ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年7月 1日

4件の記事があります。

2020年07月01日ロングトレイル写真展開催します!

妙高戸隠連山国立公園 土屋達郎

妙高戸隠連山国立公園を利用したロングトレイル計画を進めていることは何度かお伝えしておりますが、この度、そのロングトレイルの写真展を開催することになりました。

これは公益財団法人 八十二文化財団さん(長野県民の方にはおなじみの八十二銀行が設立した、長野県の芸術・文化を育む活動をされている財団です)の『ギャラリープラザ長野』のスペースをお借りして毎年行われている写真展の一環です。

昨年のテーマは「一目五山」でしたが、今年はロングトレイル開通を目指してテーマはもちろん「ロングトレイル」

計画されているロングトレイル周辺の素敵な景色を集めてみました。 ぜひ皆さん、ご覧ください! 

あっお出かけの際はマスクを忘れずに!!

写真展【自然と文化の融合する道】

~妙高戸隠連山国立公園とロングトレイル~

開催場所:ギャラリープラザ長野

開催期間:2020年7月6日(月)~8月7日(金)  ※土日祝日休館

開館時間:9:00~16:00

入館無料

詳しくはこちら⇒ギャラリープラザ長野

ギャラリープラザ長野

長野市新田町1513-2 「82プラザ長野」内

※「もんぜんぷら座」の向かい側

★八十二別館(本店隣)の会場ではありませんのでご注意ください

妙高戸隠連山国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。妙高戸隠連山国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年07月01日おやま(雄山)の雪渓切り

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

6月29日に「雄山登山道 雪渓切り」を行ってきましたのでその様子を書いていきます。

「雪渓切り?なんぞや?」と思われた方もいると思います。僕も初めての参加で、「何するの?」と思いました。

名前の通りなのですが、登山者が雪渓を通る際に少しでも安全に進んでもらえるように整地をすることを「雪渓切り」と言います。(雪渓切りをしたから100%安全というわけではありませんので、それぞれの山行に合わせた装備の準備をお願いします。今回の雪渓切りの場所は一部で立山周辺の山々にはまだ多くの雪渓が点在しています。)

場所は、室堂から一ノ越へ向かう途中の雪渓です。写真で見てかなり傾斜があるのがわかります。

今日は天気にも恵まれて、天も味方してくれました。

<雄山の眺望>

使用する道具は、チェンソーとスコップです。

歯の長いチェンソーを使い雪に切り込みを入れてきます。竹の棒が登山道の目安となります。

チェンソーで切り込みを入れたあとに、スコップでひたすら雪かきをしていきます。

なるべく平らになるように、階段状に雪かきをする工夫もしていて、なるほどー!と感心させられました。

作業中も雄山へ向かう登山者の方がちらほら。「ありがとうございます。」と声をかけていただける場面もありました。

皆さんのマンパワーのおかげで、ものの1時間少々の作業で雪道ができました!

安心安全な登山をしてもらいたいという皆さんの心意気に触れた1日でした。

******************

中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、引き続き慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

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2020年07月01日初めてのレンジャー出前授業

伊勢志摩国立公園 小川美代子

 伊勢志摩国立公園管理事務所では、伊勢志摩国立公園の自然について楽しく体験しながら学べる講座「レンジャー出前授業」を行っています。

 6月9日(火)、私にとって初めてのレンジャー出前授業を行いました。

 今回依頼を受けたのは、通信制の学校である代々木高等学校で全国に生徒がいます。

 今回の出前授業は、志摩市大王町の米子浜に出かけ、「志摩の海の豊かさを知ろう」というめあてで、志摩地域特有の地形や地層を観察したり、磯の生きものの採集や観察を行いました。参加した生徒は11名でした。天気にも恵まれ、暑くなることが予想された日でしたが、活動中は薄曇りで、風もあり、野外活動を行うには絶好の日和になりました。なお、感染症対策に配慮しながら活動を行いました。

 米子浜へは、人一人が通れる林の中の道を抜けて行きます。浜に出た瞬間、目の前にいきなり海、そして大きなアーチ型の岩が現れます。そして、その岩や周りの岩をじっくり観ていると地層が浮かんできます。斜めに傾いて隆起した地層が浸食され、この海岸線を作っているのがよく分かりました。

 授業でははじめに、「国立公園」、「レンジャーの仕事」、「磯の生きもの」について説明しました。レンジャーになって初めての出前授業でしたので、生徒に話がうまく伝わるか、緊張しながらの説明でした。広い場所、マスクをつけながらの話はよく聞こえず、内容も分かりにくかったようです。(残念。でも、次の機会には、改善し臨みたいと思います!)

