白山国立公園 白山
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2018年07月24日8/2まで!福井県自然保護センターで白山国立公園パークボランティア写真展開催中♪
白山国立公園 大石佳織
みなさん、こんにちは。 パークボランティア写真展チラシ_福井県自然保護センター.pdf ** 写真展概要 *************************** |
2018年07月13日白山国立公園の市ノ瀬でやっている外来植物対策 ♪
白山国立公園 大石佳織
みなさん、こんにちは。 白山は夏山シーズン真っ盛りです。皆さん、山登りしてますか? 夏山シーズンになると大いに賑わうのが、白山登山の拠点のひとつ市ノ瀬(石川県白山市)です。 (夏山開き前のある日の市ノ瀬の駐車場) 石川県道白山公園線の市ノ瀬~別当出合の区間は、混雑する登山シーズンの土日祝日を中心にマイカー規制が実施されます。このため、登山者は市ノ瀬にマイカーを駐車してシャトルバスに乗り換え、登山口である別当出合に向かうわけです。 ところで、皆さんは登山するとき、駐車場でどんなことをしますか? 車からザックを下ろして荷物の詰め替えをしたり、サンダルなどから登山靴に履き替えたり・・・。 気持ちの良い山の空気を吸い込んで、意気揚々と登山準備を進めることでしょう。 もしも、皆さんが準備している足元に、外来植物がたくさん生えていたらどうなるでしょうか? ご想像の通り、皆さんの登山靴やザックに、白山の山の上には生えていないオオバコなどの植物の種がたくさんくっついてしまいます。このままシャトルバスに乗り込んで、そのまま登山を開始してしまえば、皆さんが白山に外来植物を運んでしまうことになります。 白山の自然を愛する皆さんを外来植物の運び屋にしてしまってはいけない! ということで、市ノ瀬では様々な対策を実施しています。ひとつは皆さん、もうおなじみ(?)の種子除去マット。 別当出合に向かうシャトルバスに乗る前に、靴底についた外来植物の種子を落としてもらって、白山登山に臨んでいただけるようにしています。 今年は6月24日(日)に開催されました。当日はとてもよいお天気だったので、爽やかな初夏の風が木々の間を吹き抜ける中での作業となりました♪ ** お知らせ *************************** 白山では、今後も外来植物除去に参加できるイベントが続きます! 下記イベントではオオバコ茶が振る舞われる予定です♪
古い歴史を持つ古道、美濃禅定道で登山道の清掃やオオバコ(外来植物)除去を行うイベントです。銚子ヶ峰まで登る班と石徹白大杉周辺で活動する班に分かれます。 日 時:7月22日(日) 午前7時開式 場 所:岐阜県郡上市石徹白 白山中居神社前で当日午前6時15分から受付 参加費:500円 主 催:郡上市白鳥町石徹白地区 石徹白公民館 問合せ:石徹白公民館長(090-4791-8510) 日 時:8月25日(土)~8月26日(日) 1泊2日 場 所:白山室堂 8月25日14:00集合 参加費:4,500円 共 催:石川県白山自然保護センター、環白山保護利用管理協会 日 時:9月8日(土)~9月9日(日) 1泊2日 場 所:南竜ビジターセンター 9月8日(土)14:00集合 参加費:4,500円 共 催:石川県白山自然保護センター、環白山保護利用管理協会
事前申込みが必要です。 石川県白山自然保護センター平成30年度 白山自然保護センターの行事案内_ ********************************** |
2018年07月04日白山、夏山開きしました♪
白山国立公園 大石佳織
(チブリ尾根からの白山。雪が残る姿は美しい♪ 6月25日撮影) (トラバースが必要な雪渓。穴もあります。通行の際はご注意ください。) 岐阜県:岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例
■その他 |
2018年06月29日登山道情報 ~観光新道~
白山国立公園 鈴木 政裕
白山自然保護官事務所の鈴木です。
皆さん今回は登山道の情報をお伝えします。
今回は別当出会から観光新道を登って殿ヶ池避難小屋まで行ってきました。
登山道の紹介の前に登山口に設置してある2つのアイテムを紹介します。
左側のマットは以前大石ARが紹介しました種子除去マットです。
このマットで靴に付いた植物の種子を落とそうというものです。
詳細はこちら→「知ってる?使ってる? 白山の自然を守る便利アイテム!」
続いて右側の写真の機械は登山者カウンターというものです。
登山者カウンターは白山の各登山口に設置してされており、白山に登ったことのある方なら1度は見たことがあるかと思います。
これは名前の通り各登山道の登山者数を調べるものです。
精密機械ですので見かけてもいたずらはしないでください。
気になるかと思いますがスルーして下さると助かります。
さていよいよ登山開始です!
