妙高戸隠連山国立公園
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2018年05月24日第2回、ロングトレイル踏査@古海
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
5月22日(火)、再びロングトレイル踏査を行いました。
(第1回の様子はこちら@野尻湖南ルート)
今回は野尻湖の北側(古海地区)を歩くルートです。
野尻湖町営第1駐車場に集合。天気がとっても良いです!
まずは斑尾山山頂へ向かって歩きます。
大明神岳に到着、超絶景が広がります。思わず溜息(^▽^)~♪
妙高戸隠連山国立公園の「一目五山の風景」がばっちり見えています。
一目五山絶景32選のフォトコンテストでも応募のあった場所です。
信越トレイルの起点である斑尾山山頂に到着。
眼下には斑尾高原の風景が広がります。
大明神岳へ戻って、今回のメインディッシュ!?『古海登山道』を下ります。
眺望は良いですが、とっても急な道。かなり、ヒザにきます。
地図からある程度の情報は察せますが、道の雰囲気や、実際のつらさ楽しさは
やはり自分の足で歩いてみないとわかりませんね!笑
沢にぶつかってお昼休憩。ここからは比較的歩きやすい道が続きます。
しかし!途中道を見失い、コゴミ畑の藪こぎ。
前回に続き、また変な場所から林道へ出てきてしまいました・・・。
林道を下っていくと、古海集落が見えてきまし。道沿いにはタニウツギ。
古海集落の信陰最上古湖神社に到着。
田んぼの畦道からはカエルがいっぱい飛び出してきます(*´艸`)♡♡♡
それにしても、古海集落、「THE古き良き日本の風景」が広がります。
本当に気持ちの良い場所で、歩きながら癒やされます・・・。
集落を抜け、野尻湖へ出る旧道を探るため、道なき道へ突入。藪こぎ開始です。
ロングトレイル踏査は必ず藪をこぐ運命なのでしょうか・・・。
藪こぎも終了して野尻湖畔に到着~!
この日の踏査終了の達成感を噛みしめました。笑
後半はほとんど藪こぎだったような気がしましたが、
大変さなど吹っ飛ぶほど、この仲間と作るロングトレイルのこれからに
大きな期待をしたいと思った一日でした。
2018年05月18日第1回、ロングトレイル踏査@野尻湖
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
5月15日(火)、待ちに待ったロングトレイル踏査を実施しました!!!
妙高戸隠連山国立公園連絡協議会では、より深く皆様に国立公園の魅力を伝えるため、
ロングトレイルの設置を検討しています。
(これまでの検討の様子はこちら)
この構想では、長野駅と笹ヶ峰をつなぐ「南北ルート」と、
信越トレイルと塩の道をつなぐ「東西ルート」の2本のルート検証を行っています。
第1回は東西ルートの踏査です。
信越トレイルの起点である"斑尾山頂"からどのように野尻湖へ向かうか。
野尻湖の南側を通るルートを歩きました。
まずは釜石山分岐から荒瀬原林道へむかって歩きます。
さっそく一目五山の鉄板ビューポイント!北アルプスもばっちりでした。
林道のショートカットルートがないか、道なき道へGO!
で・も!足下注意!イワカガミやチゴユリが満開です(^▽^*)♪
藪こぎも終わり、林道へ出てきました。
なんだか不審者っぽいです。笑
林道を歩いていると、カエルやトカゲが沢山顔を出してくれました!
暖かくなってきている証拠ですね♪
地面の固い車道が終わると、次は「象の小径」に入ります。
象の小径にはベンチがあり、湖を見ながら座ってお弁当を食べました。
途中には「ソンマ窪湾」という湖に接近できる場所も!穴場です♪
そうこうしていると、ナウマンゾウのモニュメント出現!
このモニュメントには1つ1つストーリーがあります(マップもあります)。
象の小径を抜けて、湖畔を歩く道にでます。
この日は妙高山がキレイに見えていました♡
歩くこと約12km、野尻湖小学校跡地でFINISH!
今回の歩いた道は、森の中を歩いたり、湖畔を歩いたり、
景色が変わってとても気持ち良いルートでした(^▽^)♪
この踏査を皮切りに、ロングトレイル調査ばしばししていきます!
ご興味ある方はぜひ一緒に歩いてみませんか?
2018年05月17日ハイシーズン突入!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
5月14日(月)、戸隠高原を美しくする会で、
戸隠地域の清掃活動を実施しました。
みなさんが戸隠で気持ち良くすごせるよう、毎年2回実施しています。
とはいっても・・・最近は利用者の皆さんのマナーも良く、
ゴミはほとんど落ちていません。
というわけで、外来植物であるハルザキヤマガラシの除去を行いました!
