中部山岳国立公園 上高地
181件の記事があります。
2013年07月26日上高地ビジターセンター情報!
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 佐々木政善
上高地は夏の花が咲き始めました。天気の良い日はチョウも飛んでいます。
上高地ビジターセンターでは、季節の花々や上高地で見られるチョウなどの情報などを提供しています。
<写真:上高地のチョウをまとめたパンフレット>
<写真:上高地の植物をまとめたパンフレット>
季節の動植物をまとめたこれらパンフレットは、上高地ビジターセンタースタッフの長年の知識と経験、写真のストックから作られている、オリジナルです。
上高地ビジターセンターで提供しています。
きれいな花が咲き始めましたので、ぜひ遊びに来てください。
でも、あまりに美しいからといって、歩道を外れて写真撮影はNGですよ。
マナーを守って楽しんでください。
上高地ビジターセンターでは、季節の花々や上高地で見られるチョウなどの情報などを提供しています。
<写真:上高地のチョウをまとめたパンフレット>
<写真:上高地の植物をまとめたパンフレット>
季節の動植物をまとめたこれらパンフレットは、上高地ビジターセンタースタッフの長年の知識と経験、写真のストックから作られている、オリジナルです。
上高地ビジターセンターで提供しています。
きれいな花が咲き始めましたので、ぜひ遊びに来てください。
でも、あまりに美しいからといって、歩道を外れて写真撮影はNGですよ。
マナーを守って楽しんでください。
2013年07月26日上高地インフォメーションセンターで「上高地美しくする会50周年記念
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 佐々木政善
7月も後半に突入し、上高地は登山者や観光客がたくさん訪れています。
現在の上高地はゴミも無く、美しい梓川と穂高の稜線がみなさんを迎えてくれます。
しかしながら、多くの登山者や観光客に愛される美しい上高地は、かつてゴミがたくさん落ちていた時代がありました。(僕が生まれる前の話です)
そのゴミのあふれる上高地の光景を目の当たりにした、当時の環境庁のレンジャーや地域の人々がゴミ拾いを始め、この運動が「上高地を美しくする会」になっていきました。
<展示写真一部:山岳域からのヘリでのゴミ搬出>
その「上高地を美しくする会」も今年で50年目です。
上高地バスターミナルでバスを降りてすぐの「上高地インフォメーションセンター」2階で、「上高地を美しくする会50周年記念展」が7月25日(木)より開催されています!
上高地ではどれほどゴミがあったのか。
どんな思いでゴミ拾いを始めたのか。
活動がどのように広まって行ったのか。
そして、これからの上高地について、写真やインタビュー記事等が展示されています。
<写真:展示会場入口&展示風景>
美しい上高地は、利用者及び上高地の住民の一人一人が、このすばらしい環境を守っていきたい!という強い思いで維持されています。
現在の上高地はゴミも無く、美しい梓川と穂高の稜線がみなさんを迎えてくれます。
しかしながら、多くの登山者や観光客に愛される美しい上高地は、かつてゴミがたくさん落ちていた時代がありました。(僕が生まれる前の話です)
そのゴミのあふれる上高地の光景を目の当たりにした、当時の環境庁のレンジャーや地域の人々がゴミ拾いを始め、この運動が「上高地を美しくする会」になっていきました。
<展示写真一部:山岳域からのヘリでのゴミ搬出>
その「上高地を美しくする会」も今年で50年目です。
上高地バスターミナルでバスを降りてすぐの「上高地インフォメーションセンター」2階で、「上高地を美しくする会50周年記念展」が7月25日(木)より開催されています!
