ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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白山国立公園 白山

218件の記事があります。

2014年11月27日白山に冬が来ました!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

先月17日、山頂で初冠雪が確認されてからもう一ヶ月が過ぎ、白山はすっかり真っ白になってしまいました。その間冬を迎えるために避難小屋に雪囲いをしたり施設を撤去したりと、山では慌ただしくしていましたがそれも無事に終了しました。
また、10月25日にはパークボランティア活動でも閉山作業として登山道に設置されている看板やポールを撤去してきました。


【別当出合駐車場にあるポールを撤去】

【登山道の看板を撤去】重い荷物を手分けして下ろしました。

別当出合から登り、看板を担いで下る・・・白山のPV活動は結構体力仕事が多く大変ですが、快く協力してもらっています。おかげさまで順調に作業が進みました。これで冬支度はばっちりです!

そして今月、市ノ瀬・中宮温泉の各ビジターセンターが閉館、白山への県道も別当出合から上の区間が閉鎖され、これから長い冬が訪れます。

現在の白山はこんな感じ↓

【白峰西山より】白山手取川ジオパークの視点場になっており、見応えは抜群です!車ですぐに行けます。

真っ白な姿はいかにも霊峰ですね。しばらく登ることはできませんがこうして綺麗な姿を拝めるのもありがたいことです。

白山が閉山しこれから何をするのかというと、しばらくは登山者カウンターの集計作業という重要な仕事があります。シーズン中、白山国立公園内の富山・石川・福井・岐阜の各登山道の入口に登山者カウンターという機器を設置していました。この機器の前を人が通るとセンサーが反応し、自動的に計測してくれるというものです。こうして集まったデータを一つ一つ解析し、今シーズンの登山者数を導きだします。
その他にも、パークボランティア写真展や自然観察会などのイベントを企画していますので、今後もよろしくお願いします♪

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2014年10月22日*鳩ヶ湯赤兎山線踏査*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

10月9日、白山国立公園内にあり赤兎山へ続く登山道、鳩ヶ湯赤兎山線の踏査を行いましたので、状況をお知らせします。
場所は福井県大野市で、登山地図には記載されていますが、難路となっており利用者が少ない登山道です。他の登山者には一度も会うことはありませんでしたが、魅力満載の登山道でした!

鳩ヶ湯温泉に車を停めて少し歩くと入り口が有り、5分ほど歩くと林道にでます。この林道の先に登山口があります。

【登山道入り口】

難路と聞き身構えていましたが、最初はゆるやかな登りが多く、歩きやすい道という印象を受けました。しかし、杉林を抜けると少しずつ道幅が狭くなり、谷側は急斜面。通行注意な箇所も何度かあり、そういった所では慎重に進んでいきます。だんどう谷では徒渉が一箇所あり、滑って川に落ちないよう足の置き場を確認しつつ、助け合いながら渡りました。増水時は大変危険で通行不能なのでご注意ください。

【登山道の様子】道幅が狭く危険な箇所もありますが、それ以外は歩きやすい道。


【徒渉箇所】岩が滑りやすいので注意が必要。

これら危険な箇所を過ぎると見事なブナ林が見えてきました。これから紅葉という時期で、葉が黄色くなり始めていました。すがすがしい空気の中、景色を楽しみつつ歩きます。

【ブナ林】

木々が低くなりそろそろ山頂かなと思っていると、最後に急な坂が待ち構えていました。この登りが辛かったのですが、試練を乗り越え、ようやく山頂に到着しました!ここまで約4時間、小原から赤兎山に登る場合の倍ほどの時間がかかりました。残念ながら視界が悪くあたりは真っ白でしたが、そんなことは気にならないほど充実した山行でした。


きのこもたくさん見かけました!【左】ブナシメジ【右】ブナハリタケ

体力があり、ある程度山登りの経験がある方にはおすすめですが、危険な箇所もありますので、少しでも危ないと思ったら引き返してください。

そして朗報です!
休業していた鳩ヶ湯温泉ですが、来年に営業を再開する予定だそうです。現在準備で忙しくされていました。再開が楽しみですね。


【鳩ヶ湯温泉】

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2014年10月10日*白山国立公園パークボランティア活動②*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

