ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋

285件の記事があります。

2015年12月28日南陽図書館でワークショップ(出前講座)

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

皆様、こんにちは。

今日は晴れて、風もそれほど強くない穏やかな藤前干潟でした。

遠くてピンぼけですが、ハマシギの群れが飛んでいます。

そしてダイゼン。こちらはハジロカイツブリ。



今年はエルニーニョ現象の影響で暖冬か、というニュースが流れていましたが、

確かに12月も暖かい気がします。

普段ならとっくにスノータイヤに履き替えているのですが、今年はまだどうしようかなぁと迷っているくらいです。皆様はいかがでしょうか。

このエルニーニョ現象とは簡単に言うと、貿易風が弱まって太平洋の東側の赤道付近で広範囲に海面水温があがる現象です。大気と海洋とは常に密接に関係しているため、こうした海水面の温度変化が気象にも影響を与えるのです。

ちなみに、同じ海域で海面水温が下がる現象をラニーニャ現象といい、その冬は寒くなります。エルニーニョは男の子、ラニーニャは女の子を意味するスペイン語だそうですよ。



さて、そうはいっても寒くなってきて師走らしさを感じる今日この頃です。

頑張って走り抜けたいと思いつつ、若干、息切れしそうな私ですが、

先日12月19日(土)に、今年最後の出前講座で元気をもらってきましたので、

報告したいと思います。

場所は、藤前活動センターからも比較的近い名古屋市南陽図書館

11月に入ってから南陽図書館で藤前干潟の紹介パネル展示が始まり、それにあわせて低学年向けのワークショップを開催したのです。

残念ながら、パネル展示は25日(金)で終わってしまうので、この日記がアップされているころにはご覧頂くことが出来ないかもしれません。

ワークショップのタイトルは、「藤前干潟の生き物を知ろう!~カニ、カモ、トビハゼの塗り絵とお面作り~」

スライドを使った授業形式ばかりではなく、こういったワークショップのような出前講座もやっています。実は、少人数のワークショップは私にとって初めての経験でしたが、とても楽しく出来ました。

絵を描いたり、塗り絵をしたり、と言う活動は、生き物をじっくりと観察するので、子どもたちが興味を持つキッカケになるかもしれませんね。

ご参加いただいた皆様、名古屋市南陽図書館の皆様、ありがとうございました!



※出前講座の報告は、中部地方環境事務所ホームページの【環境省職員による講座について】にある開催報告からご覧頂けます。



最後になりましたが、

今年度の稲永ビジターセンター、藤前活動センターは、【12月27日(日)】が最後の開館日になります。

年始は1月5日(火)からの開館となりますので、よろしくお願いいたします。



それでは皆様、よいお年を!



※名古屋自然保護官事務所では、藤前干潟の生き物の話や歴史の話を通して、生き物の面白さや環境について学べる出前講座を実施しています。いろいろな形での出前講座を行っておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

