ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園

258件の記事があります。

2021年05月25日新緑が上っていく志賀高原

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

前回の記事では、アクセス道路の冬季閉鎖の解除など社会的条件からグリーンシーズンにそろそろと近づいていることをお伝えしました。

今回は、生き物の様子などから、グリーンシーズンに近づいている志賀高原の状況をお伝えします。

■坊平(ぼうだいら:標高約1,200m)

国道292号の坊平橋から坊寺山(ぼうでらやま:標高1,839m)方面を撮影。左側が坊寺山の山頂部で、坊寺山の西斜面が見えています。

坊寺山の西向き斜面

・落葉樹の新緑(淡い黄緑色)が山頂部に近い標高の高い所まで上っている。

・山頂に近い所は、まだ灰色っぽいので落葉樹は展葉していない(木の葉が開いていない)。

・山頂部の濃い緑の木々は常緑樹(秋などに一斉に葉を落とすことがないので、一年を通して緑の葉を見ることができる木)。

<5月20日撮影>

■蓮池(はすいけ:標高約1,500m)付近

志賀高原管理官事務所から西館山(にしだてやま:標高1,756m)、東館山(ひがしたてやま:標高1,994m)方面を撮影。中央左が西館山の山頂部、右側が東館山の山頂部で、南西向き斜面が見えています。

志賀高原管理官事務所から東館山を望む

・手前の蓮池のほとりの木々は展葉が始まっている。しかし、まだ、白い幹や枝が目立つ。

・西館山と東館山では、落葉樹の新緑(淡い黄緑色)は、山腹の発哺(ほっぽ)温泉の建物群(標高約1,600m)より高い所までみられる。

・東館山の斜面上部や山頂部の濃い緑の木々は常緑樹(秋に一斉に葉を落とさず、一年を通して緑の葉を見ることができる木)。

<5月24日撮影>

■高天ヶ原(たかまがはら:標高約1,670m)

高天ヶ原のミズバショウ

県道沿いに湿原があります。点々と白く見えるのはミズバショウの苞(ほう)。

奥の方では地域の方が木道を補修されていました。

木道は「せせらぎコース」と呼ばれる散策路で、湿原を結ぶように道が付けられています。

■大倉新道(おおくら しんどう)

西館山の西斜面にある遊歩道。標高1,600m前後で標高差はあまりありません。

いろいろな花が見頃でした。

注意事項としては、沢を渡る場所などにぬかるみがあることと、クマの糞(新しいものや古いもの)が散見されたことです。

リュウキンカとミズバショウ

<左:リュウキンカ、右:ミズバショウ>

シロバナエンレイソウとサンカヨウ

<左:シロバナエンレイソウ、右:サンカヨウ>

ニリンソウの群落とオオカメノキ

左:ニリンソウが一面に広がる空間があります。

右:オオカメノキの花。高い木は展葉が始まったところです。

さて、生活の中でもグリーンシーズンに向かっていることを感じています。

事務所では、ようやくストーブをほとんど使わなくなり、1週間に1回程度、短時間運転させるだけになりました。外に出たほうが暖かく感じる日もあるので、これは、日当たりが悪い場所に事務所があるということに影響を受けているのかもしれませんが。

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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2021年05月20日安全に利用してもらうために

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

皆さま、こんにちは。

更新がストップしており、すみませんでした。

梅雨入りが近いのか最近どんよりした天気が続いていますね。

まぶしいほどの新緑をもっと楽しみたかった谷川管理官事務所の増田です。

522()にオープン予定の谷川岳インフォメーションセンター(IC)ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためオープンを延期することとなりました。

(環境省HPhttp://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2021/post_167.html

オープン日が決まり次第、HPやAR日記、公式SNSでもお知らせいたします。

上信越高原国立公園公式インスタQR

また、一ノ倉沢道路(国道291号線(谷川岳登山指導センター下~一ノ倉沢))は予定通り521()午前10時に冬季閉鎖が解除されます(一般車両は通行止め)が、電気バスや山岳資料館は当面運休・休館となります。

(みなかみ町観光協会HPhttp://www.enjoy-minakami.jp/

さて、冬季閉鎖解除に向け、518()に一ノ倉沢周遊歩道上の倒木や倒れそうな危険な木の撤去・道標の設置をしました。

   
↑チェーンソーやノコギリを使って倒木を切っていきます。

   

↑チェーンソーで細かくした倒木や歩道上に落ちている木・大きな石を撤去。

約3時間半かけて一ノ倉沢から芝倉沢まで倒木の撤去をしました!