今回はパークボランティアの活動についてご紹介します。
だいぶ前になってしましましたが、先月9/13(土)白山国立公園内砂防新道にて巡視活動を行いました。巡視はPV活動の中でも頻度が多く、登山道の確認や清掃などを行います。実は今年の8月は天候不順の為全く活動ができず、久しぶりの活動でした。


朝早くから活動開始、空気が澄んでいて気持ち良いです。

歩きながらゴミを拾います。

一見きれいな白山の登山道ですが、目をこらして見てみると、ゴミがちらほらと確認できます。特に多いのは飴の袋!しまったつもりでも何かの拍子にポケットから落ちてしまうのでしょう。自分自身知らないうちにやっているかもしれません。気をつけたいですね。
そして空き瓶やペットボトルなんかも・・・。
今回故意に捨てられたごみはありませんでしたが、たまに目を疑いたくなる光景もあります。自分が捨てたごみを拾う人を見て、どう思うでしょうか?白山にはゴミ箱はありません。景観を守るため、自分で出したゴミは必ず持ち帰りましょう。最低限のマナーです。

そしてゴミと同じくらい気になるのがロープ柵を越えている人、登山道を外れている人・・・こちらも注意をします。

こうして巡視・清掃活動をしていると「何をしているんですか?」とか「ありがとうございます」「ご苦労様です」といった言葉をいただきます。こうして利用者に取組みを知ってもらうことも大事な役割です。

もう登山シーズンも終わりにさしかかっていますが、今年はあと二回活動があります。パークボランティアともども、白山のために頑張ります!


花のピークは過ぎていましたがまだまだ可愛い姿が見られました♪

左上:ハクサンカメバヒキオコシの白花 左下:ミヤマリンドウ 右上:ミヤマホツツジ 右下:ウメバチソウ

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2014年09月17日*外来植物一斉除去作業*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

9/6・7、白山室堂にて外来植物の一斉除去作業が行われました。
石川県自然保護センターと環白山保護利用管理協会が主催しているもので、ボランティアを募集し外来植物の除去作業を行います。今年は天候に恵まれ、小さな子どもから大人まで約70人もの参加者が集まり除去活動に取り組みました!


【オリエンテーションの様子】

【恒例の記念撮影】


外来植物問題については、以前の石徹白清掃登山の記事で少し触れました。
白山では海外から入ってきたものや、高山には生育しない国内由来の低地性の植物も外来植物としています。もともとは白山に生息しなかったものですので、増えてしまうと
①景観が変わってしまう
②在来種の生息場所を奪う
③在来種と交雑し雑種を作る
などの問題があります。室堂周辺でもこの外来植物は多くみられますが、数人で除去しようなんてとんでもなく大変!そんなわけでたくさんの人の力をかりて一斉に作業を行います。

室堂で除去するのはスズメノカタビラとアカミタンポポの二種。
違いはわかりますか?

右上の葉と似ていますが、柔らかくておいしそうなのがスズメノカタビラ


外来植物のアカミタンポポ、ギザギザした葉が特徴です。左は在来種のミヤマタンポポ

判別&除去の仕方を教わったら早速作業をします。


【黙々と作業中】

私も初めての除去作業でしたが、アカミタンポポは相当苦戦しました。根っこがとても長いので途中でちぎれないよう慎重に掘り進めるのですが、集中力が切れたとたんプチンとちぎれてしまいました。来年また生えてくるかもしれません・・・。

そしてただ除去するだけでは面白みにかけるので、スズメノカタビラは背丈の長さ、アカミタンポポは根っこの長さを競い、3位までの入賞者には記念品が贈られました。
参加者の中には白山は初めてという方もいらっしゃいました。ありがたいです!いつも楽しませてくれる白山、登るだけで無くこうして貢献できるといつもより楽しいですし、充実感も得られます。皆さん本当に楽しそうでした。

ちなみに今回の除去作業でスズメノカタビラは2.9㎏、アカミタンポポは8.4㎏除去できたそうです。一気に駆除することはできませんので、こうした地道な活動を続けていくことにより、外来植物の無い本来の白山に戻る日がいつか来るといいですね。

