国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋
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2019年01月09日~新しい年が始まりました!~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 管理者(名古屋自然保護官)
皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
新らしい年が始まりましたね。今年は年末年始、お天気も良く、過ごしやすいお正月となりました。
今年はまだ良い写真が撮れていないので、昨年末の分より藤前干潟の様子をお伝えしたいと思います。
空気の澄んだある日、飛島干潟からきれいに山が見えました。頂上付近には雪がかかり、とってもきれいです。
<写真より、実物はとてもきれいです。>
そして、きれいと言えばこちらも。カモ(オス)の色がどんどん鮮明になってきています。識別がしやすくなり、これからが観察時ですね。これは、ヒドリガモです。護岸近くにやってきて岩についている藻を食べていました。
<そろそろペアでいるカモが多い中、このカモは一羽でした。頑張れ!>
その様子を見ていると、何かをくわえたカラスが近くに飛び降りてきました。よく見ると・・・ 大きなボラを捕まえています。他のカラスに横取りされないように転々と場所を変えながら食べていました。
<この写真の主役はボラ(笑)>
そして、干潟には一羽ぽつんとズグロカモメがうろうろしています。様子を見ていると、カニをゲットしました。くわえたり、落としたりを繰り返しながら、食べてしまいました。
<獲物を探してうろうろしています。> <見事、カニゲット!>
<そして、落とす・・・> <カニがハサミだけになってる・・・?>
最後に、いつもは姿は確認が出来ても、なかなか上手くカメラに収めることが出来なかったメジロです。最近ようやく、木の葉が落ち、シャッターチャンスが到来です!それでも、動きはとてもすばしっこく必死に撮影しました。
<目の周りのアイリングがかわいいですね。> <正面の顔です、ちょっぴりこわい・・・>
皆さんもご存じのメジロは色がきれいでかわいい鳥ですね。ビジターセンター周辺では集団で飛び交っています。
そして、センタースタッフの皆さまの年末の大掃除できれいになった、稲永ビジターセンターと藤前活動センターです。これから数ヶ月すると、また干潟が出る季節となってきます。是非、干潮時間を確認していただき、干潟の風景を見に来て下さい。各センターから眺める風景は格別です。
<稲永ビジターセンター> <藤前活動センター>
本年もどうぞよろしくお願いいたします。皆さまのご来館、お待ちしております。
<レンジャー写真展2018開催中>
国指定藤前干潟鳥獣保護区、白山国立公園、伊勢志摩国立公園、で働く環境省職員「レンジャー」と「アクティブ・レンジャー」が目にする美しい自然を写真で紹介します。
会 場:東邦ガス(株)ガスエネルギー館
日 時:平成30年12月20日(木)~平成31年1月25日(金)10:00 - 17:00
住 所:愛知県東海市新宝町507-2
入場料:無料
休館日:土曜日、祝日(日曜日と重なる場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月5日)
主 催:環境省中部地方環境事務所
2018年12月25日~藤前干潟、生き物のペーパーキャップ作りをしました!~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
毎日、徐々に寒くなってきていますが、名古屋はホワイトクリスマスまではいきませんでしたね。
年末は寒くなりそうですので、みなさま、体調管理、気をつけて下さい。
さて、12月20日より、東邦ガス(株)・ガスエネルギー館において「レンジャー写真展2018」を開催しています。会場は9階のとても景色のよい展望室です。
<望遠鏡が備え付けられており、景色を見ることが出来ます>
会場には、名古屋の藤前干潟、そして、国立公園の白山と伊勢・志摩の写真を展示しています。
そして、12月23日は、東邦ガス(株)・ガスエネルギー館でクリスマスイベントがあり、名古屋自然保護官事務所では「藤前干潟の生き物ペーパーキャップ作り」を実施しました。
<みんな、真剣に作成中です>
参加者は56名、時間が合わなくて会場では作成出来なかった参加者も15名ほどいましたが、お家で上手く作ることが出来たかな?出来上がった時にはみんな嬉しそうにペーパーキャップをかぶっていました!!
