ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年8月

20件の記事があります。

2012年08月20日伊勢志摩国立公園の展示やってます!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

イオン阿児店にて、伊勢志摩国立公園を紹介する展示が始まりました!

先日の里海フェスティバルにブース出展されていたイオン阿児店さん。
当日いろいろとお話させていただいた縁で、今回の展示が実現しました♪


「伊勢志摩国立公園の紹介と環境省の取組
 ~レンジャーとアクティブレンジャーの仕事から~」

○期 間 : 8月16日(木)~8月31日(金)
○場 所 : イオン阿児店 1階 展示スペース
○内 容 : ・パネル展示(伊勢志摩国立公園、環境省の取組、出前授業等の紹介)
        ・伊勢志摩国立公園で見られる動植物の写真
         (各パンフレットも置いてます♪)




【会場の様子】

そして今回なんと、志摩市の里海推進室が更新している里海ブログでも紹介していただいてます!
オマケに、展示を見て「なんかさみしいなぁ」と、タイトルの横断幕まで作ってくださいました・・・。

みなさま本当にありがとうございます!!

今回の展示を通して、伊勢志摩国立公園の魅力やその自然を守る私たちの思いを知っていただければうれしいです♪

ぜひお立ち寄りください♪♪

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2012年08月15日藤前干潟で見られる鳥~カワウ~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

まだまだ日中は暑いですが、立秋を過ぎて、
朝晩はわずかに涼しくなってきたような気がします。
夜になると、外でコオロギなども鳴き始め、
秋が近くなっていることを実感しています。

【橋の向こうでは入道雲が勢いよく発達中】

さて、今日は、藤前干潟で最も確実に見られる鳥であるカワウをご紹介します。

【ワタシがカワウです!】

【カモのように浮くのではなく、身体が半分沈んだような状態で泳ぎます】

このカワウは藤前干潟で年中見ることのできる鳥です。
大きな群れになることもあり、干潟の上が羽を休めているカワウで
一面真っ黒になることもあります。

【このままじ~っと羽を乾かします】

近年カワウが増えて、カワウの糞が樹木の立ち枯れやの原因になったり、
漁業に悪影響が生じたり、という被害が各地で生じています。
しかし、藤前干潟では今は漁業が行われていないことや、
カワウの大規模な営巣・繁殖は行われていないこと、
カワウの飛来数に顕著な増加が見られないことから、大きな問題にはなっていません。


【藤前干潟の鳥獣保護区にある唯一のカワウの営巣場所】

しかし、藤前干潟にはカワウの餌となる魚が豊富にいるようで、
弥富市などにねぐらを構えるカワウが、藤前干潟にはたくさんやってきます。
そして、ここ藤前干潟ではカワウたちの「追い込み漁」がよく見られ、藤前名物になっています。


数十羽のカワウが集まって、一定方向に泳いで魚を追い込み、
次々と潜って餌を捕らえる光景は、かなり迫力があります!
これを見たいがために藤前干潟にやって来るという人もいるくらいです。

【群れの後方にいるカワウは次々群れの前へ飛んで、追い込みます】

8月13日は、庄内川の岸のすぐ近くでこの追い込み漁が見られ、
カワウたちが餌を捕まえる瞬間も何回か見ることができました。

中にはアカエイを捕まえたカワウもいました。
この大きなエイをどのように食べるのかと、息をのんで見守ってしまいました。

【アカエイをゲット!!】

【難儀しながらも何とか飲み込む・・・】

藤前干潟では、何と!ウナギを捕まえているカワウもよく観察されます。
カワウもよくよく観察してみると、奥深くおもしろい鳥です。
いつもいる真っ黒い鳥、と終わらせないで、藤前干潟で彼らをみつけた際は
じっくり観察してみてくださいね。

【V字になって群れ飛ぶ姿】


~藤前干潟は2012年11月18日で、ラムサール条約登録10周年を迎えます~

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2012年08月15日あおなみ線ツアーズ~野鳥観察コース~

