ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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伊勢志摩国立公園 志摩

232件の記事があります。

2012年05月30日展示コーナーができました!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

環境省や志摩自然保護官事務所の取り組みについて、情報発信する展示コーナーができました!
横山ビジターセンターの一角をお借りして展示しています。




パネル2枚分とまだまだ規模は小さいのですが、今後はパークボランティアの日々の活動紹介や、公園内で行われている様々な事業について分かりやすくご紹介していく予定です。
みなさま、横山ビジターセンターにお越しの際はぜひご覧ください♪


【読売、毎日、中日新聞で取り上げていただきました!】

~今後の予定~
6月は環境月間!
ということで、6月中は、「海岸漂着物問題」についての展示を行う予定です。
東海3県が連携して取り組もうとしている「※奈佐の浜プロジェクト」を中心に取り上げます。行政や各自治体、地域住民が連携し合って取り組むこの活動には、全国からも注目が集まってきています。

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※奈佐の浜プロジェクト について
愛知県、岐阜県、三重県の環境団体が集まり、
伊勢湾流域の漂着ごみ問題の解決に向けて
連携して取り組むべく始まったものです。
Facebookでも随時情報発信されています!
22世紀奈佐の浜プロジェクト
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2012年05月29日特別保護地区の島「見江島」

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

5月28日、三重自然誌の会の生物調査に同行させていただき、「見江島(みえじま)」に行ってきました。
見江島は、暖地性植物群落や、イワツバメ(県指定天然記念物)の棲息地があることから、伊勢志摩国立公園の中でも“特別保護地区”に指定されています。
この日は、植物、ほ乳類、昆虫、陸産貝類などさまざまな分野の方々が参加し、1日かけて調査を行いました。


【太平洋に浮かぶ小さな無人島です。】

島の周囲は外海の荒波に削られ、ところどころイワツバメが越冬に利用していると思われる海食洞が見られます。岩礁にはクロマツの木がしがみつくようにして生えており、内陸にはウバメガシ、ハマヒサカキ、トベラ、モチノキ、ヤマモモが多く見られました。上陸した浜には、ハマゴウの群落が一面に広がっていました。



シカやサルの姿も目撃され、他にもタヌキの溜めフン、キツネと思われる動物のフン、イノシシの掘り跡らしきらしきものも発見。シカの仕業らしき傷が付いた木も度々見られました。また、途中通り雨が降った際は、アマガエルと思われるカエルの鳴き声も聞かれました。
海に囲まれ、人の出入りの少ないこの島。
それぞれ新たな生活の場を求めて、本土から泳いでやってきたのでしょうか??
人間以外の生きものたちだけで暮らしている独特の雰囲気は、歩いていると別世界に来てしまったような不思議な気持ちになります。


【この日見つかったもの】


【調査の様子】

この日集めたサンプルは、これから同定作業が行われます。
今後も数回調査を行い、1年かけてデータを集めるとのことでした。
また調査に同行させていただいた際には、この場でお知らせいたします!

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2012年05月23日子どもたちと守る“アマモ場”

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

海の自然を豊かに保ってくれる“アマモ場”。
このアマモ場を保全・再生しようという取り組みが、地元の学校にも広がっています。

そんな学校の1つが、志摩市にある的矢中学校。
5月22日、アマモの勉強会が行われるということで私も見学させてもらいました!

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★的矢中学校について★
 学校近くの伊雑ノ浦(いぞうのうら)を対象に、2年前から全校挙げて
 “アマモ場の再生”に取り組んでいる学校です。
 アマモを植栽することで、昔の豊かな伊雑ノ浦を取り戻そうと、
 地元の漁業者や三重県水産研究所の方々と協力して活動。
 昨年は、アマモ場の再生を目指す関係者が集まる交流会にも参加しています。
 (交流会の様子はコチラから。)
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【最初に2年間の活動を振り返りました。】

これまでの授業をスライドで振り返った後、“アマモ場の再生”について、
三重県水産研究所、的矢湾アマモ再生協議会の方々がお話されました。


【国分秀樹研究員(三重県水産研究所)】


【伊雑ノ浦の環境の変化】

伊雑ノ浦の今と昔、アマモ場再生の流れなどを、実際に潜って撮影した動画も交えながら紹介されていました。
1956年(昭和31年)に、農業用水確保の為「伊雑ノ浦をため池に!」という計画があり、地元の漁業者の方々の訴えで計画を中止させたことがあったそうです。
当時の嘆願書を紹介しながら、昔の人は自分たちの暮らしや地域の自然環境にとって「アマモが豊富にある伊雑ノ浦がいかに大切なのか」を非常によく理解していたんだとお話されていました。


