中部山岳国立公園 上高地
181件の記事があります。
2014年08月09日盛夏なはずの上高地より
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
今年は梅雨が明けても夏らしい日が続くことがなく、今日も台風の影響で雨が降ったり止んだりです。
お盆休みに間に合わせるべく、歩道のメンテナンスをしてきました。
崩壊地に踏み跡が目立つようになり、これ以上の放置は危ないということで、ロープを張りました。
実は一昨年までロープを設置していたのですが、老朽化もあり撤去しました。その時は誰もこんな崩壊地には歩道を外れてまで踏み入れないだろう…と考えていたのですが、好奇心は予想を上回ってしまっていたようです。
歩道を外れる事は周辺への影響や、安全面での懸念もありますので、どうかご遠慮ください。
さて、今年、指定80周年を迎えた中部山岳国立公園を記念して、上高地でも様々な行事が催されています。
インフォメーションセンター2階では 「氷壁」を越えて と題して井上靖氏の『氷壁』のモデルとなったナイロンザイル事件に関わる展示が開催(8月末まで)されています。
係のかたにお声がけすると本物のナイロンザイルを見学出来るかもしれません。
また、ビジターセンターでは8日の夜、貴重な16mmフィルムの映写会がありました。昭和6年・7年(80年以上前)の上高地と槍穂高の映像は一見の価値ありです!!(次回は22日です)
映写会の様子。 雨の為、人手が少なくて、残念でしたが、その分ゆっくり見ることが出来ました!
その他にも、上高地パークボランティアによる毎年恒例のクラフト教室(13日まで)や人形劇、シダ観察会や星空観察会なども予定されています。
クラフト教室の様子。 今年はテント完備で、雨対策もばっちりです。
さらに、来月からは、インフォメーションセンター2階の展示が「中部山岳国立公園指定80周年記念 国立公園写真展」(仮)にリニューアルします。
これもまた貴重な写真の数々ですので、お楽しみに。
お盆休みに間に合わせるべく、歩道のメンテナンスをしてきました。
崩壊地に踏み跡が目立つようになり、これ以上の放置は危ないということで、ロープを張りました。
実は一昨年までロープを設置していたのですが、老朽化もあり撤去しました。その時は誰もこんな崩壊地には歩道を外れてまで踏み入れないだろう…と考えていたのですが、好奇心は予想を上回ってしまっていたようです。
歩道を外れる事は周辺への影響や、安全面での懸念もありますので、どうかご遠慮ください。
さて、今年、指定80周年を迎えた中部山岳国立公園を記念して、上高地でも様々な行事が催されています。
インフォメーションセンター2階では 「氷壁」を越えて と題して井上靖氏の『氷壁』のモデルとなったナイロンザイル事件に関わる展示が開催(8月末まで)されています。
係のかたにお声がけすると本物のナイロンザイルを見学出来るかもしれません。
また、ビジターセンターでは8日の夜、貴重な16mmフィルムの映写会がありました。昭和6年・7年(80年以上前)の上高地と槍穂高の映像は一見の価値ありです!!(次回は22日です)
映写会の様子。 雨の為、人手が少なくて、残念でしたが、その分ゆっくり見ることが出来ました!