ペーパーキャップのモチーフはこの生き物たちです。
<トビハゼ> <ダイゼン>
また、レンジャー写真展のアンケートを記入していただくと、「藤前干潟オリジナルのしおり」をプレゼントしています!
ぜひ、皆さま、お時間ございましたら、東邦ガス(株)・ガスエネルギー館9階、レンジャー写真展会場まで足をお運び下さい。
<レンジャー写真展2018>
国指定藤前干潟鳥獣保護区、白山国立公園、伊勢志摩国立公園、で働く環境省職員「レンジャー」と「アクティブ・レンジャー」が目にする美しい自然を写真で紹介します。
会 場:東邦ガス(株)ガスエネルギー館
日 時:平成30年12月20日(木)~平成31年1月25日(金)10:00 - 17:00
住 所:愛知県東海市新宝町507-2
入場料:無料
休館日:土曜日、祝日(日曜日と重なる場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月5日)
主 催:環境省中部地方環境事務所
<今後のイベントのご案内>
詳細はチラシをご覧下さい。
皆さまのご参加、お待ちしております。
2018年12月13日今年もやります!藤前干潟サイエンスカフェ!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 管理者(名古屋自然保護官)
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
とっても寒くなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、皆さま、お気を付けください。
さて、保護官事務所のある稲永ビジターセンターの周辺では少し前からジョウビタキの声がしていましたが、今日は久しぶりにその姿を間近でみました。
<12月11日:ジョウビタキ♀>
ジョウビタキの姿を追っていると、すぐ近くで、素早く動き回る小さな影。
早すぎてなかなかその姿をとらえることが出来ませんでしたが、1枚だけ、なんとか確認出来そうな写真がこちら。ピラカンサの実にピントがバッチリあってしまいましたが、どうやらウグイスのようです。
<12月11日:ウグイス?>
そんな事務所周辺から干潟の方へ目を向けてみますと、渡って来たカモ達で賑やかな様子。
カモ類だけでなく、カモメ類も徐々に集合し始めています。
12月10日の巡視では、ズグロカモメやユリカモメ、セグロカモメなどカモメ日和!と言う感じでした。
そして、ミサゴ。
夏場よりも数が増えており、豪快に海面に飛びこんで魚をキャッチする姿を何度も見る事が出来ました。
<12月10日:左、ユリカモメの飛翔、右、ミサゴが魚をキャッチ!>
<12月10日:ヨシ原には、オオジュリン>
冬になると伊吹おろしが吹いてかなり冷え込み、干潟の出も悪くなる藤前干潟ですが、
冬にしか出会えない渡りの鳥たちに、ぜひ会いに来てください。
ちょっと寒くて外にいるのはちょっと・・・
そんな時には、あたたかい飲み物を飲みながら野鳥談義はいかがでしょうか。
今年もやります!藤前干潟サイエンスカフェ!
藤前干潟ふれあい事業として実施している講座のうち、当所が担当する今年度最後の講座は、恒例となりつつある藤前干潟サイエンスカフェ。
今年のテーマは、「ミサゴ」!