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

8月2日に、「あおなみ線ツアーズ」の野鳥観察コースが
稲永ビジターセンターと名古屋市野鳥観察館にて開催されました。

「あおなみ線ツアーズ」とは、あおなみ線とあおなみ線沿線にある施設の魅力を知り、
体験してもらうためのイベントです(主催:あおなみ線沿線活性化協議会)。
野跡駅周辺で行われる野鳥観察コース以外にも、海上見学コース(金城ふ頭駅)や、
荒子川公園駅コース、ささしまライブ駅コースなどが毎年行われています。
(主に小中学生を対象としています。)

【名古屋駅と金城ふ頭を結ぶあおなみ線】

今回の「あおなみ線ツアーズ」野鳥観察コースは、
午前の部と午後の部と合わせて57名の参加者があり、大変賑わいました。

当日は野跡駅に集合後、稲永ビジターセンターへ。
そして、まずは干潟の環境学習として干潟という場所についての解説を聞いた後、
藤前干潟を紹介する映像を鑑賞しました。

【干潟はいつも見られるわけではないんです。】

続いて、ヨシという植物を使った工作を体験しました。
ヨシは昔はすだれや、紙、笛などの材料として、人の身近にある植物のひとつでした。

【藤前干潟にあるヨシ原。今の季節は青々としています。】

今は、中国産のすだれや、プラスチック製品におされて、
日本に生えているヨシはあまり利用されなくなってしまいましたが、
今回は、昔ながらの方法で、藤前干潟で育ったヨシを使ってミニすだれ編みにチャレンジしました。


【ヨシを一本、一本、編んでいく作業に、みんな黙々と熱中・・・。】



【作成中(上)と完成したミニすだれ(下)】

そして、最後は名古屋市野鳥観察館で野鳥観察を行いました。
カワウやウミネコ、サギ、カルガモ、ミサゴなどが見られました。

【野鳥観察館の2階からの眺めはステキです!】

参加していただいた皆さんには、「ヨシ編みが楽しかった」、とか
「今まで見たことのない鳥が見られた」という声をいただきました。

今回のあおなみ線ツアーズを機に、藤前干潟やあおなみ線に親しみを
持っていただけたのではないかと思います。

【今回はあおなみ線の電車の金太郎飴のお土産もありました!】


~藤前干潟は2012年11月18日で、ラムサール条約登録10周年を迎えます~

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2012年08月14日屋上緑化のメンテナンス

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

 稲永ビジターセンターの屋上には、環境に配慮した技術として「屋上緑化」が施工されています。今の時期、植物が屋根を覆っていることで直射日光を遮り、館内の温度が上昇するのを防いでいます。また、植物の蒸散作用により周囲の気温を下げる効果や二酸化炭素の削減効果などが期待できます。このように屋上緑化は環境にやさしく、節電にも大きく貢献しているのです。水は、自動的に散水して芝に水分補給させていますので、水やりの心配は不要です。



【稲永ビジターセンターの屋上緑化】

 ここにはムクドリやスズメをはじめとする多くの鳥たちが休憩に訪れます。
鳥のフンの中には植物の種が含まれていることがあり、それが発芽して飛び抜けて成長するので大変目立ちます。最近、この雑草が屋上で目立ってきたので、安全に十分配慮した上でセンター休館日に除去作業を行いました。



【屋上での作業風景】



【屋上に生えた雑草類 黄丸:ヒメムカシヨモギ、赤丸:イヌホオズキの仲間】


【ツユクサ(写真左)とイヌホオズキの仲間(写真右)】

 屋上ではヨモギやヒメムカシヨモギ、イヌホオズキの仲間、ツユクサだけでなく、イヌムギ、エノコログサ、その他イネ科植物が生えているのを確認しました。このうち、背が高くて目立つヒメムカシヨモギとイヌホオズキの仲間と枯れ草を中心に除去しました。除去作業中にはバッタやコオロギ、カマキリなどの生き物がたくさん見られ、屋上緑化は生物生息機能としても働いているようでした。

