中部山岳国立公園 松本
241件の記事があります。
2020年10月16日アクティブ・レンジャー写真展
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍高原は紅葉が見頃を迎えています。
特に一ノ瀬の大カエデ周辺は、乗鞍岳を背景に紅葉が広がっています。
今日は、信州まつもと空港でアクティブ・レンジャー写真展の会場設営をしてきました。
出発や到着の際はもちろん、空港を目当てに来ていただいても楽しめます。
送迎デッキや空港に隣接するスカイパークからは、飛行機や中部山岳の山々を眺めることができます。
会場:信州まつもと空港 ターミナルビル2階多目的ホール
(http://www.matsumoto-airport.co.jp/index.htm)
開催期間:10/17(土)~11/24(火)
開館時間: 9:00~17:00 無休
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年08月07日ライチョウの移植
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
令和2年度ライチョウ保護増殖事業により、乗鞍岳から中央アルプス(駒ヶ岳)への移植が行われました。
悪天候の影響でヘリコプターが飛べず延期していましたが、久々の快晴となりました。
移植はケージ保護していた3家族19羽(メス3羽、ヒナ16羽)を家族ごと箱に入れ、慎重に運びました。
乗鞍岳から中央アルプスまでは、ヘリコプターで運搬しました。
ヘリコプターは16分程で中央アルプスへ到着し、あらかじめ準備していたケージに収容されました。
中央アルプスでも日中はケージから出して周辺環境に慣らし、8/7全ての家族を放鳥しました。
今後はモニタリングを行いつつ捕食者対策を行います。
放鳥したライチョウを見かけた際には、そっと見守ってください。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月21日ライチョウの散歩
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍岳でのケージ保護を紹介しましたが、もう少し詳しく紹介したいと思います!
この日は、報道関係者の取材もありました。
ケージは中を暗くしてライチョウが落ち着くようになっていたり、ヒナが隙間に挟まれたりしないように工夫されています。
天候が降雨以外の時は、ケージから出して散歩や高山植物を食べて過ごしています。
ヒナはちょこちょことした足取りで、メス親の声の届く範囲を歩いています。
メス親は「クゥークゥー」と鳴き、ヒナは「ピヨピヨ」と鳴いています。
ヒナの脚はしっかりと大きく、ふわふわした羽毛も日々増えてライチョウの特徴が出ています。
時々ヒナはメス親のお腹の下に入り身体を温めます。これを抱雛(ほうすう)と言います。
写真は抱雛を終えてヒナが出てきたところです。
お母さんに抱かれて身も心も温まったのでしょうか。とてもかわいらしいですね!
ケージから出す際は、関係者で見守っています。
なるべくハイマツに入らないように誘導したり、ヒナの羽数は変わりないか確認したり、四方を囲まないようにしています。
乗鞍岳から中央アルプスへの移植はヘリコプターで移送する予定です。
また、捕食者等のモニタリングを行いつつ、中央アルプスへ移植した後もケージ保護を行っていく予定です。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月20日乗鞍岳でのライチョウケージ保護
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
環境省では令和2年度ライチョウ保護増殖事業により、乗鞍岳から中央アルプスへ3家族20羽程度(1家族あたりメス親1羽とその雛6羽程度)移植する予定です。
巣探しを経て移植予定となった3家族は、7/2、5、6にヒナが孵化しました。
孵化から移植までの間は、悪天候時でも体温調節や捕食者から身を守ることができるように、ケージで保護しています。
あらかじめ設置しておいたケージまでは、家族ごとに誘導して保護しています。
今年の7月豪雨は、乗鞍岳のある中部山岳国立公園南部地域でも被害を受けました。
ケージ保護の環境下であっても、例年に比べて悪天候が続く今年は厳しい状況です。
それでもライチョウたちは頑張って生きています。
天気が落ち着いている時は、関係者が見守る中ケージの外に出て散歩や高山植物を食べます。
ヒナたちも徐々にたくましくなってきています。
乗鞍岳から中央アルプスへの移植はヘリコプターで移送する予定です。
また、捕食者等のモニタリングを行いつつ、中央アルプスへ移植した後もケージ保護を行っていく予定です。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月06日ライチョウ飼育卵移植による野生復帰事業
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
「ライチョウ飼育卵の野生復帰」で取り上げさせていただきました、
動物園から移植した飼育卵(8卵)のうち5卵で孵化が確認されましたが、全個体の死亡が確認されました。
ライチョウの巣の付近に設置したセンサーカメラで、ニホンザルが撮影されていました。
孵化の途中にニホンザルが巣を覗き込んだために、メス親ライチョウが驚いて巣から飛び出し、ヒナもメス親ライチョウを追って巣から出て身体が冷えて死亡したと専門家がコメントしています。
詳しい内容は、信越自然環境事務所の報道発表資料をご覧ください。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月06日【入山注意】乗鞍岳
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍エコーライン(乗鞍高原から乗鞍岳の畳平付近)において、バスやタクシーの運行が7月1日から始まりました。
これに合わせて週末の利用状況調査へ行ってきました。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。
乗鞍岳における登山の取扱いが「入山はお控えください」から「入山注意」に更新されたこともあり、
登山に向かう方やバスターミナルのある畳平周辺を散策する方の姿も見られました。
乗鞍岳に登山される際は、以下の情報等をご覧ください。
●岐阜県「新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた登山について」
●環境省発表「中部山岳国立公園における登山について(新型コロナウイルス感染症)」
生憎の天気でしたが、畳平周辺だけでもコマクサやハクサンイチゲなどの高山植物を見ることができます。
雨の多い時期ですが、高山植物は次々に開花しています。
また、今はライチョウが抱卵・孵化する時期でもあります。
ライチョウを見かけても近づかず、そっと見守りましょう!
