上信越高原国立公園
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2018年04月16日4月の菅平はまだまだ寒い!
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
4月13日(金)は菅平へ行ってきました!
朝、長野を出て菅平へ向かったのですが・・・
さすが菅平寒いです!!根子岳の菅平牧場登山口にも氷が張ってます!
雪も残ってます!
でも、振り向くと北アルプスのパノラマ!とっても素敵です。
菅平湿原の入口の沢にはクロサンショウウオの卵塊がありました。
今年度、菅平は登山道・湿原と色々なことが動き出します!
動向にぜひご注目ください♪
2018年04月02日信越自然環境事務所になりました。
長野 アクティブレンジャー 前田久美子
新年度が始まりました!
長野市街地ではアンズの花が満開。桜はまだまだです。
新年度にあたり、重大発表です!
平成30年4月1日、長野市に所在する環境省の出先機関である
"長野自然環境事務所"の名称が『信越自然環境事務所』に改称されました!!!
入口の看板もすでに変わっています(゜Д゜)!!!
※名称変更について詳しくはこちらをご覧下さい。
『信越自然環境事務所』では、本日さっそく辞令交付がされました。
気持ちも新たに、新年度頑張りたいと思います!
2018年02月23日一ヶ月が経過しました
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵
本白根山の噴火から、本日2月23日でちょうど一ヶ月が経過しました。
噴火当日からしばらくは、噴火の映像がトップニュースとして各報道番組等で取り上げられました。
その映像は、これまで見ていたスキー場の雰囲気とは全く違うものとして目に映ったのを今も覚えています。
この噴火により、噴火警戒レベル3(入山規制)へ引き上げが行われました。
現在も本白根鏡池付近から概ね2kmの範囲については警戒が呼びかけられています。
しかし、付近にある草津温泉や万座温泉の観光地はどちらも警戒区域外となっています。
噴火から一ヶ月が経過した今は観光客の足も戻ってきているようで、普段と変わらず
多くの方に温泉やスキーを楽しんでいただいている様子を見ることができました。
【草津温泉で足湯を楽しむ観光客】
【万座温泉スキー場でスキーやスノーボードを楽しむ観光客】
今回の噴火により、自然がもたらす災害と恩恵について再認識することとなりました。
特に、地元の観光関係者のインタビューで聞いた「共存し生活している」という言葉には前向きなイメージを抱きました。この自然を守り活用していくことを一緒に考えていけたらと感じているところです。
この噴火により、12名の方が死傷されております。
亡くなられた方のご冥福と、怪我をされた方の一日も早い回復をお祈り申し上げます。
2017年10月27日菅平でも根子岳・四阿山、冠雪しました
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
10月26日(木)、久々に超ピーカンの一日でした。
この日は菅平地区、根子岳四阿山遭難対策協会の秋期訓練の日です。
隊員の方には農業をされている方も多いです。しばらく雨続きだったので、こんなに天気がいいと来シーズン準備のための作業をしたいのではないでしょうか・・・。
皆さん自分の時間を割いて、集まっていただいてありがたいことです。
さて、登山道に行ってみると見事に霜がおりています!
連日雨続きだったせいかえぐれた登山道には水が溜まっていました・・・。
※菅平グリーンゴルフ横の登山道(通称キャットコース)は「避難小屋」より上は登山道崩壊のため通れません。迂回路をご利用下さい。
北アルプス(中部山岳国立公園)も奥の奥まで全部見えていました!
やっぱり菅平といえば全てを一望できる展望の良さですね♪
妙高戸隠連山国立公園の山々も見えていましたよ♪
登山道途中のカラマツも綺麗に黄葉していました♪
もうすぐ本格的スノーシーズンに突入します!
冬の準備をしながら、秋を楽しみ尽くしましょう!!
○菅平の登山情報はこちらから
2017年09月29日写真を見比べてください
上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは。
志賀高原の渋池(しぶいけ)の写真を2枚並べます。
上は8月29日に、下は9月21日に撮影したものです。約3週間で何か変わっています。さて何でしょう?
