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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

横山レポート③秋の訪れ

2012年09月20日
志摩
朝夕すっかり涼しくなりましたね。
しかし、伊勢志摩ではまだアブラゼミやツクツクボウシの声が聞こえてますよ~。コオロギやスズムシたちといっしょに合唱しています。

さて、間が空きがちですが・・・横山レポートの第三弾です!
(過去の記事→第一弾「キノコ」第二弾「日本一小さなトンボ」

今回は、横山で見られる“秋の七草”を取り上げたいと思います♪


まずは、ハギ。

横山ビジターセンター前の車道では、マルバハギ、ヤマハギ、メドハギなどなど・・・
他にもいろんなハギが大集合しています。学術的に見ても全国的に珍しい現象だそうで、毎年定期的に植物の専門家の先生方が調査に来られています。そろそろ花も終わりかけですが、横山では9月いっぱいまでは見られそうです。


お次は、クズ。

秋になると、こんな紫色のグラデーションがきれいな花を咲かせます。
クズの花は、パークボランティアさん曰く「ファンタグレープの匂い」がするんだとか。鼻を近づけてみると…確かに~!!気になる方はぜひ探してみてください♪


そして、ススキ。

標高が低く暖かい横山では、最近やっと穂が姿を見せ始めました。


残りの上4つは横山では見られない植物ですが、せっかくなのですこしご紹介。

“フジバカマ”は、渡りをする蝶、アサギマダラが好んで蜜を吸いにくる花。
花はありませんが、横山にも毎年今頃から10月にかけてたくさんやってきます。

キキョウやナデシコも昔はたくさん見られたようですが、観賞や園芸用に盗掘されたり、環境の変化などのため伊勢志摩でも数が激減してしまいました。

植物は、採らずに撮る!
秋の七草、みんなでたのしみましょう(^^)/

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★観察会のご案内★
10月20日(土)に、秋の横山の森を舞台にした観察会「森の自然観察と草木染め体験」が開催されます。
みなさま、どうぞご参加ください♪♪(コチラの申込用紙をご利用下さい。)