ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

中部山岳国立公園

317件の記事があります。

2017年06月06日イベントで大盛況!!

中部山岳国立公園 佐藤怜子

今回は6月3日(土)4日(日)に行われた「ランドネ森のピクニック2017in松本」というイベントへ参加した状況をお届けします。

★環境省ブース全体★ シカのデコイ(模型)が人目を惹きます。

環境省で行っているニホンジカ対策の普及啓発としてデコイやセンサーカメラを展示しました。

★国立公園に生息する動物たちに触れる剥製★ クマ、キツネ、テンの剥製に触ることができます。

シカのデコイや動物の剥製は、みんなに大人気♪ 

テンを触って「この毛皮を首に巻いて帰りたいわ」と言う人。

キツネを触って「しっぽが気持ちいい~」と言う人。

クマを触って「思ってたよりごわごわしていないね」と言う人。

本物の剥製を実際に触ることによって、毛並みの違いなどを確かめることができた様子でした。

また、尖った爪を見て驚いたり、クマの足の裏を見てゾウの皮みたいと驚いたり、クマが想像より小さいことに驚いたり、様々な発見もあった様子でした。

中には、毛並みが気に入った様子で、何度もブースに来ては、剥製を触っている子もいました。

★いきもの折り紙コーナー大盛況!★ 環境省オリジナル生き物折り紙を折ることができます。

折り紙や剥製を通して、生きものに対して少しでも興味関心が増してくれれば良いなと思います。

★国立公園紹介パネル★ 国立公園内のおすすめスポットや、行き方などを知ることができます。

国立公園のPRのため各種パネルを展示しました。

中部山岳国立公園 乗鞍・上高地のビューポイントや、バス停から徒歩10分以内に行けるおすすめスポット、インスタグラムやフェイスブック、アクティブレンジャー日記の宣伝など、国立公園を身近に感じてもらえるような工夫を凝らした展示を行いました。

みなさん、休日は国立公園へリフレッシュしにきませんか。

今後も、イベントや展示、SNSなどを通して国立公園の魅力をお伝えしていきます!!

63日から上高地インフォメーションセンターの2階でアクティブレンジャーが撮影した写真や動物の剥製の展示を行っていますので、こちらも是非見に来てください!

ページ先頭へ↑

2017年06月01日> 雷鳥雄所長 参上 @ランドネピクニック2017inまつもと <

中部山岳国立公園 丸山由起子

「ランドネピクニック2017inまつもと」が、岳都松本で、自然好きな層の拡大を目的に開催されます。

  ○開催日:6月3日(土)11:00~ /4日(日)10:00~

  ○場所:あがたの森公園

( 詳しくは→「 ランドネピクニック2017inまつもと 」 )

環境省長野自然環境事務所でも、松本と上高地担当のアクティブ・レンジャーが中心となって

国立公園や、その中でも上高地や乗鞍について広く知っていただくためブースを出します。

そこで、普段は立山自然保護官事務所に鎮座している雷 鳥雄(かみなり とりお)所長ですが、

「ランドネピクニック2017inまつもと」の環境省ブースで、ランドネ女子の方々と親交を

深めるべく、立山から松本へ遠路はるばる出張してきてくれました。

 

 

かみなり所長と記念写真を撮りたい方、ぜひ環境省ブースにお越しください!

 

 

乗鞍のおすすめビュースポットや乗鞍の楽しみ方もご紹介します!!

 

 

 

乗鞍では、長野側のエコーラインの除雪作業が進み、春山バスが大雪渓・肩の小屋口まで

行けるようになりました。

岐阜側のスカイラインは畳平まで行けます。

かみなり所長もかわいいですが、本物のライチョウに会いに、ぜひ乗鞍へ足をお運びください。

運が良ければ、今の時期、なわばりの見張りをする凜々しいライチョウ君に

会えるかもしれませんよ。(会えなくても乗鞍の風景をお楽しみくださいね。)

 

 

※お願い※

ライチョウは繁殖期に入り、デリケートになっています。

運よく出会うことができましたら、近づき過ぎず、距離をあけて

そっと見守ってあげてください。

小さな双眼鏡などがあるとライチョウたちの微笑ましい行動をゆっくり

観察できると思います。

ページ先頭へ↑

2017年06月01日アクティブ・レンジャー国立公園写真展開催!