芝倉沢より先は雪も残っており、道も崩れている部分がありますので通行には体力・装備・技術とも十分に気をつけてくださいね。

   

↑スタート地点の一ノ倉沢()、ゴール地点の芝倉沢()

日本三大岩場の一つ谷川岳を代表する一ノ倉沢は新緑と雪がコラボしており、とてもキレイでした!

一ノ倉沢までは谷川岳ロープウェイから徒歩で往復2時間ほどかかりますが、道中いろいろなお花が咲いているので楽しみながら歩けますよ☺

タチカメバソウ   フデリンドウ

↑タチカメバソウ()、フデリンドウ()

倒木撤去の次は道標を設置していきます。

   

ベンチを設置し、この日の作業を終えました。

道中ベンチが何カ所もあるので、休みながらハイキングするのも良いですね。

ハイキングでは人と密になりにくいですが、接触がなくなるわけではありませんので基本のコロナ対策を心がけて自然を堪能して下さい

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2021年05月17日そろそろとグリーンシーズン_志賀高原

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

この記事は国立公園への来訪を積極的に促すものではありません。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、感染リスクを避ける行動をとっていただくよう、皆様のご協力をお願いします。

さて、志賀高原管理官事務所担当区域では、アクセス道路の冬季閉鎖の解除が始まりました。そそそろとグリーンシーズンに近づいています。志賀高原と近隣の道路情報(5月17日時点)です。

【冬季閉鎖解除された道路】

■国道292号

長野県山ノ内町と群馬県草津町を結ぶ道路です。

4月23日に冬季閉鎖が解除されました。渋峠を経由して長野県と群馬県を行き来することができます。ただし、当日の天候や火山活動などの影響により一時的に通行止めにされる場合があります。

・渋峠の標高は2,150mを超えます。氷点下になるおそれがあります。

・草津白根山は活火山です。噴火警戒レベルが1のため通行規制はありません。

渋峠

<渋峠。4月27日撮影。今年の雪の壁は低めでした。左の建物は群馬県と長野県にまたがって建っている宿泊施設。>

■大前須坂線(県道112号:干俣線交点まで)及び牧干俣線(県道466号)

高山村から群馬県嬬恋村の万座温泉へのアクセス道路です。

5月14日(金)15時に冬期閉鎖が解除されました。群馬県側も同時刻に解除されました。

【今後、冬期閉鎖が解除される道路】

1.奥志賀公園栄線(県道502号)

野沢温泉村、木島平村及び栄村方面と志賀高原を結ぶ道路です。

5月21日(金)16時に冬季閉鎖解除の予定です。しかし、解除後しばらくは栄村方面のみ通行可能です。

・野沢温泉村方面から木島平村のカヤの平ゲートまでは、災害復旧工事が行われるため引き続き通行止めで、9月開通予定です。

・カヤノ平から志賀高原や栄村方面(カヤの平ゲートから秋山ゲートまで)は、災害復旧工事が行われるため引き続き通行止めで、8月開通予定です。

2.林道清水平線

木島平村市街地から木島平村の「カヤの平高原」へのアクセス道路です。5月21日(金)16時に冬季閉鎖解除の予定です。

ただし、カヤの平からの県道奥志賀公園栄線(志賀高原方面、野沢温泉村方面とも)は、①のとおり災害復旧工事を行うため引き続き通行止めです。

カヤの平

<カヤの平高原。令和2年10月27日撮影。>

3.豊野南志賀公園線(県道66号)

高山村から志賀高原へのアクセス道路です。

5月26日(水)15時に冬季閉鎖が解除される予定です。

4.大前須坂線(県道112号)(県道干俣線交点から毛無峠まで)

高山村から群馬県嬬恋村の万座温泉へのアクセス道路の枝線で、群馬県境の毛無峠で通行止めとなる道です。

5月21日(金)15時に冬季閉鎖が解除される予定です。

5.五味池高原線(県道346号)

須坂市市街地から須坂市の五味池(ごみいけ)破風(はふ)高原へのアクセス道路です。

5月13日に冬季閉鎖が解除されました。しかし、引き続き道路工事が行われるため5月28日までの予定で通行止めです。

五味池破風高原は、標高1,500mから標高1,800mにかけて広がります。レンゲツツジの群落(見頃は6月中旬から下旬)やオートキャンプ場(営業は6月から10月)があります。

