ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園 松本

241件の記事があります。

2007年07月20日花の季節到来?乗鞍岳

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

乗鞍岳畳平周辺では花の季節を迎えています。高山植物を代表するコマクサは鶴ヶ池周辺や冨士見岳に咲いています。またコイワカガミ等も群生していて、周辺散策だけでも大変見応えがあります。惜しむらくは標高が高いために雲に覆われている日が多く、強風になりやすい場所です。お越しの際は、上下の雨具や防寒対策を忘れずにお願いします。また、肩の小屋から最高峰の剣ヶ峰にかけてはガレ場(岩がごろごろしている場所)です。けがをされる方が多い場所でもあり、山歩きのできる靴の方が良いでしょう。
※花を愛でるのならば、畳平から肩の小屋までの往復と鶴ヶ池園地がお勧めです。

↓鶴ヶ池の横に咲くコマクサ


↓歩道沿いに咲くコイワカガミ


↓歩道沿いに咲くアオノツガザクラ


歩道沿いには高山植物保護のためにグリーンロープが張られています。中に立ち入らないようにお願いします。※上の写真はすべて歩道から撮影しています。

「お知らせ」
乗鞍高原「善五郎の滝に至る木橋」の応急処置が済み、通れるようになりました。

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2007年07月05日善五郎の滝?乗鞍高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

7月4日から善五郎の滝に至る遊歩道にかかっている橋の一つを、一時的に通行止めとしました。木橋の欄干の傷みが激しいためで、近日中に応急措置を予定していますが、それまでの期間はご利用できません。ただし、善五郎の滝には休暇村乗鞍高原からの遊歩道があり(片道約30分)、こちら側から入ることは可能です。

↓通行禁止の橋


↓善五郎の滝(7月5日撮影)

滝の水量は、雪解けが始まった頃よりも多くなっています。

↑4月25日の善五郎の滝

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2007年06月20日乗鞍高原花便り?3回目

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

19日の乗鞍高原は、どんよりとした雲が乗鞍岳にかかり、午前中から雨が降るあいにくの天気となりました。しかし、乗鞍高原一の瀬園地のレンゲツツジやベニバナイチヤクソウは見頃を迎えていて、雨の中にもかかわらず花を撮影する方々がたくさんいらっしゃいました。この場所は晴れていればレンゲツツジの背景に乗鞍岳が眺められ、絶景ポイントの一つです。

↓一の瀬つつじ園のレンゲツツジ






※ここは鈴蘭から白樺峠を経て奈川に向かう上高地・乗鞍スーパー林道A区間の入り口近くにあります。公衆トイレはありませんのでご注意下さい

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2007年06月14日見渡す・見上げる?乗鞍・上高地から

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

今週は12日に乗鞍岳の現地調査、13日は上高地の清掃活動と続きましたが、ちょうど晴天と重なってラッキーでした。乗鞍岳は県道乗鞍岳線(乗鞍エコーライン)の除雪が終盤に近づいていますが、例年にない残雪の多さで10m位の雪の壁が出来ていました。※乗鞍エコーラインの開通は7月1日の予定です。

乗鞍岳畳平は岐阜県側の乗鞍スカイライン経由で大勢の利用者が訪れていました。まだお花畑は一面雪に覆われていて、花の姿はありませんでした。しかし、3000m級から見渡す眺めは雄大で,利用者も満足な様子でした。

↓乗鞍岳剣ヶ峰方面


↓乗鞍岳位ヶ原方面


13日は業務の都合で上高地担当ARの代わりに、上高地を美しくする会の清掃活動に参加しました。上高地を訪れるのは久々なので、思わず穂高連峰を見上げてしまいます。

↓穂高連峰と河童橋

乗鞍・上高地はそれぞれの良さがあり、連続で訪れると非常に印象深いものとなりますね。

↓上高地梓川沿いの清掃活動

美しい環境は利用者の協力と地道な活動によって支えられています。私もゴミを探したのですが、ほとんどありませんでした。

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2007年06月07日乗鞍高原花便り?2回目

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

5日の乗鞍高原の様子をお伝えします。牛留池ではムラサキヤシオが見頃となり、池の中にはミツガシワが白い花を咲かせていました。蛙の泣き声が響いていましたが、この池にはモリアオガエルが生息しているのでその声かも知れません。

↓牛留池近くに咲くムラサキヤシオ

※手前の大きな葉っぱはミズバショウです

↑ミツガシワの咲く牛留池
牛留池周辺には広い木道と休憩舎を整備していて、車椅子での鑑賞が可能です。

牛留池より少し低い標高(1500m位)にある一の瀬園地では至る所でベニバナイチヤクソウがつぼみを開きつつあります。

↓少し花が開きだしたベニバナイチヤクソウ



↑あざみ池にもミツガシワが咲いていました

一の瀬園地は一部でバリアフリーとなっていますが、段差があるのであざみ池、まいめの池などの池のすぐ近くには寄れません。ベニババイチヤクソウは遊歩道沿いに咲いていて、見頃は6月中旬から下旬です。

