上信越高原国立公園 志賀高原
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2017年06月12日レンゲツツジの見頃は今週末くらいからになりそうです
上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは。須坂市の五味池破風高原(ごみいけ はふ こうげん)には、100万株ともいわれるレンゲツツジの大群落があります。
5月23日には、下の写真のようにつぼみが硬いものがほとんどでした。
<五味池破風高原を訪れた方がまずは向かうであろう、つつじハウス付近。>
では、いつ頃咲くのでしょう。
6月9日の須坂市観光協会だより<http://blog.suzaka.jp/kanko/2017/06/09/p33406>によると、大池周辺のレンゲツツジが開花したとのことです。
五味池破風高原のレンゲツツジは見頃が長く、6月上旬から咲き始め、7月上旬まで見ることができます。中でも満開の時期は6月中旬から下旬だそうです。
レンゲツツジの咲いている期間が長いのは、五味池破風高原は広く、高原内に標高差があるためです。標高の低いところから咲き始め、標高の高いところに見頃の場所が移っていきます。上の記事にある「大池」という場所は、標高の低いところです。
レンゲツツジの開花の盛期に当たる、6月17日(土)にはレンゲツツジを見るハイキングが須坂市観光協会の主催で行われます。どうぞお出かけください。
<高原内で最も標高の低い、大池周辺。平成28年6月2日撮影。>
さて、五味池破風高原は、破風岳(標高1,999m)が最高点となる西側に緩やかに下る傾斜を持つ台地状の草原です。かつては牛の放牧が行われていました(現在は休牧)。牛は毒のあるレンゲツツジを食べないので、レンゲツツジが食べ残された結果、現在のような大群落となりました。
地形が西に向かって下る斜面なので、北アルプス、北信五岳や善光寺平の壮大な眺めを見ることができます。
なので、視界が良ければ、標高の高いところにある大平(おおだいら)付近からは、レンゲツツジの花の向こうに善光寺平、さらに奥に北アルプスの山並みという、須坂市発行のパンフレットに使われているような写真を撮ることもできます。(残念ながら、私はそういう写真を撮影できていません。)
また、山歩きが好きな方は、破風岳や土鍋山への登山口として利用することもできます。
いろいろな楽しみ方ができる五味池破風高原にどうぞお出かけください。
なお、五味池破風高原自然園へのアクセス道路は、道路が狭くカーブが連続します。須坂駅から車で約50分です。運転に注意してお出かけください。
2017年05月23日まだまだ豊富な雪。スキーができます。
上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原の標高の高いところでは、まだまだ雪が豊富です。まだ営業中のスキー場があります!!
滑り足りないと感じておられる皆様、最後の滑りにお出かけください。
<渋峠のスキー場の営業は今週がラスト。撮影地点の標高は約2,150m。5月16日撮影。>
さて、上はスキー場の写真ですが、山の中はどうでしょう。
5月17日に、硯川から四十八池湿原(しじゅうはちいけしつげん)まで1時間ほど歩いて向かいました。四十八池湿原の標高は約1,890mです。
<四十八池湿原に向かう。写真奥に向かって無積雪期の道が続いていますが雪が積もっているので地面を見ることができません。積雪は約1mでした。結局、ほとんどの区間は雪の上を歩きました。>
<四十八池湿原の脇にある休憩所。ここも約1mの積雪。柱の周りから雪が溶け始めているのが面白い。>
<環境省が整備した公衆便所。雪による被害はみられませんでした。>
<四十八池湿原内は雪が溶け始めているところも見られました。湿原内を歩く際は雪の上を歩いて、植生の上を歩かないようにお願いします。木道が見える場合は木道を歩いてください。>
志賀高原の標高の高いところではまだ雪が豊富ですが、標高およそ1,500mの志賀高原自然保護官事務所の周辺では雪が溶け、春に向けて季節が変わりつつあることを感じます。
<志賀高原自然保護官事務所のすぐ近くにある蓮池。一面を厚く覆っていた雪はほとんど溶けました。>
6月になると開山祭が行われグリーンシーズンが始まります。また、志賀高原のソウルフードとも言われるネマガリタケのタケノコの季節ももうすぐです。景色だけでなく食も楽しみに志賀高原にお出かけください。
なお、志賀高原でタケノコを採取できるのは土地所有者が許可した限られた人のみです。一般の方の採取は原則禁止ですので、ご注意ください。