【北村享さん(的矢湾アマモ再生協議会)】

伊雑ノ浦で代々アオサを養殖されてきた方です。
漁をしながら身を以て感じてきた環境の変化、何とかして伊雑ノ浦のアオサ養殖を残していきたいというお話は、とても説得力があり取り組みにかける熱い思いが伝わってきました。今年は、これまでの5倍の種(約100万粒!)を採って植栽を行う必要があるということで、子どもたちに協力を呼びかけていました。

今後は、6月4日にアマモの種を採取し、アマモの植栽を始めていくそうです。
取り組みについては、以下のHPでも随時紹介されていますので、どうぞご覧ください。

▼三重県環境・生態系保全活動支援協議会HP
 http://mobahigata-mie.com/

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★出前授業やってます!!★
このような子どもたちと地域の自然環境を守る取り組みが広がっていくように、
志摩自然保護官事務所では出前授業をどんどん実施していきたいと思っています!詳しくは、以下をご覧ください。

▼環境省中部地方環境事務所HP
 http://c-chubu.env.go.jp/nature/mat/m_4.html

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2012年03月21日横山開花情報!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

メジロの混群があちこちで見られ、ウグイスもだいぶ上手に鳴けるようになってきました。
まだまだ空気は冷たいですが、ここしばらくお日様が照ってポカポカ良い天気が続いたので、コチラ志摩市の横山園地では春の花がたくさん咲き始めています♪


【志摩市阿児町鵜方 メダカ池前にて(3/13撮影)】
 梅と桜がいっしょに咲いているのが見られました。


【創造の森横山 ビオトープにて(3/13撮影)】


【横山展望台周辺にて(3/13撮影)】

さて、3月25日、4月1日に「桜祭り」を控えている創造の森の桜ですが、見頃はまだ少し先かな~という印象です。徐々に枝先がピンク色に染まりチラホラ咲き始めていますが、見頃は4月に入ってからになりそうです。


【創造の森横山にて(3/21撮影)】

また、「桜祭り」には横山ビジターセンター、パークボランティアも参加協力しています!
当日は、昨年大盛況だった“竹ぽっくり”作りを行う予定です。
みなさん、ぜひ春の横山に遊びにきてくださいね~♪

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2012年03月07日船小レンジャー誕生!@船越小学校

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

3月5日(月)、船越小学校で出前授業を行いました。
1年間かけて実施してきた出前授業も今回で最終回。
これまでの授業をクイズを交えながら振り返りました。




レンジャーの心得「知る・守る・伝える」を復習。
自分たちで考えた覚え方!頭文字を取って「しまつ」って覚えてるんだよ~と教えてくれました。
みんな一生懸命取り組んでくれて、かずやレンジャーもさやレンジャーもうれしいです!
「前浜クイズ」では、海浜植物の名前までバッチリ覚えていてくれました!
調査のあと、自ら進んでゴミ拾いや調査をしてくれた子もいて感動です。



最後は、いよいよ「船小レンジャー任命式」!ついに「見習い」卒業です。
ひとりひとり「船小レンジャーの誓い」を発表しました。
「自然のことを本でもっと勉強していきたい!」「前浜のゴミを綺麗にしたい!」「小さい子に教えていきたい!」などなど、とっても頼もしい言葉が聞けました。



そんなみんなに私たちからは前浜図鑑をプレゼント。
次に会ったときには、今よりもっと前浜や船越地区について詳しくなってくれていると嬉しいなぁと思います。
船小レンジャーのみなさん、先生方、本当にありがとうございました!

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2012年02月17日新・横山展望台スロープ!

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

先日より床面の改修工事が行われていた横山展望台までのスロープですが、
工事が完了し再びたくさんの方々に利用していただいています。
(※工事完了の詳細についてはコチラをご覧ください。)

通行が再開され、渡り初めしよう!ということで、先日パークボランティアのみなさんと
できたてホヤホヤのところを歩いてきました。
以前の、床面にゴムのシートが貼られたものから、木の板を波状に加工した木目のきれいな仕様に変わりました。




より自然の景色になじんでステキになりました。
できたてのスロープはまだ木の香りがして、歩いているととても気持ちいいです。




この日はあいにくの雨でしたが、モヤがかかることなく英虞湾がスッキリ見渡せました。
水面がキラキラ輝いている様子、伝わるでしょうか?
やっぱりこの時期は一段ときれいです!
みなさんぜひ新しいスロープをご利用くださいね♪