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2007年05月29日乗鞍高原花便り

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

先週金曜日(26日)に大雨が降ったせいか、真っ白だった乗鞍岳剣ヶ峰(標高3026m)が地肌を見せ始めました。一方、乗鞍高原では本格的な花の季節を迎えようとしています。鈴蘭地区から一の瀬園地に至る”白樺の小径”ではシラカバの間にムラサキヤシオが綺麗な花を咲かせていました。牛留池では水面にミツガシワが白い花を開いています。いずれも見頃になるのはこれからです。また至る所でスズランやベニバナイチヤクソウがつぼみをつけていました。

↓一の瀬園地から眺めた乗鞍岳(右側のピークが剣ヶ峰)


↓牛留池のミツガワシワ


↓白樺の小径に咲くムラサキヤシオ


乗鞍高原の6月は花が咲き乱れます。意外と知られていないのが、ベニバナイチヤクソウの多さです。車道近くの空き地やハイキングコースの至る所で薄紅色の花が見られます。
※一の瀬園地に立ち入り禁止場所の指定はありませんが、花の採取や踏みつけはご遠慮下さい

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2007年05月24日五月晴れの乗鞍高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

18?20日にかけて乗鞍岳では標高2000m位から上で雪が降りました。20日に位ヶ原山荘まで様子を見に行きました。朝方の道路は凍結し、標高の高い所では霧氷が見られましたが、春スキーを楽しむために下から登って来られる方々が大勢いました。

↓位ヶ原山荘


乗鞍高原まで下ると、ミズバショウがそろそろ終わりで、スモモの花が咲き始めています。

↓一の瀬牧場から見た乗鞍岳

※道路から少し入ったこの辺は、人も少なく撮影の穴場です

21日は三本滝周辺を調査しましたが、日影に少し雪が残っている程度で滝見物は可能でした。

↓県道の鈴蘭橋から眺めた乗鞍岳



22日も乗鞍高原は晴天でした。一時は黄砂で薄茶色になった剣ヶ峰が真っ白に輝いているのは、先週末の降雪によると思われます。

↓牛留池から眺めた乗鞍岳

この時期は夏と冬が同居している乗鞍岳です。楽しむ場所と目的にあった服装で来てくださいね。

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2007年05月14日乗鞍岳を眺める?乗鞍高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

乗鞍高原の色々な場所で乗鞍岳の景観が見事ですが、現地調査の際に見つけたあまり知られていなくて眺望の良い地点を紹介したいと思います。

県道沿いに国立公園に入って、最初に乗鞍岳の大きさに圧倒されてからあわてて撮影場所を探すと、電線などの障害物が無くて開けた場所があります。ここには大学の山荘があって、景観が見事です。地名では紹介しにくい場所なので探してみてください。「乗鞍岳がよく見える」という看板があります。


さらに県道を進み、左折して一の瀬園地への道に入った奥に、まいめの池があります。最近は、まいめの池の手前側の名前の無い池にミズバショウが咲いているので、絶好の撮影ポイントになっています。


県道を鈴蘭から休暇村に向かう途中にある鈴蘭橋からの景観も見事です。

※いづれも5月14日に撮影

写真からも分かると思いますが、乗鞍高原が新緑で美しくなるのはこれからの季節です。もし、残雪に覆われた乗鞍岳を背景に雄大な風景を撮影するのならば、方角の関係で午前中がお勧めです。

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2007年05月09日乗鞍高原?白骨温泉の紹介

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

5月8日(火)に乗鞍高原開山祭が一の瀬園地で行われました。私は事務所で留守番していましたが、松本事務所から所長以下3名が出席し、今年の安全を祈願しました。

↓開山祭で挨拶する松本自然環境事務所長


翌日の9日は松本市内でも30度を超す暑さとなりましたが、新任の乗鞍担当レンジャーと一緒に爽やかな白骨温泉・乗鞍高原を周りました。

↓白骨温泉の公営野天風呂

※この野天風呂は道路から見える場所にありますが、盗撮禁止です

この野天風呂の他にも日帰り入浴のできる旅館があり、現地案内所で紹介しています。


↑上高地乗鞍スーパー林道途中から眺めた白骨温泉(後の山は霞沢岳)

白骨温泉はこれから新緑の季節を迎えます。
一方、乗鞍高原はカラマツの新緑が始まり、花々が咲き出す季節となりました。

↓一の瀬園地ではミズバショウが見頃です



↑一の瀬園地に咲くミズバショウ

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2007年04月26日水芭蕉開花?乗鞍高原

中部山岳国立公園 松本 アクティブレンジャー 山崎 光一

25日の乗鞍高原の状況です。先週はまだ雪の残っていた場所でも、ほとんど雪が消えていました。しかも、一の瀬園地奥の水芭蕉群生地として知る人ぞ知るオソメジッケ(湿地という意味)ではミズバショウが開花しており、そろそろ見頃です。近くにはピンク色をしたショウジョウバカマも咲いていました。一の瀬園地全体でも水芭蕉が顔を出し始めていたので、大型連休中の乗鞍高原は、とても見応えがありそうです。

↓水芭蕉群生地にて(4月25日撮影)

※この水芭蕉群生地は木道等が未整備です

先週(19日)は水量が少なく、周辺が雪に覆われていた善五郎の滝は、瀑布が戻ってきていました。
↓4月25日の善五郎の滝



”乗鞍高原開山祭”は連休明けの5月8日(火)に予定されていますが、その前でも見に行けます。

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