五味池破風高原レンゲツツジ

<五味池付近のレンゲツツジ群落。平成28年6月撮影。>

6.林道米子不動線

須坂市の米子(よなこ)大瀑布(だいばくふ)へのアクセス道路です。

須坂市のページ<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/event/event.php?id=15504>によると、「2019年の令和元年東日本台風(台風19号)の影響により、現在、米子大瀑布へのアクセス道路である林道米子不動線は災害復旧工事中のため、全面通行止めとなっています。林道開通は、早くても2023年5月以降の見込みです。」とのこと。

また、須坂市のページ<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=5e990c1739d58>によると、米子大瀑布周辺の登山道(浦倉山方面及び小根子岳方面)についても通行止めです。

米子大瀑布

<米子大瀑布。権現滝(左)と不動滝(右)の2本がかかる。平成30年5月20日撮影。>

冬季閉鎖解除予定

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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2021年04月13日まだまだスキーのできる志賀高原

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

志賀高原の中でも標高が高い所では、4月以降も営業しているスキー場があります。

ただし、スキー場によっては毎日の営業ではないところがあるので、お出かけの際は、志賀高原索道協会のページ<https://www.shigakogen-ski.com/spring-early-morning-2020-2021>の営業予定や各事業者のwebページなどをご確認ください。

この営業予定を見ると、6月上旬まで営業(コンディション次第)となっているスキー場があります。このスキー場は昨年の11月下旬から営業を始めたので、予定通りであれば半年以上はスキー場を営業することになります。

一方、蓮池(はすいけ)の標高は約1,500mで、志賀高原でも標高の低い所にあります。

環境省は昨年度、蓮池に広場や遊歩道を整備しました。蓮池周辺では雪がほとんど解けたため、グリーンシーズンに向けた作業を4月12日に行いました。

志賀高原管理官事務所から蓮池を望む

<志賀高原管理官事務所から蓮池を望む。手前の灰色っぽいのは解け残った雪。>

■環境省が整備した木道の状況を確認しました。

 確認の結果、特に問題はみられませんでした。まだ、雪に埋もれている部分は、消雪次第確認します。

蓮池を周遊する遊歩道

■誘導標識のシートを外しました。

冬期の凍結、積雪などによる標識への悪影響を緩和するために、標識の表示面にシートをかぶせていました。外したところ、標識に特に問題はみられませんでした。

シートを掛ける作業は昨年11月中旬に行ったので、おおよそ5か月ぶりに外したことになります。

なお、蓮池を周遊する遊歩道の案内標識や解説標識については、4基のうち2基はまだ取り外したままです。雪が解け切った後に設置予定です。

■立入りを規制する柵を設置しました。

 柵で囲った内側には、地中に温泉の配管があるため、念のため立入りを規制します。柵内に入らないようお願いします。

<写真の左上と右下を結ぶ砂利敷きの地中に配管があります。画面奥の建物に向かう砂利敷きは蓮池の遊歩道。>

さて、事務所への進入路の雪の壁の写真です。

撮影日は、左が3月11日、真ん中が3月24日、右が4月12日です。この1か月で雪解けが進みました。

事務所の進入路脇の消雪の経過

<この壁は、自然の積雪+除雪機で吹き飛ばした雪でできた壁で、最も高い時には3メートルほどありました。赤白のポールの長さは2メートルです。>

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

引き続き、皆様のご協力をお願いします。

上信越高原国立公園の利用においては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、身体的距離の確保、マスクの着用、手洗いや3つの密を避けるといった「新しい生活様式」の実践をお願いします。また、上信越高原国立公園へお出かけの際には、上信越高原国立公園のページ<https://www.env.go.jp/park/joshinetsu/>、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認ください。

厚生労働省「新しい生活様式の実践例」

<https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html>

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2021年03月11日春めいてきました

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

雪はまだまだ豊富です。スキーにお出かけください。

「長野近隣県限定 スキーリフト券半額キャンペーン」が行われています。

長野県報道発表3月9日<https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoshin/happyou/210309press.html>

※「信州版 新たな旅のすゝめ」を参考に、基本的な感染防止対策の実践にご協力をお願いします。<https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/tabinosusume.html>

さて、雪は豊富ですが、春めいてきました。

■国立公園内の標高約1,500メートルにある事務所への進入路の写真です。

まだ、進入路の脇には、自然の積雪+除雪機で吹き飛ばした雪でできた、2メートルくらいの高さの雪の壁があります(中央のポールの長さが2メートル)。これでも、このところの暖かさで、嵩(かさ)が減りました。

また、進入路の所々で雪が解けて、アスファルト(通路の黒い部分)が見えるようになってきました。

事務所へのアクセス道路である国道292号は、麓から事務所までの区間では、積雪はほとんどなく、無積雪期と同じような感じで運転できます。

ただ、気温は昼間でも氷点下のままという日があります。スタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行(または装着)など、雪道の運転の準備は必要です。

