ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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上信越高原国立公園 志賀高原

172件の記事があります。

2014年11月10日須坂市で写真展開催中です

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

長野県須坂市で国立公園の写真展を開催しています。
「湯っ蔵んど(ゆっくらんど)」という温泉施設です。お近くにお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。

<館内の「市民ギャラリー」をお借りしています>

アクティブ・レンジャーが撮影した約20点の写真を展示しています。
上信越高原国立公園の風景や動植物などの写真をご覧いただき、国立公園の美しさや素晴らしさを感じてください。

■場所
「湯っ蔵んど」(長野県須坂市大字仁礼7番地)
・国道406号線「仁礼町交差点」近く
・駐車場は施設のものをご利用ください

■期間
・平成26年11月7日(金)~11月20日(木)
ただし、11日(火)は休館日です
・開館時間は10時から22時

■入場無料(入浴は料金が必要です)

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2014年10月21日苗場山 秋深し

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。
今回は苗場山の新潟県湯沢町側からの歩道(登山道)の様子です。10月15日、16日に歩きました。

紅葉は、スキー場第2リフト町営駐車場(標高1,200m)に至る林道の標高の高いところが見頃でした。
駐車場より上部では見頃を過ぎていました。

<ブナはほとんど落葉している。手前の黄色の葉はウリハダカエデ。>

上の写真では曇っていますが、雲を突き抜けると、周囲の山々を望むことができました。
神楽ヶ峰付近からのパノラマ。

<右の山塊は火打山、焼山、妙高山。中央手前の尖ったピークが鳥甲山。中央の奥に黒姫山、髙妻山。一番奥は冠雪した北アルプスで朝日岳から鹿島槍ヶ岳辺りまでを確認できます。>


さて、この歩道では平成20年度から新潟県への施行委任で、木道、階段等の施設整備を行っています。今回の目的はそれら施設の状況の確認でした。
結果、歩行に支障があるような施設の破損はありませんでした。

ただし、時節柄、朝の気温が低くなるので、木道の上に霜が降ります(氷が張ります)。そこに足を乗せると滑ります。お気を付けください。

<写真の中央、日陰には霜が残っています。日の当たる前(気温が上がる前)は木道の上は一面真っ白でした。いつ降雪があってもおかしくはありません。十分な装備でお出かけください。>



<苗場山の山頂台地には池塘のある湿原が一面に広がっています。この眺めを見ていると、山頂にいるとは思えないくらいです。苗場山山頂の山小屋付近から撮影。奥の山並みは志賀高原から上信越境の山並み。>

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2014年10月06日志賀高原では紅葉が見頃です

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。
車から降りてすぐに写真を撮影できる場所の紅葉の状況です。9月30日に撮影しました。


<一沼です。湯田中・渋温泉から上ってくると国道沿いに最初にある池です。ここは「赤」が目立ちます。風がなければ水面に紅葉が写ります。>


<蓮池です。落葉樹が多いのでいろいろな色を楽しめます。奥に見えるのは「志賀」の名を冠する志賀山(右のピーク)と裏志賀山(左のピーク)。>


<蓮池付近から東を望む。標高の高いところでは常緑の針葉樹に混じり、黄色くなった木々が見えます。山腹は色づき始めです。東館山から赤石山にかけての山並みを撮影しました。>


志賀高原の紅葉は10月中旬頃までです。紅葉狩りにお出かけください。
その後は温泉もどうぞ。

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2014年09月24日ユネスコエコパーク全国サミット

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。
9月19日と20日に、“「信州 山の日」制定記念 第1回ユネスコエコパーク全国サミットin志賀高原” が行われました。事務局は長野県山ノ内町で、当所は後援という形で関わりました。
19日は講演会とパネルディスカッションなど、20日は志賀高原内のガイドトレッキングが行われました。私は19日のみ参加しました。

19日には講演会に先立って、認定証授与式と志賀高原ユネスコエコパーク統一ロゴマーク発表が行われました。
認定証は、この6月に志賀高原ユネスコエコパークの拡張登録が決定された際のものです(6月16日の記事)。