2017年02月15日スノーシューハイキング 志賀高原JPR第2回
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
2月5日に子どもパークレンジャー(略称:JPR)の今年度2回目の活動を行いました。
テーマは前回に続き「水」ですが、冬なので「雪」。スノーシューハイキングで雪を楽しみながら、冬ならではの自然観察をしました。場所は長野県高山村のスキー場です。
<リフトに乗って歩行開始地点まで移動。シングルリフトです。これもめったにできない経験だと思います。後ろ姿は自然保護官。>
<スノーシューを履いて試し歩きをします。スキーでは雪に慣れている子どもたちですが、スノーシューを履くのは初めてという子供が多くいました。>
<歩き始めは、スキー場の初級者コースになっている緩やかな下り坂です。ここは雪がない時は車道です。冬は通行止めになります。>
<途中では、駆け出したくなるような真っ白な雪原があったり>
<林の中を歩いたり>
<尻滑りをしたり、いろいろな形で楽しみました。>
雪を楽しむ一方で自然観察もしました。
<地面にたくさん落ちた氷のかけら。どこから落ちてきたのでしょう? 「エビのしっぽ」と呼ばれる樹氷が幹や枝から落ちたのです。樹氷は幹や枝の片側だけに付いています(この写真では幹や枝の右側)。「エビのしっぽ」は風が吹いてくる方向に伸びていくので、風がどちらから吹いたか分かります。>
<雪に残った動物の足跡の観察。この足跡は付き方が特徴的なのでウサギだと分かりました。ウサギは足跡から進行方向も分かります。>
<雪深さを知るのも自然観察です。吹きだまりでは車道のカーブミラーが埋まるくらいの積雪でした。スキー場の方によると、積雪はいつもの年より多く3mを超えているとのことでした。>
雪は地域の重要な自然資源です。冬はスキー場など地域の観光に利用されます。そして雪が溶けた「水」は、森林の植物とそこで生活する動物を育み、また、人の生活や麓の農業などに重要なものになります。冬にもJPRを行ったのは、これを知ってもらいたかったという思いがあったためです。
言葉は難しいですが、「志賀高原ユネスコエコパーク」を舞台に、「水」の流れを通じて、「緩衝地域」と「移行地域」のつながりを感じてもらえたと思います。
さて、冒頭で今回の活動場所を高山村のスキー場と書きましたが、ここは、夏は牧場となります。
<撮影場所が少し違いますが、冬の風景と夏の風景です。昨年度は夏にここでJPRを行っており、2年続けて参加した子どもは、冬と夏で景色がすごく違うので驚いたと思います。>
今回の活動場所の標高は1,500m。冬はスキーに十分な積雪があり、夏は格好の避暑地となります。周辺には宿泊施設があり、夏にはキャンプ場が開設されます。ぜひ、スキーに、夏の避暑にお出かけください。
なお、「志賀高原ユネスコエコパーク」については次のページで分かりやすく解説されています。
・2015みんなで作る山ノ内キッズBOOK制作委員会「学ぶ ユネスコエコパークとは」<http://yamanouchi-kids.com/learn/>
・山ノ内町役場「志賀高原ユネスコエコパーク」
<http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/shiga_highland_biosphere_reserve.html>
2017年01月26日志賀高原での子どもパークレンジャー第2回はパウダースノーを楽しみます
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原[じょうしんえつこうげん]国立公園の志賀高原地区担当です。
長野県高山村の山田牧場で2月5日(日曜日)に、子どもパークレンジャー(以下、JPRとする。)の活動を行います。
先日、会場の事前確認を行いました。
<写真1 初心者用のスキーコースを歩く。無積雪期は車道。>
<写真2 林の中を歩く。スノーシューを履いているからこその醍醐味。>
<写真3 雪が一面に積もった緩やかな斜面。大人だとスノーシューを履いていても膝まで沈むくらい「ふかふか」。>
<写真4 傾斜のある斜面。尻すべりができるかも。>
活動の内容は、スノーシューでスキー場を歩き、地域の雪深さを体感します。
コースは、リフトで標高の高い所まで上った後、スキーコース(写真1)や林の中(写真2)を歩いて下りてきます。また、歩くだけではなく、途中の写真3のような緩やかな斜面の雪原や写真4のような傾斜のある斜面では、雪深さを感じる遊びも考えています。出発から到着まで2時間前後になる予定です。
