがり、奥志賀(おくしが)渓谷とも呼ばれます。車道沿いでも紅葉を楽しめますが、ぜひ渓谷沿いを歩いていくつかの滝と紅葉を楽しみください。紅葉の時期は9月下旬から10月中旬です。

雑魚川渓谷の車道沿いの紅葉

<平成28年10月撮影。終わりかけ。>

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。皆様のご協力をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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2020年09月14日新穂高温泉から槍ヶ岳登山道巡視

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

岐阜県側の北アルプス玄関口、新穂高温泉から槍ヶ岳を目指して巡視してきました。

槍ヶ岳を目指すルートは東西南北あり(※北鎌尾根は登山道ではありません)、北アルプスの交差点とも言われますが、今回は新穂高温泉より左俣から鏡平、双六岳、そして西鎌尾根で槍ヶ岳、下山は右俣で飛騨沢沿いに槍平、そして新穂高温泉とグルッと一周ルートです。

出発地の新穂高温泉登山口に立てば、荒々しい錫杖の岩場から笠ヶ岳、そして弓折岳から抜戸岳の稜線が壁のようにそそり立っており自然の畏怖を感じさせます。

<左俣林道から小池新道へ>

左俣林道は7月の大雨や群発地震の影響もすっかり整備され快適な林道でした。

わさび平小屋で小休止して小池新道に入ると整備された登山道で歩きやすく、石の積み

方や雨水の逃がし方など様々な工夫がされた道に驚かされます。

<歩きやすく工夫された小池新道>

初日は、双六小屋までの計画でしたが、夏山の特徴である午後の積乱雲発達による強雨に遭い鏡平山荘泊まりとしました。

翌日は雨もすっかり上がり、早朝から好天が約束されたような青空が広がりました。

鏡平からは、これから歩く西鎌尾根が槍ヶ岳まではっきりと分かり、穂高岳に続く稜線が屏風のように見えます。

<鏡平の向かいに見える槍ヶ岳に続く西鎌尾根>

双六小屋まで快適な尾根歩きで北上し、そこからは今朝まで居た鏡平小屋を右手に見ながら西鎌尾根を辿り槍ヶ岳に向かいます。

北上しているときは富山県側の山々が波打つように望まれ、また西鎌尾根に乗るとシンボルの槍ヶ岳に向かって一直線の稜線に感動します。

<槍ヶ岳への快適な縦走路 西鎌尾根>

最後に千丈沢乗越からの急登をゆっくりと登り終えると槍ヶ岳山荘に飛び出しました。

慎重に穂先を往復しましたが、登山道はしっかりと整備されており、登り降りの道順の整理と梯子の区別、また難所での手足の置き場をサポートするマーキングなど安全に対する山小屋や登山関係者の思いが伝わります。

しかしながら穂先への登山は、両手両足を操りながら登る難度の高い岩場の登り降り、空中に身体を放り出すような梯子の高度感、そして何より3000mの山岳気象状況をしっかりと把握して登山可能かどうかを判断できること、など登山者自身の責任ある行動が重要です。

<険しい槍ヶ岳の穂先>

鏡平も槍ヶ岳でもコロナ禍における登山者への対策は、消毒や検温、山荘内のマスク着用や食事時の人数管理などしっかり徹底されており、街中とは大きく異なる厳しい山岳環境に在りながら登山客を迎え入れる体制は素晴らしいものでした。

<槍の肩にある槍ヶ岳山荘>

最終日は、飛騨乗越より飛騨沢を降り槍平小屋、右俣沢沿いに樹林帯に入り滝谷出合を通り新穂高温泉口に下山しました。

槍平小屋の今期営業は、キャンプ場と売店のみです。

新穂高と槍ヶ岳の中間点に位置するところに山小屋があると安心しますし、なんと言っても登山道状況や気象状況を確認できることは本当に心強いです。

私たちも7月の豪雨影響があった右俣での注意箇所、復旧状態など詳しくお聴きすることができました。

<滝谷出合付近の迂回路(新穂高方面)>

一番の注意箇所は滝谷出合いで、従来の登山道から迂回路及びマーキングが大きく変わっていました。

山小屋関係者によって安全に、そして分かり易く迂回路が示されていました。

今回の左俣から右俣への登山道の周回ルートは、概ね安全に通行可能でした。

登山道は山小屋はじめ、登山関係者によって登山者が安全に通行できるよう様々な工夫

がされていました。

但しその事は、決して安全な登山を保証するものではありません。

登山者自身がしっかりと登山の備えや判断をもって安全登山を実践し、登山を楽しむ姿を見せることが登山の安全管理に関わる人たちを笑顔にするのだと思います。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年09月11日【立山室堂】地獄谷代替歩道

