上信越高原国立公園 志賀高原
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2020年01月16日志賀高原のスキー場はすべてオープンしています
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
雪不足のスキー場はニュースになりますが、営業しているスキー場は残念ながらニュースになりません。なので、「志賀高原のスキー場はすべてオープンしている」ことをあえてお伝えします。
志賀高原には18のスキー場があり、すべてのスキー場がオープンしています。しかも、全面滑走可のスキー場がほとんどです。ぜひ、お出かけください。18のスキー場は国立公園内にあり、スキーとともに良好な景観も楽しむことができます。
このほか、志賀高原自然保護官事務所の担当区域内のスキー場は、野沢温泉村に1つと高山村の山田牧場に1つあり、どちらもオープンしています。
しかし、須坂市の峰の原高原(みねのはらこうげん)のスキー場は残念ながら今シーズンは営業中止です。理由は、10月の台風19号による被災箇所の復旧がオープンまでに間に合わないと判断したため、とのことです。
<志賀高原の横手山にあるスキー場からの眺め。2011年2月撮影。>
<奥の中央は妙高戸隠連山国立公園の山々。奥の左は中部山岳国立公園(北アルプス)の山並み。>
志賀高原のスキー場の積雪量は、1月16日午前の時点で50cmから100cmと多くないですが、少しずつでもパウダースノーが積もっており、雪質は良い状態です。
ゲレンデ情報は、志賀高原索道協会<https://www.shigakogen-ski.com/>のページなどを参考にどうぞ。(クリックすると新しいウインドウが開きます。)
<志賀高原自然保護官事務所から見えるスキー場も滑走可です。左が西館山(にしだてやま)のスキー場、右が東館山(ひがしたてやま)のスキー場。右手前の宿泊施設に泊まっている学生の団体がスキー場に向かう姿も見られます。>
<志賀高原サンバレー地区にあるスキー場を滑走する学生の団体など。1月15日撮影。>
そして、スキーの後には天然温泉もお楽しみください。
○志賀高原には、「発哺(ほっぽ)温泉」、「熊の湯温泉」、「木戸池温泉」、「熊の湯ほたる温泉」、「志賀山温泉」、「高天ヶ原温泉」、「幕岩温泉」、「丸池・蓮池温泉」と個性豊かな温泉があります。
○山田牧場のスキー場にも、国立公園内に「奥山田温泉」、「七味温泉」、「五色温泉」、「松川渓谷温泉」、「山田温泉」といった温泉があります。
○野沢温泉村のスキー場にも、村名のとおり温泉があります(国立公園外)。
<志賀高原へのお出かけの際の注意喚起>
■運転に注意
志賀高原までの道路は除雪されていますが、凍結や圧雪で路面が滑りやすくなっています。
■スタッドレスタイヤとチェーン
四輪ともスタッドレスタイヤの装着は必須です。また、前輪駆動車は麓でのチェーン装着をお勧めします。
■ディーゼル車の給油
ディーゼル車は麓のガソリンスタンドでの寒冷地用の軽油の給油をお勧めします。志賀高原は気温が低いので、長時間駐車すると、寒冷地用ではない軽油では、エンジンがかかりにくくなる恐れがあります。
<参考>
●雪道の運転が不安な場合は麓から志賀高原まで路線バスなどをご利用ください。麓の上林(かんばやし)に駐車し、志賀高原行きの路線バスに乗る「パーク&ライド」が利用できます。上林はスノーモンキーが見られる地獄谷野猿公苑の入口となる場所です。
●志賀高原の道路状況は、北信建設事務所のライブカメラ<http://hokushin-camera.org/>などを参考にどうぞ。(クリックすると新しいウインドウが開きます。)
2019年12月20日山ノ内町の湯田中駅にて上信越高原国立公園の写真展開催
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
上信越高原国立公園指定70周年である2019年も残りわずかとなりました。
今日(12月20日)から長野県山ノ内町で70周年記念写真展を行っています。場所は長野電鉄の湯田中駅の旧駅舎である「楓の館」です。
来年1月14日までです、どうぞお出かけください。
<山ノ内町用の特設コーナーも設けました。大沼池、四十八池など山ノ内町の国立公園の興味地点を紹介。>
<写真展会場の「湯田中駅旧駅舎(楓の館)」の外観。会場の隣(右奥)に日帰り入浴施設があります。アフタースキーのお風呂のついでに写真展をご覧ください。>
さて、志賀高原のスキー場ですが、
