中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
しかし、藤前干潟には確実に春が来ています。
冬の間は昼間にほとんど見ることができなかった干潟ですが、
広大な干潟が見られる時期になりました。
【藤前活動センター前の堤防から望んだ藤前干潟】
そして干潟の上にはトビハゼや多くのヤマトオサガニが出てきていています。
また、カンムリカイツブリは冬羽から夏羽に換羽をして、
全体的に鮮やかな色になり、きれいな顔の飾り羽も生えていました。
さらに、飛島干潟(名古屋港にある干潟のひとつ)へも行ってみたところ、
様々な生き物や、生き物が生息している痕跡を観察することができました。
【飛島干潟の様子】
大きく現れた飛島干潟の上には多くの環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されているフトヘナタリ、
干潟にしか生息できないカワザンショウガイといった巻き貝や、カニが見られました。
他に飛島干潟の水際にはのんびりと休んだり採餌したりするハシビロガモの群れ、
飛島干潟にあるヨシ原にはヨシの茎につく虫を食べているオオジュリンに出会えました。
暖かくなり、活発に活動を始めた様々な生き物に会えるのは嬉しいことです。
春に藤前干潟に訪れるホウロクシギが、昨日藤前干潟で確認されたという情報も入ってきて、
個人的には小躍りしたいくらいでした。
一方で、藤前干潟で越冬していたカモたちは徐々に北へ渡っており、
オナガガモやスズガモなどはかなり数が少なくなってきています。
生き物に関しても春は出会いと別れの季節だと実感する日々です。
とにもかくにも、稲永公園の桜が咲く春本番はもうすぐです。
シギなどの渡り鳥たちもたくさん訪れるはずです。
春の藤前干潟にもぜひお越しください!
【稲永公園の桜の開花は間もなくです!】