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、室堂平にある地獄谷代替歩道周辺を巡視してきました。

地獄谷代替歩道(以下、代替歩道に省略)という名前はあまり馴染みがないかと思いますが、室堂山荘東部から雷鳥沢キャンプ場につながる道のことを言います。

<地図の赤線部が代替歩道   出典:国土地理院地図を加工>

黄色く囲っている部分が地獄谷です。地図記号で温泉?!みたいなマークに見えるのが「噴火口、噴気口」を示す記号です。

地獄谷は、現在も活発に噴気を上げており火山ガスが発生しています。周辺の歩道を通行する際には注意が必要です。

※地獄谷を通るルートは現在通行止めとなっています。

<火山ガス通行注意喚起ポスター>

アルペンルートの各駅や山小屋、ホテル等に掲示しています。A4サイズのチラシでも配布しており、左上のQRコードからは現在の火山ガスの状況を確認できます。

↓↓↓下記のサイトからも火山ガス情報をご覧いただけます。

http://52.68.12.47/

この地獄谷周辺を迂回するようなルートになっているのが代替歩道です。

この日の午前中は立山がきれいに望めました。

<右上にポツンと見える建物が雄山神社>

室堂山荘東側から進むと途中に突如現れてくる大きな鉄の扉があります。

しばらく待っていると、「フウオーーーーーン」と中から響き渡る音が聞こえてきます。

そう、この扉の先に立山トンネル(3.7km)が掘られて室堂(2450m)と大観峰(2316m)がつながっています。そこに電気で走る立山トンネルトロリーバスが走っているんですね。日本でトロリーバスが走っているのは唯一立山だけです!

<立山トンネルトロリーバス。写真は別日に撮影>

そんなトンネルの扉を横目に先を進むと雷鳥沢キャンプ場と一ノ越へ向かう分岐点に出合います。

<左上に延びる道が一ノ越へと向かう道>

今回は、一ノ越方面へ進み、室堂へと戻りました。

<左に室堂平、中央に噴煙を上げているのが地獄谷、奥には奥大日岳・大日岳>

<アルペンルートから室堂ターミナルを望む>

アルペンルートでは早くも?!冬支度の準備で竹や木の棒が側道に建てられていました。

これから立山は楽しみな秋、そして間もなくして冬が訪れそうです。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年09月10日谷川岳周辺の豪雨による被害について②

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

みなさまこんにちは。

谷川管理官事務所の増田です。

谷川岳周辺の99日の豪雨による被害状況を追加でお知らせします。

上↑の地図で黄色に塗りました国道291号は土砂崩れが多く危険なため、歩行者は通行止めです。

これに伴い、巌剛新道・西黒尾根コースを利用しての谷川岳登山はしばらくお控えください。

紫色に塗りました田尻尾根コースも土砂が安定しておらず危険なため、登山はお控えください。

 

土合口駅手前の道路。


田尻尾根コース

また、緑色に塗りました清水越新道も通行止めとなっています。

入り口にはロープが張ってありますので入らないようにお願いします。

矢印の辺りに橋があるはずですが、土砂に埋もれていました。

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2020年09月10日谷川岳周辺の豪雨による被害について

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

みなさまこんにちは。

谷川管理官事務所の増田です。

谷川岳周辺の99日の豪雨による被害状況をお知らせします。

ロープウェイ手前の道路が陥没し、通行不可となっています。

動画(↓下記URL)を山岳指導センターさんに頂きましたので、ご覧ください。

https://d.kuku.lu/4b033b8641

910日はロープウェイが運休となります。

明日以降の運休再開については、下記HPでご確認ください。

http://www.tanigawadake-rw.com/item/7820

国道291(一ノ倉沢までの道)は土砂崩れ・倒木等により国道が埋まっている箇所があります。

また、土砂が安定していないため更に崩れる恐れのある危険な状態です。

それによって国道291号は通行不可、土合口駅~一ノ倉沢の電気バスもしばらく運休となります。

登山道・清水越新道は未確認ではありますが、土砂崩れや倒木、登山道の崩壊等が予想されます。

山岳指導センターHPに豪雨被害について随時更新されていますのでチェックしてみてください。

http://tanigawadake.ec-net.jp/index.htm

夏の山沿いは上昇気流が発生しやすく、積乱雲ができやすいため夕立・ゲリラ豪雨が降りやすいです。

谷川岳含め山へ行かれる際は情報収集をしっかりとし、無理のない行動計画を立ててくださいね(._.)

