ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年6月29日

2件の記事があります。

2012年06月29日放牧in湯の丸高原!!

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

今年も湯の丸高原で放牧作業が行われたのですが、トラックから高原に降ろされた瞬間、牛たちはすごく嬉しかったようで、思いっきり高原を駆け回っていました。
私自身、“牛の走る姿”というのを今回程間近で見た事がなかったので、ビックリして若干腰が引けてました。
畜産農家の方にお話を伺ったところ、意地悪したり牛の斜め後ろに立たない限りは基本的に攻撃してこないので、優しく見守ってくれればという事でした。

【放牧作業中】

【追いかけっこ中】

彼らは間近で見ると、結構な迫力があります。ですが、怖いからといってモノを投げたり、追い回したりはしないでくださいね。そっと人間の方から離れてあげてください。
湯ノ丸山のレンゲツツジ群落の保全について、彼らの存在は欠かせません!なぜなら、このレンゲツツジ群落は彼ら“牛”の存在があったからこその光景なのです。(嬬恋村郷土資料館の資料によると「湯の丸高原は明治37年長野県東御市の牧野組合により家畜(牛・馬・綿羊)をおよそ300頭放牧。家畜は有毒なレンゲツツジを食べる事がなくレンゲツツジ群落が形成され、昭和31年5月15日に国の天然記念物に指定された。」との記述があり、家畜によりこの自然が形成されたことがわかります。現在では地元で組織している“レンゲツツジ保存会”により保全活動が行われています)繰り返しとなりますが、決して邪険に取り扱わないよう、優しく接して頂くようお願いします☆

湯の丸高原のレンゲツツジ、まだまだ楽しむ事が出来ます。今週末には見頃を迎えると思われます。ぜひ、レンゲツツジ咲き乱れる湯の丸高原に遊びに来てください。
ただし、道路・駐車場の渋滞が予想されますので、余裕を持って安全運転でお越しください。「事故で足止め」では勿体ないですからね。

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2012年06月29日かわいいお客さん♪

上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵

こんにちは。
今日はステキなゲストを…山根さんです!あ、間違えた“ヤマネ”さんです!

管内の施設に迷い込んだそうで、保護を行いました。
つぶらな瞳が何とも言えずかわいかったです。ただ、動きは俊敏!動きの早さに私はタジタジ、「キャーキャー」と奇声を上げ、失態をさらしていました(だって、動きが早すぎるんだもん)。黒レンジャーの助けを借りて彼(彼女?)の健康状態の確認を行いました。
段ボールに入れて様子を見ていたところ、飛び跳ねる様子や自力で食べ物を摂取する様子が見られ元気な様子が確認できたので、保護された場所の近くの森林に返しました。
今頃は、森の中を元気に駆け回っているのではないでしょうか。
また、会いたいなぁ。。。

【ジャンピング準備中のヤマネ】

*ヤマネ・野生動物について*
ヤマネは1属1種の日本固有種で、環境省レッドデータブックに掲載され、“準絶滅危惧種”として取り扱われています。また、国の天然記念物に指定されています。
準絶滅危惧種となってしまった背景には、森林伐採等による生育場所の破壊が考えられるようです。これもまた、我々人間の活動によるものが大きく関係していそうですね。
ただ、“絶滅はしていない”と言う現状があります。これから先、“絶滅危惧種”“絶滅種”とならないよう、注意をしていきたいものです。
なお、野生鳥獣を保護した場合は、自治体(都道府県)の関係窓口への届け出が必要となります(状況によっては、病院の紹介や引き取りなどの対応が行われます)。ご協力宜しくお願いします。

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