【きれいになりました★ 西側(写真左)と東側(写真右)】

 ご覧の通り、きれいサッパリしました。これからも屋上緑化のおかげで涼しく快適に過ごせるでしょう。

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2012年08月14日白山国立公園50年記念 白山のあゆみ写真展 開催

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
今日は白峰が大分涼しいと思いました。
何故かというと、また山を下り、石川県庁19階へ行ってきたからです。

本日より白山国立公園の写真展の第二弾「白山のあゆみ写真展」を開催しました。

【白山のあゆみ。地域によってあゆみ方が大分違います】
白山の昔と今の違いがよく分かるようなパネルを作成し、展示しています。
また、現在の白山に関する魅力や楽しみ方、生物多様性についてのパネルも展示しています。

そして、白山自然保護官事務所から出てきた、昭和41年の室堂センターの図面や国立公園指定当初の白山国立公園の全体図など、かなり古い地図も展示しました。
現在の地図と比べると、僕の様に最近の白山しか知らない人にとっては「こんな道あったんだ!」というような発見があり、過去の白山を知っている方にとっては懐かしさがこみ上げてくるような、世代を超えて色々感じさせてくれる過去の財産を展示しています。

【昔の室堂平面図。長年書庫に眠っていただけあって、折り目が目立っています 笑】

【左:昭和41年の地図 右:現在の全体地図 「えっ」と驚くことから「じわっ」と懐かしむことまで詰め込まれています。】
パネルの内容も新しい発見や懐かしさを感じさせる展示内容になっています。
この展示を通じ、また違った角度から白山をのぞいてみるのも面白いかもしれませんね。

本展示は8月14日(火)~21日(火)まで行っています。
是非、県庁19階へお越し下さい。

【エアコンも効いています!!!!】

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2012年08月09日自然観察会を行います【参加者募集中】

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

8月19日(日)「国立公園を歩いてみよう 初秋の芳ヶ平をLet’sトレッキング!」と題し、自然観察会を行います。
芳ヶ平は標高約1,830mに位置しており、また多くの地塘が存在している事から、様々な植物を見る事が出来ます。当日は、どんな“生きもの”と出会えるでしょうか。
参加者絶賛募集中ですので、ご興味のある方は是非お問い合わせ頂きご参加くださいね(問い合わせ先→万座自然保護官事務所TEL:0279-97-2083)。


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2012年08月08日この夏休みは『カニ』が熱い!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー 上野淳一

みなさん、夏休みはいかがお過ごしでしょうか?

 稲永ビジターセンターでは、8月から「カニ展」を開催しています。藤前干潟で見られるカニの生体展示をはじめ、普段目にすることのない国内外のカニ類標本を多数展示しております。世界一大きなカニや巨大なハサミを持つカニ、深い海底に住むカニ、陸に住むカニ、ココナッツクラブ、マングローブクラブなど大集合!
 「毛むくじゃらのカニ」「面白い名前を持つカニ」「カモフラージュするカニ」「いろんなカニのハサミ」「ライフサイクル」「教えて!カニマン」「♂♀の違い」「塗り絵」などの魅力的なコーナーも多数設けておりますのでカニを十分ご堪能下さい。


【会場の様子】

 来館者からは「このカニ食べられるの?」「身はどうしたの?食べちゃった?カニ味噌は?」など『食』に関する声が多く聞こえてきます。その他にも、「こんな大きなカニ初めて見た!」「生きているみたい!」「このハサミで挟まれたらヤバい」という声も聞こえてきます。



【塗り絵コーナー(左)といろんなカニのハサミ(右)】



【生体展示(左)と教えて!カニマンのコーナー(右)】

 カニに関して疑問に思ったことや分からないことがあればカニ展会場に時々やってくる「カニマン」を捕まえて聞くと親切丁寧に教えてくれることでしょう。 
 8月末までの夏休み限定開催ですので、おもしろいカニ達にぜひ会いに来て下さい!今年の夏休みはカニが熱い!お見逃し無く。

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2012年08月08日横山ビジターセンターにやってきたイロイロ

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

横山ビジターセンター(横山VC)には、来館者の方々がいろんなおもしろいものを提供してくださいます。
きょうは、そのうちの2つをご紹介したいと思います♪

1つめは・・・
こんなでっかい鳥の巣です!