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

立山自然保護センター及び美女平駅で、国立公園の写真展を61日より開催しています。

平成28年度に長野自然環境事務所管内(中部山岳国立公園、妙高戸隠連山国立公園、上信越高原国立公園)のアクティブ・レンジャーたちが撮影した、四季折々の素晴らしい景色や生き物たち、国立公園における取り組みの写真を展示しています。

3つの国立公園についての紹介、レンジャーやアクティブ・レンジャーの仕事について紹介したパネルも併せて展示していますので、ぜひゆっくりとご覧ください。

また、美女平駅の写真展会場の机の上にノートを置いてありますので、写真展の感想を書いていただけると幸いです。

◇平成29年度環境省アクティブ・レンジャー国立公園写真展in立山◇

期 日:平成2961日(木)~630()

場 所:立山自然保護センター(8:3017:00)、美女平駅(7:0017:30

入場料:無料

【立山自然保護センターの写真展】531日撮影

階段の踊り場で展示しています。

国立公園写真展

立山自然保護センター

【美女平駅の写真展】531日撮影

2階で展示しています。

国立公園写真展2

美女平駅

なお、立山以外の地区でも国立公園写真展を開催します。

詳しくは下記リンク先をご覧ください。

http://chubu.env.go.jp/nagano/pre_2017/29_3.html

ページ先頭へ↑

2017年05月29日ライチョウの様子

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。

平地では30℃近くにもなる暑い日もありますが、標高2450m程度の立山室堂は未だに豊富な残雪に覆われています。

暑さや雨により雪解けが進み、「ハイマツ」という背丈が低いマツの木が目立つようになりました。

そのハイマツ周辺やハイマツ帯の中で、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている「ライチョウ」をよく見かけます。

ハイマツ周辺だけでなく、岩の上でオスが見張りをする姿や雪の少ない場所で番(つがい)で行動する姿も見かけます。

【見張り中】512日撮影

一際目立つところで動き回って周辺を見回していました。縄張りを守るための見張りをしていたのかと思います。

見張り中

【番で行動中】524日撮影

オス(右)がメスの後をつくような形で、草をつっついていました。

番で行動中

ここで皆様に、ライチョウを観察・撮影するときのお願いがあります。

○これからライチョウは卵を産み、子育ての時期に入ります。あまり近づきすぎないよう、少し離れて見守るようにしましょう。

○雪解けがさらに進むと、ハイマツ以外の植物もどんどん見えてきます。ライチョウにとってはそれらの植物がエサとなりますので、植物を踏み荒らしたり採取したりしないようにしましょう。

ページ先頭へ↑

2017年05月26日『保護と利用』の先進地-五色ヶ原- @乗鞍

中部山岳国立公園 丸山由起子

5月20日(土)は五色ヶ原の開山祭でした。

 

 

五色ヶ原は中部山岳国立公園の南端に位置し、乗鞍岳の岐阜県側山麓に広がる

溶岩台地にできた森です。

 

認定ガイドが同行することでのみ入山が可能で、オーバーユースにならないよう

入山者の人数制限も行われています。

国立公園というと自然を守る「保護」だけをしていると思われがちですが、

適正な「利用」も推進しています。

ここ五色ヶ原のシステムは、まさに 『自然を守りつつ利用する』 という

先進的な取り組みで、岐阜県丹生川村(現高山市)が2004年にスタートさせました。

案内してくださるガイドさんたちは地元の自然を熟知しており、五色ヶ原の植生や地形、

生活と山との関わりなどいろいろな話をしてくれます。

 

<出発前のレクチャー風景>

  

 

「岐阜の宝もの」にも認定されている五色ヶ原の魅力はなんといっても『 豊富な水 』!