上高地ではどれほどゴミがあったのか。
どんな思いでゴミ拾いを始めたのか。
活動がどのように広まって行ったのか。
そして、これからの上高地について、写真やインタビュー記事等が展示されています。
<写真:展示会場入口&展示風景>
美しい上高地は、利用者及び上高地の住民の一人一人が、このすばらしい環境を守っていきたい!という強い思いで維持されています。
2013年06月02日第67回 ウェストン祭が開催されました。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
6月2日にウェストン祭が開催されました。
ウェストン祭は、世界に上高地を紹介した日本近代登山の父と言われる英国人宣教師ウォルター・ウェストンの功績を偲び、毎年6月の第1日曜日に開催されます。
会場は、上高地、ウェストン碑の前になります。
第1部で献花、黙祷、子供達の合唱、詩の朗読などが行われ、第2部は講演会でした。
今年の講演会のゲストは渡辺玉枝さんで、エベレスト登頂時のお話しや山登りを始めたきっかけ、槍・穂高連峰への思いなど、貴重なお話しを聞くことが出来ました。
また、ウェストン祭の前日は、記念山行として、島々(松本市安曇)から徳本峠を越え、上高地へ至る登山道を歩きます。
スタートの島々から上高地(明神)までは約20kmの長いルートですが、涼やかな沢風と共に、歩を進め、傾斜がきつくなるつづら折りに入ると、ニリンソウが応援してくれるかのように、白い花を揺らしてくれてました。
今年は、遅くに雪が降ったのと、雨が少ないせいで、山の上では雪が多いとのことで、徳本峠周辺も例外ではなく、上高地側では距離にして1.5km程度の雪渓がありました。
徳本峠からは、記念山行に参加した地元の小学生の隊に同行させてもらい、上高地を目指しました。
雪渓では、安全確保のため、付き添いのガイドさんや小屋の方がロープを張ってくださり、子供達は、雪の上を着実に(ちょっと楽しみつつ)下って行きます。
明神に着いて、小梨(宿泊先)までまだあるの~と、だいぶ疲れてそうな印象でしたが、キャンプが楽しみと、まだまだ元気は残っている様子に、頼もしさを感じました。
また、来年も来るよと言ってくれた子もいて、登山道の整備等もしっかり進めなくては…と思いました。
ウェストン祭は、世界に上高地を紹介した日本近代登山の父と言われる英国人宣教師ウォルター・ウェストンの功績を偲び、毎年6月の第1日曜日に開催されます。
会場は、上高地、ウェストン碑の前になります。
第1部で献花、黙祷、子供達の合唱、詩の朗読などが行われ、第2部は講演会でした。
今年の講演会のゲストは渡辺玉枝さんで、エベレスト登頂時のお話しや山登りを始めたきっかけ、槍・穂高連峰への思いなど、貴重なお話しを聞くことが出来ました。
また、ウェストン祭の前日は、記念山行として、島々(松本市安曇)から徳本峠を越え、上高地へ至る登山道を歩きます。
スタートの島々から上高地(明神)までは約20kmの長いルートですが、涼やかな沢風と共に、歩を進め、傾斜がきつくなるつづら折りに入ると、ニリンソウが応援してくれるかのように、白い花を揺らしてくれてました。
今年は、遅くに雪が降ったのと、雨が少ないせいで、山の上では雪が多いとのことで、徳本峠周辺も例外ではなく、上高地側では距離にして1.5km程度の雪渓がありました。
徳本峠からは、記念山行に参加した地元の小学生の隊に同行させてもらい、上高地を目指しました。
雪渓では、安全確保のため、付き添いのガイドさんや小屋の方がロープを張ってくださり、子供達は、雪の上を着実に(ちょっと楽しみつつ)下って行きます。
明神に着いて、小梨(宿泊先)までまだあるの~と、だいぶ疲れてそうな印象でしたが、キャンプが楽しみと、まだまだ元気は残っている様子に、頼もしさを感じました。
また、来年も来るよと言ってくれた子もいて、登山道の整備等もしっかり進めなくては…と思いました。
2013年05月29日徳本峠 登山道整備
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 佐々木政善
上高地・乗鞍ARの佐々木です。今回は登山道整備です。