詳細は、中部地方環境事務所ホームページの【環境省職員による講座について】でご覧頂けます。

ページ先頭へ↑

2015年11月30日今年の藤前干潟の大掃除

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

今年は比較的まだ暖かいからなのか実感がまだ湧きませんが、

気付けば明日から師走に突入です。

年の瀬が迫ってくると気になるのが、大掃除。


AR日記でも報告しましたが、

昨年、国指定藤前干潟鳥獣保護区内の日光川護岸において、

年末のこの時期に不法投棄ごみ等の撤去活動が行われました。

そして、今年も、11月26日(木)に愛知県産業廃棄物協会と、

愛知県、名古屋市、 中部地方環境事務所が協力し、

約90名が参加して、ごみの撤去活動を行いました。


【日光川護岸のヨシ原で行われた撤去活動】


昨年と同じ場所(2箇所)でごみの撤去活動を行ったのですが、

残念ながら、今年も再び不法投棄ごみや漂着ごみがたまっている状況でした。

大きな不燃ごみは昨年よりは少なかったようですが、

それでも、テレビや冷蔵庫が数台ずつ回収されました。


【ペットボトルなどの大量のプラスチックごみ】


【不法投棄された電化製品やおもちゃ】


【重機によって堤防下から持ち出されるごみ】


参加者の方々が一生懸命活動した結果、約5トンものごみが回収されました。

参加されたみなさん、ありがとうございました。

ごみがすっかりなくなった場所を見て、清々しい気持ちになりましたし、

このきれいな状況を保っていきたいと強く思いました。

しかし、ごみのない状況が長くは続かないという現状も、

今回目の当たりにしました。


不法投棄ごみや漂着ごみの問題は、今回ごみの撤去活動を行った日光川護岸だけではなく、

藤前干潟鳥獣保護区全体の問題です。

同じ保護区内の庄内川や新川護岸では、毎年2回、多数の一般市民が参加する

大規模な ごみ清掃活動が行われています。

昨年、今年と続けて実施した日光川護岸での今回の不法投棄ごみ等の撤去活動も

今後も継続して行われていく予定です。

多くの人が今後も藤前干潟に関わることは大変嬉しいことだと感じています。

ページ先頭へ↑

2015年11月17日環境省レンジャー写真展2015@フィールドセンター「もりの学舎」

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

藤前干潟から、こんにちは。

11月中旬とは思えない暖かい日が続いていますね。
ヒドリガモ



今日は、

「環境省レンジャー写真展2015 レンジャーが見た中部の自然」

のお知らせをしたいと思います。



6月の伊勢志摩国立公園からスタートしたレンジャー写真展。

白山国立公園での開催を終え、名古屋自然保護官事務所の担当回となりました!

実は、10月に入ってすぐに岐阜市でも開催していたのです、が。

このAR日記で速報をお伝えすることが出来ず申し訳ありませんでした。

気を取り直して、

11月のレンジャー写真展は、岐阜から場所を移して開催です。

場所は、愛・地球博記念公園内フィールドセンター「もりの学舎(まなびや)」です。

愛・地球博記念公園 フィールドセンターもりの学舎



この写真展は、中部地方環境事務所の管内にある「伊勢志摩国立公園」、「白山国立公園」、「国指定藤前干潟鳥獣保護区」の3つの現場で働くレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した風景や生き物の写真を展示しています。

伊勢志摩国立公園は、この3箇所の中では今一番ホットな場所!ですね。来年は、国立公園指定70周年に加えて、伊勢志摩サミットでも注目されています。

白山国立公園は日本でも屈指の美しい霊峰白山を中心とした国立公園です。花の名山としても有名です。



さて、3箇所の中で、皆さんが、タイトルにもなっている"中部の自然"のイメージに

最も遠い印象を受けるのは藤前干潟かもしれません。

名古屋港の一角に残された藤前干潟は、まさに工場地帯の中にぽっかりと残る貴重な自然干潟。とはいえ、干潟って何にも無い、ように見える場所ですよね。

さらに、藤前干潟の周辺は、高速道路や工場、大きな自動車輸送船等が行き交う港、、、

など、自然よりも人工物のほうが馴染みのある場所。



そんな藤前干潟ですが、一歩干潟の中に入って、ヨシ原の中に入って、

注意深くのぞいてみると沢山の生き物に出会うことが出来るのです。

拙い写真ですが、少しでも皆さんに興味を持って頂けたら嬉しいです。



■環境省レンジャー写真展2015 レンジャーが見た中部の自然

写真展チラシ

開催場所:愛・地球博記念公園 フィールドセンター「もりの学舎」

開催期間:2015年11月14日(土)~12月6日(日)

※詳しくは、中部地方環境事務所のHP をご覧ください。



●直近のイベント

稲永ビジターセンターでカワウについて学べる講演会があります。

詳しくは、前回のAR日記"秋の藤前干潟のイベント情報"をご覧ください!