大漁です(;´Д`)120㍑の袋と60㍑の袋がいっぱいになりました・・・。
午後は、長野工業高等学校の皆さんと一緒に
飯縄山で実施する課題研究の下見を行いました。
課題研究では「安価で誤カウントの少ない登山者カウンター」の開発を検討しています。
今年度、どこまで取組を前進させられるか楽しみです(^▽^)♪
さらに!この取組には株式会社アソビズムさんも興味津々!
お知恵を貸していただけるとのこと!!!
なんだか面白いことになってきました・・・!
グリーンシーズンに突入して慌ただしくなってきた感はありますが、
楽しく面白く、進めていこうと思います!!!
2018年05月08日【結果発表】一目五山の絶景32選決定!!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
昨年度、妙高戸隠連山国立公園連絡協議会では、
「一目五山の絶景32選」のフォトコンテストを実施、32選を決定しました!!
応募総数140点以上の中から選び抜かれた作品です。
○32選フォトコンテスト結果発表
このフォトコンテストは、妙高戸隠連山国立公園のコンセプトである
『一目五山(ひとめござん)』の風景をテーマにしたものです。
(↑こちらは大賞の写真!)
○『一目五山』とは?
妙高戸隠連山国立公園の山は成り立ち様々、形も様々!
見る角度を変えると、形も変わって見えます。
形は違えど、ギュッと密集して存在している山は、"一目"で"いくつも"見ることができます。
この風景を『一目五山』と呼んでいます。
今回のフォトコンテストの結果をまとめた冊子も作成しました。
こちらは協議会構成員のみなさん(市町村や観光協会、博物館など)にお配りしています。
(電子データはこちら)
そしてこちらは4月26日に大賞の撮影場所から撮った写真です。
32選選定スポットの四季の移り変わりを楽しむのもまた一興☆
ドライブが気持ち良い季節、32選を巡ってみて下さい(^▽^)♪
2018年04月27日スノーモービル等の乗り入れ規制について
妙高戸隠連山国立公園 桑原大
国立公園の特別保護地区ではスノーモービルやスノーバイクを含め車両の乗り入れは全域で禁止されています。また、乗り入れ規制区域があわせて設定されている区域については、車道を除き、車両で乗り入れることが禁止されています。禁止エリアへの許可なき侵入は自然公園法、自然環境保全法の規定により、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金が課せられます。
妙高戸隠連山国立公園の新潟県側では、金山・焼山・火打山・妙高山・乙妻山・高妻山の山頂周辺の特別保護地区以外にも以下のように乗り入れ規制区域が設定されています。
このエリアは国の特別天然記念物で、絶滅危惧ⅠB類に指定されているライチョウの生息域
でもあり、30羽前後の希少な個体群が生息していますが、最近の調査から個体数が減少傾向にあるとみられています。
この時期はライチョウがなわばりを形成する大事な時期です。不用意な侵入や騒音でライチョウ達の生活を脅かすことがないよう、みなさまのご理解とご協力をお願い致します。
●おしらせ●
妙高高原公園線(杉野沢~笹ヶ峰)が4/27より通行できるようになりました。
※道路拡幅工事中のため通行規制があります(詳しくはこちら)
朝晩は雪解け水により路面が凍結している場合がありますので十分ご注意ください。
2018年04月27日春のいもり池レポート
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
妙高高原にあるいもり池に気持ちのいい春がやってきています。
桜、キタコブシは満開
ヤマモミジは丁度かわいい花をつけているところです。
ミズバショウも葉が大きくなってきましたが、まだまだ見頃は続きそうです。
さらにミツガシワが本日開花を迎えました!
春のいもり池にはたくさんの鳥たちの姿も。
餌探しをするキツツキのドラミングがあちこちから聴こえ、
左:アオゲラ 右:オオアカゲラ
旅立ち前の腹ごしらえに一生懸命なマヒワ、カシラダカ、アトリなど冬鳥の姿や飛来してきたコムクドリ、サンショウクイ、ノジコなど夏鳥の姿も見ることができます。
左;マヒワ 右:コムクドリ
パークボランティアによるいもり池のミズバショウ解説は5月6日まで開催!
4月29日には日本野鳥の会会員によるバードウォッチングのイベントが開催されます。
(詳細はこちら)身の周りの自然情報に詳しくなると毎日のお散歩も楽しくなりますよ。
ぜひご参加ください!