 続いてタイドプール(潮だまり)で30分ほど磯の生きものの採集・観察を行いました。海水につかり、石をめくって貝や蟹を採っている生徒、魚を捕まえることに夢中になっている生徒、いくつかタイドプールをめぐり、生きものを積極的に探しに行く生徒など様々ですが、自然にふれあい、生きものを観察したり、採集したりすることを楽しんでいる様子が伝わってきました。

 

 学習のまとめでは、採集した生きものを互いに見せ合い、海の豊かさを体感しました。採集した生きものは、種類別にトレイに分け、生徒に観察してもらいました。下見の時よりもたくさんの生きものを確認することができました。

 採集した生きものは、ヒザラガイ、マツバガイ、イボニシ、アラレタマキビ、イシダタミ、トコブシ、サザエ、ハゼ、オヤビッチャ、エビ、ヤドカリ、カニ、カメノテ、フナムシ、イソギンチャク、ヒトデ、ウミウシ、ウニ、海藻などです。

<生徒のバケツの中>

 

 最後は、採集した生きものを磯に帰します。「生きものを大切に扱う」という気持ちを育むため生徒にやってもらいました。

 活動中心の授業でしたが、生徒が生き生きと活動できたことが一番の成果だと思いました。

 後日、学校教室にて小グループに分かれ、「志摩の海の豊かさ」についてパワーポイントで発表資料を作成し、プレゼンテーションを行いました。どのグループも米子浜の地層の様子、どんなところにどんな生きものがいたかを図や写真を使い解説し、それぞれの生徒が志摩の海が豊かであることを理由づけて述べていました。志摩の海の豊かさを知る本学習のめあても達成できたと思いました。

 これからもレンジャー出前授業などを通じて、地域の方々が自然にふれあったり、自然について考えたりする活動を支援していきたいと思います。

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2020年07月01日白山国立公園の旅! 北陸の苔寺『平泉寺白山神社』は梅雨に魅力が増す!?

白山国立公園 大石佳織

皆さん、こんにちは。
白山自然保護官事務所の大石です。

梅雨の時期になりました。
恵みの雨をもたらす梅雨ですが、それでも晴れの日の方が好きという人も多いですよね。私も青空の見えるお天気が好きです。
でも、長雨の時期だからこそ魅力が増す場所もあります。

それは『平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)』です。

(雨の日の平泉寺白山神社境内)

場所は福井県勝山市。
公共交通機関なら、えちぜん鉄道勝山駅から勝山市のコミュニティバスで行くことができます。自家用車なら北陸自動車道の福井北インターから約35分。

駐車場に車を止めたら、さっそく散策に出発しましょう。

まずは石段を登って鳥居をくぐります。

(平泉寺白山神社の石段。奥に鳥居があります。)

鳥居をくぐると、スギが立ち並んだ参道が現れ、外とは違った雰囲気に・・・。

(スギが立ち並ぶ参道)

途中、「旧玄成院(げんじょういん)」という庭園があったり、平泉寺の名前や白山を開山した僧泰澄大師に関わりのある「御手洗池(みたらしいけ)」があったり、見どころが点在しているので、行きでも帰りでもいいので、立ち寄るといいでしょう。どこも素敵な場所です♪

奥にある二の鳥居をくぐれば、コケ植物が一面に深緑の海のように広がる境内があり、神秘的な雰囲気に包まれています。

(深い緑色にコケが輝く雨の日の境内)

もちろん晴れた日も素敵です。

(晴れた夕暮れ時の境内。金色に輝いています。)

この一面に広がるコケ植物の中で、一番よく目にするのはヒノキゴケ。
別名イタチノシッポ。
イタチのしっぽです。
しっぽ。

(ヒノキゴケ。別名イタチノシッポ。触りたくてうずうずします。)
名前の通りのふわふわした姿を見ると、私はいつも触れたくなってしまいます。
透き通った緑に癒されますね~。

私たちが日々見ている木や草などは、立派な根で水や栄養分を吸収しています。
これに対して、コケ植物は根が発達していません。その代わりに体の表面全体から水や栄養分を吸収していて、水などを体に取り込みやすいように多くのコケ植物の葉は細胞1層だけでできています。(この体のつくりが、あの透き通った姿を作っています。)

癒されながら更にじっくり観察すると、お爺さんの白髪のようなホソバオキナゴケやモールのような雰囲気のハイゴケ、テカテカした光沢のあるコムチゴケなど様々な種類のコケが生育しているのが見えてきます。地面、石の上、木の根元・・・それぞれにどんなコケ植物が生育しているか、のんびり観察しちゃいましょう♪
ちなみに境内のコケは大切に守られています。柵の中に入ったり、植物を踏みつけたりせず、愛をもって優しく観察しましょう。持ち帰りもしないでくださいね。

コケ植物観察をしていると、歩みがゆっくりになり、ちっとも前に進んでなかった!ということも度々あります...。なので、帰りの時間にだけは気をつけてくださいませ。


☆ 平泉寺白山神社 と その周辺 ☆
平泉寺白山神社はかつて白山信仰の拠点として栄えた場所で、国史跡「白山平泉寺旧境内」に指定されています。白山平泉寺について学べる施設「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」や北陸最古といわれる庭園「旧玄成院庭園」(国の名勝。拝観料あり)もあります。また、日本の道100選やかおり風景百選などにも選定されていて、歴史や文化に興味を持っている方も楽しめます。

平泉寺白山神社の周辺には、全国的にも有名な『福井県立恐竜博物館』や絹織物の羽二重等について体験を通して楽しく学べる『はたや記念館 ゆめおーれ勝山』などがあります。『恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク』として認定されているエリアでもあるので、見どころがいっぱいです。

☆過去の「おうちde白山国立公園の旅」もよければお楽しみください☆

2020年05月01日#STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅!その1 刈込池
2020年05月19日 #STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅!その2 樹齢1800年!神秘の大樹に出会う石徹白の旅
2020年05月23日 #STAYHOME おうち de 白山国立公園の旅 その3  南竜(南竜ヶ馬場)

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