※11月の潮だまり観察会は終了しています。

ページ先頭へ↑

2015年10月30日秋の藤前干潟のイベント情報

国指定藤前干潟鳥獣保護区 アクティブレンジャー野村 朋子

気付けば、もう10月も終わり。

名古屋も朝晩はすっかり冷え込むようになりました。

稲永公園の木々は紅葉し始めており、目でも秋の深まりを感じられます。

さらに私の働く事務所の周りのグミやピラカンサの実は色づき、

それを目当てにやって来るカワラヒワやメジロ、ヒヨドリなどで賑やかです。

【グミの実を食べるカワラヒワ】


藤前干潟にはコガモ、オナガガモ、スズガモ、カンムリカイツブリなどの

冬の渡り鳥が続々と増えています。

数日前には、藤前干潟を代表する冬鳥であるハマシギが

数百羽で群れ飛ぶのも見つことができました。

ハマシギがキラキラと群れ飛ぶ光景は、皆さんにも一度見てもらいたい光景です。

しかし、昨年はあまりハマシギの群れを見ることができなかったので

今年の冬は、多くのハマシギを藤前干潟で見られると良いなと期待しているところです。

【スズガモ】


さて、10月の藤前干潟はクリーン大作戦や観察会など、

多くのイベントがあり、多くの方が藤前干潟を訪れていました。

【10月24日に行われた藤前干潟クリーン大作戦に集まった人々】


【10月25日の干潟観察会では、カニやトビハゼがたくさんみつかりました】


秋がさらに深まる11月も以下のイベントなどがありますので、

ぜひぜひご参加ください!


『潮だまり観察会~石ころの下には何がいる?~』

 ☆潮だまりの石の下の生きものを探して観察します。

 日 時:平成27年11月14日(土)12:30~15:00

 場 所:藤前活動センター(名古屋市港区藤前2-202)

 対 象:幼児~大人(小学3年生未満は保護者同伴)

 定 員:20名(先着順、11月4日より募集開始)

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料(保険代として)

 申込み・問合せ先:藤前活動センター TEL:052-309-7260



『鳥トーク&バードウォッチング カワウっておもしろい!』

 ☆流域をつなぐ鳥であるカワウの専門家のお話を聞き、

  バードウォッチングをします。

 日 時:平成27年11月28日(土)13:00~15:00

 講 師:風間健太郎さん(名城大学)

 場 所:稲永ビジターセンター(名古屋市港区野跡4-11-2)

 対 象:一般(小学3年生未満は保護者同伴)

 定 員:20名(先着順)

 参加費:大人200円、小中学生100円、幼児無料(保険代として)

 申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター TEL:052-389-5821

ページ先頭へ↑

2015年10月22日今日の藤前干潟。そして、今週末は秋のクリーン大作戦!

国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵

藤前干潟から、こんにちは。

今日の藤前干潟は、少しかすんでいて鈴鹿の山は霞の向こうに隠れてみえません。

それでも、気持ちの良い風が吹き散歩日和です。


さて、今日は渡りのカモ達が次々に飛来しているらしいと聞き、

鳥の勉強がてら、お弁当を持って庄内川河口のヨシ原まで巡視に行ってきました。

堤防沿いには、満ち潮の時期を狙ってハゼ釣りの人達がポツポツと集まり、

ウォーキングやランニングの人、ビジターセンターの来館者、散歩の人、、、

のんびりと楽しげな空気が漂う稲永公園です。



実は、ここ最近は干潮時刻が明け方と夜中で、日中は潮が満ちる時間帯。

干潟を見るにはタイミングが悪いのですが、

水際に寄っているカモを見るには近くで観察できるチャンス。

見られた鳥は、

イソヒヨドリ、コガモ、オナガガモ、ミサゴ・・・などなど。

イソヒヨドリ

イソヒヨドリ、名前には"ヒヨドリ"とついていますが、

ヒヨドリとは別で、ツグミの仲間なんだそうです。

オスは青い羽にお腹が赤褐色とカラフルなのですが、

メスはグレーから黒色の地味な色合い。

幼鳥はメスとオスの中間だそうですが、これはメスかな?

まだまだ判別できない鳥ばかりです。



さらに、特に今の時期はカモのオスはエクリプスといって

羽がメスと同じような地味な色合いになる時期なので、鳥見初心者には苦しい!