<統一ロゴマークの除幕式。長野県知事と志賀高原ユネスコエコパークのある5自治体(長野県山ノ内町、高山村、群馬県中之条町、草津町、嬬恋村)の町村長。>

このロゴマークは山ノ内町にある四十八池湿原をもとにデザインしたものだと思います。

<四十八池湿原。奥にある2つのピーク(左が志賀山、右が裏志賀山)、池塘、奥に続く木道がロゴマークに描かれています。>

上の写真を撮影したのは9月12日です。今は草紅葉が始まっているとのことです。
紅葉が始まるということは、気温が下がっているということです。志賀高原では既に氷点下を記録したところもあります。防寒対策をなさってお出かけください。

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2014年09月09日志賀高原の湿原

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。
長野県山ノ内町の志賀高原を特徴づける「池」と「湿原」と「原生林」を紹介するシリーズの2回目です。前回(8月22日)は「池」をいくつか紹介しました。
今回は志賀高原の「湿原」をいくつかを紹介します。これらは、ここ1ヶ月のうちに調査した歩道(登山道)沿いにあるものです。
なお、湿原内は木道を歩いてください。

【前山湿原】
標高約1,820mにある高層湿原です。
志賀高原で多くの人が訪れるトレッキングコースの一つ「池めぐりコース」の起点近くにあります。硯川バス停からリフトまたは徒歩で前山山頂まで上がると、渋池方面に前山湿原があります。

<前山湿原が写真奥に向かって広がっています。イワショウブの花が見ごろでした。8月15日撮影。>

前山山頂からの景色も見どころです。硯川地区の施設群、笠ヶ岳とスキー場、横手山、鉢山、志賀山といった近くの景色から、視界が良ければ、遠く北アルプスまで望むことができます。


【四十八池湿原】
標高約1,880mにある高層湿原です。志賀山と鉢山の間にあります。この湿原も「池めぐりコース」の途中にあり、前山湿原から約1時間のところにあります。
この湿原には木道が設置されており、湿生植物を間近に見ることができます。また、池塘が多くあり、中には浮島がある池塘もあります。
湿原の南側にはベンチ付きの東屋、北側にはベンチ付きのテラスがあるので、湿原を眺めながら休憩できます。
四十八池湿原は長野県指定天然記念物です。

<四十八池湿原の「池塘」と「浮島」。裏志賀山を望みます。8月15日撮影。>

<赤いのはモウセンゴケ、黄色い花はキンコウカ、奥のほうの白い花はイワショウブ。そのほかスゲの仲間やコバイケイソウなどが見られます。8月15日撮影。>


【田ノ原湿原】
標高約1,610mにある高層湿原です。国道292号線沿いにあります。
この湿原にも木道が設置されており、湿生植物を間近に見ることができます。湿原の南寄りにはテラスとベンチが設置され、湿原を眺めながら休憩できます。
また、この湿原からは笠ヶ岳の特異な山容を望むことができます。
田ノ原湿原も長野県指定天然記念物です。

<北端から南を望む。8月15日撮影。>

<奥ににょっきり笠ヶ岳。平成23年8月24日撮影。>


ところで、今回紹介した湿原はすべて「高層湿原」です。では、「高層湿原」とはどんな湿原でしょう?
「標高の高いところにある湿原」ではありません。「高層湿原」とは、泥炭が多量に蓄積されて周囲よりも標高が若干高くなったために地下水では涵養されず、雨水、雪解け水のみで維持されている貧栄養な湿原のことを言います。「周囲よりも高くなっている」ことがポイントです。
蛇足ながら、「低層湿原」は周囲より標高が若干低く、周辺からの水(川の水など)が流れこんでいる湿原です。また、高層湿原と低層湿原の中間的な特徴をもつ「中間湿原」もあります。

