中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
当日の天候は快晴で、開園を待ちわびた方々にとっても素晴らしい天候の中、開園祭を迎えることとなりました。栂池自然園ビジターセンターの方によると、この冬は例年より積雪が多かったものの、春先に雪解けが進み、現在の積雪は平均2m50cm程度で昨年より50cm程度少ないとのこと。
<ビジターセンター前の積雪状況>
栂池自然園はゴンドラリフトとロープウエイを乗り継いで訪れることができ、間近に雄大な山岳展望を眺めることができます。園内の木道も地元小谷村の方々のご努力でバリアフリー化が進んでおり、小さなお子さんやお年寄りの方でもゆっくりと園内を歩くことができます。
<栂池自然園でのミズバショウの見ごろは、まだ今から、6月中旬です。雪が解けると、ここにどのような景色が広がるのでしょうか。>
<この山の向こうには何がある?>
この山は栂池自然園の北側にある乗鞍岳(白馬乗鞍岳)です。山の向こうには白馬大池という大きな池があります。今後行く予定ですので、どんな所かご報告します。お楽しみに。
また、栂池自然園から白馬大池を経て、白馬岳へ向かうこともできます。
開園式の中で小谷村長は「この夏は、涼しい小谷村、涼しい栂池高原で」とおっしゃっていました。ぜひ、夏のひと時を栂池自然園でお過ごしください。
最後に。栂池自然園は中部山岳国立公園の第1種特別地域内にあり、自然公園法で指定された植物を採取することが禁止されています。近年、栂池自然園でも植物が採取されてしまっているとの情報をいただくことがあります。栂池自然園を訪れるたくさんの方々を魅了する高山植物は、標高や気候、雪解けの環境等が相まってこの自然環境だからこそ生育しています。この自然環境を保護しながら、これからもより多くの方に美しい栂池自然園を楽しんでいただけたらと願っています。