タイトルは、「藤前干潟のハンターたち~ミサゴとその他の猛禽類~」です。
遠く北海道から、「先崎 啓究(せんざき ひらく)氏」をお迎えして、お話を聞きたいと思います。
先崎氏は、鳥類調査員として北海道はもとより各地で調査をされており、ここ愛知県にも数年間お住まいだったこともあります。また、月刊誌BIRDERなどへの執筆もされておりますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
藤前干潟はシギ・チドリ類の飛来地として有名ですが、近年はミサゴが増加し、豪快なハンティングに魅了される人も多くいます。稲永ビジターセンターでは、名古屋市野鳥観察館のスタッフである前田氏が撮影した実物大のミサゴ写真と一緒に撮影が出来るフォトスポットが人気。来館者の方々が「大きいね!」などと言いながら一緒に写真を撮る姿が見られます。
その他にも、藤前干潟ではハヤブサやチュウヒなどの猛禽類も見られます。
猛禽類についてじっくり2時間、お話を聞く機会もなかなか無いと思いますので、ぜひこの機会に皆さま、ご参加ください。
普段は基本的に飲食禁止の館内ですが、この日の会場だけは解禁にしていただいて、地元にあるイオンスタイル名古屋茶屋さん提供の温かいドリンクを飲みながら、リラックスした雰囲気でお話を聞きたいと思います。
詳細は、下記のチラシをご覧ください。
2018年11月28日~身近な鳥・カワラヒワとモズ~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
朝晩は冷え込むようになりましたが、日中はまだ暖かい日が多いですね。
穏やかな日差しにタンポポもタンポポの綿毛も日差しの方を向いて咲いています。
鳥たちも暖かい光を浴びて気持ちよさそうに休んでいます。
そんな様子を今日はご紹介いたします。
これが、最近よく見かけるカワラヒワたちです。
<この木に4~5羽ほど、とまっていました>
せっかく気持ちよく止まっている所に度々ヒヨドリが飛んで来て、カワラヒワは迷惑そう・・・
<ヒヨドリが近くに来て気になる様子のカワラヒワ> <迷惑そうなカワラヒワ>
そして、次にドバトが。さすがにカワラヒワは飛び去ってしまいましたが、しばらくするとまた戻ってきました。とても目立つ場所ですがお気に入りでしょうか?
<バサバサっと近くの木から飛んで来たドバト><戻って来て辺りをキョロキョロ見渡すカワラヒワ>
また、カワラヒワは、稲永ビジターセンター周辺で、赤い実(グミの木の実)をよく食べているのを見かけますが、タンポポの種子なども好きだそうです。
次に、この隠れている鳥は何でしょう?
モズです。漢字では「百舌鳥」と書きます。様々な鳴き声で囀(さえず)るため、その名の由来となっています。モズは肉食で主に虫などを食べます。こちら!! 苦手な方はごめんなさい。
<虫を捕まえて木のてっぺんに止まっている所>
また、「モズのはやにえ」というすごい習性もあるので興味ある方はぜひ調べてみてください!
【プチ情報】モズは大阪府の鳥で、大阪のJR阪和線に「百舌鳥」という駅があります。百舌鳥駅の近くには、日本最大の古墳、仁徳天皇陵古墳があります。
カワラヒワやモズは、比較的によく見られる鳥で、観察しやすい場所に止まってくれるので、藤前干潟に来られた際は干潟の鳥たちと共にぜひ観察してみてください。
【お知らせ】12月20日より、東邦ガス(株)・ガスエネルギー館で「レンジャー写真展2018」を開催いたします。日々の撮影した写真から選りすぐりのものを展示していますので、ぜひ、お越し下さい。
2018年11月12日続・巡視のこと ~赤い看板やフラッグのついた鳥~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブレンジャーの西部です。
先日、山﨑ARから私たち名古屋自然保護官事務所のメンバーによる鳥獣保護区巡視の報告がありました。
今日は、巡視の時に私たちが何をチェックしているのか、少しご紹介したいと思います。
まずは、これ。ご存知ですか?