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2020年09月09日黒部峡谷鉄道で温泉三昧(見学のみ)

中部山岳国立公園 立山 佐藤 裕子

先日、夏真っ盛りの暑い日、欅平に行ってきました!

気温は30℃越えでしたが、黒部峡谷鉄道トロッコ電車はコロナ対策のため、窓がある客車も窓を開放していて、風が入り涼しかったです。

トロッコ電車の車窓から

■サル橋

猿橋

山と山に架かっているロープのようなものが、「サル橋」です。

欄干がなく、名前の通りサル専用の橋で人は渡れません。

今回は水量が少ないですが、宇奈月ダムができた際、山の向こうとこちら側がダムの水によって分断されるため、サルが行き来できるよう作られたものだそうです。(今はサルが利用している様子はあまり見られないそうです)

欅平から、祖母谷温泉方面へ歩きました。

■人喰い岩

モルタル吹付され、安全な人喰い岩になっていました。

Before20194月)              after20208月)

 

人喰い岩は安全になっていましたが、これより先は落石が多いエリアですので、通行には注意が必要です。(奥鐘橋のところにヘルメットの貸し出しあり)

■祖母谷温泉

祖母谷温泉

欅平から徒歩で1時間ほど。

誰も入っていなかったため男湯の様子を見学させていただきました。

※男湯は開放的な作りのため、休憩スペースや野営場から見えます。

※女湯はしっかり壁や屋根に囲われています。

■祖母谷地獄

祖母谷地獄

祖母谷地獄は河原から湧く祖母谷温泉の源泉です。

室堂の地獄谷を思い起こす、おなじみの?!硫黄の臭い・・

これは湯だまりで、温泉ではありません。

祖母谷地獄-2

奥の清流と比べて手前との色の違いが分かるでしょうか?

湯だまりは98℃程あるそうです。岩を踏み外さないようご注意ください。

■河原展望台・足湯

河原で川に入っている方も、足湯に入っている方も気持ち良さそうでした。

河原展望台・足湯

通行止めになっていた猿飛遊歩道が一部解除になりました。

落石には十分ご注意の上通行ください。

欅平ビジターセンター

例年より開館時間が短く、10時から16時まで開館しております。

入口付近にアルコールを用意してあります。マスク着用の上、ご入館ください。

名剣温泉                  ■猿飛温泉

欅平から祖母谷温泉間             欅平駅付近

 猿飛

黒薙温泉

黒薙駅から徒歩20分ほど

黒薙

時間の都合上すべて見て回れませんでしたが、黒部峡谷鉄道沿いには上記以外にも施設がたくさんありますので、事前に営業状況をご確認の上、温泉巡りはいかがでしょうか?

ほどよい気候の9月もおススメですが、10月頃は紅葉のベストシーズンです。

コロナ対策をした上でぜひお出かけをご検討ください。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新たな生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年09月08日ロングトレイル全線踏査

妙高戸隠連山国立公園 土屋達郎

妙高戸隠連山国立公園利用促進のために計画しているロングトレイルはいよいよ大詰めを迎えております。

今回は、案内標識の作成業務を請け負っていただいている「くりこま高原自然学校」のスタッフの方が5日間の日程で全線踏査を行うのに合わせ、戸隠自然保護官事務所も管轄地域である長野県側の踏査(初日、2日目、5日目)に同行しました。

「くりこま高原自然学校」は、全長1025kmという超ロングトレイルである「みちのく潮風トレイル」開通で培ったノウハウを当ロングトレイルに活かして、案内標識の設置場所とその内容を検討してくれます。

初日。朝、長野駅に観光協会や市役所の方など関係者7人が集合しました。 ここから戸隠、笹ヶ峰を経由し、妙高市、野尻湖を経て斑尾山の頂上まで続く総延長約86㎞のロングトレイルの始まりです。

