中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
昨年まで、10年以上にわたってパークボランティアにより、外来植物の侵入状況が調査されてきました。その蓄積データを基に、今年は、衛星利用測位システム(GPS)付きカメラを用い、外来植物の分布位置と量を同時に把握するための調査を行いました。
<調査状況>
調査は、環境省上高地自然保護官事務所、上高地パークボランティア、信州大学山岳科学総合研究所が合同で行い、集計中も含めると3000地点以上で約50種の外来植物を確認しました。
中間結果を上高地ビジターセンターにて展示してあります。
GPSデータから、どの種が、どこに、どれだけあるかの「見える化」のため分布図を作成しました。
また、8月22日には、上高地を美しくする会(上高地関係者によるボランティア団体)の活動として、約50人がエゾノギシギシやメマツヨイグサなど7種類、162kgの外来植物を除去しました。
<除去作業>
上高地には外来植物の侵入経路がたくさんあるため、今後も観察(調査)と対策(除去)を続けていきます。