妙高戸隠連山国立公園
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2016年09月07日山でトイレに困ったら・・・?
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
約一年ぶりの更新になります。
なんてこと・・・!大変申し訳ございません。。。
9/3(土)に戸隠地域では
"携帯トイレ"の普及啓発を行うイベントを実施しました。
「"携帯トイレ"をご存知ですか?」と聞くと、
8割の方が「知っている」とおっしゃっていました。
最近は、防災の意識が高まり、知名度もあがっているようです。
しかし・・・実際使ったことがない方がほとんど!
じゃあ実際どうやって使うの?ということで、
戸隠神社奥社入口に体験ブースを設置しました-!!!ジャジャーン!!!
使い心地はいかが?
「違和感ないー!」「これだったら簡単そう~!」
とみなさん口々におっしゃっていました。
次々とブースには人が立ち寄ってくださって・・・
「使ってみるのは抵抗があったけど、意外と簡単だってわかってよかったわ。」
「これから山に行くときは持って行くよ。」
なんてお声が聞けました。良かった良かった。
さぁ、ではなぜ今回"携帯トイレ"を使いましょう!
とみなさんに呼びかけるイベントを行ったかというと・・・
山でこんな光景見たことありませんか?
笹藪が踏み分けられて、ティッシュがお花のように咲き乱れています。。。
そう!これは・・・登山道でされたトイレの跡なのです!!!
この周囲はとっても屎尿のにおいでクサいです・・・。
"肥やしになる"と思って、藪に隠れてトイレをされる方が多いですが、
少しだから・・・と思ってみなさんがすると・・・
においがひどい事はもちろん、植物も枯れてきてしまうのです!
人間は色々なものを食べるので、山に住んでいる動物とはわけがちがってくるんです。
そんなときに・・・"携帯トイレ"!
濃い緑の袋を地面に直接広げると・・・まるで和式便所!
中にはおむつ素材が入っています。
トイレが終わったら、しばって明るい緑の袋に入れるだけ。
チャックがしっかりしているから漏れません!
使用済みトイレは燃えるゴミで捨てられます!
ね!簡単でしょう?
携帯トイレは渋滞や災害時にも使えます!みんなが気持ちよく山を楽しむために・・・
あなたもおひとつ、山に"携帯トイレ"を持っていきましょう!
※携帯トイレは、ホームセンターやインターネット通販で売っています!
2016年08月19日外来生物除去ー継続して作業することの大切さー
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
本日妙高市が主催となって行なわれた笹ヶ峰周辺オオハンゴンソウ駆除作業に参加してきました。妙高市や上越森林管理署、夢見平遊歩道を守る会、環境省パークボランティアなど、約50人での作業となりました。
佐藤自然保護官より、オオハンゴンソウの特徴や除去方法についての説明がありました。
特定外来生物であるオオハンゴンソウは地上部だけを刈り取っても、残った地下茎から再生してしまいますので可能な限り根っこごと除去をしないといけません。また、根から周辺の植物の生長を抑制する「アレロパシー」という物質を出すことや、ひとつの株で1600個の種が生産されることから繁殖力が高く、一度侵入してしまうと在来種を駆逐してしまうおそれだってあるのです。
さて、私が参加するグループは笹ヶ峰キャンプ場での作業を行ないました。この行事で例年継続して行なっている場所でもあり、環境省パークボランティアの行事でも毎年2~3回駆除作業している場所でもあります。
作業を始めてみると、おや?去年参加したときより少ないような・・・?
写真で比べてみるとこんなに違いました。2/3くらいに減っています。
地道な作業とはいえ、こうして成果が見えるのはうれしいですね。これまでの駆除作業に参加されてきた皆様お一人お一人の努力の結果だと思います。
今回の除去作業では約7500本のオオハンゴンソウの除去ができました。
作業にご参加された皆様、おつかれさまでした。
2016年08月05日夏休み自然教室in妙高 今年も開催!!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
夏休み何しよう??とお考えのみなさま!
今年も開催しちゃいます「夏休み自然教室」in 妙高
夏でも涼しい妙高にあそびに来ませんか?
8月11日(木)~8月21日(日)まで毎日開催しています。
妙高高原の自然を知り尽くした環境省パークボランティアが皆様をご案内します。
クラフト教室で体験できる一例をあげると・・・
レザーと自然素材でつくる「木のバッチづくり」や
スゲで編む「ぞうりづくり」!
難しそう?大丈夫です。パークボランティアさんが優しく教えてくれますよ。
スゲの香りがとっても良い香りで癒やされます。
そして夏といえばこれ!作って飛ばせる「竹とんぼづくり」!
(私も小学生の頃自然教室で作った竹とんぼを夏休み中持ち歩いて飛ばしてたなあ・・・)
などなど日替わりで体験頂ける工作メニューが揃ってます!
