中部山岳国立公園 上高地
181件の記事があります。
2016年08月23日秋の気配
中部山岳国立公園 上高地 関根陽太
こんにちは。上高地の関根です。
山の日とお盆休みが過ぎた上高地。
明け方に冷え込む日も多くなり、季節の移ろいを感じます。
先日、焼岳の利用状況調査へ行ってきました!
新中の湯登山口の駐車場では、各地のナンバープレートが見受けられました。
(...遠くから来て、寝不足登山していないかな~と気になりました)
山も少しずつ秋の気配も強くなってきました。
台風が過ぎると、より一層季節が進みそうですね。
台風や大雨の後にお出かけの際は、現地の情報を確認してくださいね!
さらに、焼岳は噴気活動が盛んな活火山であることもお忘れなく!!
気象庁のホームページで火山活動の情報を入手したり、
松本市のホームページで火山防災マップを確認したり、事前の情報収集が重要です!
また、現地の情報は上高地インフォメーションセンターにお問い合わせいただいても大丈夫です。
TEL 0263-95-2433
山頂から下山しようとすると、
...ネッシー?! ま、まさか!!
よく見ると、ライチョウの親子でした!
大自然を満喫できる国立公園に、ぜひ足を運んでみてください!
2016年08月12日「山の日」
中部山岳国立公園 上高地 関根陽太
こんにちは
8月11日「山の日」は、どのように過ごされましたか?
山に出かけた方、麓から山に想いを馳せた方、山の恵みを頂いた方、それぞれかと思います。
上高地では、皇太子殿下ご一家をお招きして、第1回「山の日」記念全国大会の記念式典が開かれました。
環境省もブースを出展しました!
ブースでは、長野管内の各レンジャーが選んだ11名山の人気投票をしてもらいました!
「どこに登ろうかな~」
「昨日、登ってきたよ!!」
「この景色、見てみたいな~」
それぞれ、楽しんでもらえました。
沢山の方々と山の話もでき、とても楽しいひと時でした!
ありがとうございました。
投票結果は、我らが藤田保護官のオススメする「穂高岳」が1番人気でした!
天気にも恵まれ、とてもよい「山の日」となりました!
登るだけが山ではありません。
上高地は様々な方に山に親しんでいただけます!
ぜひこれからの季節もお出かけください!
2016年07月08日登山者カウンター設置
中部山岳国立公園 上高地 関根陽太
先日、安曇野市と環境省の共同で、
合戦尾根(燕岳)・常念乗越・蝶ヶ岳の3か所に登山者カウンターを設置しました。
これからのシーズン、ここを登る方、下る方を自動でカウントします。
※機械には触れずに、一人ずつゆっくり通ってくださいね!
利用者数を登り下り別に、さらに時間別に把握することができ、
国立公園をどのように保護・利用していくかを検討する基礎データになります。
梅雨時期らしい天気が続きますが、足元には沢山の花が咲き始めていました。
ライチョウや虹も見ることができました。梅雨もいいものですね。
2016年06月27日安曇小学校5年生と外来植物除去
中部山岳国立公園 上高地 佐藤怜子
上高地よりこんにちは。
先日、安曇小学校6年生との外来植物除去活動(6月10日)をお知らせさせていただきました。
今回は、6月24日に同小学校5年生と行った活動についてです。
当日は雨が心配な天気予報でしたが、午前中は曇りで、穂高の山並みや焼岳は頂までしっかりと見えるほどでした。
安曇小学校5年生の6名は、進んでたくさんお話してくれる楽しい子たちでした♪
一緒に活動することができてとても嬉しかったです!!!
さて、今回もまず初めにイントロダクションで上高地や外来植物についてのお話を簡単に行いましたが、
安曇小5年生には感心しました! "上高地5つのルール"はばっちり覚えていましたし、"釜トンネルで水をまいている理由"は「知ってるよ!せーの!」とみんなで声をそろえて言ってくれました。
アクティブ・レンジャー日記を読んで下さっているみなさまは、この二つのことを言えますか??
5年生は、外来植物ヒメスイバの抜き取り作業をしました。
抜き取り前に、ヒメスイバの特徴などを説明したところ、抜き取り作業中に「葉っぱでヒメスイバかどうか見分けているよ。」という子や、友だち同士で「これがヒメスイバだよ。」と教え合う様子も見られて、これまた感心しました。
ヒメスイバは根を横に長く伸ばし群生します。根を取り残すとそこからまた芽が出てくるので、繋がっている根をできるだけ抜き取るよう話しました。すると、みんな根っこを少しでも長く抜き取ろうと一生懸命作業してくれました。
抜き取り作業終了後、自分たちが頑張って抜き取った場所を見て「ビフォアー&アフターだ!!」と喜ぶ子どもたち。本日は、安曇小5年生全員の力を合わせて、ヒメスイバを4㎏除去しました。みんな、よく頑張りました!!