 

旧丹生川村はダムを作らなくても水力発電が可能なほど豊富な水に恵まれた土地だそうで、

コース中にはたくさんの素晴しい滝があります。

 

<青垂(あおだれ)の滝 雄滝>

寝っ転がると、柱状節理の段々岩を水が流れ落ちてくる様が、一層の迫力で見えるそうです。

 

こんな感じに見えました。

 

 

<布引の滝>

水の流れが幾重もの糸のように繊細に広がっていて、水のベールのようでした。

 

 

驚くことに、上に紹介したふたつの滝は、湧き水の流れでできているのだそうです。

布引の滝の上部をクローズアップするとこんな。 

 

川じゃないでしょう?

それでこんなにも大きな滝ができるなんてすごいですね!

 

 

この豊富な水が、乗鞍の溶岩の巨岩が積み重なった地形とあいまって、

素晴らしい苔むす森をつくっています。

苔好きにはたまらないようで、新たな苔を発見すべく訪れる研究者も

後を絶たないようですよ。

 

どうぞ五色ヶ原を訪れてみてください。

豊富な水が作り出す豊かな自然の表情と、その自然を愛するガイドさんたちの話に

魅了されるはずです。

詳しくはこちらにて↓

「五色ヶ原公式サイト http://goshiki2004.com/ 」

ページ先頭へ↑

2017年05月23日白馬村のギフチョウ

中部山岳国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、中部山岳国立公園の後立山地区からです。

北アルプス(飛騨山脈)の北部、長野県の大町市、白馬村、小谷村、新潟県糸魚川市のエリアを担当しています。


5月19日に白馬村で「ギフチョウ、ヒメギフチョウなどのパトロール」に参加しました。

参加者は、白馬村教育委員会(主催者)、白馬村の文化財保護監視員と関係する行政機関など合わせて10名でした。

ギフチョウとヒメギフチョウは白馬村の天然記念物になっています。ギフチョウ、ヒメギフチョウが舞う今頃の時期に生息地に行き、成虫(チョウ)の数や産み付けられた卵の数を確認したり、チョウを採取している人がいないか見て回ったりします。

地域の方が主体的に行うこのような活動によっても、国立公園の自然環境が保たれています。


<写真中央のエメラルド色の丸いものがギフチョウの卵で、11個あります。卵の直径は1mm程度です。卵が産みつけられている葉はミヤマアオイという植物の葉です。卵からふ化した幼虫はこの葉を食べます。>


<ギフチョウ。平成26年に撮影したもの。今回は写真を撮影できるほど近くを飛ぶことはありませんでした。>


白馬村では、ギフチョウとヒメギフチョウは文化財保護条例により天然記念物に指定され、捕獲が禁止されています。また、採集した場合等に10万円以下の罰金等の罰則があります。

無許可でギフチョウまたはヒメギフチョウを採集している方を見かけましたら、白馬村教育委員会にご連絡をお願いします。



ページ先頭へ↑

2017年05月23日ニリンソウが見頃です!

中部山岳国立公園 佐藤怜子

ここ数日はぐっと気温も上がり、今までのんびりゆっくり歩きだった季節さんが、急にすたすた早足になりました。上高地の植物たちは季節さんに先導されて、あっちもこっちも大忙しで顔を出しています。

今は丁度ニリンソウが見頃を迎えています。

★満開のニリンソウ★

★若葉を太陽に透かして見れば~★

若葉を下から見上げてみると、光を浴びてキラキラの黄緑の中に葉脈がくっきり!