志賀高原でのJPR第2回の申し込み、問合せ先は次のとおりです。
ただし、対象は「長野県山ノ内町または高山村の小学4年生から6年生」です。ご注意ください。
■子どもパークレンジャー志賀高原地区事務局(長野県志賀高原自然保護センター運営協議会内)
電話0269-34-2133
FAX 0269-34-2480
E-mail shizenhogo-center@shigakogen.gr.jp
なお、今回のJPRは高山村で行いますが、スノーシューハイキングは高山村だけでなく、周辺の市町村でも楽しむことが出来ます。
例えば、志賀高原自然保護官事務所がある志賀高原では、JPRの申し込み先となっている長野県志賀高原自然保護センターや一部の宿泊施設で、ガイドによるスノーシューツアーが開催されています。また、須坂市峰の原高原、野沢温泉村でもスノーシューツアーが開催されています。
ほかにも、志賀高原地区が担当する木島平村、栄村でも地域の雪深さを活かした冬ならではのアクティビティが行われています。
スキーだけではなく、冬の国立公園の自然を楽しめる催しがいろいろとあります。どうぞ冬の国立公園へお出かけください。
自動車でお出かけの際、雪道の運転はくれぐれもご注意ください。
2016年11月04日野反湖から北へ 秋というよりは冬
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原自然保護官事務所のある蓮池周辺(標高約1,500m)では、朝の気温が氷点下になる日があり、先日は積雪もありました。この時期には国道292号線(志賀草津道路)の渋峠は、凍結、積雪のため一時的な通行止めになることがあるのでご注意ください。なお、国道292号線の長野県山ノ内町陽坂ゲートから群馬県草津町天狗山ゲートまでの区間は、11月15日13時から冬期閉鎖となる予定です。
さて、10月25日は、群馬県中之条町の野反(のぞり)ダムから北へ、長野県栄村の渋沢ダムへ向かう道を歩きました。
<紅葉は終わっています。歩道はブナやダケカンバの落葉で覆われています。>
<落葉が終わり、咲いている花はないので、見るべきものがないように思われるかもしれませんが、足元を見てください。コケの胞子に朝露が付いてきれいでした。>
<同じく足元。北向き斜面を歩くようになると、霧氷の付いた葉が地表に落ちていました。>
<野反湖(のぞりこ)の奥に浅間山(あさまやま)>
<岩菅山(いわすげやま)から中ノ岳を経て烏帽子岳(えぼしだけ)付近の稜線。志賀高原は、この山並みの向こう側にある。>
では、歩道の状況です。
■刈払いが行われています。ただし、刈払われたササが歩道上に残っているところがあります。■ササや落葉に霜が付いていると滑りやすくなるので注意してください。
■水量の少ない沢をいくつか越えますが、対岸の歩道へ取付く場所に赤テープなどの目印はありません。視界の悪い時にそのまま沢を進むことの無いよう注意してください。
■「北沢」を増水時に渡渉する場合は注意が必要です。今回は水量が少ないので石伝いで靴を濡らすことなく渡渉できました。
<10月25日の北沢。この水量であれば石伝いで渡渉可能。>
なお、今回の登山口の野反ダムまでの道路(国道405号線の吾妻郡中之条町入山地内:和光原地区から野反湖まで)は、平成28年12月1日(木)午後3時から冬期閉鎖となります。ご注意ください。
また、この時期の登山は冬山に近い装備が必要となります。お気を付けてお出かけください。
<概略図。水色は湖、河川。茶色は国道、林道。魚野川流域は原生的な林がみられる。>
2016年08月12日今回のテーマは「水」、志賀高原でもJPRを開催しました
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原地区では7月31日に、子どもパークレンジャー(略称:JPR)の活動を行いました。
今回のテーマは「水」です。11名のJPRとともにスタートです。
<出発前に志賀高原に詳しいガイドさんから今日の行程を聞きます>
■きれいな「水」にすむ生き物
「せせらぎ遊歩道」という、せせらぎ程度の流れに沿った遊歩道を歩きます。探したいものは、きれいな水に住む生き物です。
<せせらぎに架けられた橋の上から、ガイドさんから注意を受けたとおり、そっと川を覗き込みます。ここでは目的の生き物を2匹見つけることが出来ました。>
場所を移動して、再び同じ生き物を探します。次の場所はスキー場を流れる水路。側面がコンクリートになっていて、建物が近くにあります。果たして、こんな場所にもいるのでしょうか?