今日、滑走できるスキー場は、18あるスキー場のうち5つです。まだ限られていますが、志賀高原の雪を体感してください。
2019年11月22日志賀高原のスキー場、明日23日からオープンします
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
明日11月23日(土・祝)、志賀高原でもスキー場がプレオープンします。熊の湯にあるスキー場です。どうぞお出かけください。
また、降雪があれば、志賀高原の残り17のスキー場は順次オープンの予定です。
なお、標高の高い所の道路では積雪や凍結している所があります。特にカーブでは、いつもより慎重な運転をお願いします。
道路の状況は長野県北信建設事務所のライブカメラhttp://hokushin-camera.org/などを参考にどうぞ。
さて、今日(11月22日)の志賀高原自然保護官事務所からの景色です。
11月20日、標高約1,500mにある志賀高原自然保護官事務所でも積雪があり、その雪が今日まで残っています。ただ、地域の方によると、まだ池の水が全面結氷しないので、根雪にはならないだろうとのことでした。(根雪というのは、積もった雪が解けきらずに、その上に雪が降り積もり、翌春の雪解けの時期まで残る雪のこと。)
<中央左のピークが東館山(ひがしたてやま)。東館山の斜面にあるスキー場のゲレンデや池のほとりなどに雪が残っている。11月22日午前撮影。>
2019年11月12日志賀高原の事務所から見える山並みに積雪がありました
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
標高約1,500mにある志賀高原自然保護官事務所の正面に見える山並みに積雪がありました。
積雪のあった稜線部は標高2,000mくらいです。
横手山(よこてやま;標高2,307m)や渋峠(しぶとうげ;標高2,152m)といった、志賀高原の中でも標高の高い場所では、1週間ほど前の11月4日に積雪があったようです。それが今回は、より標高の低い所へ下りてきました。
まだ、おそらく気温が上がれば消えてしまう雪なので、本格的なものではありません。
ただ、天気予報を見ていると今週末など寒気が南下してくることが増えるので、事務所の標高で雪が降るのも遠いことではないと思います。
<左のピークから中央の稜線にかけて雪が積もっている。左のピークは東館山(標高1,970m)、中央奥の稜線は標高約2,150m。右のピーク(標高1,820m)には雪は見えない。>
■国道292号は、11月13日(水)13時から、志賀高原の陽坂(ようさか)から渋峠までの区間が冬期閉鎖となります。群馬県側も同時刻から草津町の天狗山ゲートから渋峠までの区間が冬期閉鎖となります。
志賀高原に車でお出かけの際は、冬用タイヤを装着するかタイヤチェーンを持参されると安心して運転できると思います。
2019年11月05日志賀高原では冬が近づき、道路の冬期閉鎖が始まります
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
10月31日(金曜日)の朝、志賀高原自然保護官事務所前の日陰では通勤時間帯まで霜が残っていました。
初霜はもう少し前なのだと思いますが、霜は日が当たったり気温が上がったりすると消えてしまいます。その時間帯まで残っているのは初めてでした。
<手前の草が霜により白くなっている。奥に見える建物が事務所の車庫と執務室。>
また、今日(11月5日)は、志賀山(しがやま)の山頂部の木々が昼になっても霧氷(むひょう)で白いままです。霧氷は、氷点下の霧が木の枝などに吹き付けられて氷ができる現象です。志賀山の山頂部は氷点下になっていたと考えられます。
<蓮池(はすいけ)のほとりから志賀山を望む。志賀山の山頂部の木々が白い。蓮池周辺の木々は葉を落としている。志賀山付近で緑色が多いのは常緑樹(枝に葉を付けたまま越冬する木)が多いため。>
このように冬が近づいてきたので、志賀高原へのアクセス道路が冬期閉鎖(通行止め)が始まります。
■国道292号
11月13日(水)13時から、志賀高原の陽坂(ようさか)から渋峠までの区間が冬期閉鎖となります。群馬県側も同時刻から草津町の天狗山ゲートから渋峠までの区間が冬期閉鎖となります。
なお、現時点でも通行規制があります<https://www.facebook.com/gunma.R292>。また、冬期閉鎖前でも降雪や路面凍結などにより一時的な通行止めになることがあります。
■主要地方道(66号)豊野南志賀公園線
