妙高戸隠連山国立公園 妙高
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2020年04月30日#STAYHOME春の歌姫ノジコがやってきました
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
一般的に春告鳥と言えばウグイスが知られていますが、雪国ではノジコも春を感じさせてくれる鳥のひとつです。ノジコは分布が局地的で、準絶滅危惧(NT)にも指定される貴重な鳥ですが、ここ、いもり池周辺では春から秋にかけてその姿を見ることができます。他の木々に先駆けコブシの花が開花する頃になると、ノジコが姿を見せ、さえずりを始めます。日本でしか繁殖をしないとされる(住環境にこだわりの強い?)ノジコですが、どうやら、いもり池の環境を気に入ってもらえているようです。
花咲くコブシ
歌うノジコ
もうすぐ見納めのマヒワ
2020年04月23日#STAYHOME 窓から見える自然を楽しもう
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
今年は雪が少なかったです。今日ついに事務所の庭の雪が例年より早く雪解けしました。
雪解けした地面では、餌探しをするカシラダカやアトリの姿が目立つようになってきました。
冬鳥はもうすぐ高原を離れるので、その前の腹ごしらえでしょうか?
まだ樹木は芽吹きの準備をしだしたところですが、事務所の庭のヤマザクラがいち早く花をつけました。
やってきたのはメジロです。
鳥の種類や名前が分かるようになると、季節の変化や自然がより身近に感じられるようになります。
覚えはじめの時期には日本野鳥の会が出版している「新・山野の鳥」がおすすめです。
身近な鳥がコンパクトにまとまっているのでわかりやすいです。
また、無料アプリ「火打やまナビ」で、高原~山の鳥21種の野鳥と鳴き声を紹介しているので、
自宅での見分け、聞き分け学習にぜひお役立てください。
2020年04月23日#STAY HOME 妙高高原よりお知らせ
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
現在分かっている範囲で、妙高高原の状況についてお知らせします。
■妙高高原いもり池案内所(妙高高原ビジターセンター建替中の代替え施設)
→5月末まで臨時休館中。電話での問い合わせのみ。電話:0255-86-4599
イベントの開催は現在見合わせ中です。最新情報はHPをチェックしてください。
■妙高高原観光案内所
→5月末まで臨時休館中。電話での問い合わせのみ。トイレの利用は可能です。
電話:0255-86-3911
Facebookで最新状況が発信されています。https://www.facebook.com/myoko2.tv/
■高谷池ヒュッテ/高谷池野営場
→営業開始が5月7日まで延期になっています(延長の可能性あり)。トイレの使用も現在できません。避難小屋としての機能はありますが、10人程度の広さしかなく、3密が避けることは難しい状況です。
注意:今年度から問い合わせ先が変更になっています。新しい問い合わせ先は上記の妙高高原観光案内所です。
■雨飾山荘
→営業開始が6月5日まで延期になっています。
HP:https://www.mountaintrad.co.jp/~amakazari/
■笹ヶ峰登山口への林道について
→例年4月下旬開通ですが、現時点で冬期閉鎖解除されていません。開通状況はこちら。
HP:https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/jouetsu_seibi/1217354468498.html
緊急事態宣言の期間延長などで、休館や営業開始が延びる可能性もありますので、最新状況はHP等でチェックしてください。
2019年03月20日2018年の戸隠事務所を振り返って(ロングトレイル編:前編)
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
3月も残すところあと10日!
いいづな編に続き・・・今年度を振り返って『ロングトレイル編』はじまります。
○これまでの流れ
妙高戸隠連山国立公園連絡協議会の構成員である「戸隠登山ガイド組合」さんからの提案で検討が始まった『妙高戸隠連山国立公園ロングトレイル構想』。
構想が明確になったのは2年前。2017年3月に開催された総会の時でした。
<2017年3月27日のAR日記参照>
2017年9月に初めての『歩く利用部会』が開催され、具体的に動き始めました。
<2017年9月5日のAR日記参照>
●第1回:待ちに待った踏査開始!
そしてロングトレイル構想2年目の今年度、部会で検討してきたコースの踏査が始まりました!初めての踏査は2018年5月15日に実施しました。
菅川林道から象の小径を経由して野尻湖畔へ。
とっても天気が良く、良い道&楽しい踏査で明るい未来到来の予感でした。
しかし・・・この頃の私たちはまだ知りませんでした・・・。
まさかこの踏査を皮切りに、こんなに沢山の藪を漕ぐことになろうとは・・・(=_=)
●第2回:藪こぎとの戦い・・・開始!"
斑尾山から古海地区を通って野尻湖へ出るルートを歩きました。
前半、ほんと~~~に素晴らしい道だったのですが・・・
なんといっても後半の藪。そう『やぶ』です。「この回のやぶこぎはまじで辛かった・・・」と今でもよく語り草になるほどのNO1.藪でした。゚( ゚^∀^゚)゚。
そんなわけで後半の藪がすごすぎて、維持管理も大変ということで、
後々の部会の際、このルートは候補から外れました(笑)
●第3回:鬼教官の登場!!