<子供たちは川を覗き込んでいます。何かを見つけたのか、指さしている人もいます。>
<探していたのは「イワナ」。ヒレに白いラインが入っているのがイワナの仲間の特徴です。上の写真のようにたくさんの人が観察していても全く逃げません。ここは禁漁区。釣られないことを知っているのでしょうか。>
イワナを観察した後、旅館の建物やスキー場の近くを流れる川でもイワナがいる理由を志賀高原漁業協同組合の方からお聞きしました。簡潔にまとめると「地域の方の協力を得て、汚れた水を川に流さないようにしたため」とのことでした。協力していただくまでは、かなりの苦労があったとも話されていました。
■次は、山頂で「水」に関係のあるもの
イワナを観察した後は「焼額山(やけびたいやま)」の山頂を目指します。山頂で「水」に関係のあるものって何でしょう?
答えは下の写真。
<「水」に関係のあるものというより水そのものが焼額山山頂にあります。「稚児池(ちごいけ)」と呼ばれています。山頂なので、池の水は、雪溶け水か雨水がもとになっているはずですが、積雪が少なくても、日照りが続いても、満々と水をたたえているのだそうです。>
<稚児池の周りには湿地(湿原)が広がります。ガイドが湿地の特徴を説明する中で、「湿地のミイラ」の話がありました。学術的な説明とともにインパクトのある話題で興味を引き付け、湿地の特徴を印象付けようとしていたので、説明が心に残りました。>
これで「水」に関係するものの観察は終わり、後は麓へ下りるだけです。冬にはスキー場となる斜面に付けられた管理用道路を歩いて下ります。
<リフトの支柱とケーブルが、今歩いている地面よりも、あんなに高い所にある。いったいどのくらいの高さまで雪が積もるのでしょうね。>
そして、下りる途中、チョウを超たくさん見ることが出来ました。十数頭のチョウがとまっている場所では、歓声が上がりました。
<どのチョウも同じ種類の花にとまっています。左:ミドリヒョウモン、中:アサギマダラ、右:ヒメキマダラヒカゲ。>
<最後にまとめの会。さすがに「疲れた」という感想の子どもが多かったです。>
参加した11名のJPRには、夏休みの楽しい行事になったと思います。主催者としては、「上信越高原国立公園」、「志賀高原」という言葉も、この行事の思い出とともに心に残してもらえると、うれしいです。
お疲れ様でした。次は冬に会いましょう。
【第2回の予告】
第2回は平成29年2月5日(日曜日)に行います。場所は長野県高山村のYAMABOKUスキー場で、内容はスノーシューでスキー場周辺を歩き、地域の雪深さを体感します。テーマは同じく「水」ですが、冬なので水が変化した「雪」となります。
申し込みについては、改めてお知らせします。
2016年06月17日水の色は何色?
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原の池で、面積の最も広い池は「大沼池」(おおぬまいけ)です。この池は水の色が素敵です。6月1日の水の色はコバルトブルーでした。
<水の色には関係ありませんが、ここはヤッホーポイントです。やまびこが返ってきます。大きな声を出すのは勇気がいりますが、ぜひやってみてください。>
池を見る場所や光の当たり方によっても水の色が違って見えます。
今回、素敵な色の湖面を見ることが出来ましたが、エメラルドグリーンに見えることもあるそうです。
<大沼池は、池の向こうに見える志賀山の噴火によりせき止められてできた池です。高校生が池めぐりコースを歩いてきて、大沼池のほとりで昼食を食べ始めるところでした。>
さて今回、私は、大沼池入口バス停から未舗装の林道を約1時間歩いて大沼池畔に着き、そこからレストハウス(休憩所)までほぼ平坦な山道を約15分歩きました。大沼池入口バス停の標高は約1,560m、大沼池の標高は約1,720mです。
高校生が歩いてきた「池めぐりコースは」、大沼池を通るコースの一つで、志賀高原を代表するトレッキングコースと言われています。硯川から大沼池入口までは約10km、所要時間は約3時間30分です。
なお、池めぐりコースで現在使用可能なトイレは「硯川」、「大沼池」、「大沼池入口バス停」にあります。「四十八池湿原」のトイレは冬季閉鎖中(10月下旬から6月下旬)です。ご不便をおかけしますが、ご理解くださいますようお願いいたします。
志賀高原でも植物の開花が例年より早く進んでいるようです。グリーンシーズンも志賀高原へお出かけください。
<お知らせ>
1「登山計画書の提出が義務付けられます」
長野県は、長野県登山安全条例第20条第1項の規定により、遭難の発生のおそれが高いと認められる山岳の登山道を指定登山道として指定しました。平成28年7月1日より指定登山道を通行しようとするときは、登山計画書の提出が義務付けられます。指定登山道については長野県のページをご覧ください。