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月03日乗鞍高原に夏が来た!
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
先日、地元の方と園路の補修作業を行いました。
乗鞍高原の園路等は地元の方々のご協力もあって維持管理されています。
この時期の乗鞍高原は、季節がどんどん進んでいきます。
牛留池では、池の縁の木々にモリアオガエルが産んだ卵が見られ、
周辺には何種類ものトンボも飛び交っています。
(モリアオガエルの卵塊)
一ノ瀬では、園路横のせせらぎに花が咲き、
旧牧場の中には、ウマノアシガタ(キンポウゲの仲間)が高原の風に揺れています。
しっかり歩き込んでもいいですし、ちょこっとだけ歩いてピクニックしたり、
木陰でのんびり昼寝したりするのも贅沢な楽しみ方です!
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年06月30日乗鞍岳のライチョウ
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
「乗鞍岳と中央アルプスでのライチョウ事業」で紹介させていただきました、乗鞍岳での事業が本格始動しています。
乗鞍岳のライチョウは、産卵から抱卵の時期に移ってきました。
事業は巣探しを経て、中央アルプスに移植するライチョウ3家族20羽程度(1家族あたりメス親1羽とその雛6羽程度)を選定・検討しています。
ライチョウの生息情報は、足輪を付けることで明らかになりました。
足輪は、ライチョウの捕獲許可を得た研究者により取り付けられ管理されています。
足輪の色の組み合わせで個体を識別できるようになっており、過去の採卵記録と照合することにより今回の事業で遺伝子の多様性にも配慮することが可能です。
足輪があることによって、ライチョウのなわばりについても研究されています。
過去、信州大学が実施した調査結果から、なわばり図を基に植生図になわばりを書き込んだ図がこちらです。
(植生図は、環境省生物多様性センターのWeb-GISを基に表示。)
信州大学の調査では、この範囲に90近くのなわばりが形成されていたことが確認されています。
ライチョウが暮らせる高山低木群落(ハイマツ等の植生)の多くの範囲が、なわばりに使われていることが分かります。
乗鞍地域が一体となり自然保護活動に取り組んできたことで、乗鞍岳でライチョウが安定して生息できる自然環境を保てています。
これからも、ライチョウが棲み続けられる乗鞍岳を未来に繋ぎたいですね。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年06月30日乗鞍高原から雲上の世界へ
中部山岳国立公園 関根陽太
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍高原から乗鞍岳へ延びる「乗鞍エコーライン」が7月1日に冬季閉鎖が解除され、
7月1日から路線バスやタクシーが畳平まで運行される予定です。
運行開始前に関係者で現地の状況と安全確認へ行ってきました。
標高1450mの乗鞍観光センター付近の季節は夏になろうとしていますが、
乗鞍岳に向かうに連れて季節が戻っていきます。
おおよそ11~6月までの長い冬期閉鎖期間中に、道路脇の樹木が倒れかかったり、土砂が動いたりしていないか、除雪の状況等安全に利用していただけるように現地を確認しました。
今回は梅雨空の下での確認でしたが、天気が良ければ中部山岳の山々はもちろん、
中央アルプスや南アルプス等も眺めることができます。
(平成30年7月撮影)
また、今はライチョウが抱卵・孵化する時期でもあります。
ライチョウを見かけても近づかず、そっと見守りましょう!
三本滝ゲートより乗鞍岳方面は、マイカー規制となっています。路線バスやタクシーに乗り換えをお願いします。バスについては、アルピコ交通HPをご確認ください。畳平を経由して平湯、高山方面へも行けます。濃飛バスHPもご確認ください。
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍上高地地域で歩道整備の業務を行いました。
今回の業務は近年注目されている「近自然工法」による整備とし、
大雪山国立公園や全国各地で整備や技術移転に取り組んでいる北海道山岳整備の方に来ていただきました。
「近自然工法」とは自然の作用(水、霜、雪など)をよく観察し、
どのようにすれば土壌が安定するかに着眼して施工します。
土壌が安定すれば植生が回復し、さらに崩れにくく安定した歩道となります。
まずは机上講習で考え方や施工事例を紹介していただきました。
現地講習会として地元の皆さんに「近自然工法」の技術移転をしながら施工をしました。
この場所は、かつて設置した階段の周辺土壌が流れ出していました。
元々の階段工は土留めとして活用しつつ新しく階段を整備しました。
安定感もあり歩きやすくなりました。
どのような観点で施工しているか、改めて紹介したいと思います。
作業は、地元の方も私自身もとても楽しいものでした。
いつも歩く道、見る自然が良くなっていくことは心から嬉しいですね!
*********************************
中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。