妙高戸隠連山国立公園
274件の記事があります。
2017年05月15日今がベストシーズン!苗名滝!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
新潟県と長野県の県境に位置する「苗名滝」に週末出かけてきました!5/2に出かけた時は
木々も寒々しい感じだったのですが・・・今はこんな感じになっています!
たった2週間近くでこんなに変わってしまうとは!
山の斜面もいろんな色で埋め尽くされて・・・時間を忘れて見入ってしまいます。
歩道上の残雪も苗名滝手前の吊り橋前に少し残るくらいになっており、最後の吊り橋も通行可能になっていました。
近くから見る苗名滝は「ゴオオオオォ!!!!」という爆音と、滝壺から立ち上る水煙の量がとにかくすごい!山々から雪解け水が流れ込み水量の多い今の時期が間違いなくベストシーズンだと思います!
また、苗名滝を訪れた際は歩道の左斜面に咲くこちらの植物にも注目を
ユキツバキです。日本海側多雪地に適応したツバキで、太平洋側のヤブツバキに比べ樹高が低く、地を這うように伸びる茎と、弾力性に富む折れにくい枝をしています。雪の重圧に耐え、雪に埋もれることで厳しい冬から身を守り、今年もきれいな花を咲かせてくれていました。
雄しべの花糸が黄色いことと、葉っぱの縁もギザギザになっているのも特徴です。これから咲くつぼみも沢山あったので見つけたらじっくり観察してみてくださいね!
○地図や周辺のみどころはこちら
2017年05月12日感動の大谷地湿原!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
長野市街地から車で20分、「大谷地(おおやち)湿原」は飯綱高原の大座法師(だいざほうし)池から歩いて2分程度の場所にあります。
この湿原はリュウキンカと飯縄山がとってもフォトジェニックに写る場所です!
歩道脇に沢山のリュウキンカが咲き誇っています。
実は5年ほど前は今よりリュウキンカの数が少なくなっていました。
地元の有志の方々が、リュウキンカの沢山あった大谷地湿原を取り戻したい!という一心で、外来種駆除やヨシ刈りを毎年行い、少しずつリュウキンカの株が増えてきました!
そして今日はとってもラッキー!空には濃い虹がかかっていました。感動です!
湿原からはこんな風に見えました♪
ちなみに大谷地湿原は一周20分程度の散策路になっています。
こちらの散策路にはミズバショウやニリンソウ、ショウジョウバカマが咲き乱れていました♪
(左ミズバショウ、右ニリンソウ)
(ショウジョウバカマ)
こちらはアオジでしょうか・・・?
湿原の奥の森ではアカゲラの元気なドラミングの音や、キビタキやミソサザイの姿や声も確認できました。野鳥観察などで足を運んでも楽しめそうです♪
ちょうど今週末、リュウキンカやニリンソウの観察会があるようです!
ガイドさんに案内してもらうと楽しさが二倍になります!是非ご参加下さい。
○詳細なイベント情報はこちらでチェック↓↓
○その他見どころもこちらに↓↓
http://www.env.go.jp/park/myokotogakushi/guide/view.html
2017年05月12日むれニリンソウ園が満開です
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
5月10日(水)、登山道の維持管理をどうしていくか
関係市町村の担当者の方々と話し合いをしました。
その帰り道、むれニリンソウ園(飯綱町)に寄ったところ・・・満開でした!
木道脇一面が真っ白!こんなに大きな群生地があるとは知りませんでした・・・!
(奥にはリュウキンカも群生!)
