ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年08月29日横輪川の生き物観察会

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

8月27日に横山ビジターセンターの自然観察会

「横輪川の生き物観察会」を実施しました。

横輪川は何度も水質日本一になっている宮川の支流の一つで、

伊勢神宮の森を水源とする清流です。

 

当日は24名の参加者と6名のスタッフにより、

手網を使って川の中の生きものをさがしました。

 

はじめに、講師より生きものの探し方について教えてもらいます。

 

続いて、思い思いの場所で生きものをさがしました。

はじめは水が冷たいと言っていた参加者もいましたが、

測ってみるとこの日の水温は30℃。

川の上流にしては温かい方だと思われました。

 

捕まえた生きものはトレイに移し、名前を調べました。

 

調査結果は集計し、見つかった生きものが

水の汚れ具合を見る指標になることなどを学びました。

 

この日はアカザやアジメドジョウなどの魚類が6種、

モクズガニやヤゴなどその他の生きものが14種見つかりました。

指標になる生きものから判断すると、

この川は「きれい-やや汚れた川」という結果になりました。

これは周辺に人が住んでいる里山の川の特徴だそうです。

夏休みの最後に楽しい川遊びと自然観察が出来たと思います。

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2016年08月25日* 山の日 @白山国立公園 *

白山国立公園 アクティブレンジャー 小島永莉子

 8/11の初めての山の日、白山国立公園でも山の日制定記念イベントとして「おいでよ!市ノ瀬夏祭り」を開催しました。その模様をご紹介します。

                                                                            

☆クイズラリー

イベントのメインはクイズラリーです。山に親しむって言っても何から初めていいのかわからない!という方は多いと思います。そんな方のために市ノ瀬にある市ノ瀬園地と岩屋俣谷園地の2つの園地を利用してクイズラリーを行いました。クイズラリーには自然に詳しいガイドボランティアさんがつき、解説しながら一緒に散策を楽しみました。

小さなお子様から年配の方まで、多くの方にご参加いただきました!この日は見事に晴れて白山がくっきりと見えていました。はじめての山に感動した、という参加者の笑顔が何よりも嬉しいご褒美でした。

ちなみに、岩屋俣谷園地は園地と言っても一周すれば約3時間かかり標高差は460m、急な登りもありこれから登山を始めたいという方にもオススメです。ブナが美しく、展望台からの眺めも最高ですよ。

                                                                                    

☆オオバコ茶

環白山保護利用管理協会のご協力により、オオバコ茶の試飲を行いました。冷えたオオバコ茶はちょうど下山してきた方にも好評で、列がつくこともしばしば。オオバコ茶を味わいながら、外来植物問題についても知ることができました。

                                                                                         

☆白山の写真展

白山自然保護官事務所のレンジャー&アクティブ・レンジャーと白山国立公園パークボランティアが撮影した白山の写真を展示しました。どれも力作揃いで、これを見たら白山に行きたくなること間違い無しです。こちらは8月いっぱい展示していますので、ぜひお立ち寄りください。鳥獣保護区管理センター内で開催しています。

                                                                                

☆白山高山帯のいきもの展

こちらも市ノ瀬ビジターセンター1階で8月いっぱい開催しています。動物の剥製のほか、虫の標本も見事です。詳しく解説されているのでとても勉強になりますよ。

                                                                                     

☆ゲームコーナー&工作コーナー

こちらは子供たちに人気でした。割り箸鉄砲で外来植物を狙い撃ちます!外来植物に罪はないのでちょっとかわいそうだったかな・・?

輪投げもやってみるとなかなか楽しいものです。

枝や木の実を利用して自分だけの作品を作りました。

                                                                          

 山の楽しみ方は人それぞれ、いくらでもあります。各地にあるビジターセンターでは自然とふれあうお手伝いをしていますので、ぜひどんどん活用してください。白山は花の最盛期を過ぎ、もう少しすると紅葉がはじまります。紅葉の季節もとても美しいのでぜひ訪れてみてください。

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2016年08月24日干潟の鳥と、干潟のゴミ

国指定藤前干潟鳥獣保護区名古屋 平賀歩美

ぎらぎらと太陽が照りつける藤前干潟...

干潟と渡り鳥



皆様こんにちは。

名古屋自然保護官事務所の平賀です。

ぎらぎらと...なんて言ってみましたが、干潟には秋の渡りの鳥が徐々に飛来し始めているのが観察できます。蝉の鳴き声や、空の雲で秋を感じることは知っていましたが、干潟の鳥で秋を感じるのは私にとって初めての体験!

(仲良く2羽で休憩中のキアシシギ)

干潟に渡ってきているシギ・チドリ類は、

夏は涼しいシベリアなどの北の地域で繁殖・子育てをして、冬はオーストラリアなどの暖かい南の地域で越冬します。その途中の中継地として干潟を利用するのですが、シベリアからオーストラリアまで約3万キロ!