5月の半ばを過ぎ、上高地もやっとで緑が芽吹いてきました。
現在、明神地区ではニリンソウが見頃になっています。
<写真:明神地区のニリンソウ。早朝なので花びらを閉じています。>
かつて、松本市(島々)から上高地へ入るメインルートだった徳本峠を通る登山道は、杣人(そまびと:林業に携わる人)が利用し、ウォルター・ウエストンも何度も歩いた登山道ですが、利用者の減少と平成18年の豪雨災害によって荒廃が目立つようになっていました。
歴史のあるこの登山道を守ろうと、数年前から本格的な登山シーズンが始まる前の時期に関係行政機関や地域関係者、山小屋が登山道の点検・補修を実施しています。
今年は残雪が多いため、明神地区→徳本峠間の半分くらいは雪渓を直登でした。登る際は落石や雪の状態に注意が必要です。
<写真:明神地区から徳本峠方面の雪渓状況。今年は残雪が多い。落石などへの注意が必要です。>
いよいよ作業の開始です。今年は倒木が目立ちました。大きなモミの木(ウラジロモミ)が登山道に横たわっていましたが、みんなで力を合わせて撤去しました。
<写真:登山道に倒れた倒木の処理風景>
また、雪崩で破損した木橋の架け替え、崩落箇所の迂回路の設置等も行いました。
登山道は山とその道を愛する人々の想いで維持されていると改めて感じました。
皆さまも、かつての上高地へのメインルートを歩いてみてはいかがでしょうか。
5月の半ばを過ぎ、上高地もやっとで緑が芽吹いてきました。
現在、明神地区ではニリンソウが見頃になっています。
<写真:明神地区のニリンソウ。早朝なので花びらを閉じています。>
かつて、松本市(島々)から上高地へ入るメインルートだった徳本峠を通る登山道は、杣人(そまびと:林業に携わる人)が利用し、ウォルター・ウエストンも何度も歩いた登山道ですが、利用者の減少と平成18年の豪雨災害によって荒廃が目立つようになっていました。
歴史のあるこの登山道を守ろうと、数年前から本格的な登山シーズンが始まる前の時期に関係行政機関や地域関係者、山小屋が登山道の点検・補修を実施しています。
今年は残雪が多いため、明神地区→徳本峠間の半分くらいは雪渓を直登でした。登る際は落石や雪の状態に注意が必要です。
<写真:明神地区から徳本峠方面の雪渓状況。今年は残雪が多い。落石などへの注意が必要です。>
いよいよ作業の開始です。今年は倒木が目立ちました。大きなモミの木(ウラジロモミ)が登山道に横たわっていましたが、みんなで力を合わせて撤去しました。
<写真:登山道に倒れた倒木の処理風景>
また、雪崩で破損した木橋の架け替え、崩落箇所の迂回路の設置等も行いました。
登山道は山とその道を愛する人々の想いで維持されていると改めて感じました。
皆さまも、かつての上高地へのメインルートを歩いてみてはいかがでしょうか。
2013年04月27日乗鞍岳春山バス
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 佐々木政善
アクティブ・レンジャーの佐々木です。
今回は、乗鞍地域の巡視に行ってきました。
長野県側の乗鞍高原から畳平まで通じる「エコーライン」は4月27日(土)から春山バスが運行される予定です。
春山バス運行に伴い、多くのスキーヤーやスノーボーダーが入山する前に、進入禁止ロープが適切に設置されているか、危険箇所は無いかなど関係行政機関や地元関係者、山小屋の方々と巡視を行いました。
<写真:進入禁止ロープの点検>
今年度は位ヶ原山荘付近では例年より積雪も多い状態です。一方で、頂上付近や稜線付近では冬の間、季節風が強く吹いていたため積雪が少ないようです。
<写真:位ヶ原山荘付近:除雪風景と積雪の様子>
また、以下の事に注意してください。
・ゴミの必ず持ち帰ってください。
・トイレは必ず済ませてから入山してください。
・ハイマツは雷鳥のすみかなので、侵入したりしないでください。
ルールを守って、乗鞍の大自然を楽しんでください。
今回は、乗鞍地域の巡視に行ってきました。
長野県側の乗鞍高原から畳平まで通じる「エコーライン」は4月27日(土)から春山バスが運行される予定です。