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2011年11月25日竈方(かまがた)集落をめぐるみち

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

11月24日(木)、パークボランティアのみなさんと、近畿自然歩道に指定されている南伊勢町の「竈方集落をめぐるみち(NO.22)」を調査しました。距離が長いため、今日は紹介されているコースの半分、小方竈(おがたがま)から南島庁舎がある神前(かみさき)浦までを歩きました。

また今回は、地元の仙宮(せんぐう)神社の宮司である加藤實さんが同行してくださいました。


【地域の歴史、文化・・・何でもご存じです。】

「竈方」の「竈」とは、塩を焼く竈のこと。
この地域は、昔平家の落人たちが切り開いた集落と言われており、落人たちが塩を作って生計を立てていたことに由来しています。
安政元年(1854)の津波で流され今は廃村となってしまった「赤崎竈」を入れて、「新桑竈(さらくわがま)」「棚橋竈(たなはしがま)」「栃木釜(とちぎがま)」「小方竈(おがたがま)」「大方竈(おおがたがま)」「道行竈(みちゆくがま)」「相賀竈(おおかがま)・・・※現在は相賀浦(おおかうら)」で、「八ヶ竈(はちががま)」と呼ばれています。


【弁天島(べんてんじま)】
貴重な暖地性植物群落があることから、特別保護地区に指定されています。
漁師を始め、地元の方々からも「神さんの島」として大切にされ、昔から、神様にお仕えする特別な人しか上陸を許されなかったそうです。そんな弁天島も、近年はアオサギのコロニーとなっており、フン害により、島の自然も姿を変えてきています。
左奥に見えている島は、同じく特別保護地区の「見江島(みえじま)」です。


【センブリ(リンドウ科センブリ属)】
ひっそり咲いているのを見つけました。星形の控えめでかわいらしい花です。
花びらに、紫のはっきりとした縦縞が入り、中央に白い毛が生えているのが特徴です。


【渡りをするチョウ「アサギマダラ」】
アサギマダラに出会いました。長旅を経て、羽がボロボロになっていました。
花の蜜を吸って、今後の旅に向けエネルギー充電中です。


シカの食害でしょうか?皮がはがされたような木がところどころで見られました。


【写真撮影会♪】
ところどころ展望が開け、地元の方がご厚意で作ってくださったというベンチが置いてあります。どのポイントからも、神前(かみさき)湾を臨むことができ、本当に素晴らしい景色です。
神前浦に向かって歩くほどに、弁天島が大きく迫って見えてきます。空気が冷たく澄んで、快晴だった今日は、ブルーハワイのような海の青色がさらに美しく、日の光に照らされてキラキラ輝く様子は、時間を忘れてしまうような光景でした。





絶景から少し視線を下げると、地面が見えないほどゴミに覆い尽くされた箇所がありました。歩道の清掃も行いながら歩きましたが、とても拾いきれる量ではありません。こんな素晴らしい景色を前に、本当に残念です。


★今回のコースは、「みえの自然楽校」(三重県)でも紹介されています。
また、近畿自然歩道のガイドマップは、横山ビジターセンター館内にて閲覧できます。

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2011年11月20日★記念日月間★ 11月20日

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

!!伊勢志摩国立公園65周年!!

白山の世良アクティブレンジャー、藤前干潟の野村アクティブレンジャーと続いてきた記念日月間リレー。
最後は、私、村松アクティブレンジャーの務める伊勢志摩国立公園です。

【これまでの記事】
★記念日月間★11月12日(世良アクティブレンジャー) ・・・白山国立公園指定日
★記念日月間★ 11月18日(野村アクティブレンジャー) ・・・藤前干潟ラムサール条約登録日

11月20日は、「伊勢志摩国立公園指定日」です。

そして、本日、昭和21年の指定から65周年を迎えました!
伊勢志摩国立公園は、志摩半島を中心とし、伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町の3市1町を区域とした、「海の国立公園」です。

公園には、「外海」「内海」と呼ばれる海が存在します。「外海」は、熊野灘や太平洋、「内海」は英虞湾(あごわん)のことを指して言います。「外海」を代表する景色には、三島由紀夫の『潮騒』で有名な神島のカルスト地形や、荒波に削られてできた海食崖や海食洞があります。「内海」は、英虞湾に代表されるリアス式の複雑な海岸線、的矢湾や五ヶ所湾で見られる隆起海蝕台地があります。そして、その海岸線には、ハマユウやハマヒルガオ、ハマゴウといった暖地性の海浜植物が彩りを添え、水中に目を移すと、日本有数とも言われる豊かな藻場が広がり、多くのいきものたちのゆりかごとなっています。一口に海と言っても、その景色は本当に多様です。