その他にも、上高地パークボランティアによる毎年恒例のクラフト教室(13日まで)や人形劇、シダ観察会や星空観察会なども予定されています。
クラフト教室の様子。 今年はテント完備で、雨対策もばっちりです。
さらに、来月からは、インフォメーションセンター2階の展示が「中部山岳国立公園指定80周年記念 国立公園写真展」(仮)にリニューアルします。
これもまた貴重な写真の数々ですので、お楽しみに。
2014年08月08日平成26年度アクティブレンジャー写真展 in 乗鞍高原休暇村
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 関口 拓司
アクティブレンジャー日記をご覧のみなさまにお知らせです。
乗鞍高原休暇村では、現在アクティブレンジャー写真展を開催しています。
この写真展では、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園で活動するアクティブレンジャーが業務の中で行った活動、出会った風景などを撮影したものが集められています。
写真の設置作業の様子です。バランスを見ながら配置していきます。それぞれの写真を展示する額縁の高さなどを揃えるのに意外と苦労します。
写真の展示は休暇村の入浴施設に至るまでの通路と、その奥の休憩スペースの2カ所で行っています。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
開催期間・時間
2014年8月7日(木)~2014年8月31日(日)10:00~17:00
開催場所
休暇村乗鞍高原 安曇乗鞍温泉館(長野県松本市)
〒390-1520長野県松本市安曇4307
乗鞍高原休暇村では、現在アクティブレンジャー写真展を開催しています。
この写真展では、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園で活動するアクティブレンジャーが業務の中で行った活動、出会った風景などを撮影したものが集められています。
写真の設置作業の様子です。バランスを見ながら配置していきます。それぞれの写真を展示する額縁の高さなどを揃えるのに意外と苦労します。
写真の展示は休暇村の入浴施設に至るまでの通路と、その奥の休憩スペースの2カ所で行っています。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
開催期間・時間
2014年8月7日(木)~2014年8月31日(日)10:00~17:00
開催場所
休暇村乗鞍高原 安曇乗鞍温泉館(長野県松本市)
〒390-1520長野県松本市安曇4307
2014年08月07日槍ヶ岳・南岳歩道調査
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 関口 拓司
7月28日、29日は槍ヶ岳・南岳の登山道の様子を確認してきました。
今回のルートは
1日目 上高地-横尾-槍沢-大曲-水俣乗越-東鎌尾根-槍ヶ岳
2日目 槍ヶ岳-大喰岳-中岳-南岳-天狗平-槍沢-横尾-上高地
です。
横尾から大曲までは比較的傾斜の緩い登山道を進んで行きます。一ノ俣から二の俣の間では、斜面に崩壊の跡が見られるところがあります。落石に注意するように呼びかける看板もあります。頭上に気をつけましょう。基本的には槍沢に沿って樹林帯の中を歩いて行きます。
槍ヶ岳へ登る際は、槍沢に沿って歩いていくことが多いようですが、途中から尾根に上がるルートもあります。大曲から水俣乗越へ上がり、東鎌尾根を槍ヶ岳へ進むルートです。1時間ほど余計に時間がかかりますが、天気がよければ景色がよく見えるので、おすすめです。大曲から水俣乗越間は結構急な登りですが、我慢我慢。
水俣乗越からは東鎌尾根を進んで行きます。鎌というだけあってとても痩せた尾根です。ハシゴがかけられているところもあります。足下には十分注意して進んでください。あまり高い所は得意ではないので冷や汗をかきながら進みます。
東鎌尾根から槍ヶ岳を望みます。山頂から右に続く稜線は北鎌尾根です。松濤明氏の「風雪のビバーク」という本で登場しました。一般の登山コースになっていません。
東鎌尾根の途中で雷鳥がいました!!雌でしょうか。。特別天然記念物のとても貴重な鳥です。てくてく登山道を歩いて行くので、しばらく一緒について行きました。
みなさんが出会ったときもそっと見守ってください。
槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳に登ります。ハシゴや鎖がかけられており、十分注意して3点確保で登る必要があります。登り用と下り用の道が分かれています。登山者が多い今の時期は渋滞が起きがちです。譲り合いながら通行しましょう。
槍ヶ岳から南岳までは、晴れていれば眺望の良い道となっています。前方には穂高連峰が近づき、左には常念岳や蝶ヶ岳、右には笠ヶ岳などが見えます。ザレていて浮き石があるところもあり、気をつけて行きます。
歩いている際にヘリコプターが上空を飛ぶのを何度も目にします。このあたりの山小屋を回っています。物資の運搬、トイレの屎尿の処理など、ヘリは山では欠かせない存在となっています。
南岳からは天狗平へ下り、槍沢方面へ戻ります。天狗平までは急な岩尾根を下る形となります。途中に天狗池という池があり、そこに反射して映る槍ヶ岳がとてもきれいなのですが、今はまだ雪が多く池が現れていません。残念です。
天狗平から大曲までは雪渓が残っており、足下に気をつけながらゆっくり下っていきます。大曲からはもと来た槍沢を上高地方面へ下ります。上高地まではそれなりの距離がありますので、最後まで気を抜かずに進んで行くことが大切です。
夏山登山、装備を十分整えて行えば、とても楽しいものですので、暑い街から離れて山に登ってみるのもよいのではないでしょうか。その際はゴミの持ち帰り、歩道外に踏み込まない、動植物を採らないなど、マナーを守って歩いていただけたらと思います。
余談ですが登山を行う際は、帽子と日焼け止めをお忘れなく。。。両方忘れた私は、顔が真っ赤に日焼けし数日ヒリヒリと痛い思いをいたしました。。
今回のルートは
1日目 上高地-横尾-槍沢-大曲-水俣乗越-東鎌尾根-槍ヶ岳
2日目 槍ヶ岳-大喰岳-中岳-南岳-天狗平-槍沢-横尾-上高地
です。
横尾から大曲までは比較的傾斜の緩い登山道を進んで行きます。一ノ俣から二の俣の間では、斜面に崩壊の跡が見られるところがあります。落石に注意するように呼びかける看板もあります。頭上に気をつけましょう。基本的には槍沢に沿って樹林帯の中を歩いて行きます。
槍ヶ岳へ登る際は、槍沢に沿って歩いていくことが多いようですが、途中から尾根に上がるルートもあります。大曲から水俣乗越へ上がり、東鎌尾根を槍ヶ岳へ進むルートです。1時間ほど余計に時間がかかりますが、天気がよければ景色がよく見えるので、おすすめです。大曲から水俣乗越間は結構急な登りですが、我慢我慢。
水俣乗越からは東鎌尾根を進んで行きます。鎌というだけあってとても痩せた尾根です。ハシゴがかけられているところもあります。足下には十分注意して進んでください。あまり高い所は得意ではないので冷や汗をかきながら進みます。
東鎌尾根から槍ヶ岳を望みます。山頂から右に続く稜線は北鎌尾根です。松濤明氏の「風雪のビバーク」という本で登場しました。一般の登山コースになっていません。
東鎌尾根の途中で雷鳥がいました!!雌でしょうか。。特別天然記念物のとても貴重な鳥です。てくてく登山道を歩いて行くので、しばらく一緒について行きました。
みなさんが出会ったときもそっと見守ってください。
槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳に登ります。ハシゴや鎖がかけられており、十分注意して3点確保で登る必要があります。登り用と下り用の道が分かれています。登山者が多い今の時期は渋滞が起きがちです。譲り合いながら通行しましょう。
槍ヶ岳から南岳までは、晴れていれば眺望の良い道となっています。前方には穂高連峰が近づき、左には常念岳や蝶ヶ岳、右には笠ヶ岳などが見えます。ザレていて浮き石があるところもあり、気をつけて行きます。
歩いている際にヘリコプターが上空を飛ぶのを何度も目にします。このあたりの山小屋を回っています。物資の運搬、トイレの屎尿の処理など、ヘリは山では欠かせない存在となっています。
南岳からは天狗平へ下り、槍沢方面へ戻ります。天狗平までは急な岩尾根を下る形となります。途中に天狗池という池があり、そこに反射して映る槍ヶ岳がとてもきれいなのですが、今はまだ雪が多く池が現れていません。残念です。
天狗平から大曲までは雪渓が残っており、足下に気をつけながらゆっくり下っていきます。大曲からはもと来た槍沢を上高地方面へ下ります。上高地まではそれなりの距離がありますので、最後まで気を抜かずに進んで行くことが大切です。