<http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/shiteitozando.html>
2「8月11日は国民の祝日 山の日」
今年が祝日になって最初の年です。中部山岳(ちゅうぶさんがく)国立公園の上高地(かみこうち:長野県松本市)で第1回山の日記念全国大会が開催されます。
3「7月第4日曜日(今年は7月24日)は 信州山の日」
2016年06月17日須坂市にレンゲツツジの大群落があります
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原地区の担当範囲は、志賀高原のある山ノ内町だけでなく、その周辺の高山村、須坂市、木島平村、野沢温泉村、栄村も含みます。
今回は、須坂(すざか)市の話題です。
須坂市の「五味池破風高原(ごみいけはふうこうげん)」には「長野県最大規模のレンゲツツジの大群落」があり、見頃となっています。
五味池破風高原は広く、標高差があるため、標高の低い所のレンゲツツジの見頃が終わっても、標高の高い所は今から見頃を迎えるというように、鑑賞できる時期が長いのが特徴です。
<6月2日、標高の最も低い所にある大池で撮影>
<同じ日に撮影した、標高の高い所のレンゲツツジ群落。ほとんど花が咲いていないので、どこにレンゲツツジがあるのか写真では分からないかもしれません。花が咲くとどういう景色になるか楽しみです。
この写真の場所からは、天気の良い日は、北アルプス、北信五岳、善光寺平の素晴らしい眺望を得られます。>
なお、五味池破風高原への道路は山の中を通るカーブの多い道です。お気を付けてお出かけください。
また、今年度から【環境保護協力金】として、土地所有者が1名200円(高校生以上)の協力をお願いしています。
■五味池破風高原の詳細は須坂市観光協会のページをご覧ください。
<http://www.suzaka-kankokyokai.jp/contents/midokoro/20.html>
・最新情報(6月15日)では、標高的には中程度のところにある、あずまや・管理棟(つつじハウス)周辺は「見頃(満開・一部散り始め)、後1週間程度は楽しめそうです。」とのことです。
2016年06月17日志賀高原には天然記念物のシナノキがあります
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、上信越高原(じょうしんえつこうげん)国立公園の志賀高原地区担当です。
志賀高原には長野県指定天然記念物「一の瀬のシナノキ」があります。
<現地の解説によると、地際から1.2m上の位置での幹回りは8m、樹高23m。樹齢は800年と推定される。シナノキとしては長野県一で、全国でも1位、2位の巨木。>
このシナノキを見るための遊歩道「しなの木コース」を5月20日に歩きました。白い花が目立ちました。
<ツバメオモト>
<コミヤマカタバミ>
<サンカヨウ>
しなの木コースは一の瀬を起終点に周遊できるようになっています。
<紫色の線が「しなの木コース」。紫色の●がしなの木の位置。しなの木コースの上の端点と下の端点の間は、せせらぎコースと呼ばれる、湿原を通る遊歩道を利用して周遊できます。1周の距離は約2km、所要時間は約60分です。>
(この図は国土地理院の地理院地図(標準地図)に、しなの木コースの路線としなの木の位置を追記して掲載したものです。)
志賀高原には、今回の「しなの木コース」のように、お散歩気分で歩くことできるような遊歩道や、自然を楽しむための遊歩道、そして本格的な登山道など、いろいろなコースがあります。このため、体力や興味、滞在時間に合わせてコースを選んで歩くことができます。
志賀高原は冬のスキーだけではありません。夏も志賀高原にお出かけください。
こんにちは。長野県木島平村にあるカヤの平高原ではニッコウキスゲが見頃です。
<ニッコウキスゲの見頃は例年7月中旬から下旬です。しかし、今年は開花が少し遅く見頃の時期が後ろにずれているそうです。>
<ワタスゲの綿毛も見頃です。>
<アキアカネもたくさん飛んでいました。>
この湿原は北ドブ湿原という名前で、カヤの平高原総合案内所という中心的な施設(駐車スペースあり)から約45分歩きます。そこまで歩く途中のブナ林も見事です。
<ギンリョウソウ。漢字では「銀竜草」を当てるようです。腐生植物(成長に必要な養分を、共生する菌類から得て生活する植物)。>
カヤの平高原は標高約1,400mから1,700mにかけて広がる高原です。
宿泊は、カヤの平高原ロッジと2種類のテントサイト(車乗り入れ可能なテントサイトと常設のテントサイト)があります。泊りがけで避暑や星空を見るのも楽しそうです。
どうぞお出かけください。