志賀高原と高山村の山田牧場方面を結ぶ道路です。台風19号の災害により通行止めとなっていた区間が、冬期閉鎖による通行止めという形に変わります。11月7日(木)15時から、志賀高原の笠岳キャンプ場入口から高山村境までの区間が冬期閉鎖となります。高山村側も同時刻から山田牧場から山ノ内町境までの区間が冬期閉鎖となります。
■県道502号奥志賀公園栄線
志賀高原と野沢温泉村または栄村を結ぶ道路です。こちらも台風19号の災害により通行止めとなっていた区間が、冬期閉鎖による通行止めという形に変わります。11月5日(火)15時から冬期閉鎖です。
これにより、11月13日(水)以降は、翌春まで、志賀高原へ車でお出かけになる場合は、山ノ内町側から国道292号を利用するルートのみとなります。
さて、冬が近づいてきたということは、スキーの時期が近付いてきたということです。スキー場のオープンを待ちわびている方も多いはず。志賀高原で最も早いスキー場のオープンは11月23日(土・祝)の予定です。どうぞお楽しみに。
2019年10月16日志賀高原ロマン美術館 「山の姿 高原の景色」展
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
長野県山ノ内町にある「志賀高原ロマン美術館」では、上信越高原国立公園制定70周年記念展 「山の姿 高原の景色」が開催されています。
この企画展は、上信越高原国立公園指定70周年を記念して、山ノ内町立志賀高原ロマン美術館が開催するもので、美術館のコレクションに加え、小杉放菴記念日光美術館よりお借りした日本を代表する近代洋画家たちの目線で捉えた国立公園の絵画や、東御市丸山晩霞記念館からお借りした、丸山晩霞が描いた《山ノ内風景》などが特別公開されます。
絵画をとおして信州をはじめとした日本の原風景とも言える国立公園の自然風景を巡るものです。
普段は見ることの出来ない貴重な国立公園の絵画の数々を、ぜひこの機会にお楽しみください。
会場:山ノ内町立 志賀高原ロマン美術館
会期:2019年10月5日(土)から2019年12月8日(日)まで 木曜休館
開館時間 9:00から17:00まで(入館は16:30まで)
入館料 大人 500円 小中学生 300円
協力:小杉放菴記念日光美術館、丸山晩霞記念館
※アクセスは美術館のwebページをご覧ください。<http://www.s-roman.sakura.ne.jp/>
山ノ内町の中心部から志賀高原へ行く途中の上林(かんばやし)にあります。上林はスノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)の入口に当たります。
さて、絵画を見た後は、展示されている絵画の景色を見るために国立公園を訪れてみませんか?
描かれた景色が、現在はどのように変わったか、あるいは変わっていないのか確かめてみるのも面白いかもしれません。
例えば、チラシ表面に使われている児島 善三郎 1953年「発哺よりの展望」が書かれた、志賀高原の発哺(ほっぽ)温泉で絵と似た構図で写真を撮影しました。発哺温泉は志賀高原で最も古い歴史を持つ温泉の一つです。
<「発哺よりの展望」から変化したこと>
・変化が分かりやすいのは、写真の手前左側の建物と手前右側の宿泊施設があることです。手前左側の建物は東館山(ひがしたてやま)山頂(撮影者の背中側)に向かうゴンドラの山麓駅舎です。ゴンドラ及び宿泊施設の開業年は絵が描かれた後なので、景色が変わっています。
・絵では左側の斜面中腹に建物がいくつか描かれています。おそらく宿泊施設だと考えられます。写真では建物が増えています。志賀高原では、絵が描かれた頃からゲレンデスキーの利用者が増え始め、それに伴い宿泊施設が拡充しています。
・この写真を撮影した場所は斜面から張り出して造られた駐車スペースです。描かれた当時になかったものだと思うので、これも変化です。
<あまり変化していないこと>
・絵では山の斜面の所々に濃い緑で描かれている木が混じっています。現在も所々に常緑の針葉樹が混じる植生であり、描かれた当時から大きな変化はないように感じます。もう少し紅葉の進んだ時期の写真だと分かりやすいのですが(2019年10月10日撮影)。
・絵でも写真でも左側奥に見える山並みは北アルプス(中部山岳国立公園)です。遠くにあるので変化を感じ取りにくいです。
<変化していないように見えること>
・1960年から2011年まで、写真を撮影した付近から谷を挟んで写真左側の斜面中腹に向かって志賀高原ロープウェイが運行していました。現在は鉄塔、ケーブル及び写真を撮影した側の旧駅舎は撤去されています。このため、絵が描かれた1953年から2019年の期間の大部分は景色に変化があったものの、1953年と2019年を単に比べる場合は変化していないように見えます。