夏山登山、装備を十分整えて行えば、とても楽しいものですので、暑い街から離れて山に登ってみるのもよいのではないでしょうか。その際はゴミの持ち帰り、歩道外に踏み込まない、動植物を採らないなど、マナーを守って歩いていただけたらと思います。
余談ですが登山を行う際は、帽子と日焼け止めをお忘れなく。。。両方忘れた私は、顔が真っ赤に日焼けし数日ヒリヒリと痛い思いをいたしました。。
2014年07月18日「野生生物対策講習会」を行いました。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 関口 拓司
上高地では16日、「野生生物対策講習会」を行いました。これは、上高地のホテル・旅館・その他の施設関係者向けに、人慣れが進んでいるニホンザルやツキノワグマなどの野生動物への対処法を知っていただくために平成24年度から行っているものです。24名の方に参加いただきました。
今年度は、信州大学農学部教授の泉山先生にお越しいただき、主に上高地におけるニホンザルとツキノワグマの生態について講義をしていただきました。サルが好んで食べるものや季節による生息地の変化、また各小屋施設におけるゴミの管理方法の徹底によるツキノワグマの出没状況の変化などのお話を聞くことができました。
その後、環境省と自然公園財団からも各ホテル・旅館、関係施設に向けて、頻繁に出没しているニホンザルに対する追い払いの実施、ツキノワグマが出没した際の情報提供、外来植物除去の協力など、野生生物対策活動への協力をお願いしました。
また、このようなポスターも配布しました。各施設や看板などで掲示していますので、皆様も目にすると思います。
人と野生動物は適切な距離を保つことが重要ですので、皆様が上高地を訪れた際も是非ご協力をお願いします。
今年度は、信州大学農学部教授の泉山先生にお越しいただき、主に上高地におけるニホンザルとツキノワグマの生態について講義をしていただきました。サルが好んで食べるものや季節による生息地の変化、また各小屋施設におけるゴミの管理方法の徹底によるツキノワグマの出没状況の変化などのお話を聞くことができました。
その後、環境省と自然公園財団からも各ホテル・旅館、関係施設に向けて、頻繁に出没しているニホンザルに対する追い払いの実施、ツキノワグマが出没した際の情報提供、外来植物除去の協力など、野生生物対策活動への協力をお願いしました。
また、このようなポスターも配布しました。各施設や看板などで掲示していますので、皆様も目にすると思います。
人と野生動物は適切な距離を保つことが重要ですので、皆様が上高地を訪れた際も是非ご協力をお願いします。
2014年07月15日平成26年度アクティブ・レンジャー国立公園写真展in名古屋
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
梅雨も終盤となり、夏を思わせる気温が続いていますが、上高地の朝は10℃前後、日中は20℃前後と非常に過ごしやすい気温です。
上高地に勤務するときはまだ長袖を着用していますが、先週、会議で市内に下りた際30℃を越える気温に半袖でも汗が止まらず、寒冷地仕様に変わってしまった身体を少し恨めしく思います。
さて、今回のAR写真展は長野管内を飛び出し、名古屋市での開催となります。
名古屋会場では、中部地方環境事務所によるESDユネスコ国際会議の開催記念展示と長野自然環境事務所による中部山岳国立公園指定80周年記念写真展を、2事務所共催で名古屋市営久屋大通駅北改札口すぐの市民ギャラリーにて7月15日(火)~7月24日(木)まで展示させていただいています。
設置状況:高さを見てもらいつつ、微調整中。
それから、こんなに素敵なポスターを作成いただきました。
長野から、「かもしかこ」と「しなのらいぞう」も参加させてもらっています。
展示内容は、中部地方環境事務所が『ESD』『藤前干潟』『中部地方の貴重ないきもの』。
ESDとは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育のことで、11月に愛知でユネスコ国際会議が行われます。
(参考:http://www.esd-aichi-nagoya.jp/esd/about/index.html )
また、長野自然環境事務所は、管内である上信越高原国立公園と中部山岳国立公園の写真と指定80周年を迎えた中部山岳国立公園の紹介ポスターを展示しています。
入場は無料ですので、通勤途中やお買い物のついでなどにお立ち寄りください。