最後に、前回と今回の記事で紹介した「池」と「湿原」の位置図を載せます。



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2014年08月22日志賀高原の池

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。
長野県山ノ内町の志賀高原には、高原状の地形の中に「池」が多くあります。このうちいくつかを紹介します。

【渋池(しぶいけ)】・【大沼池(おおぬまいけ)】
渋池は「浮島」、大沼池は「湖面の色」が見どころです。
この2つの池は、志賀高原で多くの人が訪れるトレッキングコースの一つ「池めぐりコース」にあります。このトレッキングコースでは、池を訪れるまでに歩く亜高山性針葉樹林と四十八池湿原も見どころです。

<渋池。中央右寄りの水面に浮いている小さな島のようなものが浮島です。奥に見える山は横手山で、山頂部は雲に隠れています。>

浮島というのは、池などの水面に浮き、漂っている島のようなものです。過去に同じ地点から撮影した写真と比較すると、浮島の位置が変わっているので、水面に浮いて漂っていることが分かります。短い滞在時間のうちに、浮島が動いているのを見るのは難しいかもしれません。



<大沼池。水の色はエメラルドグリーンと形容されることが多いのですが、今回は青色(瑠璃色)でした。この池は溶岩流により堰き止められてできました。志賀高原で一番面積の大きな池です。>


【稚児池(ちごいけ)】
焼額山(やけびたいやま)の山頂、標高約2,010mにあります。池の周りには湿原、亜高山性針葉樹林が広がります。
夏のゴンドラは8月末まで運行、また、秋のゴンドラは10月の土・日・祝に運行予定です。ゴンドラの山頂駅から徒歩10分から20分ほど(乗るゴンドラにより異なる)で着きます。

<稚児池。山ノ内町指定天然記念物です。最も大きい池のほとりには鳥居があります。火山噴出物でできた不透水層の窪地に水がたまったものです。>


【上の小池】
志賀高原で多くの人が訪れるトレッキングコースの一つ「自然探勝コース」にあります。国道292号線のすぐ脇にあります。

<上の小池。この日は、風の吹かない時間があり、空の色を映してきれいでした。>

「自然探勝コース」は、「上の小池」のほか、「木戸池」、「三角(みすま)池」、「長池」、「蓮池」を通ります。また、このコースでは亜高山性針葉樹林や田ノ原湿原も見どころです。


【下の小池】
「上の小池」から国道を挟んだ反対側には「下の小池」があります。

<下の小池。池岸にミツガシワの群落があるなど植物相が豊か。>


今回写真で紹介した池は、ここ1ヶ月のうちに調査した歩道(登山道)沿いにあるものです。志賀高原には、このほかにも多くの池があり、それぞれ魅力があります。
志賀高原にお出かけの際には、池めぐりもいかがでしょうか。


■お知らせ
※国道292号線は、草津白根山の火山活動の活発化のため、群馬県側の万座三差路~殺生河原駐車場の区間で、夜間(午後5時から午前8時30分まで)は通行止めです。また、夜間の迂回路となっていた万座ハイウェーは路肩崩壊のため終日通行止めです。
このため、夜間の迂回路は、長野県中野市と鳥居峠(長野県上田市・群馬県嬬恋村)を経由するルートとなります。(原稿を書いた時点での情報です。通行される際は、最新の道路情報を入手してください。)



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2014年07月24日ワタスゲとニッコウキスゲが見頃です