感想発表では、「次は他の種類の外来植物も覚えて抜きたい。」や「次は4kg以上抜きたい。」などと、次回への意気込みも語ってくれましたが、その通りです。今回の活動で終わりではなく、今後どのように上高地と関わっていくのか、自分たちには何ができるのかを考えて、次へ繋がる学習にしていってほしいなと思います。
そして、みんなが帰った後、しとしとと雨が降り始めました。まるで、お天気も安曇小5年生の活動を応援してくれているかのように思いました。
2016年06月14日「安曇小学校6年生と一緒に外来植物対策」
中部山岳国立公園 上高地 佐藤怜子
上高地よりこんにちは。
梅雨入りしたものの、最近、ソフトクリームを美味しそうに食べるお客さんの姿を窓の外によく見ます。
上高地もだんだん夏らしい気候になってきました。
さて今回は、地元の安曇小学校6年生と行った外来植物除去活動についてです。
6月10日(金)に安曇小学校6年生と外来植物除去活動を行いました。
安曇小6年生の児童は、以前から上高地の動植物について勉強してきており、その中で、外来植物についても興味を持っていたそうです。そして、「ぜひ上高地の外来植物除去活動をしたい」という子どもたちの願いのもと、環境省と連携して外来植物除去とそれに関わる学習を行うことになりました。
当日、安曇小6年生6名の明るく個性豊かな児童たちと会うことができ、とても嬉しかったです!!
【イントロダクション】初めに、上高地のことや外来植物のことなどの話をしました。
どの子も興味を持って聞いてくれ、自分たちから言葉を発することのできる素敵な子どもたちでした。
上高地に関するクイズを出した時、釜トンネルの入り口で水をまいている理由を知っている子もいて、さすが地元の子だなぁと感心しました。
釜トンネルの入り口で水をまいているのは、上高地に進入する車両のタイヤをきれいにして、外来植物の種が入らないようにするためです。今度、釜トンネルを通るときに注意して見てみてくださいね。
【エゾノギシギシ除去作業中】ビジターセンター前辺りで外来植物のエゾノギシギシを抜き取りました。
【根っこを取るぞ!!】地中深くに伸びる根をできるだけ取り除こうと頑張っていました。
【活動を振り返って】感想の発表や、次へ繋がるまとめを行いました。
この日、実際に抜き取り活動を行ったのは1時間。活動時間中、集中して抜き続けることのできた安曇小6年生のみんなに感心しました。みんなで力を合わせた結果、エゾノギシギシを約7㎏抜き取りました!
この活動を行って終わりではなく、今後どのように上高地と関わっていくのか、自分たちにはどんなことができるのか、考え、実践していってくれるといいなと思います。
2016年06月13日「第70回ウェストン祭と記念山行」
中部山岳国立公園 上高地 佐藤怜子
突然ですが、みなさんはウォルター・ウェストンさんを知っていますか?
ウェストンさんは、それまで信仰のための登山が主流であった日本に「楽しみとしての登山」を紹介した英国人宣教師です。日本山岳会により1937年、彼のレリーフが梓川沿いの広場に掲げられ、1947年より毎年6月の第1日曜日にウェストン祭が開催されるようになりました。そして今年は、晴れ空の下、70回目のウェストン祭が行われました。
さて、今回はその6月5日に行われた「第70回ウェストン祭」についてです。
ウェストン祭の前日6月4日には、記念山行があり、その昔ウェストンさんが歩いた道と同じ道を辿って上高地まで歩きました。山岳会の方々はもちろん、地域の方々や、地元安曇小学校の子どもたち、一般の方々、多くの人が参加しました。
【いざ!島々を出発!】心配していた天候にも恵まれ、さわやかな朝でした。
【沢沿いの静かな道】山中にひっそりと続く道です。
【徳本峠の小屋では豚汁が振る舞われました】上すトン汁 だそうです(ウエストンさんとかけて)
翌日は、ウェストン碑の前で第70回ウェストン祭が行われました。
【安曇小4年生の児童からの献花】翌日のウェストン祭ではウェストン碑に花が手向けられました。
【エーデルワイスクラブと安曇小学校児童の合唱】「ウェストンの歌」「おおまきばはみどり」を歌いました♪
【リコーダー演奏】安曇小学校の児童がエーデルワイスの演奏をしました♪
【花を手向けられたウェストン碑】花を手向けられたウェストンさんは心なしか笑顔に見えますね。
その後、日本人として初めてエベレストを登頂した大町市出身の平林克敏さんの講演もありました。
祭りの終わりは、エーデルワイスクラブによる「今日の日はさようなら」の歌でしっとりと終わりました。
ウェストン碑は何度か見ていますが、なんだかこの日はいつもよりウェストンさんの顔がやわらかい笑顔に見えたのは私だけでしょうか・・・?