天気にも恵まれ旅の出発は気分が高まりますね。

ロングトレイルの利用者が迷わないよう、駅前から分岐等に出くわす度に、どこにどんな案内標識を取り付けたらわかりやすいかを検討・決定し記録する作業しながら歩いていきます。

今後この記録をもとに標識を作成していくことになります。

いつもならたくさんの人で賑わっているであろう長野駅から続く善光寺までの参道も、コロナの影響でしょうけど人通りが少なくてびっくり。

<善光寺>

善光寺を過ぎてからは裏通り的な細い道に入ります。普段通らない道を歩くのは楽しいものですね。途中山道や田園地帯も通り、芋井支所からは予めデポしておいた車も用いてこの日は戸隠古道に入るあたりまで調査を行いました。

<踏査>

2日目。朝、「戸隠そば博物館とんくるりん」に集合。この日は、戸隠自然保護官事務所からは私一人だけ参加。総勢6人。この日は宝光社の270段ほどあると言われる階段といい、なかなか太腿がパンパンになる行程でしたよ。 ちなみに階段の正確な段数は知りません。いつも数えながら上るのですが、いつも途中であやふやになります。どなたか正確な段数をお教えください。

<宝光社の階段>

<標識設置調査>

途中、中社の大鳥居の建て替え工事も見ごたえがありましたよ。建て替えが行われるのは80年ぶりのことだそうです。クレーンがなかったであろう80年前の大鳥居は一体どうやって建てたのでしょうね。

<中社大鳥居①>

<中社大鳥居②>

<夜の中社大鳥居>

そして最終日。黒姫高原スノーパークの駐車場に集合し、車で御巣鷹林道を走って黒姫山西登山口へ。そこから黒姫山登山道の本線分岐まで歩いて登り、標識設置場所を検討しました。さすがスタッフの皆さんは歩くのが速いこと。

笹ヶ峰へ抜ける道の途中で巨大なカツラの木に出会いました。ハート形のカツラの葉にはマルトースという成分が含まれていて落葉するとこれがマルトール(カラメル)に変化して甘い香りを出すのです。きっと秋には焦がしプリンのような甘い香りに包まれることでしょうね。

<カツラの巨木>

その後、雨が降り出しましたが、古池側からの登山道を新道分岐まで踏査。戸隠牧場までの道も繋いで、今回の踏査は終了となりました。

クタクタになりましたが、ロングトレイル開通まであと少しと思うと疲れも吹き飛びますね。

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2020年09月08日夏~秋に咲く外来植物

上信越高原国立公園 飯島久美子

夏から秋にかけて花を咲かせるオオハンゴンソウという特定外来生物をご紹介します。

↑オオハンゴンソウ             R2.9.3撮影 バラギ湖付近道路沿いにて 

かつて観賞用として日本に入ってきたもので、 黄色が鮮やかな、きれいな花です。

1から3メートルほどの背丈の高い植物なので、花の咲く時期はとても目立ちます。

オオハンゴンソウは繁殖能力が非常に高く、すでに在来の植物が生えていた場所でも

種や根っこでどんどん株を増やし、在来の植物を押しのけ拡がることが懸念されています。

↓ 道路脇などでよく見つけることができます。


車のタイヤや、動物の体について種子が運ばれ、拡がっていると考えられています。

↓近づいてみると・・他の植物の生える余地がなく一面オオハンゴンソウ!


実は...

今回ご紹介した場所は嬬恋村の地元有志の方々によって

約6年前から年に数回のペースで駆除作業が行われている場所です。

毎年駆除してもこれだけまた生えてくる。すごい繁殖力です。

主な駆除方法は2種類あります。

・根から抜き取り(根からも増えるため)

・刈り取り(種子を刈り取ることで種子による分布の拡大を防ぐため。)

今回の駆除作業は、刈り取りによる駆除を行いました。


↑ 地元のボランティア団体の方による刈り取り作業


↑ 刈り取り後

一面の黄色の花がなくなって少しほっとします。

刈り取ったオオハンゴンソウは種子が散逸しないようにビニール袋にしっかりと密閉し、直接、焼却処分場へ運びます。

オオハンゴンソウは、園芸用の近種も多く存在しますので詳細は

以下URLのリーフレット(環境省釧路自然環境事務所)をご覧下さい。

http://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_ohangoso.pdf

外来種駆除は一度では効果を得ることは難しく、継続して行うことが重要です。

来年は少しでも減りますように!

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