もうそろそろ冬羽になるから分かりやすくなるよ!と言われているのですが。

これは水際で休むコガモの群れ。藤前干潟には、現在1000羽単位で入っています。

水際で休むコガモの群れ

ご飯を食べながら観察していると、

なんとミサゴが魚を捕る瞬間が見られて大感動!

このレンズではこれ以上近寄れません。

遠すぎて、そしてピンぼけ写真なのでちっともわからないと思いますが・・・

足につかんでいるのはボラかな?魚をつかんでいます。

魚を抱えて飛ぶミサゴ



今日はいよいよハマシギも入ったとのこと、

だんだんと冬の足音も近づいてきたそんな藤前干潟。

今週末は、鳥達・・・ではなく、

たくさんの人がやってくる一大イベントがあります!

藤前干潟 秋のクリーン大作戦!

1,000人~2,000人近くの人が参加して、みんなで藤前干潟の海岸清掃を行います。

海岸清掃を通して、ゴミを捨てない生活、について考えるきっかけにして欲しいと思います!

もちろん、私たちも参加しますよ。頑張ります!

参加される方は、一緒に頑張りましょう。

10月24日(土)が晴れますように。

ページ先頭へ↑

2015年09月16日秋の気配・・・藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

藤前干潟から、こんにちは。

今日(9月18日)の藤前干潟

今日は久しぶりに青空が見えた藤前干潟。

8時半頃の満潮なので、干潟はまだ出ておらず海ですが・・・

藤前干潟も少しずつ秋模様となってきました。

といっても、山や森ほど秋感が伝わりにくいのが干潟。

秋を伝えてくれるのはもちろん渡りの鳥。

シギ・チドリの数も増えてきています。



といいながら、鳥の話ではなく、この写真。

ちょっとぴんボケで申し訳ありませんが、

皆様もご存じトビハゼです。

魚、だけど水が嫌いな、あのトビハゼ。

藤前干潟のトビハゼ1

この写真を撮影したのは、9月15日(火)。

実は私たち名古屋自然保護官事務所は、

毎月1回、庄内川河口の小さな干潟で

モニタリング調査を実施しています。

長靴で干潟の中に入っていくと、

カニ達に混じって、ぴょんぴょん飛び跳ねる姿が。

体長が5cmないくらいの小さめの個体が多いのですが、

目がぷっくり飛び出したトビハゼです。



藤前干潟のトビハゼ2

こんな感じで何匹も、調査中の私たちの周りを飛び跳ねていました。

よーく見ていると、1cmちょっとのちびっ子トビハゼもぴょんぴょん。

初夏の頃から産卵が始まり、この時期、トビハゼらしい姿になって戻ってくるトビハゼの子供たち。

8月の終わり頃にセンタースタッフから、"赤ちゃんのトビハゼが見られるよ"

と聞いていたので、感動ものです。



実は、この調査の2日前、9月12日(土)にも、

私はトビハゼを見る機会がありました。

藤前活動センターで潮だまり観察などをするイベントが行われ、

その際に、とても沢山のトビハゼを見ることが出来たのです。

参加者の方々も大興奮!

藤前干潟の潮だまり観察会

ところが、

通常はこの藤前活動センターの干潟では見られないのだとか。

冬には巣穴の中でじっと動かず越冬するトビハゼは、

藤前活動センター前の干潟では満潮になると水没してしまうため、

越冬することが出来ない、

というのがその理由だそう。

台風の大雨で増水し流された個体が見られたのでは?、とのこと。

このトビハゼ達がもしかするとこの冬を越せないのかなと思うと、

ちょっと悲しいですね。



この愛らしい姿にファンも多いトビハゼですが、

近年、生息地の減少などで全国的にも数を減らしており、

環境省の準絶滅危惧種にも指定されています。

秋はイベントも多くなる季節。

環境関連のイベントもありますので(9/19(土)環境デーなごやなど)、

ぜひ皆さんも、ひっそりと数を減らしている生き物たちのこと、

考えてみてください。



干潟は季節の変化がわかりにくい場所ですが、

こんな風に足下をじっくり観察してみると、

生き物たちの生活からも小さな秋の気配を読み取ることも出来るんですよ。

小さな秋を探しに、身近なフィールドへ出かけてみてください!