なお、志賀高原ロープウェイのもう一方の旧駅舎は「志賀高原 山の駅」としてリノベーションされ、かつてのロープウェイ発着所が展望所として残されています。ここからの眺めは上の写真を撮影した発哺温泉を望むことになります。この「山の駅」は、食堂、売店、休憩などに利用できます。
2019年10月09日志賀高原の紅葉 始まっています
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
標高1,500mにある志賀高原自然保護官事務所の周りでも、紅葉が始まっています。
<事務所から東館山(ひがしたてやま)を望む。山の標高の高いところではダケカンバが少し黄色くなり、冬でも色が濃い緑のままの針葉樹との色の違いがはっきりし始めました。2019年10月9日撮影。>
<左の山頂から白っぽい帯状に伸びるのがスキーコース。スキー場のオープンを控えてコースの下草刈りが終わっています。>
<一沼(いちぬま)です。低木の赤色が目立つ紅葉スポットです。多くの方が撮影に訪れていました。この左手の車道沿いの歩行者用通路にも多くの方がいました。2019年10月9日撮影。>
<蓮池(はすいけ)です。事務所の目の前に広がる池です。低木の赤色が目立ち始めています。高木は少しずつ色づき始めています。>
<蓮池は、駐車場や「山の駅」に隣接しているので鑑賞しやすい場所です。「山の駅」は食事、売店、休憩などに利用できます(水曜日休み)。また、バスターミナルなのでバス利用でも鑑賞しやすい場所です。2019年10月9日撮影。>
一番赤く色づいていたのは事務所の空き地にあるヤマブドウでした。2019年10月9日撮影。
志賀高原の紅葉は、まだ始まったところです。紅葉を見に志賀高原へお出かけください。
そして、国立公園である志賀高原の自然と風景を楽しんでください。
志賀高原へのアクセスや紅葉情報などは志賀高原観光協会のページをご覧ください。
<https://www.shigakogen.gr.jp/>
なお、アクセスで国道292号をご利用の場合、次のページで道路状況を確認の上お出かけください。<https://www.facebook.com/gunma.R292>
2019年09月04日米子大瀑布への道路 通行止め(9月9日から9月13日)
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
須坂市の米子大瀑布(よなこだいばくふ)へのアクセス道路で、落石防護網の設置作業が行われます。これに伴い9月9日(月)から9月13日(金)までの期間は通行止めとなり、米子大瀑布へは行けなくなります。ご注意ください。
詳細は須坂市観光協会のページをご覧ください。
また、このことについてのお問合せは須坂市役所道路河川課農林道係(026-248-9006)へお願いします。
<https://blog.suzaka.jp/kanko/2019/08/28/p36790>
米子大瀑布は2019年7月5日の記事でも紹介しましたが、
上信越高原国立公園の見どころの一つで、「日本の滝100選」に選ばれており、また、「米子瀑布群(よなこばくふぐん)」という名称で国の名勝に指定されています。
不動滝(落差85メートル)と権現滝(落差80メートル)の2滝がメインです。
10月中旬から下旬は紅葉の時期です。どうぞお出かけください。
紅葉の時期やアクセスの案内は、須坂市のページをご覧ください。
<https://www.city.suzaka.nagano.jp/contents/item.php?id=59630d66466f0>
2019年08月28日志賀高原 池めぐりコース工事中。通行可能です。
上信越高原国立公園 志賀高原 則武敏史
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
志賀高原の「池めぐりコース」で歩道の工事が行われています。
しかし、通行できますのでご安心ください。
今回の工事区間は、前山リフトの山頂駅から四十八池湿原方面に約500m行った辺りで、渋池を過ぎた辺りから始まります。
工事の目的は、雨水が歩道を流れる状態を解消するためです。
下の写真は今回の工事区間の一部です。
写真の下のほうに歩道を横切るよう設置してある丸太は水切工(みずきりこう)と呼ばれるもので、もともと溝状になっており、左上のほうから流れてきた水を受け止め、歩道外に出す役目をしていました。しかし、現状では土砂に埋まって機能していないため、水はそのまま歩道を流れ下っています。