このむれニリンソウ園はいいづなリゾートスキー場のすぐ近くにあります。先日紹介したむれ水芭蕉園の道路を挟んで向かい側です。
近くには霊仙寺湖やむれ天狗の館(温泉)もあるので、散策の帰りには是非お立ち寄り下さい♪
2017年05月11日週末はイベント目白押し!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
GW中はたくさんの方がいもり池に訪れてくださっていました。天候も良く、ミズバショウの一番いい時期を満喫できたのではないでしょうか。
5月5日のミズバショウ
妙高高原ビジターセンターの館長さんは「今週末くらいまでは見頃を楽しめるのではないか」とおっしゃっていました。また、今いもり池周辺では木々が芽吹きはじめ、雪国に春の訪れを知らせるキタコブシの花や、ショウジョウバカマを楽しむことができます。また、雪の下で冬眠していたモリアオガエルも目を覚ましたようで、ビオトープで泳ぎ初めています。
キタコブシ
ショウジョウバカマ
そんないもり池で1年に1度のビッグイベント『艸原祭』が今週末5/13(土)に行われます。
詳細はこちら【URL】
特に19時から行われる「火入れ」が見事で、妙高山麓のゲレンデの草原に灯される「艸」の御神火と大輪の花火がいもり池に映る姿は一見の価値ありです!
また、翌5/14(日)は大洞原で『菜の花まつり』が開催されます。大洞原は妙高山の撮影スポットとしても人気があるのですが、この時期は大洞原を一面に覆う菜の花と残雪の妙高山とのコントラストがとても素敵です。カメラ片手に景色を楽しみながらのんびり散策すのも良し、地元のおいしいものを食べる、地域に伝わるスゲ細工などの体験をするも良し、いろんな楽しみ方ができる機会ですので是非足を運んでみてくださいね。
詳細はこちら【URL】
2017年05月08日グリーンシーズンがやってきた!どこへ行きますか?
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
奥裾花自然園は4月29日(土)に安全祈願祭を行い、開園しました。
まだまだ雪が多いですが、クロサンショウウオの卵塊がありました!
そしてこちらも、まだ雪の多い戸隠森林植物園ですが・・・
オシドリのつがいが姿を見せてくれました!
私はゴールデンウィークに丹霞郷や野尻湖に出かけました。
町にあるお菓子屋さんでおやつを買って景色を見ながらぼーっとしたり・・・とっても気持ちよかったです♪
~GWの丹霞郷~
夏になったらこの花が果実に・・・♪楽しみが増えます♪
~GWの野尻湖と黒姫高原~
黒姫童話館前から
~GWの飯綱高原~
ファミリーで賑わっていました!ミズバショウやリュウキンカがこれから見頃です♪
新芽が芽吹き始め、本格的にグリーンシーズン突入です!
是非おでかけの予定を立ててみて下さい♪
○5月30日までのイベント情報はこちら↓
○みどころや登山・散策のモデルコースはこちらに↓
2017年04月25日野尻湖ナウマンゾウ博物館がもうすぐリニューアル
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
今年、なんと野尻湖ナウマンゾウ博物館がリニューアルします!
この博物館は野尻湖でナウマンゾウの化石が発見されたことをきっかけに、
1962年から行われている発掘調査の出土品の保存と展示を行ってきました。
さらに、地域の良さを子どもたちに伝えるため、地元の方々や環境省と手を取り合って、
自然環境に関する様々なイベントなどを開催しています。
博物館について詳しくはこちら↓
そしてこの博物館がリニューアルするということで、
今後どんな博物館にしていくか、地域の方々との意見交換をしました。
子どもたちがより楽しく学べる博物館にするために、
みなさん真剣に知恵を絞って意見を出し合いました。
ちなみに今はこんなかんじの建物ですが、どうなるんでしょう・・・楽しみですね!
改修工事中の「2017年9月4日(月)~2018年3月21日(水)は休館」になります。
工事が始まったらこのナウマンゾウの像もしばらく見られなくなるのでしょうか・・・
休館まで色々なイベントも開催しているので、是非皆さんご参加ください!
http://nojiriko-museum.com/?page_id=594
2017年04月21日お花いっぱい、飯綱町!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
先週はぽかぽか陽気でしたが、今週は肌寒い日が続いています。
一目五山(ひとめござん)が見える丹霞郷(たんかきょう)もどんより雲・・・
このどんより雲でもよ~~~く見てみると、黒姫山と妙高山の間に焼山が見えます!
あと一週間もすると、こんなに色鮮やかになります♪
開花情報は飯綱町観光協会のHPで毎日更新されています。チェックしてみて下さい!
http://1127.info/recommend/728/
そして、この丹霞郷からほど近い場所に、
「カタクリ」の群生地が!ちょうど見頃でした。
「むれ水芭蕉園」ではミズバショウとリュウキンカが咲き始めていましたよ!
