ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2017年07月24日白山お花情報 と 登山者の皆さまへお願い

白山国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

子どもたちも夏休みに入り、楽しい登山シーズンまっただ中!
白山でもお子さんと一緒に登っているご家族の姿をよく見かけるようになりました。
今日はこんな白山のお花情報をお届けします!

が、その前に、登山者の皆さまにお願いです!
白山を訪れる皆さんの中には「お花を見たくて登ります!」という方がいるのではないでしょうか? きれいなお花に出会うと嬉しくなっちゃう人はきっとたくさんいらっしゃると思います。(私は嬉しくなって叫んじゃいます!)
ハクサンコザクラ
(可憐なハクサンコザクラ。7月22日撮影)

「近くでお花を見たい!」「近くで写真を撮りたい!」と思う方もいるでしょう。もちろん私もできるならそうしたい一人です。
でも、ちょっと待ってください。

お花見たさに登山道をはずれて、目的のお花に近づくと何が起こるでしょうか?
近づくまでの道のりには、ほんのわずかな距離だったとしてもたくさんの植物が育っています。花を咲かせていなくても、白山の自然を支える大切な大切な植物です。
登山道をはずれるということは、そんな植物を傷つけることになってしまうんです。

残念ながら白山には、お花見たさに登山道を外れた人によって植物が失われてしまった場所があります。
踏み跡
(目的の花に向かってつけられた踏み跡。721日撮影)

登山靴で踏まれ傷ついた植物は枯れて失われ、地面がむき出しになります。
地面がむき出しになると、植物を育む土壌がそこから流れ出るようになってしまい、周りの植物も育ちにくくなってしまいます。
場所によっては地面がむき出しになった場所が拡大し、お花畑が失われてしまうこともあります。

白山の自然はとてももろく、一度壊れるともとに戻るのに非常に長い年月がかかり、場合によってはもとに戻らないこともあります。

近くでお花を観察できないのはちょっと残念なことかもしれませんが、遠くからお花を観察することが、高山植物を守り、白山の自然を守ることになるんです。
皆さん、一緒に白山の自然を守りながら楽しく登山しませんか♪


では、ここまで読んでくださった皆さまに、改めてお花情報をお伝えします!

■砂防新道(石川県白山市の別当出合登山口から山頂を結ぶ道)
ミヤマキンポウゲ
(ミヤマキンポウゲが登山道沿いで登りの疲れを癒やしてくれます♪ 7月21日撮影)
ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ、ヨツバシオガマ、アカモノなどに出会うことができます。

■ 南竜道(砂防新道の南竜道分岐から南竜ヶ馬場を結ぶ道)
イブキトラノオ
(イブキトラノオがたくさん!7月21日撮影)
イブキトラノオの多さに感動しました!トラのしっぽのような花が風に揺れている様子は見ていてとても楽しいですね♪
ヤマブキショウマ、ニッコウキスゲ、ノビネチドリなども咲いていましたよ。

■ エコーライン(南竜道と弥陀ヶ原を結ぶ道)
チングルマ
(チングルマのお花畑。7月21日撮影)
チングルマの白とコイワカガミのピンクがとても印象的でした!

■ 別山・三ノ峰周辺
別山平のニッコウキスゲ
(別山平のニッコウキスゲ。奥は御前峰・大汝峰。722日撮影)
別山平は
ニッコウキスゲが咲き乱れ、こんな場所が日本にあったのかと思うくらいにステキな場所でした。
三ノ峰周辺ではオオバギボウシやタテヤマウツボグサ、クガイソウなど紫色の花もたくさん見られましたよ♪

今日ご紹介したのは白山の花のほんの一部です。
現地には本当にたくさんの花が咲いていますので、白山の豊かな自然を見にいらしてください。

----- 登山される方へ --------------------------------------------------------------
※白山は標高2700mを超える山です。登山届を提出し、十分な装備と計画を持って登山に臨むようお願いします。
※ルートによっては雪渓が残っています。ビジターセンターや山小屋で最新の情報を収集してください。
※高山植物を傷つける行為は自然公園法で禁止されています。
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