<令和元年6月11日撮影。最寄りのアメダス観測所「笠岳」で前日に21ミリの降水量が観測された。>
上の写真でもう一つの問題は、この水切工に流れてくる水量が多いことです。
写真の左上のほうでは流れにより土砂が流されて、流路ができているようにも見えます。この上流にも水切工を作ることが計画されています。
8月27日は四十八池公衆便所の点検のために工事区間を歩きました。
油圧ショベル(バックホウ)と小型クローラーで、既設の丸太などを撤去する作業が行われていました。
機械による作業が行われている際には、機械の脇を通る形になりますが、利用者の安全を第一に作業が行われるので、安心して通行ください。
なお、雨の後は多少ぬかるむかもしれませんのでご注意ください。
工事区間のおおよその位置です。
<前山リフトの営業は10月20日までですが、火曜日と水曜日は運休です。しかし、リフトを使わなくても上の地図の赤線のように前山リフト山頂駅まで行けます。>
こんにちは、上信越高原国立公園の志賀高原です。
環境省では、自然環境の保全に関する顕著な功績があった者(又は団体)を表彰し、これを讃えるとともに、自然環境の保全について国民の認識を深めることを目的に、平成11年度から毎年度、『「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰』を行っています。
<環境省報道発表(令和2年4月14日)「令和2年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰について」>
令和2年度は38件が選ばれ、その中に志賀高原に関係する団体が含まれました。
「一般財団法人 和合会(わごうかい)」(以下、和合会と省略)と「一般財団法人 共益会(きょうえきかい)」(以下、共益会と省略)の2者です。
ともに、志賀高原の土地(入会地)所有者で、「92年の永年にわたり、志賀高原地域の自然環境の保全管理を行い、国立公園としての資質を保ってきたこと」などが功績です。
(残念ながら、表彰式は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となりました。)
国立公園の保護と利用について、環境省と土地所有者の協働の結果として、現在の国立公園志賀高原の自然環境が維持されています。
なお、今回2者を表彰しますが、国立公園は、地域の個人、地域の団体や組織、国や地方の行政機関など多くの皆様の協力があって成り立っていることは、肝に銘じています。
では、和合会、共益会の所有地にある興味地点を紹介します。
<志賀山の北側の「おたの申す平」にある原生的な亜高山帯針葉樹林。木の肌が白っぽいのはオオシラビソ、赤っぽいのはコメツガ。和合会地籍。平成26年6月撮影。>
<志賀高原で面積の最も広い池「大沼池(おおぬまいけ)」。この池にすむ大蛇と黒姫の伝説がある。和合会地籍。平成31年2月撮影。>
<稚児池(ちごいけ)。焼額山(やけびたいやま)の山頂にあるため流入する水がないにもかかわらず、水が枯れることがない。共益会地籍。平成27年8月撮影。>
<岩菅山(いわすげやま)の西斜面。和合会共益会共有地。平成25年4月撮影。>
さて、志賀高原へ群馬県側からのアクセスに利用される国道292号は、明日24日(金)午前10時に冬期通行止めが解除される予定です。
しかし、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、不要不急の外出自粛要請が出されています。早期収束に向け、皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
※ タイトルの「#STAYHOME」について ※
環境省信越自然環境事務所では、「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」を実施しています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛がされることにより、一般の方に国立公園を訪れて自然・文化体験を楽しんでいただくことができなくなっています。この春、管内の国立公園への来訪を楽しみにされていた方に向けて、また、収束後にはぜひ日本の美しい自然や文化を満喫したいと思っている多くの方に向けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的としています。