ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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伊勢志摩国立公園 志摩

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2016年12月20日アオサノリの網張り

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園の志摩市は全国一のアオサ(ヒトエグサ)の生産地です。

全国生産量の3.5割を占めており、志摩市を代表する特産品です。

 

アオサの養殖は内湾域に支柱となる杭を打ち、養殖網を張って行われます。

秋にアオサの「種付け」を行い、

干潮時に水面から干上がるように高さを調整して張り込みをします。

摘み取りは1月から4月にかけて行われます。

 

このアオサを、環境を再生した干潟で育成し、

摘み取りの体験を行うために張り込む作業を行いました。

 

12月14日に「ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩」内の再生干潟において、

漁業者・環境省職員・市職員・横山ビジターセンター職員などが、

近くの干潟から網を移動し、冷たい水に浸かって作業をしました。

 

この写真で2枚分の網になります。

1枚の網がとても一人では持てないくらいに大きく育つ予定です。

 

収穫は平成29年3月11日に横山ビジターセンターの自然観察会として行います。

今後の生長が楽しみです。

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2016年11月28日伊勢志摩国立公園指定70周年

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

伊勢志摩国立公園は1946年11月20日に

戦後初、全国で13番目の国立公園として指定されました。

そして今年は指定70周年記念の年にあたり、

11月20日には記念式典と、それに併せて

「全国エコツーリズム大会in伊勢志摩」が20日から22日に開催されました。

式典で挨拶する中部地方環境事務所の三村所長。

式典では自然公園関係功労者環境大臣表彰などが行われました。

式典に続いて行われた全国エコツーリズム大会では、

日本旅行業協会会長の田川氏による基調講演や、

「世界が訪れたくなる伊勢志摩国立公園」と題した

パネルディスカッションが行われました。

2日目は12コースによるエクスカーションが開催され、

志摩自然保護官事務所からは「近畿自然歩道ウォーキング」に参加しました。

近畿自然歩道を歩くだけでなく、

海女小屋で食事をしながら海女さんとのふれあいや、

アコヤガイから真珠を取り出すなどの体験も楽しみました。

3日目は評価会・分科会が開催され、

評価員によるエクスカーションの評価が実施されたほか、

分科会ではインバウンド受入れなどについての議論がされました。

指定70周年の節目を祝うだけでなく、エコツーリズムを通して

地域の価値や自然を守ることの意味を皆で考えることの出来た3日間になったと思います。

期間中は準備や運営に忙しかったですが、

参加者からの好評を得ることが出来たのが一番のやりがいにつながりました。

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2016年11月11日名古屋・白山・伊勢志摩レンジャー写真展@伊勢志摩国立公園

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

中部地方の「国指定藤前干潟鳥獣保護区」、「白山国立公園」、「伊勢志摩国立公園」のレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した自然の風景や生き物たち。

今年も名古屋・白山・伊勢志摩を巡回して展示しています。

11月・12月は第3回目の開催地となる伊勢志摩国立公園での開催です。

 

11月3日から11月28日までは志摩市の横山ビジターセンターで開催しています。

12月3日から12月25日までは度会郡南伊勢町の愛洲の館で展示をします。

 

どちらも無料で写真展を御覧いただけます。

伊勢志摩国立公園へお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 

詳しくは、こちら↓を御覧下さい。

http://chubu.env.go.jp/to_2016/1112.html

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2016年10月14日伊勢志摩国立公園指定70周年 名水サミットin志摩

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

10月7日に第30回全国水環境保全市町村連絡協議会全国大会「名水サミットin志摩」が志摩市で行われ、雨宮レンジャーとともに参加してきました。

 

シンポジウムには全国から約400人が参加し、自然環境を守るための活動を推進していくことなどをうたった大会宣言が採択されました。

 

水と人との関わりなどを議論するパネルディスカッションも行われました。

今回の大会は伊勢志摩国立公園の指定70周年にあたることから志摩市が会場に選ばれましたが、70周年に関連した行事はたくさん開催されており、これからが本番を迎えます。

☆70周年の関連行事☆以下を御覧下さい。

http://www.iseshima-kanko.jp/nationalpark/

 

11月20日には記念式典が志摩市で開催され、20日から22日には全国エコツーリズム大会in伊勢志摩も開催されます。

11月21日のエクスカーションでは、この日だけのスペシャルプログラムとして各種エコツアーが企画され、近畿自然歩道をウォーキングするプランなどがあるので、是非ご参加ください!