そして、この自然の景色には、この土地に暮らしてきた人々の暮らしが溶け込んでいます。
伊勢志摩は全国一海女の多い場所で、300年以上の昔に生まれたその文化は今も受け継がれ、現在も1000人以上の海女が活躍しています。そして、真珠のふるさとと言われる英虞湾には、今もたくさんの真珠の養殖筏が浮かび、他にも、カキやアオサノリの養殖も盛んに行われています。また、陸に目を向けると、広大な宮域林(きゅういきりん)に囲まれた伊勢の神宮があります。宮域林は、公園を代表する原生的な常緑広葉樹の森で、トキワマンサクやジングウツツジといった指定植物にも指定されている貴重な植物が見られ、学術的にも貴重な森林と言われています。日本でも有数の歴史を持つ、このような人文景観もこの公園の大きな特徴です。





交通機関も整い、比較的容易に訪れることのできる伊勢志摩国立公園は、全国的にも利用度が高いことも特徴に挙げられます。
一方、市街地を多く含むため、私有地の占める割合が96%と全国一となっています。地元の方々にとっては、身近に日本を代表する自然があるという恵まれた環境である一方、暮らしを営む生活の場でもあるのです。
そんな中で、国立公園の自然を守る立場として活動していると、とても悩ましい思いをするときが多々あります。
そこに暮らす人々の心持ち一つで、良くも悪くも大きく影響を受けてしまうため、地元の方々への普及啓発というのがとても重要になってくると思っています。



横山展望台でガイドをしていると、いろんな方に出会います。
小学生の時に修学旅行で来た方、10年ぶりに旧友と訪れた方、県外にお嫁に行って帰って来られた方。
「当時が蘇ってくるなぁ」「やっぱり素晴らしい景色だねぇ」と、嬉しそうに懐かしむみなさんとお話ししていると、こちらまで暖かい気持ちになります。
私にとっても大好きな景色になっているこの伊勢志摩の風景は、一体どれだけの人の記憶に残る風景になっているんだろう、と思いを馳せたりします。
そんなときは、この方達が次に訪れてくださるときにも、変わらぬ景色が迎えてくれるよう、今の自然が残っていてほしいなぁと思っています。




さて、今回の記念日月間としてリレーでご紹介してきた、白山国立公園、藤前干潟、伊勢志摩国立公園。

それぞれ離れた場所ではありますが、海の自然の保全を考えたとき、私はそれぞれの地域とのつながりを強く感じます。
白山の雪解け水は、長良川を伝って山々の栄養を運び、伊勢湾に生きるたくさんの命を育んでくれます。
藤前干潟をはじめとした伊勢湾岸の干潟は、海を浄化する大切な機能を果たしてくれています。
緑深い山々、広大な干潟、それぞれの自然環境が健康に保たれていることで、豊かな海の自然を作り出してくれます。

海岸の清掃活動を行ったり、海女さんや漁業者の方々の声を聞いたりと、アクティブレンジャーとして現場に出ていると、「海の環境」だけを考えているだけでは、ダメだということを痛感します。
「山」、「川」、「干潟」、「海」、それぞれの地域で保全活動に励んでくださっている方々の思いは、自然のつながりを通して感じることができます。
自然のつながりがそれを守る人のつながりとなって、これから先100周年目を迎えても、変わらない姿のまま、再びこの地を訪れてくださる方を迎えられる場所であり続けることを願っています。


ということで・・・。
世良アクティブレンジャー、野村アクティブレンジャー、村松アクティブレンジャーによる「★記念日月間★」リレー記事を終わらせていただきます。
それぞれの記事、みなさんはどのように感じていただけたでしょうか?
私たちが奮闘する、白山国立公園、藤前干潟、伊勢志摩国立公園、ぜひ訪れてみてくださいね。

★白山国立公園HP http://www.env.go.jp/park/hakusan/
★藤前干潟HP http://c-chubu.env.go.jp/wildlife/fujimae/index.html
★伊勢志摩国立公園HP http://www.env.go.jp/park/iseshima/

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2011年11月17日竜ヶ峠~鷲嶺(しゅうれい)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

今日は、パークボランティアの歩道調査活動に同行し、伊勢市にある「竜ヶ峠(たつがとうげ)」と「鷲嶺(しゅうれい)」に行ってきました。

猟期に入っているため、事前に三重県猟友会に狩猟の実施予定を確認。そして、今回神宮の宮域林(きゅういきりん)に入るため、神宮司廳(じんぐうしちょう)より入林の許可をいただきました。また、鷲嶺は特別保護地区に指定されているため、土石や植物等の採集、樹木の伐採、許可なく歩道を整備することが禁止され、貴重な自然を守るためのルールが公園内でも特に厳しく定められていいます。

さて、今回は鷲嶺まで行かなければならないので、時間の関係で『伊勢志摩ウォーキング60』で紹介されているコースを大幅にショートカットし、竜ヶ峠の登り口まで車で上りました。(※登り口までは、道がかなり狭いので、軽自動車でないと通れません!)