【猛禽類の巣のようです。】

保護官の靴と比べると、この大きさ!
木の枝で作られた土台に、卵が入る部分はシュロの皮らしき木の繊維で編み込んであり、二重構造になっています。
力強いワイルドなイメージの猛禽類ですが、こんな繊細な作業をするんだな~とビックリです!


そしてそして。
先日は、こんなかわいいイモムシ君がやってきました!


【こんなイモムシはじめて見ました!】

真っ黒な顔には、ふわふわとした毛が生えていて、2本の角がウサギの耳みたいです♪

このイモムシは大きくなると・・・
「クロコノマチョウ」というチョウへと成長します。
落ち葉にそっくりなジャノメチョウの一種です。
館内の昆虫標本に成虫がいました!


【クロコノマチョウ(黒木間蝶・チョウ目タテハチョウ科)】

幼虫の食草は、ススキやヨシ、ジュズダマなどイネ科の葉っぱ。
それらの葉っぱを裏返すとよくいるのだそうです。知らなかった~・・・!
みなさんは見かけたことありますか??


鳥の巣は、館内で展示中です。
ほかにも、昆虫標本の展示など今だけの企画が盛りだくさん♪
夏休みに入った子どもたちが自由研究などを兼ねて、たくさん体験に来てくれています。

みなさんもぜひお立ち寄りくださいね~♪♪

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2012年08月07日アクティブレンジャー国立公園写真展開催中

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

長野自然環境事務所で毎年行っている巡回展「アクティブレンジャー国立公園写真展」。いよいよ、万座自然保護官事務所の順番がやってきましたぁ!!今回は、40枚ある写真を“高峰高原ビジターセンター”と“野反湖ビジターセンター”の2会場に分け、展示開催しています♪(高峰高原ビジターセンターでは7/20~8/27まで、野反湖ビジターセンターでは7/23~8/24まで展示します)

今年度の写真展は、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園内で見られる動植物や風景の他、その地域で行われている活動(外来植物の除去、登山道の管理など)についても紹介しています。環境省の業務、地元の方々の取り組みなどに理解と興味を持って頂けると嬉しいです。

また、高峰高原ビジターセンター付近には、“池の平湿原”や“水ノ塔山”“前掛山”などが、また、野反湖ビジターセンター付近には“野反湖”や“白砂山”などがあり、両施設は散策や登山を満喫できる環境に位置しています。
散策や登山ついでに、フラッと写真展をご覧頂く事をオススメします(もちろん、写真展を目当てにお越し頂くのも大歓迎です!)。

各施設の詳しい場所などについては、長野自然環境事務所HPをご覧ください→http://c-chubu.env.go.jp/nagano/

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2012年08月01日白山国立公園50年記念 白山国立公園の写真展 開催

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 世良裕次

こんにちは。
本日は朝から白峰を出て、高い山でなく高いビルへ行ってきました。

石川県庁19階にて白山国立公園50周年を記念して、白山国立公園の写真展を環境省白山自然保護官事務所と石川県白山自然保護センター共催で本日から開展しました。



第一弾の内容<白山の自然 フォトコンテスト写真展>は、指定30周年当時に応募した白山の自然に関するフォトコンテストの表彰作品を飾ってあります。その他、白山に関するパネル等も展示しています。
8月1日(水)~9日(木)まで開催します。

第二弾は、8月14日(火)~21日(火)まで、<白山のあゆみ写真展>として、同じ場所で50周年を機に収集しました白山の昔の写真を展示する予定です。

白山の自然は20年ではあまり変わらないと思いますが、その変わらない素晴らしい姿をこれからも残していって欲しいと思います。
今回、指定50周年でもフォトコンテストを募集しています。
皆様のご応募をお待ちしております。

是非一度、石川県庁までお越しください。

【変わらない美しい白山の姿をいつまでも・・】

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