竹とんぼを久しぶりに作って飛ばしたい!という大人の方も大歓迎です。
皆様のお越しをお待ちしております☆
日ごとのクラフト教室のメニューや材料費について知りたい方はこちらまでご連絡ください。
妙高高原自然保護官事務所 電話0255-86-2441(平日8:30~17:15)
妙高高原ビジターセンター 電話0255-86-4599(平日9:00~16:30)
2016年08月05日ジオパーク新潟国際フォーラム開催報告
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
妙高高原は梅雨が終わり、気持ちの良い青空がひろがるようになり、夏休み本番といった感じです。
夏休み序盤の7/27~7/28に朱鷺メッセでジオパーク新潟国際フォーラムが開催され、環境省では「体験!国立公園とジオパーク」のブース出展を行ないました。
国立公園にすむライチョウなどの動物をおりがみでつくる「どうぶつおりがみ」、国立公園で楽しめるお花や動物のスタンプを使ってオリジナルのカードを作成する「記念カード」、国立公園に詳しくなれる「国立公園クイズ」の3種類を用意していざ!本番!
ごらんのとおり、ブースは常に満員、満員の大盛況で
環境省ブースには約1000名のこどもたちが遊びにきてくれました!
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
苦労して作った分、いきものの名前をたくさん覚えたね。
体験を通して覚えたたくさんのいきもの達に実際に出会える妙高高原にもぜひ遊びにきてくださいね。
このイベントでこどもたちに大人気だった「どうぶつおりがみ」はこちらの山の日イベントでも体験できますよ。「ライチョウ」「オオルリ」「モリアオガエル」「アカショウビン」をおりがみで作ることができます。新潟は遠くて行けなかった!という長野方面の方はぜひこちらにも足を運んでください。
2016年07月04日いもり池環境改善中!!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
7月4日朝のいもり池のようすです。
このようにスイレンがびっしりと池を覆ってしまい水面が見えません。
スイレンは派手な花をさかせることもあり、訪れる方の中にはスイレンを楽しまれる方もいらっしゃるのですが、このスイレン・・・外来種なのです。
外来スイレンは繁殖力が強く、①日本の在来種で可憐な花を咲かせるヒツジグサなどを駆逐してしまう②水面を覆ってしまうことで水中の光条件の悪化③枯死堆積物による水質の悪化など生態系に与える影響が大きいのです。
そして以前はこのように来訪者を出迎えてくれた「逆さ妙高」が見られなくなるなど景観にも悪影響を与えてしまっています。
そこで、7/4から7/5にかけて妙高市役所、妙高高原ビジターセンター、地元の池の平温泉観光協会、NPO法人e-myoko、環境省妙高高原自然保護官事務所で外来スイレン駆除作業を実施しています。
ボートから1つ1つ手刈りで行なう方法に加え、昨年より実施しているのがこのジョレンを用いて行なう方法。地元の方がこの作業のために作成してくれた秘密兵器です。
ボートで池の中ほどまで運び、水中に落としたものをこのようにひいてきます。地下茎ごと回収でき、効率よく駆除ができます。
1日目の作業を終えた状態です。みなさんのがんばりの甲斐があり、妙高山が水面に見えてきました。
明日も引き続き作業を行います。
2016年06月29日妙高高原地区パークボランティアに新しい仲間が増えました
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
こんにちは。妙高高原より帖地です。
6/25-26にかけて妙高高原地区パークボランティア養成研修会が行われました。
追加募集に申しこみいただいた候補者のみなさまにお集まりいただき、国立公園やパークボランティア活動について、妙高戸隠連山国立公園妙高高原地区の特徴や課題、取組について研修を行いました。
2日間の研修を経て、自然保護官より認定証が手渡されパークボランティアとしての活動が始まります。
妙高高原地区のパークボランティアは夏休み自然教室や雪上観察会をはじめとする自然観察会でガイドとしての活動や、外来生物の除去活動、自然歩道の草刈りや危険木除去などさまざまな活動を行なってくださっています。
今回、新たにパークボランティアとして8名の仲間が増え、妙高高原地区のパークボランティアは46名となりました。パークボランティアさんのご協力をいただきながらよりよい公園になるよう共に頑張っていきます!
2016年04月18日妙高高原春だより
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
このたびの熊本地方の地震により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復旧をお祈りいたします。
妙高高原は最近暖かくなってきました。事務所付近ではこの土日で冬の間降り積もった雪がすっかり姿を消しました。今年は本当に少雪でしたね。
さて、この時期になると妙高高原池の平にあるいもり池ではミズバショウ達が顔を出しています。
ミズバショウの開花にあわせていもり池では4/16~5/8までの間、ミズバショウ祭が開催されています。
いもり池の遊歩道沿いでは、環境省のパークボランティアによるミズバショウ解説をおこなっています。散策の際はお気軽にお声かけください!解説を担当するパークボランティアは深緑色のキャップが目印です!