春山バス運行に伴い、多くのスキーヤーやスノーボーダーが入山する前に、進入禁止ロープが適切に設置されているか、危険箇所は無いかなど関係行政機関や地元関係者、山小屋の方々と巡視を行いました。
<写真:進入禁止ロープの点検>
今年度は位ヶ原山荘付近では例年より積雪も多い状態です。一方で、頂上付近や稜線付近では冬の間、季節風が強く吹いていたため積雪が少ないようです。
<写真:位ヶ原山荘付近:除雪風景と積雪の様子>
また、以下の事に注意してください。
・ゴミの必ず持ち帰ってください。
・トイレは必ず済ませてから入山してください。
・ハイマツは雷鳥のすみかなので、侵入したりしないでください。
ルールを守って、乗鞍の大自然を楽しんでください。
2013年04月24日上高地の歩道の状況について
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 佐々木政善
ご無沙汰しております。上高地ARの佐々木です。
今年の上高地は4月19日に開山しました。27日は開山祭になります。
上高地の開山日は毎年かわりますが、「開山祭」は毎年4月27日に決まっており、開山祭に合わせてホテルや旅館、食堂が本格的に営業を開始します。それまでに、関係機関が合同で歩道・登山道の安全確認を行っています。
今年も4月23日に集まって枯損木の処理や登山道の水切りを行いました。
4月23日時点の大正池から横尾までの歩道・登山道の状況は次の通りです。なお、残雪の状況は日々かわりますので、最新の状況は上高地インフォメーションセンターやビジターセンターにお問い合わせください。
○大正池~河童橋
・日陰や樹林の中には残雪があり、滑りやすくなっています。特に早朝は凍結しているので注意してください
・自然研究路の林間コース、帝国ホテルから上高地バスターミナル間の木道などの一部は通行止めになっています。木道の踏み外しなどの危険があるので、「通行止」看板を越えて侵入しないでください。
<写真>大正池~河童橋間の残雪の状況:一部残雪が多い箇所があります。
○河童橋~明神地区
・歩道上に一部残雪があります。
・濡れた木道上は滑りやすくなっているので注意してください。また、融雪によりぬかるんでいる箇所もあります。
<写真>河童橋~明神地区間の残雪の状況:一部に残雪が多く見られます。
○明神地区~徳沢地区
・歩道上に残雪が多くあります。登山靴など防水性の靴等が必要です。
・徳沢の野営場は雪がありません。
○徳沢地区~横尾地区
・吹きだまりや斜面からの雪崩による残雪が多く、一部落石が見られ危険です。通行する場合は十分に注意してください。
<写真>徳沢地区~横尾地区の残雪の状況:残雪が多く滑りやすい状況です。
○お願い
・上高地ではニホンザルの人慣れが進んでいます。むやみに近づいたり、エサをあげたりする行為は絶対にしないでください。
・ツキノワグマが冬眠から覚める時期です。写真撮影のために近づくなどの行為は絶対にしないでください。クマ鈴等を携帯し不用意な遭遇は避けてください。もし、目撃した際は大声を出したり、ものを投げたりせず、静かにその場を離れてください。
・植生保護のため歩道外への踏み込みはしないでください。
今年の上高地は4月19日に開山しました。27日は開山祭になります。
上高地の開山日は毎年かわりますが、「開山祭」は毎年4月27日に決まっており、開山祭に合わせてホテルや旅館、食堂が本格的に営業を開始します。それまでに、関係機関が合同で歩道・登山道の安全確認を行っています。
今年も4月23日に集まって枯損木の処理や登山道の水切りを行いました。
4月23日時点の大正池から横尾までの歩道・登山道の状況は次の通りです。なお、残雪の状況は日々かわりますので、最新の状況は上高地インフォメーションセンターやビジターセンターにお問い合わせください。
○大正池~河童橋
・日陰や樹林の中には残雪があり、滑りやすくなっています。特に早朝は凍結しているので注意してください
・自然研究路の林間コース、帝国ホテルから上高地バスターミナル間の木道などの一部は通行止めになっています。木道の踏み外しなどの危険があるので、「通行止」看板を越えて侵入しないでください。