志賀高原管理官事務所への進入路

<写真撮影者の背中側に事務所がある。3月11日撮影。>

■道路脇の霜柱(しもばしら)

霜柱は冬のイメージかもしれませんが、積雪のある場所では、雪が解けて地面が見えるようになってようやく見ることができるものです。

雪が解けても気温の低い日があることが分かります。

霜柱

<3月9日撮影>

霜柱の写真を撮影した場所の背中側には琵琶(びわ)池があります。まだ一面に雪があります。しかし、山の斜面では、木の幹の根元の雪が解け始めていて、春の気配を感じます。

びわいけ

<標高約1,400メートル。奥に見えるのは坊寺(ぼうでら)山。3月9日撮影。>

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

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2021年01月08日スキー場巡視

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

万座温泉スキー場の巡視を行ってきました。

2019年の台風19号被害を受けたコースの復旧工事が終わり、最近オープンしたとのことで現地を確認してきました。

天気にも恵まれ、非圧雪コースはパウダースノー、

圧雪エリアは程よくしまった柔らかな雪で最高のコンディションでの巡視となりました。

↑ 復旧工事によりリニューアルした、エキスパートコース。

スキー場職員と順番に滑走し、コース全体を確認して危険個所がないか確認しました。

職員の案内のもと、周辺の樹林帯も含めチェックしてきました。

滑りながら、他コースの安全確認もしてゆきます。

晴れていると万座温泉スキー場上部では、長野県側の山をきれいに望むことができます。


↑ 黄色の丸の中は、北信五岳(飯縄、戸隠、 黒姫、妙高、斑尾)方面です。

上部は雲に隠れていましたが、よーく見ると美しい山並みが確認できました。

下写真は志賀高原の笠ヶ岳(笠岳)です。(黄色矢印箇所です。)

↑ 笠ヶ岳(笠岳)

スキー場を熟知した職員との巡視は、最短でコースをすべて見る、

無駄のない丁寧な滑りでとにかく移動がはやく驚きの連続でした・・。

【新型コロナウイルス感染拡大防止についてのお願い】

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2020年12月25日大寒波到来のみなかみ

上信越高原国立公園 谷川 増田 多美

こんにちは!

いくつになっても初雪にテンションが上がってしまう谷川管理官事務所の増田です。

皆さまの地域で雪は降りましたか?

事務所や、現在展示工事を進めている谷川岳インフォメーションセンターは、大雪が降ったとニュースで話題になったみなかみ町にあります。


18()の谷川岳インフォメーションセンター

さて、谷川岳の麓にあるインフォメーションセンターではどのくらい雪が積もったでしょう?


すごい雪の壁ですね。

人が横に立ってみると...


背丈くらいでした!

場所によっては背丈を超えるくらいだったので、170cm前後積もったようです。

 

金曜日に除雪を頑張ったのに土・日曜日にまた雪が降り、月曜日には180cm以上の積雪になっていました。

月曜日は雪の降る中、火曜日は暑いくらい良い天気の中、除雪作業をしました。






▲「疲れた~!」「休憩だ~!」の様子

頑張って除雪をしていると、こんなお客さんが現れました!

鹿!!

除雪は大変な作業でしたが、息を切らしながら雪の中を進む鹿に癒やされました~

インフォメーションセンターがオープンするのは来年度だよ!

来年度また来てね(^_^)/

先週末には谷川岳天神平スキー場や苗場スキー場など国立公園内にあるスキー場が続々と営業を開始しました。

▼すべて1224()撮影

↑谷川岳山頂

↑気持ちよさそうに滑る人

↑レストランから見える武尊山や白毛門などの綺麗な山々

↑スノーシューを履いて登山に向かう団体

これからウィンタースポーツが楽しい季節ですが、雪崩や遭難などに気をつけて楽しみましょうね。

それでは、佳いお年をお迎えください!