今週末の20・21日は南竜ヶ馬場で外来植物除去作業をしますので、興味のある方は是非ご参加ください。
お問い合わせは白山自然保護センターまで↓
TEL:076-255-5321

★おまけ★

【左上】イブキトラノオ【左下】ミヤマアキノキリンソウ【右】ミヤマコウゾリナ
寒い中でもまだ咲いているお花たち。朝露に濡れた姿も幻想的で綺麗です。また違った世界を楽しめますね。

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2014年09月08日*レンジャー写真展in石川*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

白山の短い夏があっという間にすぎ、先月8月31日には閉山祭が執り行われました。山はもう寒くすっかり秋の気配を感じられるようになってきました。
残念ながら8月は週末に悪天候が続き、公園に通じる道が通行止めになったりしたため、例年より登山客は少なかったように思います。ですが、これからの時期もまた違った白山を楽しめます。白山室堂は10月半ばまで営業していますので、行けなかった・・・という方もまだチャンスはありますよ!
ただ、山には危険がつきものです。白山へ向かう救急車の音を聞く度、心配になります。白山は決して易しい山ではありませんので、ご自身の体力を考慮し無理はせず、しっかり装備して登山に臨んでください。


さて、先月福井商工会議所で行った環境省レンジャー写真展は、ありがたいことに概ね好評だったようです。そして今月は石川県に場所を移動し、9/4から9/15まで環境省レンジャー写真展を開催しています!




★ 環境省レンジャー写真展 ★
【場所】石川県庁19階展望ロビー
【期間】9月4日(木)~9月15日(月)
【時間】10:00~20:00(期間中無休)

白山はもちろん、伊勢志摩・藤前干潟の美しい写真もご覧いただけます。伊勢志摩や藤前干潟は北陸の人にとっては馴染みのない遠い場所ですので、新鮮に感じられると思います。近くに来た際はぜひ立ち寄ってみてください。
会場である19階展望ロビーからは、天気が良ければ白山が見えますので、景色も同時に楽しんでくださいね♪

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2014年08月08日*レンジャー写真展開催のお知らせ*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

こんにちは、白山から写真展のお知らせです。
今年も環境省レンジャー写真展が開催されます!




中部地方環境事務所管内にある「白山国立公園」、「伊勢志摩国立公園」、「国指定藤前干潟鳥獣保護区」のレンジャーとアクティブ・レンジャーが撮影した写真を展示するもので、平成26年度は6会場を移動して開催します。
すでに6・7月に伊勢志摩で開催済みですが、8月・9月は北陸にやってきます。
北陸会場は下記のとおり↓

☆in 福井県☆
日時:8/7(木)~8/17(日) 9:00~21:00
場所:福井商工会義所1階ギャラリー(福井市西木田2-8-1)

☆in 石川県☆
日時:9/4(木)~9/15(月・祝) 10:00~20:00
場所:石川県庁19階展望ロビー(金沢市鞍月1-1)
※入場料は両会場とも無料です!

各公園のレンジャー、アクティブ・レンジャーが目にした現地の様子をお伝えしています。美しい風景から愛らしい生きものまで、どれも思い入れのある写真ばかりです。
白山の見どころは雄大な自然と、景色に気をとられて案外見落としがちな小さな生きものたちです。あそこで撮ったのかな?と考えてみたり、まだ行ったことの無い場所の素晴らしい風景に思いを馳せるのもいいですね。

今白山はちょうど登山シーズンです。写真展を見て、興味がわいたら白山登山に挑戦してみませんか?パンフレットもご用意してあります。
近くにいらした際はぜひお立ち寄りください♪


【福井会場の様子】福井商工会議所1階ギャラリーにて。とても綺麗な会場をお借りすることができました。お世話になった方々、どうもありがとうございます。どうぞお気軽に足を運んでみてください。

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2014年07月31日*石徹白(いとしろ)清掃登山

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

石徹白(いとしろ)清掃登山

7月27日、岐阜県郡上市白鳥町の石徹白地区にて白山清掃登山が開催されたので、参加してきました。毎年石徹白地区の主催で行われており、この日はあいにくの雨でしたが、登山道の清掃と外来植物(オオバコ)の除去を行いました。