観光新道は岩がごろごろしていてなかなか体力を使います。
名前の割にハードな登山道ですが、尾根が気持ちよく、殿ヶ池避難小屋からの眺めは最高で、花も沢山ありとてもおすすめです!
登り初めは左上の写真のように岩が多くあり、滑りやすいです。
2時間弱歩くと右上の写真のような尾根に出ます。
尾根に上がると様々な高山植物を見ることができました。
今の時期はニッコウキスゲが何より目立ちますね。ほかにもカラマツソウやショウジョウバカマ、アカモノ、コイワカガミ、群生したマイズルソウを見ることができました。
殿ヶ池避難小屋の少し上のほうではキヌガサソウ、サンカヨウ、ハクサンタイゲキが咲いており、ハクサンフウロやダイモンジソウも1輪ずつですが見つけることができました。
☆観光新道で見られた高山植物☆
ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、ダイモンジソウ、ハクサンタイゲキ、アカモノ、オオバミゾホウズキ、カラマツソウ、コイワカガミ、ショウジョウバカマ、シナノキンバイ
ミヤマキンポウゲ、キヌガサソウ、マイズルソウ、サンカヨウ、ノビネチドリ、ヨツバシオガマ
↑これら以外にも沢山あると思いますので是非、自分の目で確かめて見て下さい!
また昆虫も沢山見られます。
登山道脇の植物には多くの虫が集まっていました。
高山植物に負けず劣らず綺麗なので探してみてはいかがでしょうか?
殿ヶ池避難小屋に到着です。小屋の周辺はまだ雪が残っていますので滑落や道迷いにご注意下さい。
この殿ヶ池避難小屋ですが、私はとても好きな場所です。
小屋からの景色が素晴らしく大変気持ちの良い場所です。
小屋の外にはベンチがありそこに腰掛けながら食べる昼食は何倍にもおいしく感じられます。
(避難小屋の裏から見える白山釈迦岳。)
しかし、実は少し前から殿ヶ池避難小屋のトイレ使用不可になっています。
観光新道を通る際はご迷惑をお掛けしますが、事前にトイレに済ませておく等して対策をお願いします。
以上。観光新道の登山道情報でした!
---------------------お知らせ。----------------------
【通行不可となっている登山道】
●釈迦新道
- 湯の谷林道 が2か所大規模な土砂崩れがおきており林道の橋が崩落してしまい通行不可となっております。
●平瀬道
積雪の影響で、雪害箇所が数か所ある為、通行止めを継続し復旧工事を行います。
予定では9月下旬からの開通予定となっております。
●砂防新道の下り路線
積雪による土砂崩が起きてしまい、現在は通行不可となっております。
現在復旧作業を進めておりますが、一部危険な箇所があることから、安全が確認されるまで下り専用区間を通行禁止とさせていただきます。その間、下山の際は上り専用区間を交互通行でご利用ください。
【トイレが使用不可】
●殿ヶ池避難小屋
観光新道の殿ヶ池避難小屋において、トイレの故障が確認されました。現在復旧作業を進めておりますが、問題が改善するまでトイレは男性用、女性用ともに使用禁止とさせていただきます。殿ヶ池避難小屋をご利用の方は先にトイレは済ませる等の対策をお願いします。
2018年06月22日白山国立公園の桂湖畔でオオキンケイギク除去活動!