いもり池は一周20分ほどで廻ることができ、名峰「妙高山」を間近に感じられるスポットです。この日は散策中にシジュウカラやエナガ、ヤマガラやカワラヒワ達のかわいい姿を見かけました。ウグイスもとてもいい声で鳴いていましたよ。
いもり池のすぐそばの妙高高原ビジターセンターではバードウォッチングなどのイベントを開催している日程もありますのでミズバショウとあわせて楽しまれてはいかがでしょうか。暖かくはなってきましたが、曇りの日や風の強い日などは冷えますので羽織ものをお持ちになっておでかけください。
ミズバショウ祭・イベント情報につきましては
妙高高原ビジターセンター(TEL:0255-86-4599)までお問い合わせください。
2016年02月22日おいでよ!妙高の雪の森へ
妙高戸隠連山国立公園 妙高 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
こんにちは。2/20の土曜日、妙高高原では環境省と妙高高原ビジターセンターの共催イベント「雪上観察会」が実施されました。環境省パークボランティアの案内でいもり池周辺の森の中をスノーシューや歩くスキーでのんびり周りながら冬にしか見られない自然を楽しむイベントです。
「スノーシューとかやったことないし、道具も持ってない」という場合でも問題ありません。
受付場所のビジターセンターでスノーシューや歩くスキーをレンタルできます。「かんじき」で歩いてみるのも楽しいかも!!
スノーシューの履き方や歩き方をパークボランティアさんが丁寧に教えてくれるので初めての方でも安心して参加できますよ。
準備ができたら雪の森へ出発!!
雪上にオレンジ色に染まった雪を発見!「これなあに?」
何が住んでいたのかな??
「この糞はもしかして・・・」
「この芽は何か知ってる?きっと食べたことあるよ」「あっ、わかった!!」
いろんな事を教えてもらったね。木の種類いくつ覚えられたかな?
夏の間は藪や草で決められたところしか歩くことができませんが、雪に覆われているこの時期は思いのままに歩くことができ、目の前でじっくり観察できる絶好の季節です。森に棲む動物や虫たち、木や植物についてパークボランティアが詳しくガイドしてくれるのでより自然が身近に感じられるのではないでしょうか。
この「雪上観察会」は2/27、3/5の土曜日にも開催する予定です。冬にしか体験できない妙高高原の自然を体感しにぜひいらしてください。
「雪上観察会」に関する詳しいお問い合わせ・お申し込みは妙高高原ビジターセンターまでお電話ください。(電話0255-86-4599)受付時間9:00~17:00 定休日毎週水・木曜日)
2015年11月04日アクティブ・レンジャー国立公園写真展 in 糸魚川市
妙高戸隠連山国立公園 妙高 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
こんにちは。妙高高原地区のアクティブ・レンジャーの帖地です。「アクティブ・レンジャー国立公園写真展」を、11月3日から約1ヶ月の会期で、糸魚川市能生の道の駅「マリンドリーム能生」で開催させて頂くことになりました。
会場は北陸自動車道「能生IC」、JR能生駅から車で5分とアクセスも良く、日本一のベニズワイガニ直売所として人気の道の駅で、新鮮な魚介類を求めに遠方からもたくさんのお客様がいらっしゃっています。
今回はこちらの2階「休憩スペース」を展示スペースとして利用させていただくことになりました。窓からは日本海の素晴らしい眺望が臨めます。
開催日前日、写真展の設置作業を行いました。糸魚川市職員の皆様にも作業をお手伝い頂き、
無事40点の作品を展示することができました。
この写真展を通して、環境省の様々な取り組みや国立公園の魅力などがお伝えできれば幸いです。お近くにお立ち寄りの際は是非足をお運びください。
1.開催期間・時間
2015年11月3日(火)~11月29日(日)
9:00~17:00
2.開催場所
道の駅「マリンドリーム能生」
新潟県糸魚川市大字能生小泊3596-2
3.入場
無料
主催:環境省長野自然環境事務所
問合せ先:妙高高原自然保護官事務所 Tel : 0255-86-2441
この頃は気温が10度を下回ることも多くなってきました。10月30日は妙高山・火打山の初冠雪でした。当日はガスがかかり麓から冠雪している様子を見ることはできなかったのですが、今日は麓からもばっちり冠雪している様子を見ることができました。
妙高山の好展望地「いもり池」から雪化粧をまとった妙高山と神奈山の風景です。いもり池では夏の作業に続き、地元の池の平温泉地区の皆様にご協力いただき、環境省グリーンワーカー事業として10月3日、4日、17日、18日にいもり池の外来スイレン駆除を行ないました。4日間で池の約半分にあたる量を駆除することができ、水面に「逆さ妙高」を見ることができています。その姿をおさめようと朝早くからカメラやキャンバスを手に多くの方が足を運んでくれていました。
また一方で
このオオバンは水面を覆うスイレンが邪魔をし、泳いでも進まないことにしびれをきらしたのかスイレンの上をなんと歩いて移動していました。このように今回駆除できなかった場所や、残った根から再生してくるスイレンもあるので来年以降も継続して作業していかなければなりません。
さて、上空を見上げると、、、、
ツグミやアトリなどの冬鳥が妙高高原にやってきました。旅鳥のマミチャジナイもこの時期やってきて姿を見せてくれ、次第に秋から冬に向っていることを実感させてくれます。11/6(日)にはいもり池そばの妙高高原ビジターセンターにて冬鳥観察会のイベントがあるそうなので、冬の便りを感じに是非足を運んでください。
妙高高原ビジターセンターHP