【たくさんの案内看板】
竜ヶ峠までの登山道は、その昔、神宮への参拝や生活の為に使われていた山越えの道です。車の普及と共に利用されなくなってしまっていたのを、地元の有志の方々と伊勢市が連携して整備を行ったそうで、ところどころに山をかたどった(?)案内標識があったり、地元の伝説や名前のついた岩などの解説板があり、とてもきれいに整備されていました。


【竜ヶ峠頂上(333m)】
立派な東小屋が設置されており、景色を見ながら休憩できます。竜ヶ峠についての解説が書かれた看板もあります。そして、ここからが宮域林となり、急勾配の登りが続きます。落ち葉で滑りやすく、道幅もかなり狭くなる箇所があるので、足下注意です!



【鷲嶺の頂上(548m)】
この積まれた石の中には、道中にあるものと同じ、御影石で作られた神宮の石標があるのだそう。木々もまばらで、少し開けた場所になっていますが、展望はききません。


【展望岩からの眺め】
鷲嶺の頂上は展望がきかないので、景色を見るのは少し戻ってこの展望岩から。左手が五ヶ所方面です。連なった山々は、遠いほどに霞みがかり、グラデーションが美しいです。


【マツカゼソウ】
白い小さな花を咲かせていました。「茶屋跡」から竜ヶ峠にかけて、歩道沿いにたくさん生息しています。


【イズセンリョウ】
山の中では、白くてまんまるの実がよく目立ちます。道中多く見かけられました。

宮域林の中は、落ち葉が積もり、全くと言っていいほど下草が生えていなかったのですが、どこも光が差し込んで明るく不思議な雰囲気でした。そのため、ヒメシャラの赤い木肌や、色鮮やかな木の実はよく目立ちます。
ただ、竜ヶ峠から鷲嶺にかけては傾斜もかなり急で、だんだん足が上がらなくなり、結構辛くなってきます。。。
それでも、いろんな発見に感動しながら歩くボランティアさん達といっしょだと、「楽しい!」が勝ってしまうので不思議です(^^)
ツバキの木も多く見られたので、花の時期に行くとまた違った景色が楽しめそうでした。みなさんも、ぜひいろんな発見を楽しみながら歩いてみてくださいね。


竜ヶ峠までのコースは、横山ビジターセンターのホームページに掲載されている「伊勢志摩ウォーキング60」で参照できます。
○「平家の里をゆく」(NO.7)
http://www.yokoyama-vc.jp/

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2011年09月20日横山レポート①「キノコ」

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー村松さや華

横山では今、あちこちでキノコが見られるようになってきました。8月に入ってからポツポツ姿を見せ始めていましたが、このごろは巡視の度に新たに生えてきたキノコを発見します。


▲歩道のあちこちに出現。




「さや華さ~ん、焼きたてのパンはいかが~。」と先を歩いていたパークボランティアさんに呼ばれ、喜んで向かうと・・・焼きたてパン???




たしかに、とってもおいしそうです。ノウタケ(脳茸)でしょうか?
写真では分かりづらいですが、本当に焼きたてのパンのようにこんがりと茶色に色づいています。割ってみると・・・ふわふわしていて、蒸しパンのようです。お皿においてあったら、間違えて口にしてしまいそうなくらいそっくりです。




ノウタケは、成長すると表面が動物の脳のようにたくさんのシワが入ってきます。そして、だんだんと表面がぼろぼろになり、押すとホコリのような胞子を吹き出します。
上の写真のように若いうちは無臭ですが、日が経つととっても嫌な匂いがしてきます。横山ビジターセンターの職員さん曰く、「濡れた犬の匂い」がするんだとか・・・。
同じキノコの経過を追ってみると、いろんな姿が見られて面白そうです。

これから遊歩道沿いでは、スダジイやコナラの下でたくさんのドングリも見られるようになってきます。日々新たな発見がある横山ですが、今の季節は足下にも目を向けてゆっくりのんびり歩くのがオススメです。
みなさん、ぜひ横山にお越しくださいね。

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