白山国立公園 大石佳織
皆さん、こんにちは。 (コスモスに似た黄色い花) 特定外来生物とは・・・ 作業の結果はご覧の通り! 6月1日の記事2018年06月01日 白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その2の最後に掲載しています! |
2018年06月11日白山の夏山シーズン準備!甚之助避難小屋の清掃等をしました♪
白山国立公園 大石佳織
2018年06月01日白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その2
白山国立公園 大石佳織
皆さん、こんにちは。 石川県白山自然保護センター平成30年度 白山自然保護センターの行事案内_
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2018年05月21日白山国立公園パークボランティアの養成研修会を実施しました♪
白山国立公園 白山 大石佳織
2018年05月11日七ツ島に行ってきました。
白山国立公園 白山 鈴木 政裕
みなさん、こんにちは。
先日の4月23日に能登半島の輪島から約25km沖にある七ツ島にいってまいりました!
七ツ島は「国指定鳥獣保護区」に指定されています。
「国指定鳥獣保護区」とは鳥獣の保護管理を目的に国によって指定された区域のことです。
七ツ島は、以前に大石ARが日記で紹介した「オオミズナギドリ」という鳥の集団繁殖地となっており、
彼らの生息地を守るために環境省では様々な試みを行っています。
そして今回もその試みの1つ。ある生物の痕跡調査です。
みなさん、外来種という言葉を聞いたことはありますか?
外来種とは元々いなかった地域に人為的な理由で他地域から入ってきた生物たちのことです。
身近なものでいえばアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメなどがそれにあたります。
良く勘違いされますが外来種は外国から入ってきた生物だけを指すわけではなく、たとえば本州にしかいない生物が沖縄で繁殖しても外来種という扱いになります。
そしてこの外来種が全国的に問題になっております。
「様々な生き物がいる方が良いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、生態系とは在来の生物たちの絶妙なバランスによって成り立っており、外来種と役割や生息場所が被った在来種が追いやられてしまったり、在来種が食べられてしまう等、そのバランスが用意に壊されてしまうことがあります。
今回はそんな外来種たちの調査に行ってきたのでした。
調査対象となる外来種はアナウサギです。
アナウサギは約30年前に人の手によって持ち込まれたものが繁殖してしまったものです。
さて、彼らがいることで七ツ島にどういった影響が起こるでしょうか?
影響1.【オオミズナギドリの繁殖の場を奪ってしまう!】
七ツ島の地面は無数の穴が空いています。
(地表に空いた無数の穴)
この穴はオオミズナギドリが巣穴として利用しており、同じく巣穴を必要とするアナウサギとの競合が起こってしまい、オオミズナギドリの繁殖が困難になります。
(負傷したオオミズナギドリ)
影響2.【在来の植物が食べられ、土壌が流出してしまう!】
アナウサギが島の植物を食べる事によって裸地化してしまい、そこから雨や風の影響で土壌が流出してしまいます。
以上のように、様々な影響が起こります。
環境省では、これらの対策としてアナウサギの駆除を行ったり、植生復元マットを設置しています。
彼らは好んでこの場所に来たわけではないけれども、
一度外来種が入ってしまうと、場合によってはとても大きな影響がでてしまう、
今回の調査はそのことを改めて実感できました。
最近はペットを飼いきれずに逃がしてしまう人も多く、逃がした生物が在来の生態系を脅かす事も確認されています。
今ペットを飼っている方、または飼おうと思っている方は、命に対する責任をもって、最期まで大事に飼育してあげてください。
※七ツ島は許可が無ければ上陸できません。
皆様
白峰でも暑い日が続いています。
先日の7月22日(日)に第27回石徹白白山道清掃登山を行いました。