9月23日(水)には稲永ビジターセンターでバッジを作るイベントもあります。

藤前干潟の生き物バッジを作ろう

稲永ビジターセンター、藤前活動センターにも遊びに来てくださいね!

ページ先頭へ↑

2015年08月24日初秋の藤前干潟

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

日中はまだまだ暑い日が続いていますが、

立秋もお盆も過ぎ、朝晩はだいぶ過ごしやすくなってきました。

藤前干潟には、少し前から秋の渡り鳥たちが徐々に飛来しています。

今日は干潟があまり大きく出ない日でしたが、

ダイゼンやソリハシシギ、アオアシシギ、キアシシギなどの

シギ・チドリの仲間を観察することができました。

【夏羽から冬羽へ換羽中のダイゼン】

【干潟の上で餌を探すキアシシギ】

まだしばらくは、これらの秋の渡り鳥たちを見ることができるはずです。

干潮時間を調べて、干潟を代表する渡り鳥であるシギ・チドリを

ぜひ見にお越しください。

そして、気付けば、もうすぐ8月も終わりです。

夏休み期間中にも様々なイベントを行っていた藤前干潟ですが、

気候のよくなる秋には、より多くのイベントが行われます。

9月には以下のイベントが開催されます。ぜひご参加ください!

干潟交流プログラム

日 程:9月12日(土)

場 所:藤前活動センター

対 象:流域圏で活動している方(中学生以上)

参加費:100円

申込み締切り:8月28日(金)

申込み・問合せ先:藤前干潟ふれあい事業実行委員会事務局

(名古屋市環境局環境活動推進課)

FAX:052-972-4134

Eメール:a2662@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会

環境デーなごや2015 稲永ビジターセンター・藤前活動センターブース出展』

☆パネル展示などで藤前干潟やセンターの紹介をします。

日 時:平成27年9月19日(土)10:00~16:00

場 所:久屋大通公園

問合せ先:藤前活動センター TEL:052-309-7260

主 催:「環境デーなごや」実行委員会

『藤前干潟の生きものバッジを作ろう!』

日 時:平成27年9月23日(水・祝)10:00~15:00

場 所:稲永ビジターセンター

対 象:一般

定 員:20名

参加費:200円程度(材料費込み)

申込み・問合せ先:稲永ビジターセンター TEL:052-389-5821

主催等:中部地方環境事務所、藤前干潟ふれあい事業パートナーシップ事業

この他の藤前干潟のイベントは下記をご覧ください。

「イベント情報」

ページ先頭へ↑

2015年08月18日干潟の泥で遊ぼう

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

毎日、暑いですね。

先日は大雨で鉄道が大混乱していましたが、大気の状態が不安定なのでしょうか。

今年はまだあまり台風直撃ということもないので実感していなかったのですが、

自分では全く想像もしていなかった状況で、

台風や低気圧と海との関係を実感することになりました。



つい先日のことです。

藤前干潟ふれあい事業の一環で

8月12日(水)に「干潟の泥で遊ぼう」というイベントを開催しました。

干潟の泥で遊ぼう チラシ

当日は天気にも恵まれ干潟日和、風もある気持ちの良い日で、

参加者の皆さんは恐らく「さぁー、干潟で遊ぶぞーーー」と、

意気込んでいらしたと思います。

ところが・・・

日本付近に接近する台風と低気圧の影響で水位が高くなっており、

潮が引かない=干潟に入れない!という状況になってしまったのです。

初めてのプログラムで、こんな緊急事態!

頭がパンクしそうになりながらも、

名古屋自然保護官事務所、そして藤前活動センターのスタッフに相談しながら、

急遽、潮だまりで遊ぶ企画に変更してプログラムを実施しました!