2018年04月25日野尻湖畔にナウマンゾウのモニュメントが設置されました!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
4月23日(火)、野尻湖と親しむプロジェクトの皆さんと、
野尻湖畔にナウマンゾウのモニュメントを設置してきました。
このプロジェクトは、野尻湖畔の親水空間の創出や遊歩道の整備などを目的として
地元有志や野尻湖ナウマンゾウ博物館、信濃町役場などが加わって活動をしています。
ナウマンゾウのモニュメントにはひとつひとつストーリーがあります。
モニュメントを全て掲載したマップを昨年度改訂しました。
(↑マップは野尻湖周辺活性化事業実行委員会で作成しました。)
さらに今年は5年ぶりに"水生植物園"の設置を行いました。
昔の野尻湖は水草が繁茂し、その周囲は様々な種類の魚類が
生息していたそうです。
(↑明治時代の野尻湖畔の写真)
増えすぎた水草を減らすために"ソウギョ"を放流。
放流個体数が多すぎたため、水草が全て食べ尽くされてしまいました。
少しでも生物多様性の高い野尻湖畔を取り戻すため、
プロジェクトでは「水生植物園」を作る取組を始めました。
水草の苗は湖底に穴を掘って植えます。腕までどっぷり水に浸かりました!
まだまだ野尻湖の水は冷たい(>o<;;;)
植えた水草がどんな風に増えていくか、楽しみです♪
みなさん作業お疲れ様でした!
ゴールデンウィークはぜひ桜咲く野尻湖へ!
2018年04月24日飯綱高原、大谷地湿原に春到来
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
4月21日(土)は長野県自然保護レンジャーと
逆谷地(さかさやち)湿原、大谷地(おおやち)湿原で合同巡視を実施しました。
逆谷地湿原は国立公園外ですが、飯縄山がとてもキレイに見える場所です。
案内役は長野県環境保全研究所の富樫先生。
座学でも逆谷地湿原や飯縄山について解説していただきました。
逆谷地湿原は泥炭層が13mも積もっている強酸性の湿原です。
泥炭の積もるスピードは年に0.1mmほど。
そのため13mも貯まるには約10万年かかると考えられています。
つまり逆谷地湿原は釧路や尾瀬といった湿原よりも
はるかに古い歴史があることがわかります(釧路は約3千年、尾瀬は約9千年)!
その後、国立公園内の大谷地湿原に移動して巡視開始。
大谷地湿原は、昨年度、長野市が全面ヨシ刈りを行いました。
(↑ヨシがなくなって見た目がスッキリ!)
ヨシは非常に水の蒸散力の強い植物です。そのため、ヨシが繁茂していると
湿原の乾燥化、陸地化が進んでしまいます。
(↑こちらは昨年5月20日の大谷地湿原の写真)
乾燥化を防ぎ、湿原性のリュウキンカなどの植物を
守っていくためにヨシ刈りが行われました。
(↑リュウキンカ咲いていました。)
湿原をぐるっと一周する散策ルートを歩くと、
リュウキンカ以外にもミズバショウが顔を出していました(´▽`)
他にも・・・切り株にびっしりと粘菌が!!!
木道脇ではオタマジャクシも発見できて、春の息吹を感じました!
ちょうどゴールデンウィークのころが見頃かもしれません。。。
ぜひ飯綱高原にも足を運んで見て下さい。
○飯綱高原の開花情報などはこちら
2018年04月17日野尻湖にも春到来!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
野尻湖ナウマンゾウ博物館がリニューアルしてもうすぐ一ヶ月です。
リニューアルした無料のカフェスペースや・・・
正しい角をはめると開眼するしかけ・・・
物販スペースには、ここにしかないであろう
"ナウマンゾウの刻印"の入った信州打刃物もあります!
そして湖畔沿いの「緑・水・風の空間」ではニリンソウや桜が咲いていました。
春ですね~(´▽`*)❀❀❀
さ・ら・に!!!雪をかぶっていた看板もお目見え!
春の野尻湖は日が出ていないと少し肌寒いので、
羽織り物を一枚もってお越し下さい♪
○野尻湖の散策はこちらを参考にしてみて下さい!
5月29日(火)に飯縄山の関係者で南登山道の整備の下見を行いました。
一の鳥居苑地駐車場から登山口に向かうまでの道にはベニバナイチヤクソウが!
満開です!かわいらしいですね(*´艸`)
下見といっても今回は資材の荷揚げもあります!
整備をする場所をどう選定しているか、どんな整備が適切か、
維持管理をしている方からノウハウを教えていただきました。
荷揚げ完了!みなさんお疲れ様です!
天気は曇り空でしたが、見通しは意外と良く、
北アルプスまでしっかり見えていました(≧▽≦)♪
登山道整備は見えにくいけれどとっても手間がかかって、重労働です。
このノウハウを引き継いで、みなさんが楽しく登山できる環境を
維持していけるような体制作りをしていきたいです。
○妙高戸隠連山国立公園の登山道マップはこちら
ところで、登山道沿いのササが花を咲かせていました。
60年に1度咲くというササの花。開花したササは枯れてしまいます。
今年はその当たり年?なのでしょうか。。。