2015年6月23日
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2015年06月23日出前授業@神社幼稚園
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦
6月11日に伊勢市立神社幼稚園で出前授業を行いました。
神社幼稚園は伊勢市の市街地にありますが、
五十鈴川の河口をはさんで対岸が伊勢志摩国立公園という立地です。
今回は、身近に見られる生きものについてのお話しをさせていただきました。
今回の出前授業をさせていただくにあたって
事前に周辺で生きもの探しをしました。
思ったよりもたくさんの生きものが見られる場所で、
身近なところに、いろいろと面白い生きものがいるということがわかりました。
近くの海岸には毎年アカウミガメが上陸し、
今年も産卵が確認されています。
頭骨をさわってもらって、身近にウミガメが生息していることや、
実際の親ガメの大きさなどをイメージしてもらいました。
幼稚園児に対して授業をするのは初めてで、
きちんと話を聞いてもらえるのか正直不安もありましたが、
みんな真剣に話を聞いてくれました。
また冬に、野鳥のお話しをさせていただくことになりました。
園児のみなさん、先生方、どうもありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
2015年06月23日藤前干潟を飛び出して・・・
国指定藤前干潟鳥獣保護区 西部理恵
早いもので、気づくともう6月半ば。
藤前干潟はというと、
疲れを癒やした渡り鳥たちがどんどん旅立ち、
今は、ちょっぴり寂しくなって来ました。
これからの季節は、鳥たちにかわって私たちが干潟でのひとときを楽しむ番です。
さて、私たちアクティブ・レンジャーは、
そんなちょっと寂しい藤前干潟を飛び出して、
最近は、「出前講座」に飛び回っています。
出前講座では、藤前干潟の生き物や環境の話だけでなく、
どうやって藤前干潟が守られてきたのか、といった歴史など、
依頼内容に沿ってお話をしています。
私たちが出前講座を行った時の様子は、
詳しくご覧頂けます。
名古屋市内の小中学校はもちろん、近隣市町村の教育機関や団体、勉強会など、
年中どこでも、藤前干潟のお話をするために参上します!
興味をお持ちの方は、ぜひ名古屋自然保護官事務所までお問い合わせください。
少々時間がたってしまいましたが、
6月13日から14日に、薬師岳の夏山開きと記念登頂会が行われました。
富山市(大山地区)の亀谷(かめがい)温泉郷にて、安全祈願祭が行われました。
同地域出身で、槍ヶ岳を開山したことでも知られる播隆(ばんりゅう)上人の像の前で、地域の関係者や記念登頂会参加者が、今シーズンの山の安全を祈願しました。
その後、登頂会参加者は折立登山口へ移動し、1泊2日で薬師岳へ。
折立の登山口から入ってすぐに、「十三重之塔」があります。
1963(昭和38)年1月の豪雪で遭難した愛知大学山岳部の13名の慰霊のために造られたものです。
彼らが迷い込んだ薬師岳山頂手前の東南稜線への分岐点にも、二度とこのような事故が起きないように、という願いが込められたケルンが建っています。
薬師岳山頂の祠に薬師如来像が安置され、登頂した約100名が再度、安全を祈願しました。
遭難事故からは50年以上経過していますが、山の安全を願う気持ちは、しっかりと引き継がれていると感じました。