石徹白地区は美濃禅定道の重要な拠点で、地域の人々は「白山道刈り」という伝統行事をなんと1000年以上もの間受け継いで来ました。この行事、昔は4、5年に一度順番が回ってきて、人々は奉仕という形で登山道の道刈り作業を行い、道を確保し維持してきたのだそうです。ですが時代の流れと共に過疎化が進み、継続が難しくなりました。そこで現在では「清掃ボランティア」として広く募集を行い、一般参加ができる形になっています。


【参加者全員で記念撮影】


雨の中、大杉を出発しごみを拾いながらずぶ濡れになって神鳩ノ宮避難小屋を目指します。
願いが通じたのでしょうか、避難小屋に着く頃にはちょうど雨があがりました!
ここで外来植物問題についての説明を聞き、除去方法を教わり、参加者で一斉にオオバコ除去を行いました。

なぜ外来植物(オオバコ)を除去するのか?と疑問に思う方も多いと思います。そもそも白山で言う外来植物とは、もともと白山に生育していなかった植物を指し、外国からやって来たわけではありません。日本の道端にはオオバコがよく生えていますが、それら低地性の植物の種子が登山者の靴にくっついて高地まで登ってきてしまうのです。登ってきた外来植物が在来植物との雑種を作ったり、繁殖することで在来植物が追いやられ、白山の景観を変えてしまうおそれがあります。そのため、白山では外来植物対策に力を入れており、今回の除去作業もその一環なのです。


【登山道の種子除去マット】この上で靴の裏をゴシゴシ。外来植物が侵入しないよう掃除します。


【外来植物問題とは?】紙芝居で説明がありました。


外来植物自体に何ら罪は無く、生きているのは同じ・・・。「ごめんね」と思いながら、皆さんせっせと除去作業にあたっていました。ちなみに除去されたオオバコたちは、オオバコ茶として利用されます。このオオバコ茶、意外においしくて体に嬉しい成分が含まれています。


【オオバコ除去中】たくさんあるオオバコをひたすら除去します。


避難小屋での除去活動後、私はパークボランティアさんと共に銚子ヶ峰まで登ってきました。銚子ヶ峰周辺はこれまでの除去活動の成果でしょうか、おかげさまでほとんどオオバコはありませんでした。

石徹白は2回目ですが、今回の清掃登山を通し、改めてこの地域の素晴らしさを感じました。銚子ヶ峰から見える風景の片隅に、地域の人々の歴史が垣間見えたような気がします。


【銚子ヶ峰山頂から】幾重にも連なる山々、素晴らしい景色でした!

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2014年07月04日*白山夏山開き*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

7月1日、今年も白山国立公園は無事夏山開きを迎えました。
4月から白山にいますが、業務を通し、本当にたくさんの方々が白山に関わり、成り立っているのだと知りました。そのおかげでこうして山開きができるのだと思うと感慨深いものがあります。

私は前日から白山に登り、当日はご来光を拝むために3時頃に起き出しました。室堂を出ると既に登山客でいっぱい!ヘッドライトが作り出す光の通路が山頂まで続きます。
約30分で山頂に着き、冷たい風の中ご来光を待ちます。



【ご来光を待つ人々】

この日は見事に晴れ、期待が膨らみます。
まだかまだかと待っていると・・・
     ↓


【見事なご来光!!】なんとも幸先が良いですね。

素晴らしさにただただ見つめるだけでした。
開山からずっと変わらず照らしてくれているのでしょう。信仰の山なのだとしみじみ思います。



【白山の影】太陽に照らされ、影ができています。

その後、室堂平にある祈祷殿では開山祭が執り行われ、今シーズンの安全を祈願しました。
現祈祷殿での開山祭はこれが最後で、2017年の白山開山1300年に向けて新しく建て替えられます。それまで神事は仮拝殿で行われます。なんだか寂しいですね。

7/1以降は白山公園線の交通量が一気に増え、登山客が急増しました。
登山の際は事前に登山計画書を提出し、ちゃんとした装備と下調べをお忘れ無く。
登山道等や施設情報等はこの日記で発信していければと思います。
今シーズンも事故の無いよう安全に白山を楽しみましょう!


山上でもお花が咲き始めています♪

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2014年06月27日白山を楽しむ!