3回目の踏査で最も印象的だったのは鬼教官(桑原レンジャー)の登場!!!
みんなヘロヘロでお腹すいていましたが、ズンズン歩きました~(ToT)
野尻湖~関川関所~野尻湖の後に、関所~いもり池~杉野沢。
距離は17km程度ですが、雨で体力奪われる中よく歩いた一日でした(笑)
●第4回:そして踏査参加者最大に!
戸隠牧場~氷沢避難小屋。藪漕ぎなしはこれが初!
このルートは国立公園の自然部分を満喫するという意味でも最高の道です。
道中蜂蜜を分けてくれたおじちゃんにも会えて、始終幸せあふれる一日でした。
杉野沢から笹ヶ峰まで歩いたこの回、再び鬼教官登場!
体重制限のあるスリリングな橋と素敵な渓谷の景観とで、物理的にも精神的にもアップダウンのある踏査でした(笑)
●第6回:大学生と全編やぶこぎ!
やぶ&雨のダブルパンチの中、乙見峠越えの全編やぶこぎ踏査開始・・・。
やぶから出てきた時は、達成感もひとしお!
●第7回:トレイルエンジェル出現!
善光寺~葛山~芋井~静松寺~善光寺を歩いたこの回、リンゴ農家の横を通ったら、収穫中のおばちゃんがリンゴを分けてくれました!まさにトレイルエンジェル!
帰り道ではヤギとも触れ合えて、ほっこりが多い回でした。
●第8回:ブナとキノコを堪能
笹ヶ峰・夢見平を歩き回りました。
終始すばらしいブナ林の中を歩けるこのエリアはまさにトレイルのハイライト。
その中でも一番印象深かったのは製材所跡地。こんな山奥に集落があったなんて!と驚かされる場所でした。
H30年度に実施した踏査はこれで全部!
振り返るとやっぱり毎回毎回ドラマがありますね・・・!
踏査を重ねるにつれ、踏査メンバーの結束も強くなり、
歩くことで色んなドラマや交流が生まれる。そんなことを感じます。
後編は踏査以外の動きについて詳しく書いていきます^^
乞うご期待☆
2019年02月26日雪の森を歩こう!スノーシュートレッキングin妙高高原
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
2月16日から毎週土曜日に開催しているスノーシュートレッキング、たくさんの方に参加いただきありがとうございます!残すところ3月2日の回が今年度ラストとなります。
スノーシューコース入り口の雪の壁
写真をご覧いただいてわかるとおり、いもり池周辺の積雪は約2m半~3mくらい。
と、言うことは、普段では見られない高さのところを歩けるということなんです!
なので、動物たちが食べものを貯食するための隠し場所を間近に見れたり、
クマさんのごはんポイント「クマ棚」も夏より近い位置で見ることができます。
また、いもり池周辺はウサギやキツネ、リスなどたくさんの動物たちが棲んでいるのであしあと探しも楽しいですよ!
ガイドをしてくれるパークボランティアさん
3月2日の回はまだ定員に余裕があるので、お申し込み可能です!
ぜひ、おでかけください♪
2019年02月22日信濃町の一茶記念館で第2回幹事会を開催しました。
妙高戸隠連山国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
2月18日(月)、信濃町にある一茶記念館で
妙高戸隠連山国立公園連絡協議会のH30年度第2回幹事会を開催しました。
今回は事務局席の後ろに信濃町役場の方が垂れ幕を用意して下さいました!
そのおかげで会場レイアウトがなんだかポップで素敵に♪
まずはH30年度の協議会の活動報告がありました。
内容は・・・こんなにいっぱい!盛りだくさんです!
①生物多様性保全(火打山のライチョウ保全、外来種対策など)
②良好な景観形成(赤倉での勉強会など)
③ロングトレイルの設置(踏査、事例収集など)
④サインの統一(標識の統一デザイン基準作成)
⑤登山の活性化(登山道整備講習会の実施、携帯トイレ普及啓発など)
⑥エコツアー活性化(ガイド勉強会)
⑦情報発信の強化(夏期イベント実施、Facebookの運用、写真展開催など)
この活動報告をベースに来年度の計画について、出席者の皆さんからご意見いただきました。
こんなこともできないかという提案から、今後の会議のあり方まで多岐にわたりご意見いただき、当初手探りで始めたこの協議会も役割や方向性を見直すタイミングに来たのかなぁという印象でした。
来年は妙高戸隠連山国立公園ができてから5年目の年です。
どんな風に動いていくのか、暖かく見守っていただけると嬉しいです。
ところで・・・今回の会場だった一茶記念館には、
ちょっとカワイイ置物がいっぱいありました。
館内入ってすぐ、一茶や一茶と関わりの深い動物のチェーンソーアート。
良い顔してるのでほっこりしますね!
リリーフランキーさんが館内の解説をしてくれるタブレット式音声端末もあります!