この清掃登山は、石徹白地区及び石徹白公民館が主催となり、美濃禅定道の清掃及び外来植物の一斉除去しようというものです。石徹白では古くから地域の行事の1つとして美濃禅定道の維持管理をしてきました。美濃禅定道には泰澄大師にまつわる伝承が今も数多く残っており、その作業を通して白山にまつわる伝承や地域の歴史などを語り継いできた背景があります。
今回の日記ではそんな伝説が残る登山道の見所と外来植物除去活動についてお伝えします。
美濃禅定道は泰澄が修行のために登った道ですが、修行に行く泰澄を心配のあまり後から追いかけた泰澄の母親にまつわる伝説も残っています。
登山口から石段をしばらく登っていくと最初の見所である【石徹白大杉】が見えてきます。
この木は国の特別天然記念物に指定されていて、泰澄が白山を開山した際、使用していた杖がこの大杉になったという伝説があります。樹高24m、幹囲目通り14m、樹齢は1,800余年と推定されています。
また、写真はありませんが、【おたけり坂】は泰澄大師の母親にまつわる伝説が残っています。
昔の白山は女性禁制であり、どんな理由があろうと女性が山を登ることは許されないことでした。山に登った泰澄の母がこの坂で神からの叱りを受けたと伝わっています。
そして【雨宿りの岩屋】は岩は突然の悪天候に見舞われた泰澄の母親が雨宿りをしたという伝説が残る場所です。
そこからしばらく歩くと【神鳩避難小屋】に到着です。
今回は神鳩避難小屋から2班に分かれての作業となりました。
神鳩避難小屋から少し登り、銚子ヶ峰のあたりでの作業班、神鳩避難小屋周辺での除去作業班です。
僕は銚子ヶ峰までいきました。
除去の対象となった外来植物はオオバコ、シロツメクサ、エゾノギシギシ、スズメノカタビラです。
白山の外来植物についてはこちらの記事白山の自然を守る「生態系維持回復事業」とは? その1
をご覧ください。
今回使用した道具について説明します。
この先が二股で柄の青い道具は根切りと呼ばれています。
主にオオバコの除去に使います。
先端をオオバコの根の付け根に差し込んで成長点と呼ばれる部位を切断し、根からの再生を防ぎます。成長点から上の部分を切断しても直ぐに再生してしまうのでこのような方法を取っています。
「根の再生を防ぎたいなら、根っこごと引き抜いた方が確実なのでは?」と思う方もいるかと思いますが、根切りにはそれ以外にも役割があります。
もしオオバコを根ごと引き抜いてしまった場合、周辺にオオバコと一緒に掘り起こされた土壌が散乱してしまいます。そして雨の際にそこから土壌が流出してしまうのです。
長い目で見ると登山道の崩壊に繋がる事もあります。
それを防止するための根切りなのです。
小屋からしばらく登ると大きな岩が見えてきました。
【母御石】
この岩にも泰澄大師の母親の伝承があります。
叱っても山を下りない母親に神様が怒り、泰澄の母を石に変えてしまったというものです。
とても存在感があり遠目から見ても気になってしまいます。
母御石から先はさわやかな尾根が続いていてとても気持ちが良いです。
花はあまりないですが、シモツケソウなど派手な植物を見ることが出来ました。
日を遮る物が無いので、登る際は直射日光に気をつけてしっかり水分補給をして下さい。
銚子ヶ峰山頂には山の名前が記された方位盤が設置してありました。
どの方角をむいても壮大な景色が広がっています。
銚子ヶ峰山頂からの眺望は壮大で、一ノ峰から別山まで綺麗に見えました。
肝心の外来植物は毎年の除去の成果もあってか、ほとんど見かけず数個体のみの除去となりました。
今後も続けていくことでさらなる効果が期待できそうです。
最後は登山口の東屋でオオバコ茶をいただきました!
一般の参加者も数多く来ていてとてもにぎやかなイベントでした!
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【白山登山バスについて】
台風12号の接近に伴い、28日~30日にかけて白山登山バスの一部運休または全休運休となります。
詳しくは石川県自然保護センターHPhttp://www.pref.ishikawa.lg.jp/hakusan/tozaninf/attention.html
をご確認ください。
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