先週の松本市内もですが、名古屋も暑かったです。
夏の間は、山が涼しくて良いです。
街の暑さに疲れたら、山へ(上高地へ?)遊びにきてください。
上高地に勤務するときはまだ長袖を着用していますが、先週、会議で市内に下りた際30℃を越える気温に半袖でも汗が止まらず、寒冷地仕様に変わってしまった身体を少し恨めしく思います。
さて、今回のAR写真展は長野管内を飛び出し、名古屋市での開催となります。
名古屋会場では、中部地方環境事務所によるESDユネスコ国際会議の開催記念展示と長野自然環境事務所による中部山岳国立公園指定80周年記念写真展を、2事務所共催で名古屋市営久屋大通駅北改札口すぐの市民ギャラリーにて7月15日(火)~7月24日(木)まで展示させていただいています。
設置状況:高さを見てもらいつつ、微調整中。
それから、こんなに素敵なポスターを作成いただきました。
長野から、「かもしかこ」と「しなのらいぞう」も参加させてもらっています。
展示内容は、中部地方環境事務所が『ESD』『藤前干潟』『中部地方の貴重ないきもの』。
ESDとは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育のことで、11月に愛知でユネスコ国際会議が行われます。
(参考:http://www.esd-aichi-nagoya.jp/esd/about/index.html )
また、長野自然環境事務所は、管内である上信越高原国立公園と中部山岳国立公園の写真と指定80周年を迎えた中部山岳国立公園の紹介ポスターを展示しています。
入場は無料ですので、通勤途中やお買い物のついでなどにお立ち寄りください。
先週の松本市内もですが、名古屋も暑かったです。
夏の間は、山が涼しくて良いです。
街の暑さに疲れたら、山へ(上高地へ?)遊びにきてください。
2014年06月09日ウェストン祭記念山行が行われました。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 関口 拓司
上高地では5月31日、ウェストン祭記念山行が行われました。明治時代に宣教師として来日したウォルター・ウェストンは日本各地の山に登り、北アルプスをはじめとした多くの日本の山を世界に紹介した、イギリスの登山家でもあります。
記念山行は、彼が北アルプスの山に入る際、島々谷を抜け、徳本峠を越えて上高地に入ったことにちなみ、日本山岳会関係者、地元の小学生やその保護者などが、島々から徳本峠を経て、上高地までを歩く行事です。そして、記念山行の翌日には上高地のウェストン碑の前にて、ウェストン祭が行われます。
島々から徳本峠を経て上高地までは、距離にして20km、歩いて10時間ほどの距離ですが、歩く人の体力によってはさらに時間がかかることもあります。
島々谷に沿って歩く道のりはとても長く感じられましたが、沢の流れを聞きながらゆっくりゆっくり歩いて行くのは気持ちの良いものです。
道端にはニリンソウがあちこちに咲いていてなかなかきれいです。疲れが少し和らぎます。
徳本峠小屋から上高地側に下る道はまだ雪渓が残っており、通る際は注意が必要です。
島々谷から徳本峠を通り上高地へと至るこのルートは、バスで容易に上高地までアクセスできるようになってしまった今では、利用されることは少ないようです。
しかしあえてこの道を通り、ウェストンと同じように歩いて上高地を目指し、その距離と歴史を実感してみるのも良いのではないでしょうか。
記念山行は、彼が北アルプスの山に入る際、島々谷を抜け、徳本峠を越えて上高地に入ったことにちなみ、日本山岳会関係者、地元の小学生やその保護者などが、島々から徳本峠を経て、上高地までを歩く行事です。そして、記念山行の翌日には上高地のウェストン碑の前にて、ウェストン祭が行われます。
島々から徳本峠を経て上高地までは、距離にして20km、歩いて10時間ほどの距離ですが、歩く人の体力によってはさらに時間がかかることもあります。
島々谷に沿って歩く道のりはとても長く感じられましたが、沢の流れを聞きながらゆっくりゆっくり歩いて行くのは気持ちの良いものです。
道端にはニリンソウがあちこちに咲いていてなかなかきれいです。疲れが少し和らぎます。
徳本峠小屋から上高地側に下る道はまだ雪渓が残っており、通る際は注意が必要です。
島々谷から徳本峠を通り上高地へと至るこのルートは、バスで容易に上高地までアクセスできるようになってしまった今では、利用されることは少ないようです。