優しい大人な声にメロメロです♪♪♪
館内の展示を見るとわかるのですが、小林一茶という人は
とってもチャーミングで魅力のある方なのです。
俳句自体を少し身近に感じられるようになり、けっこー面白い施設なので、ぜひ足を運んでいただきたいです♪
そうそう、一茶記念館の2階ラウンジからは
"一目五山(ひとめござん)"の景色を楽しむことができます♪
一茶記念館の外にでても一目五山!すんばらしい景色ですね^o^
(左から飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山)
一茶記念館は冬期も平日のみ開館しています(しかも入場料半額!)。
ご興味ある方もない方もぜひ一度足を運んでみて下さい!
2019年02月07日「アクティブレンジャー写真展in糸魚川」はじまります!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
今回は糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアムを会場に2/7~2/27で開催します。
中部山岳国立公園、上信越高原国立公園、妙高戸隠連山国立公園の各アクティブレンジャーが撮影した写真40点を展示します。お近くの方はぜひご参加ください。
フォッサマグナミュージアムは石と大地の博物館で、国石ヒスイをはじめ、様々な岩石、鉱物、化石が展示され、日本列島の誕生やフォッサマグナについて詳しく学べる施設です。
なかでも、日本列島の誕生やフォッサマグナについて映像で楽しめる巨大スクリーンは迫力満点!!!
また、石の種類も豊富で一日いても楽しめるくらい充実した展示内容で、お子様連れでも楽しい施設です♪
ゆるキャラ「ジオまる」のグッズもこちらで手に入りますよ!
おでこの勾玉をなでるとジオパーク力をアップできるらしいので受験生のお守りにもいいかも!?
糸魚川駅から車で10分とアクセスの良い場所にあり、路線バスもあります。
みなさまのお越しをお待ちしております!
詳細はこちら:H30AR写真展_フォッサマグナミュージアム.pdf
2019年01月31日H30年度第2回歩く利用部会&情報発信部会を開催しました
妙高戸隠連山国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
1月25日(金)、妙高戸隠連山国立公園連絡協議会の
"第2回歩く利用部会"と"情報発信部会"を開催しました。
≪歩く利用部会≫
ロングトレイルのルート検討などを行ってきたこの部会。
この日の会議では、まず今年の踏査結果の振り返りを行いました。
(ちなみに前回の様子はこちら)
ルートを確定させる部分はさせて、土地所有者との調整作業に入ります。
確定できていない部分は来年度再度踏査を実施します。
来年度は未確定の部分が残った野尻湖周辺や善光寺周辺と、
未踏査の小谷温泉・雨飾方面で調査を行うことが決まりました。
その他に・・・見て下さい!このピクトグラム!
なんだかわかりますか?
正解は~~~~~~~~!!?『携帯トイレ』のピクトグラム!!!
上が回収ボックスで下がブースです。
実はあるようでなかった携帯トイレピクトグラム。
一般化されると、このピクトグラムは全国初の運用になります。
まだわかりにくい部分もあり、今後の検討課題です。
そして今回の部会・・・ご覧の通りミッチミチ。。。
参加者が増えてきたのは嬉しいことですが、そろそろ別の会場を検討しないと・・・ですね。笑
≪情報発信部会≫
歩く利用部会が終わった後は、情報発信部会がありました。
情報発信部会では、今年度夏に実施した2Daysイベントの結果や
協議会HPの開設、FBの運用、一目五山写真展について・・・各活動の報告がありました。
今年度実施した活動を、来年どのように広げていくか、
議論を深める部分はどこか・・・様々な意見を出していただきました。
来年で指定5年目を迎える妙高戸隠連山国立公園。
今後の動きに期待です!
○妙高戸隠連山国立公園のオンタイムな情報はこちら
2018年12月18日雪、ここにあります!!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
冬を待ちわびているスキーヤー・スノーボーダーの皆様は今年の暖冬でやきもきされていることでしょう。
豪雪地で知られる、ここ、妙高高原も12月に入っても今年は雪が・・・少ない・・・
そんな中、12月12日、事務所近くの池の平温泉スキー場でスキー場安全祈願祭が執り行われました。当日はまだコース整備のための圧雪車が入れない程の積雪しかない状態。スキー場のオープンに不安がよぎります。
神主さんのご祈祷と関係者の祈りが通じたのか、雪が降ってきました!!!
その後もモリモリと降り続き、
先週末には池の平をはじめ妙高高原の大半のスキー場がオープンを迎えることができました。
12月15日妙高高原のスキー場合同で行われたスキー神社祭でもスキー場の安全といい雪がさらに積もるようしっかり祈願してきました。
雪を待ちきれない方は妙高へおいでませ!!!
標高700mの妙高高原ではようやく桜が満開になったところです。
林床ではエンレイソウがにょっきり顔を出しています。
とある水辺でオシドリのつがいを見つけたので遠くから少しだけ観察させてもらいました。
オスはメスのそばにぴったりと寄り添って、この時期のオシドリはとても仲むつまじいご様子。
皆さまのご家庭でもこのGWを仲良くお過ごしくださいね。