それを自分の腕一本...いや、羽根一つで飛んでくるわけで、彼らの凄い能力を感じます。
キアシシギ

(足が黄色いキアシシギ)

いったいシベリアとはどんなところなんでしょう? 彼らに聞いてみたいものです。

ダイゼン

(お腹のあたりが冬羽根のまだら模様になってきたダイゼン)

ウミネコとアオアシシギ

(頭を掻くウミネコと餌を採るアオアシシギ)

カモ

(岩と同化していたマガモ)



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さて、鳥が賑わいを見せ始めた藤前干潟。

私たちが勤務している稲永ビジターセンターがある稲永公園も連日例のアプリで賑わっています。人で賑わうのは良いのですが、比例するようにゴミの量も増えました。こちらもゴミをゲットしてはいるのですが、

できればゴミは各自で持ち帰っていただけるようご協力をお願いしたいところ・・・。

よろしくお願いいたします!

そんなゴミ流れでもうひとつです。

藤前干潟に流れ着くゴミ、特に生物に影響を及ぼすレジンペレットとマイクロプラスチックについてです。

大雨が降って増水した後の岸際には枯れたヨシに混ざってマイクロプラスチックが塵のように散乱しています。

ゴミ

(左:ヨシ原に散乱するゴミの現在の様子 右:緑や赤や色鮮やかなマイクロプラスチック)

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マイクロプラスチックとは...

●5mm以下のプラスチック片

●日光によってプラスチックゴミが劣化し崩壊したもの

●1mm以下になっても消えることなく水中を漂う

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などなど。

干潟にあるヨシ原にゴミは多く流れ着き絡まります。

ぱっと見は大きなゴミ、ペットボトルや空き缶、その他のプラスチックゴミなどが目につくのですが、

干潟の表面に目をやると小さなプラスチック片をいっぱい確認することができます。

これらのやっかいなのは、いつか分解され自然に返ることもなく、

人力で収集しない限り永遠にここにあるか、水中を漂うことになります。

大きなゴミは拾うことは出来ても、すでに破片になったマイクロプラスチックは拾うことは困難ですね。

これらを魚類や鳥類が食べてしまうとどうなるか?

そんなことを夏の終わりに考えてみるなんていかがでしょうか。

また、稲永ビジターセンターでは、深刻さの増すマイクロプラスチック問題について、新聞記事

やインターネットの情報などについて、まとめて紹介する展示を来春まで行っています。

ご興味のある方、是非お越しください。

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2016年08月19日夏の終わりの藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区名古屋 西部理恵

みなさま、藤前干潟からこんにちは。

アクティブ・レンジャーの西部です。

アオサギの飛翔

<アオサギの飛翔>



名古屋自然保護官事務所では鈴虫を育てているのですが、

ここ最近、リーンリーンと心地よい声で鳴き始めました。

外ではまだまだ蝉が鳴いていますが、

少しずつ秋の気配も感じられる今日この頃、

藤前干潟の景色も夏の終わり、秋の気配がそっと近づいていると感じます。

とはいえ、暑い暑い夏休み、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

私たちのいる稲永ビジターセンターは稲永公園の中にあるのですが、

ここ稲永公園は某携帯アプリで遊ぶ人で連日大変賑わっており、

こんなに人が集まるんだなぁとびっくりしています。

藤前干潟を知らない人が、これをキッカケにして藤前干潟に来て、

藤前干潟について知ってくれると良いと思います。

その反面、このアプリの配信が始まってからというもの、

稲永公園内はとってもとってもとってもゴミが増えました!

ペットボトルや空き缶、そして公園の大敵「タバコの吸い殻」・・・

とても悲しい現状です。

藤前干潟に来られる皆さま、

ゴミは自分の責任で持ち帰ってください!

みんなが気持ちよく遊べるように、ぜひぜひ、お願いです!

ゴミはひょんなことから海へ流れて、

そして、やって来る渡り鳥や干潟に生息する生き物に悪影響を与えてしまいます。

捕まえたモンスターだけでなく、

実際に生息している生きものについても知って欲しいなぁと思います。

カニを捕らえたウミネコ

<カニを捕まえたウミネコ:藤前干潟の夏を代表する鳥>

少し話が脱線してしまいましたが、

連日のように賑わっている稲永公園を横目に、

藤前干潟の生きもの達は? というと。

秋の渡りの鳥たちが少しずつ到着しはじめており、

こちらも少しずつ賑やかになってきました。

暑くてなかなか長時間、外で観察するのは難しいですが、

賑やかになってきた干潟に、ぜひ遊びに来てください。

エサを求めて歩き回るメダイチドリ

<せっせとエサをついばむメダイチドリ>

※よーく観察していると、ゴカイをにゅ~っと引っ張り出すところが見られます。

 頑張って撮影してみたのですが、どれも遠すぎてピンぼけ。

 残念ながら、皆さまにお見せできるような写真は撮れませんでした。

キアシシギ

<ちょこちょこと動き回るキアシシギ>

※藤前干潟でみられる鳥達は、遠くの干潟にいることが多く、

 立派な双眼鏡がないとよく見えないことが多いのですが、

 このキアシシギは割と近くまで寄ってきてくれるので観察しやすい鳥です。

アオアシシギ

<干潟にたたずむアオアシシギ>

※この個体は黄色みの強い足をしています。

 若い個体に良く見られるそうです。

 近縁種のカラフトアオアシシギなどは黄色い足なので、図鑑で調べるのも一苦労。

 そんなときは、お隣の名古屋市野鳥観察館へ訪ねていくとすぐに答えが返ってきます。

 鳥の世界は奥が深い!

★今後の藤前干潟のイベント情報は、藤前干潟のホームページでチェック!★

http://chubu.env.go.jp/wildlife/fujimae/event/index.html

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