しかしあえてこの道を通り、ウェストンと同じように歩いて上高地を目指し、その距離と歴史を実感してみるのも良いのではないでしょうか。
2014年05月29日「上高地を美しくする会」清掃活動が行われました。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 関口 拓司
朝、いつも大正池の前を通ると、穂高連峰の山々がよく見えます。日ごとに少しずつ木々の色づきが変化していくのをみることができます。風がない日は水面に山々がうつります。
さて、上高地では、5月28日に「上高地を美しくする会」による清掃活動が行われ、50人以上の関係者が集まりました。
「上高地を美しくする会」は、上高地の旅館、山小屋などの地元関係機関を中心につくられ、今年で51年目を迎えた歴史ある会です。清掃活動やゴミ持ち帰り運動を中心に実施してきていますが、最近では観光客へのマナーの啓発、外来植物の除去、サルやクマなどの野生生物への対策などにも取り組んでいます。5月から10月にかけて隔週での活動を行っています。
特製ゴミ袋にてゴミを回収します。
みなさんの後ろのほうを歩いていくと、前の方が見つけてしまうのか、なかなかゴミが見つかりませんでしたが・・・藪のなかなど、よくよく見るとやはりあります。飴玉の袋などが落ちていることが多いです。空き缶や飲みかけのペットボトルなども落ちていたり・・・
上高地にはゴミ箱はありません。ゴミは道ばたに捨てずに、必ず持ち帰るようにお願いします。多くの人の努力よって美しい風景が保たれていることを忘れずに、上高地の自然をお楽しみください。
さて、上高地では、5月28日に「上高地を美しくする会」による清掃活動が行われ、50人以上の関係者が集まりました。
「上高地を美しくする会」は、上高地の旅館、山小屋などの地元関係機関を中心につくられ、今年で51年目を迎えた歴史ある会です。清掃活動やゴミ持ち帰り運動を中心に実施してきていますが、最近では観光客へのマナーの啓発、外来植物の除去、サルやクマなどの野生生物への対策などにも取り組んでいます。5月から10月にかけて隔週での活動を行っています。
特製ゴミ袋にてゴミを回収します。
みなさんの後ろのほうを歩いていくと、前の方が見つけてしまうのか、なかなかゴミが見つかりませんでしたが・・・藪のなかなど、よくよく見るとやはりあります。飴玉の袋などが落ちていることが多いです。空き缶や飲みかけのペットボトルなども落ちていたり・・・
上高地にはゴミ箱はありません。ゴミは道ばたに捨てずに、必ず持ち帰るようにお願いします。多くの人の努力よって美しい風景が保たれていることを忘れずに、上高地の自然をお楽しみください。
2014年05月24日上高地ビジターセンターの企画ガイド
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
春の妖精とも呼ばれる早春の花、ニリンソウが見頃を迎えています。
そんな中、絶妙なタイミングで開催された、上高地ビジターセンター主催のバード&フラワートレッキング(http://www.kamikochi-vc.or.jp/contents/b/event/evntphot/34.pdf)に参加してきました。
案内役は上高地ビジターセンターの鳥博士、前田さんとベテランの上高地パークボランティアさんでした。
天気にも恵まれ、鳥たちの声や愛らしい姿に癒やされつつ、ニリンソウはもちろん、沢山の花、新緑を満喫出来ました!
足もとで見られる花たち
なが~い囀りを響かせるミソサザイ
まるで紅葉のごとく芽吹きが色づいている『シウリザクラ』(写真奥)
着任3年目にして初めて観察したとある木の花と種の殻
ヒントは秋に香ばしい香りを漂わせる、ハート型の葉っぱの木です。
まだしばらく見頃は続きますので、白い絨毯となったニリンソウや、見つけると幸せが訪れる!?かもしれないミドリニリンソウ、ちょっと変わったニリンソウを探しに、遊びにきてください。
※答え:カツラ
そんな中、絶妙なタイミングで開催された、上高地ビジターセンター主催のバード&フラワートレッキング(http://www.kamikochi-vc.or.jp/contents/b/event/evntphot/34.pdf)に参加してきました。
案内役は上高地ビジターセンターの鳥博士、前田さんとベテランの上高地パークボランティアさんでした。
天気にも恵まれ、鳥たちの声や愛らしい姿に癒やされつつ、ニリンソウはもちろん、沢山の花、新緑を満喫出来ました!