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

夏山開きを目前に控え、今年白山デビューという方も多いと思います。
花の白山と言われるように、高山植物は白山の見どころの1つ!
そこで、今月14日、パークボランティアの開山準備作業で砂防新道を甚ノ助避難小屋まで歩いた際に出会った植物たちを少し紹介します。PVの皆さん、白山にとても詳しいので、たくさん教えてもらいましたよ♪



【タケシマラン】ぶらさがっている小さい花が可愛いです。



【ユキザサ】名前の通り、花びらが雪の結晶のよう。



【ギンリョウソウ】別名ユウレイタケ。葉緑素が無いため光合成ができません。菌類に寄生しそこから栄養を取り入れて生きているのだとか。



【ハクサンチドリ】砂防新道のある地点に一個体だけぽつんと咲いています。ぜひ探してみてください。まだつぼみですが、存在感はなかなかのもの。



【サンカヨウ】雨に濡れて透けた花びらの様子がとても幻想的。



【ニリンソウ】割とよく見かける花ですが、可憐な姿に癒やされます。
        ↓


同じニリンソウですが変わった花が咲いています。先祖返りと言って、祖先の持っていた形質が突然現れることがあるのだそう。

植物ではありませんが、おまけ↓


【ハクサンマイマイ】雨の日にちょこんと姿を現します。絶滅危惧種に指定されているので、こんなにすぐにお目にかかれるとは思ってもみませんでした。

お気に入りの植物はありましたか?
砂防新道の登り約2時間半だけで、様々な生きものたちに出会い、見応えのある景色を満喫できます。体力に自信が無い方は途中まででも充分楽しめるのではないでしょうか。
ですが、ここに挙げたのはほんの少し。
これから夏本番になると、色とりどりの見事なお花畑を楽しむことができますよ。


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2014年06月13日*赤兎山の様子*

白山国立公園 白山 アクティブレンジャー 小島永莉子

6月に入り、いよいよ登山シーズンの到来です。
各地では着々と準備が進んでいますが、今回は白山国立公園の南西部に位置する赤兎山について紹介します。

6月1日、福井県勝山市小原地区(ミチノクフクジュソウでお馴染みですね♪)にて赤兎山・大長山の開山祭が行われました。
地元関係者らが出席し、今シーズンの安全祈願を行います。



【開山祭の様子】

式典後にゲートが開通し、登山客が待ちに待ったと言わんばかりに、続々と山へ登っていきました。その後に続き、赤兎山を巡視してきました。
赤兎山という名前の由来は、その丸みのある山容が兎のように見えるからだそうです。

登山口から登り始め、しばらくはブナ林の中を進みます。



【ブナ林】綺麗な新緑に心が洗われます

存分に森林浴を楽しんだら、少しずつ開けてきて可愛いお花たちが顔を見せ始めます。
登山口から約40分で小原峠に到着し、ここから赤兎山山頂と大長山へのルートに分かれます。
そして出発から約1時間20分、山頂に到着しました。



【山頂から望む白山】とても綺麗でした。

道標には赤兎山山頂と書いてあるはずなんですが・・・消えています。
新しく設置される予定ですので、不便でしょうがしばしお待ちください。
この日は快晴で、見晴らしも良く、素晴らしい眺めでした。
一見の価値ありですので、是非ご自身の目でお確かめください!

そして、山頂から少し歩くと避難小屋が見えてきます。
周りの自然とうまく溶け込み、これはこれで良い景観を作り上げています。



【避難小屋のある風景】小さく見えている赤い建物が避難小屋です。

今回、特に目立った破損箇所も無く、安心して登山をお楽しみいただけると思います。

赤兎山で出会った植物たち↓


【リュウキンカ】


【コイワカガミ】

他にもショウジョウバカマやミヤマカタバミなどが咲いていました。
赤兎山と言えばニッコウキスゲやササユリが有名です。が、見頃は6月下旬から7月上旬だそうです。

名前のとおり、穏やかな印象をうけた赤兎山。小原ゲートから登れば割となだらかで、登山初心者にも丁度良い山ですので、是非足を運んでみてください。今年から登山を始めてみようかな~という方におすすめです!きっと山が好きになりますよ!

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