まさか、こんな形で海と空との関係を実感することになろうとは、

思いもしなかったのです。



さて、そんな中スタートした当日のプログラム、

潮だまり観察とミニ干潟で泥体験

という内容になりました。

(※藤前干潟では、堤防から入れる水際の場所のことを潮だまりと呼んでいます)

堤防から藤前干潟、潮だまりを望む 潮だまりに出発

ここはカニの宝庫!

海側ではタカノケフサイソガニ、堤防側ではベンケイガニなどが見られます。

その他にも、カキやフジツボ、フナムシなど浜辺の生き物を見ることが出来ます。

潮だまりの生き物観察 潮だまりで遊ぶ

30分ほど潮だまりで生き物を捕まえて遊んだあと、

今日のテーマでもある干潟の泥に触れてもらおうと用意していた、

"ミニ干潟"を体験してもらいました。

干潟の泥体験!

大きなタフブネに干潟の泥を入れただけの簡単なものですが、

皆さん、裸足で泥の感触を楽しんでいました。

朝からスタッフが頑張って集めた泥を、

皆さんに楽しんでいただけて良かったです。

最後に、干潟のまとめをし、

藤前干潟の代表的な生き物シジミと泥を使ってシジミの浄化実験も行いました。

干潟のまとめとシジミの浄化実験



今回は残念ながら干潟に入ることは出来ませんでしたが、

これに懲りること無く、また藤前干潟に来たい!と言っていただけたので、

ほんとに良かった、、、と思っています。

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

次回はきっと干潟に入って遊べると思いますので、

また遊びに来てくださいね!

そして、プログラム作成の段階から、

藤前活動センターのスタッフには何度も相談し、お世話になりました!

初めてで緊張しっぱなしのプログラムでしたが、

改めて、自然を相手にしたプログラムの大変さと面白さを実感しました。

台風の影響って、風や雨だけじゃないんですよね!

肝に銘じた出来事でした。



最後に、直近の干潟に入れるプログラムをご紹介したいと思います。

今回干潟に入れなかった参加者の皆様、再チャレンジされてはいかがでしょうか?

もちろん、初めて藤前干潟を訪れる方も大歓迎です!

受け付け開始は、8月20日(木)から、問合せのお電話番号へどうぞ!

  • 日時: 8月29日(土)10時-12時30分
  • 場所: 藤前活動センター
  • 募集人数: 20人(幼児-大人)
  • 参加費: 大人200円、子供100円、幼児無料
  • 問合せ: 052-309-7260(藤前活動センター
  • 主催: 環境省中部地方環境事務所
  • 共催: NPO法人藤前干潟を守る会

ページ先頭へ↑

2015年07月30日干潟を音であそぼ

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 アクティブレンジャー野村 朋子

7月28日(火)に夏休みの小学生向けのイベントとして、

「干潟を音であそぼ~ヨシや貝殻で打楽器つくり~」を

稲永ビジターセンターで開催しました。

(主催: 藤前干潟ふれあい事業実行委員会)


日頃、私はつい、忘れがちなのですが、干潟にはいろんな音があります。

一番わかりやすいのは、干潟に訪れる鳥たちの鳴き声や羽ばたきの音でしょうか。

他にも、干潟の上に立って耳を澄ませると

風の音、潮が満ち引きする(波の)音が聞こえたりします。

さらには、名古屋港の中にある藤前干潟ならではの

船や、道路を走るトラックの音も・・・。


7月28日の今回のイベントでは、

これらの「音」を通して干潟の環境や生きものを知ってもらうために

講師として、プロのパーカッショニスト(打楽器奏者)の

本多"taco-bow"正典さんをお招きし、

干潟や海の素材を使って打楽器を作ったり、みんなで干潟の音を奏でたりしました。

【講師のtaco-bowさん。

様々な打楽器を使った演奏を披露してくださいました。

みんな、taco-bowさんのすばらしいパフォーマンスに釘付け!】

【打楽器を作製中。

絵を描いたり、色を塗ったりして、オリジナルの作品を作っていました。】

【こんな打楽器を作りました!