この直後、思わずてのひらを太陽に透かしてみてしまいました♪

午後には、晴天の午前からは思いもよらないような大雨が降りました。

山の天気は変わりやすいので、お出かけの際は気を配るようにしてくださいね。

ページ先頭へ↑

2017年05月18日上高地の花々が咲き始めました♪

中部山岳国立公園 佐藤怜子

上高地にも一足遅れの春が訪れました。

唐松が芽吹き、上高地の風景に明るい黄緑色が加えられました。

木々の新芽だけではなく、花々も徐々に咲き始め、上高地に訪れた春を喜んでいるようです。

今日は、河童橋~徳沢間で咲き始めた花々の一部を紹介します。

★ニリンソウ★淡くピンクがかっているものもあります。

★ミヤマカタバミ★葉はハート型(ややとんがりハート型)

★ネコノメソウ★明るい黄緑色が目を惹きます。

★ハシリドコロ★花は釣鐘型で、茎にぶら下がって咲きます。

★エンレイソウ★白花のもの(シロバナエンレイソウ)もあります。

※この他にも多くの花が咲き始めています。

見頃には少し早いですが、いろいろな花々が咲き始め、いよいよ春の上高地が華やいできました。

これからも、いろんな花が顔を見せてくれるのが楽しみです♪

ページ先頭へ↑

2017年05月16日= 乗鞍スカイライン開通式 & 乗鞍岳山開き祭 =

中部山岳国立公園 丸山由起子

5月15日、乗鞍スカイラインが開通しました。

これにあわせて乗鞍畳平では「乗鞍岳山開き祭」が開催されました。

 

ほおのき平駐車場でのシャトルバスの出発式。

テープカット後、このバスで畳平へ向かいました。

 

ほおのき平では曇り空でしたが乗鞍スカイラインを上っていくと途中から雨になり、

畳平ではガスって何も見えず、あられが降るような天気となってしまいました。

この日の畳平の気温はマイナス1℃です。

 

畳平にある乗鞍本宮中之社にて安全を祈念して。

 

 

式典は建物の中でとなってしまいましたが獅子舞や乗鞍連峰太鼓が披露され、

樽開きのふるまい酒を皆さん楽しまれていました。

 

 

乗鞍岳はマイカー規制をしております。

お越しになる際はシャトルバスやタクシーをご利用ください。

シャトルバスはほおのき平駐車場から出ています。(運行時間・料金は濃飛バス等のHPでご確認ください)

今年はこんなバス停が登場していますよ。

 

「バスのりば 標高日本一2702m」で記念撮影はいかがですか?

 

下界では夏のような暑さでも、山の上では凍える寒さとなることがあります。

お越しの際は防寒対策をお忘れなく。

ページ先頭へ↑

2017年05月15日ゴールデンウィークの立山室堂巡視

中部山岳国立公園 中山博人

こんにちは。

立山自然保護官事務所の中山です。

ゴールデンウィーク期間中、立山室堂から雷鳥沢野営場まで巡視をしました。

この巡視では、地獄谷やライチョウ保護区域といった立入禁止区域への立入がないかの確認を行いました。

【大日連山を眺める利用客のみなさま】54日撮影

雄大な大日連山を眺めつつ、写真を撮る方が多く見られました。手前には地獄谷があり、火山ガス濃度が上昇して危険であり、立入禁止としています。滑落の危険性もありますので、ロープの内側には入らないようお願いします。

大日連山を眺める利用者のみなさま

【雷鳥沢野営場】54日撮影

多い日では250張以上が張られていたそうです。カラフルなテントが、白一色の世界によく映えました。

雷鳥沢野営場

【雷鳥沢野営場で回収したゴミ】57日撮影

残念ながら、こんなにもゴミがありました。雪に埋めてしまっても、雪が解けたら出てきます。ゴミは捨てずに持って帰るようお願いします。また、雷鳥沢野営場には水洗トイレがありますが、携帯トイレを持参され、室堂ターミナルで捨てるかご自宅で捨てるようお願いします。

雷鳥沢野営場で回収したゴミ

その他、以下をご一読いただき、自然と景観を守りつつ安全に登山、散策等を楽しんでいただきたく思います。

地獄谷の通行規制→http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html

室堂平の積雪期利用ルール→H29_春期リーフレット .ai

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