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

長野県下高井郡山ノ内町の田ノ原湿原ではワタスゲが一面に広がっています。

<残念ながら、果穂がばらけ始めており、見頃も終わりかけです。この写真を撮影する前、クマを見ました。平成26年7月18日撮影。>


ニッコウキスゲも見頃です。

<志賀高原自然保護官事務所近くのスキー場で撮影しました。ニッコウキスゲは事務所の周りにも生えています。>


今の時期、志賀高原は、学習や音楽などの合宿、修学旅行などに利用されています。大型バスの通行が多くなります。散策の際、ご注意ください。


※お知らせ
長野県では、今年度から「7月第4日曜日」が「信州 山の日」に制定されました。今年は7月27日です。
また、7月15日から8月14日まで(1ヶ月間)が「信州 山の月間」に設定されています。「信州 山の日」を含めて各種行事や情報発信等を集中的に実施されます。
「信州の山ポータルサイト< http://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/yama/ >」をご覧いただくと、情報が載っています。
上のサイトに載っている催しのうち、志賀高原地域に関係する市町村で7月に行われるものは次のとおりです。問合せ先は上のサイトに載っています。
・「信州高山志賀高原ユネスコエコパーク全村登録記念フェスティバル」高山村(26日、27日)
・「花の百名山、根子岳登山と米子大瀑布巡り」須坂市(27日)


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2014年07月22日五味池破風高原(ごみいけはふこうげん)自然園

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

長野県須坂(すざか)市の「五味池破風高原自然園」には「県内最大規模のレンゲツツジの大群落」があります。

<平成25年6月10日撮影。レンゲツツジの花の見頃は6月中旬から下旬なので、今は終わっています。>

このレンゲツツジ群落の景観は、現在は、地元の方の作業により維持されています。
下の写真(写真①)は、レンゲツツジの株周辺のササ等の刈り払いが行われた直後のものです。駐車場に最も近い場所なので、特に作業がなされている場所です。レンゲツツジの一つ一つの株の形がよく分かります。



次の写真は、上の写真と同じ場所から斜面上部を見ました。ササの刈り払い後、約1年が経った所です。ササが高くなっています。



そして、最後の写真(写真②)は、ササの刈り払い後、約2年が経った場所です。ササがレンゲツツジの高さと同じ程度まで高くなり、レンゲツツジの株の中にも入りこんでいます。



五味池破風高原自然園の大部分は、かつては牧場で、牛が放牧されていました。牛がレンゲツツジの周囲の草を食べ、また、牛が動いて地面を踏み固めることにより、レンゲツツジの周囲の草丈は低く抑えられていました。その結果、写真①のような景観が広がっていました。しかし、休牧後、写真②のような状態の場所が多くなりました。


さて、レンゲツツジの花の見頃は過ぎましたが、五味池破風高原では、これからも見るものがあります。

・長野県の天然記念物に指定されている高山蝶「ベニヒカゲ」が生息しています。成虫の発生期は8月です。地元の方が生息環境の維持や違法捕獲防止のパトロールをしています。
・9月上旬から中旬にかけて「エゾリンドウ」が群生します。県内有数の規模です。
・紅葉は10月上旬から中旬です。
・天気によりますが、北アルプス(≒中部山岳国立公園)や長野市街の眺望が楽しめます。

<自然園内の大池付近のカエデの紅葉。平成23年10月11日撮影。>

なお、五味池破風高原自然園は、須坂長野東インターより車で約50分かかります。県道五味池高原線は道幅が狭くカーブが続きます。また、ジャンボタクシーの通行は可能ですが、中大型バスは乗入できません。お出かけの際はご注意ください。

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2014年07月08日初夏の風物詩 ワタスゲ

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

ワタスゲの白い穂が一面に広がっています。場所は「前山湿原」です。



山ノ内町のホームページでは「田ノ原湿原」のワタスゲの様子が載っています(7月8日確認)。こちらも見頃のようです。

前山湿原から約1時間歩いた「四十八池湿原」では、まだミズバショウが咲いていました。四十八池湿原で、このほかに目立った花はイワカガミ、ヒメシャクナゲでした。

<右上には花後、葉が大きくなり始めたミズバショウがある>

そして、四十八池湿原の池塘(湿原の中にある池)にはクロサンショウウオの卵塊がありました。不透明で、アケビの果実のような形をしています。写真は6月17日に撮影したものです。今回(7月4日)も確認できましたが、写りの良いものを使いました。