<鳥獣保護区を示す制札、いわゆる看板>
この赤い看板が指定の位置にちゃんと立っているか、壊れていないかなどを確認します。
山に登られる方などは、見たことがあるかもしれません。
見たことないな、知らないよ、と言う方は、ぜひ今度山に行かれる際には探してみてください。
写真では「環境省」となっていますが、これが都道府県になっていることもあります。
鳥獣保護区は国または都道府県のどちらかで指定されるのですが、「環境省」と言う文字が入っている場合は、国指定の鳥獣保護区、と言うことがわかります。
そして、なんといってもその季節ごとの鳥獣保護区の様子。
<11月5日:セグロカモメとハマシギの群れ>
寒い季節には人間界でもインフルエンザが流行りますが、鳥界でもインフルエンザが流行ることがあるため、鳥たちの様子も巡視の際には観察しています。
<ヨシ原が夏の緑から、薄茶色へと変化し、秋の色合い>
山﨑ARが日記に書いてくれた巡視の日には、なんと飛来したハマシギの中に「フラッグ」をつけたハマシギが混じっていました。
<どのハマシギにフラッグがついているか、わかります?>
アップしてみましょう。
<左から3番目:フラッグのついたハマシギ>
このようなフラッグを「標識」と言いますが、これは渡り鳥の生態を解明するために考えられた調査として行われているものです。
環境省では、金属の足環を使って調査を実施していますが、その他の国や調査によってはカラーフラッグを使用している場合もあり、カラーの組み合わせや装着している部位などによって取り付けられた日時や場所などが分かるようになっています。
このような調査から、渡り鳥がどのようなルートを通って渡りを行っているのか、何年くらい生きるのか、と言った様々なことがわかってきています。
いつも観察しているフィールドの鳥たちの中に、こうしたフラッグを付けた鳥を見つけるのも楽しいですね。
もしも、こうした鳥を見つけた方は、ぜひ下記までお知らせください。
自分の見つけた情報が調査に一役買っている、と思うとワクワクしませんか?
http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html#ashiwa
ちなみに、このハマシギは、カムチャッカ半島で放鳥されたとのことです。
標識調査について、もっと詳しく知りたい!と言う方は、ぜひ下記を参照してみてください。
●鳥類標識調査
http://www.biodic.go.jp/banding/index.html
●(公財)山階鳥類研究所
http://www.yamashina.or.jp/hp/ashiwa/ashiwa_index.html#ashiwa
●渡り鳥に関する情報
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/migratory/index.html
このほかにも、巡視の際には不法投棄や密猟、危険行為をする人などがいないか等、様々なことを確認します。
藤前干潟で双眼鏡を持って、揃いの緑色の服で歩いている人たちを見かけたら、それはもしかすると名古屋自然保護官事務所のメンバーかもしれません。
2018年11月05日~初めて自転車で庄内新川橋を渡りました!~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
名古屋自然保護官事務所内では、既に、レッグウォーマーや、膝掛けは必需品となっています。
さて、普段は鳥獣保護区内の巡視に車を使用することが多いのですが、今日は、稲永ビジターセンターから藤前活動センターまで、往復、8キロ弱を西部ARと初めて自転車で出かけることにしました。
晴れのち曇りで、撮影と巡視をするには、まずまずのお天気です。
<途中途中で、西部ARがプロミナを立てて、鳥を見せてくれます>
私たちの目の前に、ハマシギの群れが飛来してきました。飛来の様子はカメラに収めることが出来ませんでしたが、近くで見ることが出来たので、1羽1羽の特徴がよく確認出来ました。
<ハマシギ> < ハマシギの群れの中にトウネンが1羽>
<そして、かわいい足取りのシロチドリ>
必死に干潟を観察していると、後ろでコツコツコツ!っという音が。コゲラです。木をつついているのですが、こんなに大きな音が聞こえるとは、びっくりです。
<大きな音で休む間もなく木をつつくコゲラ>
そして、庄内新川橋を渡ります。
<これは車では撮影出来ない橋の上からの導流堤とヨシ原の景色です>
<そして、プロミナを背負って自転車をこぐ頼もしい西部ARです!>
本日、庄内川周辺で見られたカモたちの一部です。色が徐々にきれいになってきています。
<マガモ(左上)、ススガモ(右上)、オナガガモ(左下)、ヒドリガモ(右下)です>
自転車で鳥を観察しながらの巡視、まさしくアクティブレンジャーな一時でした!