2016年05月27日登山道整備と絶景!
中部山岳国立公園 上高地 関根陽太
こんにちは!
上高地は日に日に緑が濃くなっています
各関係機関のメンバーで登山道整備に行ってきました。
冬の間は撤去していた橋の復旧や、古くなった橋の架け替えも行いました!
左が藤田自然保護官です!
御柱祭のように、皆で力を合わせて丸太を曳きました!
多数の方のご協力で、登山道が保たれていることを実感した一日でした。
今回は、島々集落---徳本峠---明神の整備にあたりました。
この道は、かつて上高地へのメインルートでした。
日本近代登山の父で、日本アルプスを世界に広めたウォルター・ウエストンもこの道を通りました!!
6月5日(日)には、上高地でウエストン祭が行われます!!
前日には、徳本峠越えをする記念山行が予定されています!
普段は人も少なく静かな道ですが、
頑張って徳本峠まで歩くと、ウエストンも見た素晴らしい景色が現れます!!
峠まで登りきってからのこの景色、感動します!
バスもいいですが、先人達の見た上高地を体験するのもよいのではないでしょうか。
2016年05月09日ニリンソウが見頃です
中部山岳国立公園 佐藤怜子
上高地に少々お寝坊気味の春が訪れました。
唐松の木々が芽吹き、上高地の景色に新たな彩りが添えられました。
明るい緑色をまとった唐松は、春の訪れを喜び、それを皆に知らせているようです。
木々の新芽だけではなく、花々も上高地に訪れた春を喜んでいます。
今はちょうどニリンソウが見頃を迎えています。
明神や徳沢周辺には、ニリンソウの見事なお花畑ができていました。
花びらのように見えるのは、実は花弁ではなく萼片です。萼片は普通は5枚ですが、5枚とは限らず6枚以上の花もあります。
【可憐なニリンソウ】
ニリンソウのような春植物は、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)"春の儚いもの"と呼ばれています。
【ニリンソウの小径】
明神~徳沢の道沿いに現れるすてきなお花畑です。この道を歩いてみたくなりませんか。
【ニリンソウのお花畑】
中には萼片が紅色を帯びたものもあり、可愛らしくピンクがかって見えます。
【アカハラのお散歩】
がさごそ音がすると思っていたら、アカハラがいました!!鳥たちにも嬉しい季節ですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ニリンソウだけでなく、タカネザクラやエンレイソウ、ヤマエンゴサク、カタバミ、スミレなど様々なお花が咲き、春の上高地が華やいできました。もう少しすると、小梨平のズミ(コナシとも言われている)が見頃を迎えることでしょう。
2016年04月28日上高地開山祭
中部山岳国立公園 上高地 佐藤怜子
上高地より こんにちは。
4月よりアクティブ・レンジャーとして上高地に参りました 佐藤 と申します。
AR日記でみなさまと繋がれたら嬉しいなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!!
さて、前回は県道上高地線の開通式の日記を掲載させていただきましたが、
今回は「上高地開山祭」についてです。
4月27日に上高地開山祭が行われました。
心配していたお天気も、みなさまの願いが届いたのか 何とか持ちこたえてくれ、無事に執り行われました。
【穂高の山並みと河童橋のたもと】河童橋周辺は 多くの人で賑わいました。
【アルプホルンのファンファーレ】春の訪れを告げるアルプホルンの音色に 会場が包まれました。
【安全祈願神事】荘厳な山々に向かい 山の安全が祈願されました。
獅子舞や太鼓の演奏もあり、祝い酒が振る舞われました。
その後、獅子舞は各施設を舞い歩き、各所で賑やかなお囃子の音が聞こえてきました。
お囃子の音に呼び寄せられるように事務所から出て行きましたが、
一足遅く、獅子に頭を噛んでもらい逃しました。来年こそは・・・
開山祭は毎年4月27日に行われます。
来年の開山祭も無事に(できれば快晴で!)行うことができますように。
上高地よりこんにちは。
月日が流れるのは早いもので、あっという間に9月ですね。
上高地では、台風10号に起因する雨雲が過ぎ去り、ふと周りを見渡すと、あっという間に秋の気配を感じるようになりました。
【揺れるススキと霞沢岳・六百山】
【梓川沿いで輝くススキ】
【夏が過ぎゆくのを惜しむように咲くサラシナショウマ】
【小さい秋みぃつけた】
ふと気がつくと、あっという間に日々は過ぎていきますが、
その中でも、一日一日を大切にして暮らしていきたいなと改めて思いました。
もうすぐ 木々たちは衣替えに忙しくなることでしょうね。
今はきっと、何色のドレスにしようか悩んでいるところでしょう**