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2020年12月24日この秋の志賀高原の紅葉(蓮池周辺)

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

「アクティブ・レンジャー国立公園写真展」は、上信越高原、妙高戸隠連山及び中部山岳の3つの国立公園で働く環境省アクティブ・レンジャーが、日々の活動で撮影した景色や動植物、国立公園に関わる人の活動の様子などを展示する写真展です。

各国立公園に置かれた管理官事務所と自然保護官事務所が持ち回りで開催しており、先日まで長野市で開催していました。

その次の写真展を、志賀高原管理官事務所が担当します。

開催予定は次のとおりです。

■場所 楓の館(長野電鉄湯田中駅旧駅舎)長野県下高井郡山ノ内町

■期間 令和2年12月26日(土)から令和3年1月17日(日)まで

■時間 10時から20時まで

会場の隣には日帰り入浴施設があります。そのついでにでもご覧ください。

この会場では、山ノ内町に特化したコーナーを作る予定です。

準備した展示物の一つが、今年度の蓮池の紅葉の移り変わりを整理したものです。

今年は紅葉を長い期間見ることができたという感覚はありました。

整理してみると、志賀高原の蓮池(はすいけ:標高約1,500m)では10月の約1か月にわたり紅葉を見ることができたことが分かりました。

蓮池の紅葉10月2日 10月2日

池のほとりの低木が赤く色付く

蓮池の紅葉10月6日

10月6日

高木の色付きが少し進む

蓮池の紅葉10月12日

10月12日

黄色や茶色に色付いた高木が多くなる

蓮池の紅葉10月16日

10月16日

全体的に色付く。

周辺の山も色付いている。

蓮池の紅葉10月21日 10月21日

色あせや落葉が見られる

蓮池の紅葉10月30日 10月30日

落葉した木が多い

写真は上から、10月2日、6日、12日、16日、21日、30日に撮影したものです。

蓮池では、上から3枚目(10月12日)、4枚目(10月16日)の10月15日前後が紅葉の盛期だったようです。

その一方で、10月17日は志賀高原の中でも標高の高い、横手山(標高2,307m)や渋峠(標高約2,150m)などでは10cm近くの積雪がありました。

では、最近(12月18日)の様子です。紅葉の写真と同じく、事務所から蓮池を望んだ構図です。

12月18日事務所から蓮池を望む

人工降雪や12月14日からの降雪により、志賀高原に18あるスキー場のうち、半数以上のスキー場が営業しています。

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2020年12月22日外来植物の冬の姿

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

特定外来生物であるオオハンゴンソウは多年草でロゼットで越冬します。


↑ 落ち葉の間から出ている緑色の葉は全てオオハンゴンソウのロゼットです。

夏~秋には2メートル近くあった茎の部分は枯れています。

この場所、8月終わりころはこんな様子でした。

↑ 2メートル近くの背丈で黄色い花を咲かせていました。

特定外来生物ではありませんが、外来植物のハルザキヤマガラシの越冬の姿もご紹介します。

↑ ハルザキヤマガラシのロゼット。

黄色の矢印の先の丸い葉です。

↑ ハルザキヤマガラシは春になると黄色い花を咲かせます。

12月中旬の寒波の影響で今はロゼットも雪の下・・。

外来種駆除は1年では難しく、数年にわたり駆除が必要なことを実感します。

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2020年12月18日「ねずこ」の木

上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史

こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。

日本での映画の興行収入を塗り替えている映画の登場人物に「ねずこ」がいます。

この読みと同じ「ネズコ」と呼ばれる木を紹介します。

ネズコは「クロベ」と呼ばれる木の別名です。針葉樹のヒノキの仲間で、冬になっても緑の葉が残ります(常緑針葉樹)。分布は主に本州北部です。また、神社などでは大きな木となり、天然記念物に指定されているものもあります。

さて、今回紹介するネズコは、志賀高原に近い長野県木島平(きじまだいら)村の国立公園内にある「巨大ネズコ」です。10年ほど前に発見されたもので、樹齢1000年以上と推定されています。

10月29日に紹介した、高山植物等保護強化パトロールの際に、この木を見てきました。

巨大ネズコ

<中央に立っている人と比べると大きさを実感できると思います。幹回りは10.92m、樹高は23.5mだそうです。10月27日撮影。>

木島平村の巨大ネズコ

<この木の前に10人くらいが立って記念写真を撮れるような大きさです。案内してくださった方によると、幹の周囲が丸くなく、この写真の中央がへこんでいるのは古い株が朽ちてできたものだろうとのこと。10月27日撮影。>

なお、巨大ネズコは一般の方の到達が難しい、登山道を外れた山の中に生育しているため、生育場所は伏せます。

また、巨大ネズコのあるカヤの平高原へのアクセス道路は5月中旬(予定)まで冬期通行止めです。

事務所から雪景色

<14日(月)から降雪が続いています。気を付けてお出かけください。志賀高原では、雪は国立公園の利用に必要な資源です。12月17日撮影。>

■上信越高原国立公園公式インスタグラム

上信越高原国立公園インスタグラム

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