2018年10月30日藤前干潟で秋のクリーン大作戦が実施されました!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブレンジャーの西部です。
稲永公園では、カワラヒワのキリキリと言う鳴き声があちらこちらで聞かれるようになってきました。
<稲永公園にて、グミの実で嘴が真っ赤になっているカワラヒワ>
秋も深まって来た今日この頃、最近の藤前干潟の生きものたちの様子をお伝えしたい、と思いつつも、、、
ここのところ、しつこく干潟のごみの話題ばかりで申し訳ありません。
それでも、今日は先日のAR日記で書いたペットボトルの面白い調査、と藤前干潟のクリーン大作戦について書きたいと思います。
ペットボトルの面白い調査は、10月23日にクリーン大作戦実行委員会のメンバーと四日市大学の千葉賢先生が実施したもので、清掃活動に先駆けて行った調査でした。
どんな調査だったかは、千葉先生がブログに掲載されていますのでご覧いただくとして、この日、私と山﨑AR、四日市大学の学生さん2名と実行委員会事務局の鈴木氏の5人で、2時間程度のあいだに400本近いペットボトルを拾い、そのペットボトルを種類ごとに分けると言う作業を行いました。
わずか5人で仕分けの時間も含めてですから、本当にあっという間に400本と言う感じ。
1M四方に埋まっているペットボトルの量を、ヨシ原の面積に直すと気が遠くなる量になりそうです。
<9月6日の様子:しかし、この状態から10/23時点で状況はほとんど変化なし>
千葉先生は、この後、これらのペットボトルの年代調査を行い、町から出たごみがどれくらいの月日をかけて海に流れ出ていくのか、などを調査していきたいとのことです。
●ペットボトル調査の報告ブログ
https://eis-yokkaichi-u.jp/archives/6438/
そんな事前調査などにも協力しているクリーン大作戦実行委員会ですが、メインの活動は春と秋に実施する大規模な清掃活動です。
2018年は5月に春の活動を実施しましたが、秋のクリーン大作戦が10月27日(土)、藤前干潟で行われました。
今回で29回目をむかえる藤前干潟クリーン大作戦で、名古屋市周辺の市町村から1000人近い人たちがボランティアとして集まりましたが、皆さん、かつてないほどのごみの量に驚かれたようです。
クリーン大作戦のメイン会場となる中提会場の様子は、クリーン大作戦実行委員会のホームページや名古屋市野鳥観察館のブログをぜひご覧ください。
●クリーン大作戦実行委員会のホームページ
https://cleanupfujimae.jimdo.com/
●名古屋市野鳥観察館のブログ
https://blog.goo.ne.jp/kansatukan/e/2767048544702a2b9a46bfa5ff9da7ff
私たち環境省のメンバーは、稲永ビジターセンターから一番近くの野跡・稲永会場に参加。ここは小さなエリアと言うこともあって、稲永スポーツセンターや稲永ビジターセンター、名古屋市野鳥観察館のスタッフらの他、国交省庄内川河川事務所の方々や、近隣の企業の方々、遠くは豊田市や刈谷市などから個人で参加される方など30人程度が集まって清掃活動を実施しました。
<受付> <開会式>
<ごみの分別について、保護官から皆さんにお知らせ>
<中提ほどではありませんが、面積の割にはたくさんのごみがありますね>
<やはりペットボトルをはじめとするプラスチックごみは、ここでも目立ちます>
その後、私たちは清掃活動に参加した人だけが申し込める干潟観察会の講師として、中提会場に移動。
各会場から集まった参加者の方々と集合写真を撮った後、いよいよお楽しみの干潟観察会の実施です!
