2017年7月24日
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2017年07月24日志摩の自然を学ぼう
伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦
志摩市歴史民俗資料館では7月25日より夏休みの企画展示として
「志摩の自然を学ぼう」展が開催されます。
今回の企画展では志摩自然保護官事務所と横山ビジターセンターが協力をして
「伊勢志摩国立公園レンジャー写真展」と「伊勢志摩国立公園の昆虫標本展示」、
また「レンジャー出前授業」として体験型の講座を開催したりします。
本日、その設営作業をパークボランティアさんと一緒に行いました。
伊勢志摩国立公園内でレンジャーが撮影した写真パネル36枚、
伊勢志摩国立公園内で採集した昆虫の標本15箱を展示しました。
7月29日(土)と8月20日(日)にはレンジャー出前授業として
展示に関するお話をしたり、昆虫標本の作り方教室をしたり、
木の実や貝殻などを使ったクラフト体験をしたりもします。
夏休みの自由研究のヒントが見つかるかもしれません。
ぜひお越し下さい。
2017年07月24日女性限定で戸隠神社五社巡り
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
「信州山の日」の7月23日(日)、戸隠観光協会主催で女性限定飯縄山登山が企画されました。
女性限定ということで、戸隠自然保護官事務所の2名も参加してみました。しかし、当日はあいにくの雨。
そこで・・・飯縄山へ登るのはやめて、急遽「戸隠神社五社巡り」に変更!
雨の中、戸隠古道を歩きます。
戸隠神社にまつわる伝説のお話なども沢山解説いただきました。
雨の神社というのもなかなか味があります(写真は九頭龍(くずりゅう)社です)。
お昼はとっても素敵な戸隠竹細工のお弁当箱に入ったサンドイッチ!
お弁当箱は参加者の方へのおみやげになります。
これを目的に今回のイベントに申し込まれた方も多かったようで、みなさん大満足☆
飯縄山には登れず一日雨でしたが、ガイドさんの気配りや解説が非常に充実しており、参加者のみなさんも一日楽しめたようで良かったです♪
今回のイベントは信州DCの一環で「戸隠旬ウォーク」の企画として開催されたものです。
毎月戸隠の旬を満喫できるイベントを実施しているので、ぜひ一度参加してみて下さい!
★妙高戸隠連山国立公園の山がヤマケイオンラインで紹介されています!
http://www.yamakei-online.com/yk/article/myoko_togakushi.php
2017年07月24日カヤの平高原ではニッコウキスゲが見頃です
上信越高原国立公園 志賀高原 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは。長野県木島平村にあるカヤの平高原ではニッコウキスゲが見頃です。
<ニッコウキスゲの見頃は例年7月中旬から下旬です。しかし、今年は開花が少し遅く見頃の時期が後ろにずれているそうです。>
<ワタスゲの綿毛も見頃です。>
<アキアカネもたくさん飛んでいました。>
この湿原は北ドブ湿原という名前で、カヤの平高原総合案内所という中心的な施設(駐車スペースあり)から約45分歩きます。そこまで歩く途中のブナ林も見事です。
<ギンリョウソウ。漢字では「銀竜草」を当てるようです。腐生植物(成長に必要な養分を、共生する菌類から得て生活する植物)。>
カヤの平高原は標高約1,400mから1,700mにかけて広がる高原です。
宿泊は、カヤの平高原ロッジと2種類のテントサイト(車乗り入れ可能なテントサイトと常設のテントサイト)があります。泊りがけで避暑や星空を見るのも楽しそうです。
どうぞお出かけください。
子どもたちも夏休みに入り、楽しい登山シーズンまっただ中!
白山でもお子さんと一緒に登っているご家族の姿をよく見かけるようになりました。
今日はこんな白山のお花情報をお届けします!
が、その前に、登山者の皆さまにお願いです!
白山を訪れる皆さんの中には「お花を見たくて登ります!」という方がいるのではないでしょうか? きれいなお花に出会うと嬉しくなっちゃう人はきっとたくさんいらっしゃると思います。(私は嬉しくなって叫んじゃいます!)
(可憐なハクサンコザクラ。7月22日撮影)
「近くでお花を見たい!」「近くで写真を撮りたい!」と思う方もいるでしょう。もちろん私もできるならそうしたい一人です。
でも、ちょっと待ってください。
お花見たさに登山道をはずれて、目的のお花に近づくと何が起こるでしょうか?
近づくまでの道のりには、ほんのわずかな距離だったとしてもたくさんの植物が育っています。花を咲かせていなくても、白山の自然を支える大切な大切な植物です。
登山道をはずれるということは、そんな植物を傷つけることになってしまうんです。
残念ながら白山には、お花見たさに登山道を外れた人によって植物が失われてしまった場所があります。
(目的の花に向かってつけられた踏み跡。7月21日撮影)
登山靴で踏まれ傷ついた植物は枯れて失われ、地面がむき出しになります。
地面がむき出しになると、植物を育む土壌がそこから流れ出るようになってしまい、周りの植物も育ちにくくなってしまいます。
場所によっては地面がむき出しになった場所が拡大し、お花畑が失われてしまうこともあります。
白山の自然はとてももろく、一度壊れるともとに戻るのに非常に長い年月がかかり、場合によってはもとに戻らないこともあります。
近くでお花を観察できないのはちょっと残念なことかもしれませんが、遠くからお花を観察することが、高山植物を守り、白山の自然を守ることになるんです。
皆さん、一緒に白山の自然を守りながら楽しく登山しませんか♪
では、ここまで読んでくださった皆さまに、改めてお花情報をお伝えします!
■砂防新道(石川県白山市の別当出合登山口から山頂を結ぶ道)
(ミヤマキンポウゲが登山道沿いで登りの疲れを癒やしてくれます♪ 7月21日撮影)
ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ、ヨツバシオガマ、アカモノなどに出会うことができます。
■ 南竜道(砂防新道の南竜道分岐から南竜ヶ馬場を結ぶ道)
(イブキトラノオがたくさん!7月21日撮影)
イブキトラノオの多さに感動しました!トラのしっぽのような花が風に揺れている様子は見ていてとても楽しいですね♪
ヤマブキショウマ、ニッコウキスゲ、ノビネチドリなども咲いていましたよ。
■ エコーライン(南竜道と弥陀ヶ原を結ぶ道)
(チングルマのお花畑。7月21日撮影)
チングルマの白とコイワカガミのピンクがとても印象的でした!
■ 別山・三ノ峰周辺
(別山平のニッコウキスゲ。奥は御前峰・大汝峰。7月22日撮影)
別山平はニッコウキスゲが咲き乱れ、こんな場所が日本にあったのかと思うくらいにステキな場所でした。
三ノ峰周辺ではオオバギボウシやタテヤマウツボグサ、クガイソウなど紫色の花もたくさん見られましたよ♪
今日ご紹介したのは白山の花のほんの一部です。
現地には本当にたくさんの花が咲いていますので、白山の豊かな自然を見にいらしてください。
----- 登山される方へ --------------------------------------------------------------
※白山は標高2700mを超える山です。登山届を提出し、十分な装備と計画を持って登山に臨むようお願いします。
※ルートによっては雪渓が残っています。ビジターセンターや山小屋で最新の情報を収集してください。
※高山植物を傷つける行為は自然公園法で禁止されています。
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