<写真>大正池~河童橋間の残雪の状況:一部残雪が多い箇所があります。
○河童橋~明神地区
・歩道上に一部残雪があります。
・濡れた木道上は滑りやすくなっているので注意してください。また、融雪によりぬかるんでいる箇所もあります。
<写真>河童橋~明神地区間の残雪の状況:一部に残雪が多く見られます。
○明神地区~徳沢地区
・歩道上に残雪が多くあります。登山靴など防水性の靴等が必要です。
・徳沢の野営場は雪がありません。
○徳沢地区~横尾地区
・吹きだまりや斜面からの雪崩による残雪が多く、一部落石が見られ危険です。通行する場合は十分に注意してください。
<写真>徳沢地区~横尾地区の残雪の状況:残雪が多く滑りやすい状況です。
○お願い
・上高地ではニホンザルの人慣れが進んでいます。むやみに近づいたり、エサをあげたりする行為は絶対にしないでください。
・ツキノワグマが冬眠から覚める時期です。写真撮影のために近づくなどの行為は絶対にしないでください。クマ鈴等を携帯し不用意な遭遇は避けてください。もし、目撃した際は大声を出したり、ものを投げたりせず、静かにその場を離れてください。
・植生保護のため歩道外への踏み込みはしないでください。
2013年04月19日沢渡ナショナルパークゲートも本格始動です。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
2013年04月19日上高地開山です。
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
本日、上高地が開山しました。
今朝6時半、気温は氷点下、小雪舞うなか上高地の入り口となる釜トンネルのゲート前で開通式が行われました。
まだ閉じたゲート前に、祭壇が組まれ、今シーズンの無事を祈りました。
いよいよ、ゲートが開きます。
長野県からは3台、岐阜県からは1台のバスが開門と共に通過しました。
通過するバスに手を振りつつ、今シーズンも沢山の方に、上高地を楽しんでいただけるよう、微力ではありますが、公園管理の一端を担えるよう、頑張ります。
昼頃には気温も2℃にあがり(とはいえ、まだ寒いですが)青空となりました。槍・穂高の峰々は、雲間に姿を隠しつつですが、雪を纏ったその姿は、やはり荘厳です。
まだ歩道の一部には雪が残っています。
足回りの装備、防寒対策を整えて遊びに来てください。
今朝6時半、気温は氷点下、小雪舞うなか上高地の入り口となる釜トンネルのゲート前で開通式が行われました。
まだ閉じたゲート前に、祭壇が組まれ、今シーズンの無事を祈りました。
いよいよ、ゲートが開きます。
長野県からは3台、岐阜県からは1台のバスが開門と共に通過しました。
通過するバスに手を振りつつ、今シーズンも沢山の方に、上高地を楽しんでいただけるよう、微力ではありますが、公園管理の一端を担えるよう、頑張ります。
昼頃には気温も2℃にあがり(とはいえ、まだ寒いですが)青空となりました。槍・穂高の峰々は、雲間に姿を隠しつつですが、雪を纏ったその姿は、やはり荘厳です。
まだ歩道の一部には雪が残っています。
足回りの装備、防寒対策を整えて遊びに来てください。
2013年03月29日新年度に向けて
中部山岳国立公園 上高地 アクティブレンジャー 松尾野里子
新年度が目前にせまりくるなか、今年も長野管内で開催する『AR国立公園写真展』の準備を行いました。
AR国立公園写真展』は、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園に配属されたAR(8名)が、それぞれの管内での活動の様子や、業務中に出会った景色などを通じて、国立公園の魅力を皆様にお伝えしようと、平成20年から開催されています。
来年度は、4月下旬から上高地インフォメーションセンターを皮切りに、6月には立山自然保護センターと美女平駅の共同開催、7月に新穂高ロープウェイと続き、長野事務所の管内を巡ります。
上高地インフォメーションセンター:
http://www.kamikochi.or.jp/facilities/public/kamikochi-information-center/