<モリゾーとキッコロも!>
<観察会の様子>
<実行委員会のメンバーや私たち環境省の職員から干潟の生きものについて学びます>
自分たちが清掃した場所にどんな生きものがいるのかな、泥の干潟に入るって楽しいなぁ、と言ったいろんなことを感じてもらえたのではないでしょうか。
清掃活動とこの観察会を通して、ゴミの下に埋もれてしまっているかもしれない生きものたちのことを知っていただけると嬉しいです。
そして、今後も日々の生活の中で思い出して、あ、今日はプラスチック製品の少ないものを買おう、なんて思ってもらえると、さらに嬉しいなと思います。
秋は夕日に映える干潟が美しい季節です。
ぜひ、藤前干潟に遊びに来てくださいね。
2018年10月26日~無数のプラスチックごみとマイクロプラスチック~
国指定藤前干潟鳥獣保護区 名古屋 山﨑 陽子
皆さま、こんにちは。アクティブレンジャーの山﨑です。
朝晩は随分冷え込み、日中との気温差もあり、体調には十分気をつけたい季節ですね。
先日、藤前干潟の日光川河口で、愛知県産業廃棄物協会さんの協力のもと、大規模な清掃活動が行われました。
西部ARが日記に書いているように、大きなごみを回収すると、一見、きれいになったように見える地面ですが、実は、ここには、無数のプラスチックごみが流れ着いているのです。おわかりでしょうか?
<無数のプラスチックごみの様子>
一カ所にじっと座って、何分でも拾えるくらいのプラスチックごみがあるのです。
見えている部分を拾ってから、土を少し掻き分けると、また、この状態です。
無心になって拾いましたが、ごみは一向に減らないのです。拾っても拾っても限りがなく、とてもやりきれなく悲しくも感じました。
<小さなプラスチックごみを拾う様子>
特に目についたのが、ペットボトルキャップです。無数に落ちています。
そして、砕けた発泡スチロール、ボロボロになったビニール袋、飴の小袋も多く、今、話題になっているストローもたくさんありました。
その他、ライター(土をかくと、ひたすら出てきました)、歯ブラシ、洗濯ばさみ、そして球体の物体はスーパーボールでしょうか?
<土を掻き分けると次々と出てくるライター> <このような球体が多数ありました>
そして、一見きれいに見えるのですが・・・まだ小さいプラスチックごみの山が残っています。そして、それが、今問題視されているマイクロプラスチックへと、どんどん小さくなっていくのです。
おわかりになりますか?ほんの一部をマークしました。
<小さいプラスチックごみにくっついているマイクロプラスチック>
これらが、今、問題視されいるもので、先日、人間の糞便にも存在することが初めて発表されました。
ごみは、人が出したものです。今一度、社会全体でごみ問題について考えていかなければならないと思います。
2018年10月25日藤前干潟の日光川河口で不法投棄ごみを撤去しました!
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
みなさま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブレンジャーの西部です。
ここのところ少し天気が安定し、秋晴れの続く藤前干潟です。
カモ類がだんだんと増えてきました。
嬉しいのは、ようやくハマシギが見られるようになってきたこと。
群れはあまり大きくはないのですが、干潟の上を飛ぶ姿はやはり美しいですね。
さて、そんな秋晴れの10月24日、藤前干潟の日光川河口で清掃活動が行われました。
(一社)愛知県産業廃棄物協会さん、愛知県さん、名古屋市さん、そして我々、環境省中部地方環境事務所で実施している活動です。この清掃活動は、廃棄物処理のプロである愛知県産業廃棄物協会さんの協力もあって、大きな不法投棄物、たとえばテレビや冷蔵庫と言ったものも重機を使って引き上げることが出来ます。
例年実施してきた甲斐もあって、ここ数年は大きな不法投棄ゴミの数は減っているようですが、それでもタイヤや電子レンジと言ったゴミが投棄されていました。
<開会式の様子:朝方は雨が降っていましたが、この頃には青空が!>
<清掃前の様子:ペットボトルなどプラスチックのごみが多いですね>
<清掃活動開始:100人近い人たちが2カ所の清掃場所にわかれて掃除します>
<左:大きなごみ、右:大きなごみを撤去した後の地面には・・・>
<集めたごみを一気に回収!>
日光川河口は堤防との段差が2~3M近くあるため、たとえゴミを拾ったとしてもその回収が大変な場所です。危険も伴うため、ボランティアさんによる清掃活動を実施出来る場所ではありません。
しかし、こうしたゴミ回収のプロの方々、愛知県産業廃棄物協会さんから重機を出していただけるので、一気に吊り上げて回収することが可能です。
こうして、午前中に集めたゴミの量は、燃えるごみで1トン弱、不燃ごみで1.3トンぐらいにもなりました。
<閉会式:雨も降ることなく、無事に活動を終えることが出来ました。>
今回もたくさんのごみを回収することが出来ました。
参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!