☆記念式典、全国エコツーリズム大会in伊勢志摩☆以下のHPから事前の申し込みが必要です。

申込〆切:平成28年1111日(金)

http://www.iseshima-kanko.jp/nationalpark/event02_2.html#eco_tourism

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2016年10月11日押渕湿原の自然を学ぼう

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

度会郡南伊勢町の押淵地区には約5haほどの湿原(湿地)があります。

ここは希少な水生植物やトンボ類の生息地ですが、

地元でもあまり知られておらず保全の手も入っていません。

 

このままでは湿地の乾燥化が進んで植生が遷移し、

貴重な自然環境が失われてしまうことを危惧して、

南伊勢町、環境省、横山ビジターセンターなどでプロジェクトチームを作り

普及啓発に取り組むことになりました。

 

具体的な取組は、

1.押渕湿原で自然観察会の実施

2.主に地元住民を対象としたレンジャー出前講座の実施

3.押渕湿原の写真と伊勢志摩国立公園の昆虫標本の展示

の3部構成で、10月2日(日)に1と2を、10月3日に3の設営を行いました。

 

1.自然観察会では主にバッタやトンボなどの昆虫と植物を観察しました。

 

トノサマバッタとウスバキトンボを観察しています。

 

日本一美しい赤とんぼと言われるミヤマアカネです。

 

押渕湿原にはたくさんのヒメコウホネが生育していますが

ここはハンノキなどに被陰されていて元気のない場所です。

 

2.出前講座は地区の公民館で行いました。

 

南伊勢町の町長をはじめ、副町長、教育長などにも来ていただきました。

 

約50用意していただいた席がほとんど埋まり、

地元での関心の高さが伺えました。

 

3.南伊勢町「愛洲の館」ロビーで押渕湿原の写真と伊勢志摩国立公園の昆虫標本の展示を行いました。

 

写真30点、昆虫標本約2300点を10月31日(月)まで展示しています。

ロビーなので自由に見学ができます。

 

今後も押渕湿原での自然観察会や生物調査を継続して行い、

地域の方々とともに保全に取り組んでいきたいと思っています。

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2016年09月08日JPR事業@伊勢神宮

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

9月3日に子供パークレンジャー事業

「神宮の森をレンジャーと歩く-自然とのつながり-」を行いました。

子供パークレンジャー事業とは、

環境省のレンジャー(自然保護官)と一緒に

自然観察や環境学習を体験するプログラムです。

 

はじめにレンジャーの仕事や国立公園についての話をしてから、

参加者15名を今日一日レンジャー活動の体験をしてもらう

「子供パークレンジャー」に任命しました。

 

まずは神宮を参拝しながら森の機能や

神宮が行っている森づくりについて学びます。

講師には神宮司廳から「森の番人」に来ていただきました。

 

続いて宮域林を歩きながら植物の観察をしました。

ウラジロというシダを観察しているところです。

 

お昼ご飯は五十鈴川の清流の元で食べました。

全員で記念写真です。

 

最後に森の管理の体験として

木の丸太切りを行いました。

 

今回の体験を通して、

自分たちの生活と自然とのつながりや、

森を守ることの大切さについて

気付いてもらえたと思います。

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2016年08月29日横輪川の生き物観察会

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

8月27日に横山ビジターセンターの自然観察会

「横輪川の生き物観察会」を実施しました。

横輪川は何度も水質日本一になっている宮川の支流の一つで、

伊勢神宮の森を水源とする清流です。

 

当日は24名の参加者と6名のスタッフにより、

手網を使って川の中の生きものをさがしました。

 

はじめに、講師より生きものの探し方について教えてもらいます。

 