(中央)カキ殻とヨシのウィンドチャイム、(右)小石とペットボトルのシェイカー】

【最後はつくった打楽器をみんなで演奏♪

干潟の生きものや風景の映像にあわせて、カキ殻のウィンドチャイムでは風の音、

シェイカーでは波の音などを奏でました。】

参加した子どもたちは、最初は演奏するのが恥ずかしいようでしたが、

taco-bowさんの音楽に乗せられて、だんだんと笑顔が増え、

最後はみんなで息の合った干潟の演奏ができたと思います。

taco-bowさん、演奏してくれた参加者のみなさん、ありがとうございました!

「音」を使ったイベントを行うのは、私にとって初めてのことで

準備する中では不安がありましたが、

いつもとは違う視点で干潟を楽しんでもらえたのではないかと思います。

皆さんも、藤前干潟に来たときには、目を凝らすだけでなく

耳を澄ませてみると、さらに多くの発見があるかもしれません。

ぜひ、干潟を音でも楽しんでみてください。

ページ先頭へ↑

2015年07月22日干潟の再現水槽がパワーアップ@藤前活動センター

国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 西部理恵

藤前干潟から、こんにちは。

台風も過ぎて、梅雨明け宣言!そして夏休み!

だと言うのに、またもや雨模様ですっきり晴れた空が拝めません。

そして意外に蒸し暑い・・・

こんな日は干潟に入る人もなく、ビジターセンターもちょっぴり寂しいです。

家でクーラーをがんがんに効かせてテレビを見たり、ゲームをするのもいいですが、

電気代ももったいないし、何よりエコじゃない!!

せっかくなので、藤前干潟にある2つのセンターを探検しに来てみませんか?!



先日、藤前活動センターと稲永ビジターセンターの展示案内をしたのですが、

そのほかにもセンター内には楽しい仕掛けがいろいろあります。



今日のご紹介はコレ。藤前活動センターの展示です。

干潟の干満再現水槽@藤前活動センター

センターにお目見えしたこの水槽。

といっても、水槽自体は前からありました。

今までは、水槽を斜めにして陸・干潟部分と海部分を再現していたのです。

その水槽がセンタースタッフの改良によって、

【干潟の-干満再現-水槽】に生まれ変わったのです。

もう、前に見たよ-、という方もこれを聞いたら気になって眠れないはず!

干潟の干満再現水槽@藤前活動センター

水槽内の海水の吸い上げと排水をタイマーで制御しながら、

1~2時間間隔でゆっくりと潮の干満を再現します。



というわけで、
藤前活動センターの歩き方!!

まずは、

いの一番に、この水槽をチェックして生き物の様子を観察しましょう。

他にも生き物水槽があります。

藤前干潟の生き物や外来種について学べますよ。

次に。

2階へ上がると、企画展「藤前干潟の七不思議」を開催中。

ぜーんぶチェックすれば、あなたも藤前干潟マスターになれるでしょう。

いや、まだ足りない!もっと秘密が知りたい!と思った方は、

疑問質問を迷わず質問箱に投函してくださいね。

さらに。

3階まで上がれば、藤前干潟の全景が目の前に。

潮が引いている時間だと、干潟でポツポツと食事中の鳥達を見られるかもしれません。

藤前干潟

さぁ、藤前干潟について分かったところで、1階におりて水槽を再度チェックしましょう。

最初に見たときと比べて、

水槽はどうなったかなぁ、

生き物の様子は変わってるかな、

と思って見てくださいね。

水が引いている時、水が満ちている時、干潟の生き物たちがどんな様子なのかを間近に見られて楽しいですよ。



トビハゼちゃんは、こんなところに住んでいるんだなぁ、

意外と泳ぎが上手い!、

さっきは気づかなかったけど貝も住んでいたのか!

などと発見があって観察していると飽きません。



ぜひ、藤前活動センターの干満水槽を見に来てくださいね!

●藤前活動センターのご案内

場 所:名古屋市港区藤前2-202

開館時間: 9:00-16:30

休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第三水曜日は休館

入館料:無料

TEL:052-309-7260

アクセス:三重交通バス(サンビーチ日光川行き)「南陽町藤前」下車、徒歩10分

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