ここのところゴミの話ばかり記事にしているような気がいたしますが、、、
それぐらい台風21号以降、藤前干潟のごみがすごい!と言うことなのです。
この間、藤前干潟に落ちているペットボトルを調べる面白い調査に同行しました。
この話は、また別の機会に書きたいと思いますが、30分くらいのうちに4人であッと言う間に200本近いペットボトルを集めることが出来ました!
それでも、景色は変わらず・・・つまり、見た目のごみの量は減っている気がしない、と言う状況です。
今週末、10月27日には、市民ボランティアさんによる大規模な清掃活動も実施されます。
たくさんのごみを拾うには、たくさんの人の力が必要ですので、ぜひ、皆さま、ご参加ください。
皆さま、藤前干潟からこんにちは。
アクティブ・レンジャーの西部です。
ここ愛知県では、インフルエンザが猛威をふるっており、学級閉鎖も相次いでいるようです。
皆さまはいかがですか?体調には十分お気を付けください。
さて、カモ類も少ないような感じの藤前干潟ですが、1月19日(土)には「藤前干潟を学ぼう! 鳥を見る、知る、作る!」と言う藤前干潟ふれあい事業を実施しました。
午前中には名古屋市野鳥観察館と稲永ビジターセンターを利用した鳥の観察とミサゴのペーパークラフト、午後からは藤前干潟サイエンスカフェを実施しました。
藤前干潟サイエンスカフェは、定員30名のところ事前の申込が80名近く集まると言う盛況ぶりで、大変申し訳なかったのですが、抽選とさせていただきました。
落選となってしまった皆さま、大変申し訳ありません。
講師にお招きしたのは、先崎啓究氏。
鳥類調査員として全国各地を調査するほか、月刊誌BIRDERへの執筆や講演、環境教育など幅広い活動をされています。藤前干潟のある愛知県にも10年近くお住まいだったことのある縁のある方です。
当日、参加者の皆さまに楽しんでいただいたカフェコーナーは、イオンスタイル名古屋茶屋さんからのご提供。コーヒーだけでなく、ココアやカフェオレなどのほか、一口チョコレートなどのおつまみも提供いただきました。
イオンスタイル名古屋茶屋の皆さま、ありがとうございました。
そのほか、お隣名古屋市野鳥観察館のスタッフの方、ガタレンジャーの方にもお菓子やミカンなどの差し入れもいただきました!
ありがとうございます!
会場はゆったりとしたスペースと言うわけにはいきませんでしたが、先崎氏の話に時折、質問などをしながら、皆さん熱心に聞き入りメモをされている姿が印象的でした。ミサゴの話に始まり、猛禽類の生態や観察の仕方など幅広い内容のお話しに、アンケートでも満足度が高かったようです。
お越しいただきました皆さま、ありがとうございました。
また藤前干潟のミサゴに会いに来てくださいね。
今後もアンケートなどを参考にこうした企画を実施したいと思っています。
今後の藤前干潟情報もチェックしてくださいね!