足もとで見られる花たち
なが~い囀りを響かせるミソサザイ
まるで紅葉のごとく芽吹きが色づいている『シウリザクラ』(写真奥)
着任3年目にして初めて観察したとある木の花と種の殻
ヒントは秋に香ばしい香りを漂わせる、ハート型の葉っぱの木です。
まだしばらく見頃は続きますので、白い絨毯となったニリンソウや、見つけると幸せが訪れる!?かもしれないミドリニリンソウ、ちょっと変わったニリンソウを探しに、遊びにきてください。
※答え:カツラ
2014年05月12日上高地パークボランティアの活動が本格始動
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
5月10・11日はパークボランティアの総会・研修会でした。
10日は午前中、パークボランティアの自主活動で上高地のあちこちの水辺に分かれてカモ類の個体数調査を行いました。
大正池班に参加、大正池と焼岳をバックに。
調査地までの移動中の四方山話も楽しみのひとつです。
午後は、今年新規に12名が追加登録され、総勢58名となった上高地のパークボランティアの総会が開催されました。
やっと木々が芽をほころばせてきた上高地の本格的なグリーンシーズン前に新体制が発足し、スタートを切りました。
総勢30人以上が参加しました。
念願の中部山岳に着任…と挨拶する保護官。
総会翌日(11日)は、救急講習を実施しました。
ボランティアの活動拠点の1つである上高地ビジターセンターをはじめ、上高地のほとんどの施設に配備されているAEDの使い方や心肺蘇生法について勉強しました。
個人的には学生時代から何度となく受けている講習ですが、内容は少しずつ変化(進化?)していて、勉強になります。 講師でお越しいただいた消防の方でも、本番は焦るとのお言葉があり、普段の練習の積み重ねが大事とのこと、これはいろんな事に共通だなと改めて感じました。
さらに、午後は新規登録のボランティアさん向けに、活動範囲の中心である上高地の中心部を先輩ボランティアさんに案内してもらいました。
上高地のビューポイントの1つ田代橋より、穂高連峰を眺めながら。
ボランティアの活動は、自然解説やゴミ拾い、歩道の整備や外来植物除去などなど多岐にわたります。
この素敵な景色を眺めつつ、楽しみながら活動をしていただけるよう、縁の下の力持ちとなれるよう頑張ります。
10日は午前中、パークボランティアの自主活動で上高地のあちこちの水辺に分かれてカモ類の個体数調査を行いました。
大正池班に参加、大正池と焼岳をバックに。
調査地までの移動中の四方山話も楽しみのひとつです。
午後は、今年新規に12名が追加登録され、総勢58名となった上高地のパークボランティアの総会が開催されました。
やっと木々が芽をほころばせてきた上高地の本格的なグリーンシーズン前に新体制が発足し、スタートを切りました。
総勢30人以上が参加しました。
念願の中部山岳に着任…と挨拶する保護官。
総会翌日(11日)は、救急講習を実施しました。
ボランティアの活動拠点の1つである上高地ビジターセンターをはじめ、上高地のほとんどの施設に配備されているAEDの使い方や心肺蘇生法について勉強しました。
個人的には学生時代から何度となく受けている講習ですが、内容は少しずつ変化(進化?)していて、勉強になります。 講師でお越しいただいた消防の方でも、本番は焦るとのお言葉があり、普段の練習の積み重ねが大事とのこと、これはいろんな事に共通だなと改めて感じました。
さらに、午後は新規登録のボランティアさん向けに、活動範囲の中心である上高地の中心部を先輩ボランティアさんに案内してもらいました。
上高地のビューポイントの1つ田代橋より、穂高連峰を眺めながら。
ボランティアの活動は、自然解説やゴミ拾い、歩道の整備や外来植物除去などなど多岐にわたります。
この素敵な景色を眺めつつ、楽しみながら活動をしていただけるよう、縁の下の力持ちとなれるよう頑張ります。
天候はあいにくの雨でしたが、今回の会場は個人的に3回目でしたので、だいぶ慣れもあり、スムーズに搬入出来ました。
今年は中部山岳国立公園が指定80周年を迎えその記念として中部山岳国立公園の紹介ポスターやライチョウポスターが加わり、少しボリュームが増しています。
また、長野管内の観光パンフレットも置かせていただきました。
紅葉には一足早いかもしれませんが、一緒に楽しんでいただけたらと思います。
会場の目印は、新穂高ビジターセンター様が作成してくれた素敵な笠ヶ岳をバックにした看板が目印です!
場所は新穂高ロープウェイのしらかば平駅、高原の画廊『飛騨乃風』になります。
お立ち寄りの際は、ノートを配置しておりますので感想などをご記入いただけましたら幸いです。