続いて、思い思いの場所で生きものをさがしました。

はじめは水が冷たいと言っていた参加者もいましたが、

測ってみるとこの日の水温は30℃。

川の上流にしては温かい方だと思われました。

 

捕まえた生きものはトレイに移し、名前を調べました。

 

調査結果は集計し、見つかった生きものが

水の汚れ具合を見る指標になることなどを学びました。

 

この日はアカザやアジメドジョウなどの魚類が6種、

モクズガニやヤゴなどその他の生きものが14種見つかりました。

指標になる生きものから判断すると、

この川は「きれい-やや汚れた川」という結果になりました。

これは周辺に人が住んでいる里山の川の特徴だそうです。

夏休みの最後に楽しい川遊びと自然観察が出来たと思います。

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2016年07月14日出前授業@神明小学校

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

7月5日に志摩市立神明小学校で出前授業を行いました。

レンジャー活動を体験したり身近な自然の季節変化を記録したりする活動を

今年度いっぱいかけて行います。

 

はじめに伊勢志摩国立公園やレンジャー活動についてのお話しをさせてもらい

その後、全員を「神明小レンジャー」に任命しました。

ミッションは「校庭の樹木を調べて、季節の変化を記録し、それらを伝える」です。

 

早速校庭の「松林」に出掛けて樹木を観察しました。

葉を触って感触を確かめたり、においをかいだり、形を記録したりします。

 

今回は6種類の樹木について観察と記録をしました。

 

神明小レンジャーでは、校庭の樹木を調べた成果をもとに

樹名板を作成する予定です。

どんな作品ができあがるか今から楽しみです。

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2016年07月05日出前授業@神社幼稚園

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

6月23日に伊勢市立神社幼稚園で出前授業を行いました。

この幼稚園では昨年度も出前授業を行わせていただいています。

今回は室内で国立公園、レンジャーの仕事等についてレクチャーをした後、

一緒に船に乗って自然観察に出掛けました。

 

今回乗る船は今では珍しい「木造船」です。

例年幼稚園の野外プログラムで利用しているもので、

木で出来ており重たいため安定しているのが特徴だそうです。

 

この日はあいにく小雨が降る中でしたが、

カワウ、アオサギ、トビ、カルガモ、コアジサシ、イソヒヨドリ

などの野鳥を観察することが出来ました。

伊勢志摩国立公園は人の生活圏を含み、多くの人が住んでいます。

そんな国立公園だからこそ、住民の理解・意識が重要で、

子どものころから国立公園の自然に興味を持ってくれれば良いと思います。

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2016年06月16日カヤックで行く!リアス海岸調査隊!!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

6月11日に海岸漂着ごみ普及啓発事業の一環で

「カヤックで行く!リアス海岸調査隊!!」という体験プログラムを行いました。

梅雨のまっただ中でしたが参加者の日頃の行いが良いのか当日の天気は晴れ。

少し暑いくらいで絶好のマリンスポーツ日和となりました。

 

はじめに参加者の子どもたちを「子どもパークレンジャー」に任命し、

一緒に英虞湾の調査へ出発です。

シーカヤックはほとんど全員が初めてでしたが、

すぐに慣れて自由にスイスイと水面を動けるようになりました。

 

リアス式の入り組んだ海岸線を眺めたり、

ヒトデやカキ、飛び跳ねるイワシの群れなどを観察したりして、

無人島に上陸します。

無人島では海岸の漂着ゴミ清掃を行いました。

一見するときれいな海岸にもたくさんのゴミが漂着しており、

わずか15分ほどで下の写真のようなゴミが集まりました。

 

無人島からの帰りは真珠貝の養殖いかだを見学させてもらいました。

英虞湾は波がおだやかで水がきれいだからこそ真珠の養殖が行えることを知りました。

 

今回のプログラムで「知る」、「守る」の活動を一緒に行った子どもたちには、

家庭や学校に戻ってからこの日の体験を「伝える」活動をしてもらいます。

これからもパークレンジャーの仲間として自然を守る活動を続けてほしいです。

 

  

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