戸隠などはまだですが、こちらでは一足先にミズバショウが楽しめます。
ちなみに・・・ミズバショウをアップで撮るとこんな風になっています。
白い部分にぶつぶつの模様が見えますね。これはどうしてでしょう?
是非ガイドさんと一緒に歩いて答えを教えてもらってみて下さい!
2017年04月21日春の訪れ
妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋
こんにちは。妙高高原自然保護官の帖地です。
17日には妙高山に春の訪れを告げる「跳ね馬」の雪形が現れたというニュースがありましたね。事務所付近の雪も随分溶けてきています。雪が溶けたそばから顔を出すのは・・・
ふきのとう
福寿草
また、ペアで行動する鳥たちやツバメの姿を見かけるようになり、春を感じます。
藪の中を動き回る物体をよく見ると・・・
ウグイスに出会いました。このあと、今年初の「ホーホケキョ」の第一声を聴かせてくれました。
一方、いもり池ではミズバショウが咲き始めています。現在3分咲きくらいでしょうか??
今年は例年通り積雪があったのでこのあとGWくらいまで見頃を楽しめそうです。いもり池の遊歩道は一部残雪がありましたが靴でも充分回れそうです。
4/22(土)から5/7(日)にかけて環境省パークボランティアによるミズバショウ解説活動をおこないます。いもり池の遊歩道のところどころに立って、訪れたみなさまにミズバショウや周辺の自然につい解説している活動で、どなたでも無料で聞いていただけます。お気軽に声をお掛けくださいね。
昨日は下見のためいもり池遊歩道を歩いてきましたが、水鳥やカラ類のほか、獲物をねらうモズや、コムクドリ、キセキレイなどの鳥たちの姿や歌うクロツグミなど、春のにぎわいを見せていました。池の畔にある妙高高原ビジターセンターでは双眼鏡の貸し出し(100円)もあるので、双眼鏡片手にのんびり散策するのもおすすめですよ!
2017年04月17日珍客到来!
妙高戸隠連山国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
事務所の前も春です。
オオイヌノフグリに・・・
ヒメオドリコソウ・・・
ツクシも顔を出しました!
春うららだわ~なんて思っていたら・・・
戸隠地質化石博物館の学芸員さんが立ち寄って、
こんな生き物を見せて下さいました!
「フシャァアアア――――――!!!カッーーー!!!」
ものすごく威嚇してきます・・・
ぬぬ!これは・・・!もしや!?
外来生物の「ハクビシン」ちゃんではないですか!?
※環境省のHP「特定外来生物の見分け方(同定マニュアル)」より転載
詳しくはこちら:http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html
最近都内でも目撃情報があるというハクビシン。
戸隠では農作物を食い荒らす"害獣"としてみなさん頭を悩ませています。
農作物を食い荒らす害獣といえば、特定外来生物のアライグマが有名ですね。
しかし、戸隠ではアライグマはほとんど目撃されておらず、
もっぱらハクビシンの被害の方が大きいのです。
ちなみにアライグマはこちら(しましまのしっぽが特徴です)。
タヌキとよく間違われますので、タヌキも・・・。
ハクビシンは移入時期がはっきりしていないことから
現時点では特定外来生物には指定されていません。
しかし、捕獲には、鳥獣保護管理法に基づく許可が必要となりますので、
十分に注意してください。
今日は戸隠の観光の中心地「戸隠中社地区」で一斉外来種駆除を行いました!
狙いはハルザキヤマガラシとヒメジョオン、セイヨウタンポポです!
(写真はハルザキヤマガラシの葉っぱです。野沢菜や菜の花とそっくりの花ですが、
葉っぱが深く切れ込んだ羽のような形をしており、光沢があるのが特徴です!)
今回の外来種駆除、中社区の方々が自主的に企画して、約30名で実施して下さいました。
戸隠に住んでいる方々は、自分の住んでいる自然環境を守ることへの意識がとっても高いんだな~と実感しました。本当にすごいことです。
2時間でこれだけ沢山!中社区のみなさんありがとうございました!