■答えは季節が変わっています。茶色っぽくなって秋の気配です。
というのは冗談で、本当に着目してほしいものは「池に浮いている草のまとまり」の位置です。これは「浮島(うきしま)」と呼ばれ、その名のとおり水面に浮いています。
■浮島の位置に着目すると、上の写真では、写真中央に浮島が2つ、比較的岸から近い位置にありますが、下の写真では浮島が1つになり岸から遠くなっています。
上の写真と下の写真を撮影する3週間の間に、強い風が吹いて浮島が移動したのだと思います。これまで多少位置が動いていることはありましたが、これほどまでの大きな移動は初めて見ました。
さて、志賀高原の紅葉は9月下旬から10月中旬にかけて見頃となります。錦秋に染まる志賀高原にどうぞお出かけください。
紅葉情報と紅葉狩りおすすめコースなどは志賀高原観光協会のページをご参考にどうぞ。
<http://www.shigakogen.gr.jp/news/autumn.html>
2017年09月14日安全に楽しんで欲しいから
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵
先日、国設軽井沢野鳥の森に訪れる皆さんの安全確保のため、落枝の恐れのある樹木の枝打ちを行いました。
ただ、場所は高所作業車などが進入できない遊歩道沿い・・・そこに救世主が!!身一つで作業が出来るという "空師(そらし)"の水野俊哲さんに作業を行っていただきました。
足にはノコギリ、腰にチェーンソー。もう、すでに姿からして格好良すぎです。
ロープを活用し、まるで忍者のようにスルスルと木を登っていきます。
あっという間に12mほどの高さに!!
いよいよ、伐採作業となり、チェーンソーの出番です。
枝の様子や周囲の状況を確認しながら安全に作業を行います。
一見、細くて短い枝も地面に落ちるとかなりの音と振動を感じました。
事前に、樹木医でもある水野さんとともに、枯れるなどして落枝の危険のあるものをチェックし伐採しましたが、枯れているといえど、その衝撃はかなりのものがありました。
軽井沢野鳥の森には多様な生きものが生息しており、その名の通り多くの野鳥も確認できます。これからの季節(葉が落ちる秋)が野鳥を観察しやすいそうですよ(o´∀`o)
今回の作業が、皆さんの快適な散策や野鳥観察などにつながればうれしいです☆
ちなみに"空師"とは、10~20m以上の高い木に登ってチェーンソーなどを巧みに操り枝打ちなどを行う職人さんのことで、昔は木よりも高い建物がなく空に一番高いところで仕事をする様子からそのような職名がついたそうです。
今回、昔ながらの技法を目の前で見られたことの感動を覚えました。水野さん、ありがとうございました!!
2017年08月15日JPR開催報告
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 小林映絵
こんにちは。
6/24に、上信越高原国立公園 浅間地域子どもパークレンジャー(以下、JPR)を開催しました。
遅くなってしまいましたが、子どもたちの活動についてご報告いたします。
今回は、国指定天然記念物「湯の丸レンゲツツジ群落」の保全を行っている湯の丸レンゲツツジ保存会(以下、保存会)とNPO法人浅間山麓国際自然学校(以下、AOS)との共催で開催しました。
テーマは「保全活動の周知と次世代の担い手の育成」です。
保全活動を行う場所までは徒歩で移動。保存会の"ワイルドさん"と"くろとしさん"をリーダーに、湯の丸高原の成り立ちや自然について学びながら移動しました。
おぉ!みんなきちんとメモ取りをしていますφ(..)メモメモ
これがこのあと大活躍するんだよね~♪
さーて、いよいよ活動場所に到着です。
一人一人、剪定ばさみを持って、レンゲツツジに十分な日が当たるよう株の周囲のササを切っていきます。
そうそう!当日は、レンゲツツジ保全活動に毎年参加している地元の嬬恋高校のお兄さんお姉さんも一緒に活動してくれました。
ササに埋もれていたレンゲツツジの株が、まるで浮かび上がるかのように、日当たりがよくなりました。これは来年、たくさんの蕾をつけてくれるのではと期待せずにはいられません!
おいしいお弁当でお腹を満たしてパワー充電!
