中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
以前はここになかったキショウブ。
どうやら人為的に植えられたようです。
(昨年6月撮影)
黄色の花が鮮やかで美しいのですが、要注意外来生物に指定されています。
※外来生物について詳しくは環境省HPをご覧ください。
しばらく様子を見ていましたが、年々繁殖を広げており気になっていたので、今回駆除作業に乗り出しました。
池の中にクマ・・・? いえ、川口レンジャーです。
キショウブは頑丈な地下茎をはりめぐらしており、水面に出ている葉を引っ張っただけでは根から抜けません。鎌などの道具を使ったり、泥の中に手をつっこんで掘り出したりと、悪戦苦闘。
本日の収穫。5袋で力尽きました。まだまだ生えてます。
完全に駆除するには、人手を確保し、今後何年間か作業を継続する必要があります。地元の方たちと協力して活動を軌道に乗せる方法を考えて行く予定です。
まいめの池から水が流れ込むしのぶの池。
ミズバショウの名所ですが、ここにもキショウブが入りこんできています。
こちらは互いの根がからまってさらに困難な作業になりそうです。
背後に横たわる乗鞍岳は、今朝季節外れの新雪をかぶり、まぶしく輝いていました。