前山湿原から四十八池湿原への道は、雨が降ると「ぬかるみ」が多くなります。足元の準備をなさって、お出かけください。

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2014年06月16日志賀高原ユネスコエコパーク

上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、志賀高原からです。

「志賀高原ユネスコエコパーク」の拡張登録が、6月12日のユネスコ(UNESCO)の人間と生物圏(MAB)計画国際調整理事会で決定されました。(当省の報道発表資料のページ

この結果、山ノ内町では岩菅山周辺を除く全地域、高山村では全村域が志賀高原ユネスコエコパークとなりました(地図は報道発表資料の添付ファイルをご覧ください)。
なお、ユネスコエコパークについては、この記事の末尾にリンク及び簡単な説明があります。


さて、今回紹介する「おたの申す平」は、この志賀高原ユネスコエコパークの核心地域(自然環境の厳格な保護を目的とした地域)にあります。また、国立公園の特別保護地区にも指定されています。

「おたの申す平」の特徴は「溶岩台地に生じた亜高山帯針葉樹林の原生林」です。

<亜高山帯針葉樹林。右下に見える白いのは残雪。>


<6月11日はシャクナゲが見ごろでした。その下の石が溶岩。これは、たまたま地表に見えていますが、地中にもこのような岩の集まりがあるのでしょう。>


<このようにたくさんの幹を分けた株も見られます。なぜ、こうなったのでしょう。答え(仮説)は現地の解説板でどうぞ。でも、急ぎ知りたい方のため末尾に解説板の写真を載せます。>


「おたの申す平」の一部である「まが玉の丘」へは、入口となる信州大学志賀自然教育園(正式名称は信州大学教育学部附属志賀自然教育研究施設)から自然観察路が整備されています。自然観察路の所々に解説板があるので自然の営みをより深く知ることができます。
ただし、この観察路には急な階段や傾斜のある木道など足元に注意を要する箇所があります。また、今の時期は雪解けと雨により、ぬかるんだ箇所があります。



<この木道はどうして設置されたのでしょう? 私は、この辺りが湿地状であったためと推測しました。というのも、木道脇のササを刈ったところにミズバショウの花が咲いているためです。
しかし、現在はササが繁茂しています。設置後、長くても数十年のうちに植生が変化してしまうことを面白いと思いました。湿地の乾燥化が進んでササが生え、さらに乾燥化が進んだと考えられます。
ササを刈る前でもササの下でミズバショウが咲いていたのか、ササを刈ったからミズバショウが咲いたのか、知りたいと思いました。>



ユネスコエコパークについてのより詳細な説明は文部科学省のページ
にありますが、下に簡単に説明します。

※ユネスコエコパークとは
ユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)が、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目指して進める「MAB(Man and Biosphere:人間と生物圏)」計画の中心事業である生物圏保存地域(BR:Biosphere Reserves)のこと。
日本国内ではBRにより親しみを持ってもらうため"ユネスコエコパーク"と呼ばれています。
なお、ユネスコエコパークの日本の登録件数はこれまで志賀高原の他、「白山」、「大台ケ原・大峰山」、「屋久島」及び「綾」の5件でしたが、今回の会議で「只見」(福島県)及び「南アルプス」(山梨県、長野県、静岡県)の新規登録が決定され、7件になりました。
参考までに、同じユネスコの世界遺産は「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約」に基づくもので、手つかずの自然を守ることを原則としています。


※志賀高原ユネスコエコパークの拡張申請について
「志賀高原」は1980(昭和55)年にユネスコエコパークに登録されました。
その後、1995(平成7)年にユネスコエコパークの機能として、「経済と社会の発展」が追加されたため、その機能を果たす移行地域の追加設定が求められました。そこで今回、移行地域の設定を含めて拡張申請が行われました。
関係する自治体は、長野県山ノ内町、高山村、群馬県中之条町、嬬恋村、草津町です。


※たくさんの幹を分けた株のでき方(現地の解説板の内容)

<まだ環境庁のままです。直します。2001(平成13年)1月に改組し「環境省」となっています。>

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