ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年7月 2日

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2020年07月02日外来植物調査

中部山岳国立公園 松下裕之

こんにちは。

上高地管理官事務所の松下です。

6月29日に専門業者による明神と徳沢の外来植物調査に同行してきました。

上高地は、多くの観光客や登山者が訪れ、バスやタクシー、関係者の車両が通行します。

その移動に伴って、多くの外来植物が侵入・定着し、上高地の生態系や景観を乱すことが危惧されています。

平成24~30年度の調査では、合計90種類程度の外来植物を確認しており、上高地に携わる方々や上高地パークボランティアとともに、その除去活動を行っています。

除去活動にあたっては、外来植物の調査を行い、どこにどのような外来植物が生育しているか、新しい外来植物が侵入していないかを把握することが大切です。

 

明神橋付近の調査               明神橋付近の調査  

  

水生の外来植物も調査します。         施設の裏も調査させていただきました。

 

徳沢での調査                 河原も調査します!

今回の外来植物調査では、オオバコ、シロツメクサ、エゾノギシギシ、ヒメジョオン、ハルジオン、ナガハグサ、カモガヤ、ヒレハリソウ、アカザ、イヌガラシ等が確認できました。外来植物の除去方法は、その種類によって様々です。

オオハンゴンソウなどの特定外来生物は確認できなかったので、ひと安心です。

 

ヒレハリソウ(外来植物)          イヌガラシ(外来植物)

ハルジオン(外来植物)に留まるウスバシロチョウ

上高地にオオハンゴンソウなどの特定外来生物が定着していないのは、上高地に携わる方々や上高地パークボランティアの早期発見と除去活動による成果だと思われます。

外来植物対策は、長期間の取り組みが必要です。環境省では、今後も継続的な調査と対策を行っていく予定です。

外来植物を侵入させないためにも、上高地を訪れる際には、沢渡ナショナルパークゲートのマットなどで、靴についた土を落としてから来ていただけると幸いです。

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最近、近辺で多発している地震と、梅雨時期の降雨により、上高地園内の遊歩道は、日々、状況が変わります。通行止め箇所が発生している可能性もありますので、上高地へお越しの際は、自然公園財団上高地支部のHP情報をご確認ください。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

          

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