午後は、大きなはさみの"刈り込みばさみ"を使ってちょっと太めの支障木を切りました。
ズミやカラマツの幼木が成長すると、レンゲツツジに日が当たらなくなりレンゲツツジが枯れてしまうからです。湯の丸山の景観を保全するための大切な活動です。
ちょっと力が必要だけど、レクチャーされたとおり約束を守りながら安全に作業を行っていきます。嬬恋高校のお兄さんお姉さんが大活躍!ちょっぴり太めな木はノコギリで退治してくれました。
あきんこレンジャーは腕が痛くなってしまったけど、JPRのみんなは最後まで全力で取り組んでくれました!!ありがとー☆
そして、最後にまとめ作業。
今年も活動について、模造紙にまとめ・発表してもらいました。
作業した感想はもちろん、移動中に聞いたお話についても盛り込んだとても内容の濃い活動新聞ができあがりました。どの班も、イラストなどを盛り込んだ見て読んで楽しい内容となっています。
嬬恋高校生にも活動新聞を作成してもらいました。高校生目線との違いについて見比べるのも楽しみ方の一つではないかと思います。
活動新聞については、保存会事務局のある嬬恋郷土資料館とAOS事務局のある高峰高原ビジターセンターで掲示予定です。
お近くにお越しの際には、是非足を止めて見てください。
今年もステキなJPR活動となりました。
来年のレンゲツツジの開花が待ち遠しいです。
みんなお疲れ様でした(≧ω≦)
2017年08月07日爽やか夏の菅平
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
8月4日は菅平高原へ登山者カウンターの点検へ行ってきました。
根子岳や菅平湿原では、登山者カウンターを設置して利用者数の把握をしています。
白樺ロードがとってもきもちいいです。
カウンターのデータ吸い出しには結構時間がかかることも多いので、周囲の植物や昆虫をゆっくり観察できる絶好の機会です(笑)
今回は結構近距離で観察できました!やった!
足下をみるとシソの仲間の花(おそらくクルマバナ)が咲いていました。
なぜシソ科とわかるかというと・・・
シソ科は花にも特徴があるのですが、なんといっても茎!
茎が四角い形をした「四角柱」。触ってみるとそのカクカク感がわかります!
シソ科のように、「科」によって構造に特徴があるものがあります。
まずはじっくり観察して、「科」で絞り込めるようになると、図鑑での検索がかなり楽になりますよ!
ぜひチャレンジしてみて下さい♪
2017年07月28日蝶々舞い踊る根子、小根子
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
今日は上田市、須坂市、環境省の志賀高原自然保護官事務所のレンジャーも合同で
根子岳、小根子岳の登山道調査に。
調査の目的は昨年夏の豪雨で崩れてしまった登山道の状況調査。
※人がすっぽり入るほど崩れていた部分もありました。
これを今年5月に修復作業を行いましたが、梅雨の大雨で再び崩れているのでは?と心配になり、今回確認に行ってきました。
結果は・・・!!!崩れている箇所はなく、快適に歩けました♪一安心です♪
登山道調査のついでに、はがれてしまった看板を直したりもしました。
お花も真っ盛りでしたが、そこに採蜜にきていた蝶類が沢山いました!
アザミにはヒョウモンチョウ。
イブキジャコウソウにはアサマシジミ(ヒメシジミかも?)。
こちらはワレモコウで採蜜中。。。
登山道脇にはアリの巣も発見してしまいました!
根子岳はあまり遮るものがないので、熱中症などに気をつけて
帽子や水の準備などをしっかりして登りましょう。
4月18日(水)、朝は冷え込んでみぞれが降ったという菅平・・・。
菅平湿原でとってもワクワクする取組が始まりました!
その名も『IkimonGO』!まずは関係者を集めて菅平高原自然館で稼動試験です。
某スマホアプリとそっくりの名前ですが・・・
菅平湿原を歩いて、位置情報と連動した生きものの情報を確認できるシステムです!
自分のいる場所が赤いピンで表示され、
その近くの生きもの情報が青いピンで表示されます。
さっそく自分の携帯電話で表示できるか、みなさん悪戦苦闘しながらやっています。
実際に外にでて、生きもの情報を登録できるか・・・など試してみました。
元は、菅平湿原へいらした方が発見した生きものの位置などの情報を
「菅平湿原生き物ホットマップ」として湿原入口の菅平高原自然館で展示をしていました。
このデジタルバージョンとして開発がはじまったのが「IkimonGO」です。
システムの開発は筑波大学の学生さんが行っています。
環境省でやっている「いきものログ」ともちょっと似ていますね!
今回の稼動試験でわかったことを元にシステムを改良して、
5月のゴールデンウィークに一般の方も使えるようにするそうです。
菅平高原自然館は通常6月からオープンですが、ゴールデンウィークにも
限定OPENするそうなので、ぜひ立ち寄ってみて下さい!