立山自然保護センター: http://www.k4.dion.ne.jp/~tshizen/
美女平駅: http://www.alpenroute.com/station/station/station02.html
新穂高ロープウェイ: http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
お近くにお越しの際は、ARならではの視点をお楽しみいただけたらと思います。
AR国立公園写真展』は、上信越高原国立公園と中部山岳国立公園に配属されたAR(8名)が、それぞれの管内での活動の様子や、業務中に出会った景色などを通じて、国立公園の魅力を皆様にお伝えしようと、平成20年から開催されています。
来年度は、4月下旬から上高地インフォメーションセンターを皮切りに、6月には立山自然保護センターと美女平駅の共同開催、7月に新穂高ロープウェイと続き、長野事務所の管内を巡ります。
上高地インフォメーションセンター:
http://www.kamikochi.or.jp/facilities/public/kamikochi-information-center/
立山自然保護センター: http://www.k4.dion.ne.jp/~tshizen/
美女平駅: http://www.alpenroute.com/station/station/station02.html
新穂高ロープウェイ: http://www.okuhi.jp/Rop/FRTop.html
お近くにお越しの際は、ARならではの視点をお楽しみいただけたらと思います。
8月に入りいよいよ登山シーズンに突入し、連日上高地バスターミナル付近は多くの登山者で賑わっています。
今回は、楽しい登山の話では無く、上高地に出没する野生動物への注意喚起です!
上高地は年間140万人訪れる観光地ですが、一方でその周辺は、登山道以外は人の入ることの無い深い森が広がっています。
その森の中には、野生動物の楽園が広がっているわけで、その野生動物の中には、時に人に被害を及ぼす野生動物も含まれます。その1つが「ツキノワグマ」です。
深い森と“森続き”の上高地にも、当然ながら「ツキノワグマ」が出没します。
<写真:田代湿原付近の木道を歩くツキノワグマ。夕方>
ツキノワグマに襲われた場合、重傷を負ったり死亡したりする可能性もあります。
よって、以下の事に注意してください。
■クマに出会わないために
・クマ鈴などで、自分の存在を知らせる
→特に早朝や夜間、悪天候日は注意してください。
■クマに出会ってしまったら
・近づかない(写真撮影などはもってのほかです!!)
・驚かせない(大声を出さない。物を投げたりしない)
・背を向けず、ゆっくりと立ち去る(走って逃げてはいけません!)
また、ささヤブが不自然に動いていたり、ガサガサと音を立てていたりする場合は、そこにクマがいる可能性が高いので、ゆっくりとその場を離れてください。
現場でクマの対応をしていると、「クマ、かわいい~♪」という声を聞きますが、
全然かわいくありません。自然界にいるツキノワグマは猛獣です。一歩間違えば、死亡してしまう・・・という事を忘れないでください。
また、上高地にはニホンザルもいます。最近「人慣れ」が進んでいます。餌やりは、人慣れを急激に進行させるので絶対に禁止です。また、「サル、かわいい~♪」と言って写真撮影等で近づかないでください。これも人慣れの進行の原因となりますし、威嚇されます。子ザルを守ろうと本気で威嚇してくることもありますので、近づかないでください。
<写真:歩道脇に出没したニホンザル。威嚇してきますので、近づかないでください>
上高地では、人慣れが進んだサルを山に追い返そうと「サル追い払い」を行っています。現在の上高地のサルと人の距離は近すぎる状況です。サルと人がこれからも上高地で仲良く生きていくためには、お互いの適切な距離が保たれていなければなりません。その距離を保つ「サル追い払い」です。サルに対して石を投げたりしている場面を見るかもしれませんが、御理解をお願いします。