上信越高原国立公園 万座
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2020年08月17日8月10日 山の日トレッキング
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
鹿沢インフォメーションセンター主催の
山の日トレッキング行事「桟敷山とヤナギラン」に参加してきました。
鹿沢万座パークボランティアの方にもサポートいただき、登山だけでなく、
たっぷり自然についての解説も聞くことができ、とっても充実したツアーとなりました。
⇑ こまめな休憩、水分をとりながら登ってゆきます。
普段は素通りしてしまう植物も、本日はパークボランティアスタッフの自然解説を聞きながら進みます。
新たな気づきが面白く、植物の形、生えている場所、倒れた木等、すべてに意味があると考えさせられます。
⇑ 小休憩中
パークボランティアスタッフの見つけた彩雲にみんな釘付けです。
※太陽の周りに虹色の雲が出ていました♪まぶしくて写真に収めることはできませんでしたが‥残念。
⇑ 桟敷山(1915m)付近では四阿山が一望!(写真左側の山です。)
⇑ アサギマダラ
下山時にはヨツバヒヨドリの群落を抜けます。
他にも、シシウド、マルバダケブキ、ツリガネニンジン等が多く咲き乱れていました。
アサギマダラも多く観察できました。
⇑ ヤナギランのつぼみ
下山直前で今年は例年に比べ数の少ないヤナギランもどうにか見つけることができ、
無事ツアーを終了しました。
鹿沢インフォメーションセンターでの行事は下記URLにて確認いただけます♪
2020年08月04日8月最初の巡視
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
8月になり、梅雨明けと同時に早速巡視を行いました!
残念ながら晴天とはなりませんでしたが・・。
本日巡視を行ったのはぐんま県境稜線トレイルの一部区間となる万座温泉~山田峠です。
ぐんま県境稜線トレイルは、群馬県が中心となって設定した群馬県と新潟県・長野県の県境稜線約100km をつなぐ国内有数の山岳地域のロングトレイルで、専用サイトもあります。
ぐんま県境稜線トレイルHP
https://www.gunma-trail.jp/(外部リンク)
⇑ 本日のスタート地点は万座温泉薬師堂です。
周囲にはガンコウランやクロマメノキといったツツジ科の高山植物が多く生えています。
遊歩道としても整備されているため、温泉の宿泊者も多く散策されています。
⇑ 遊歩道
万座温泉が一望できます!
⇑ 遊歩道を抜けてからは、しばらく樹林帯の中を歩いてゆきます。道は明瞭です。
⇑ 樹林帯を抜けると稜線上に!風が抜ける美しい場所!
ここまでのコースタイムは1時間弱でした。
山深く、自然を存分に堪能できるコースとなっておりますが、
その分、ツキノワグマをはじめ、多くの野生動物が住んでいる場所になります。
歩行の際には、熊鈴やラジオを携行いただく等、自分の存在を知らせるようにお願いいたします。
2020年07月30日万座地区での硫化水素ガスの定期観測 !
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
万座温泉周辺にて硫化水素ガスの定期観測に参加してきました。
万座温泉地区では上信越高原国立公園を代表する火山のひとつ、草津白根山系に育まれた自然を
安全に楽しんでいただくため、関係者により定期的に硫化水素ガスの観測を行っています。
⇑ 草津白根山系硫化水素ガス安全対策連絡協議会のみなさま
出発前に観測場所や、ガスマスク等装備の確認を行いました。
⇑ 万座某所の火山ガス噴出地を目指し、道なき道を進みます。
ヒトの背丈ほどの草木をかき分け、足元に十分気を付けて歩いていきます。
⇑ ガスマスクを装着し、硫化水素ガス観測中。
沢の色は白濁しており、硫黄のにおいがたち込めています。
⇑ 周辺にはハナゴケ属の地衣類が岩にびっしり生えていました。
高さ2~3センチほどです。神秘的な雰囲気です。
戻るころには雨具はあちこち泥だらけ、沢歩きや草木をかき分け進む道中はさながら冒険のようでしたが、
雨にもほとんど降られず、安全に終えることができました♪
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月21日夏の花、咲いてます。
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
この日(7月17日)もあいにくの雨で湯の丸高原は静かです。
梅雨明けがとっても待ち遠しいですが、
湯ノ丸山周辺では花があちこちに咲いています♪
⇑ ミヤマホツツジ
雨のしずくがきらきらと輝いています。きれい!
⇑ シモツケ
写真はつぼみです。つぼみについた雨のしずくがきらきらしていました。
⇑ ウツボグサ
まさに見頃。あちこちで群生していました。
⇑ ウスユキソウ
エーデルワイスの仲間です。確かに、少し似ています...。
⇑ シャジクソウ
今回ご紹介させていただいたのはほんの一部です。
湯の丸高原の足下はお花がたくさん咲いてとっても賑やかな季節です。
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月09日インターネットで国立公園の 今 を♪
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
上信越高原国立公園万座地域の空吹でライブカメラの配信をはじめました!
「万座しぜん情報館から見た空吹」(外部リンク)
https://www.sizenken.biodic.go.jp/view_new.php?no=125
⇑ ライブ配信の画像 画像取得日時 - 2020/07/10-09:00
空吹(からぶき)は、万座しぜん情報館の駐車場のすぐそばにある噴気孔。
高濃度の硫化水素ガスが噴気しており、噴気孔への立入りはできませんが、
活火山の地肌と硫黄のにおいを間近で感じることができます。
空吹に関してはこちらをご覧ください。
⇑ 過去の画像を時間ごとに並べて見ることもできます。
写真は最近の晴れ間だった、7月2日の空吹の1時間ごとの変化の様子です。
インターネット自然研究所では、北は北海道から南は沖縄まで、
全国の国立公園のライブ映像を配信しています。
いろいろな場所の'今'と'過去'を知ることが出来、面白いですよ♪
インターネット自然研究所(外部リンク)
https://www.sizenken.biodic.go.jp
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年07月06日国道292号にて外来種駆除
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
草津から志賀高原を結ぶ国道292号線に位置する、
山田峠で外来植物の駆除作業を行ってきました。
山田峠付近は芳ヶ平湿原へと延びる沢筋の上流部に位置しています。
外来植物の種が雨水の流下とともに、湿原に入るのを防ぐため、
この場所では毎年継続して外来種の駆除が行われています。
⇑ この谷の先が芳ヶ平湿原になっています。 R2.7.2 山田峠にて撮影
⇑ 絶景を前に外来種駆除を行います。
標高2,000mを超えているのでとてもさわやかな気候です。
⇑ 本日はたくさんの方にご協力いただきました!
セイヨウタンポポや、ハルザキヤマガラシ等の外来種の駆除を手分けして行いました。
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年06月25日「アクティブ・レンジャー国立公園写真展」開催のおしらせ ♪
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
アクティブ・レンジャー国立公園写真展を行います !
期間: 7月2日(木)~7月27日(月)
開催場所:
鹿沢インフォメーションセンター(リンクあり)
開館時間8:00~17:00 無休
万座しぜん情報館(リンクあり)
開館時間9:00~16:00 無休
中部山岳国立公園、上信越高原国立公園、妙高戸隠連山国立公園で働く環境省のアクティブレンジャーたちが、日々の活動で目にしている景色や、
普段の活動の様子を、写真を通じ垣間見ることができます♪
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
アクティブ・レンジャー写真展は順次巡回予定です♪
開催予定の場所及び期間は以下URLをご確認ください。
2020年06月22日根子岳巡視
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
長野県菅平に位置する根子岳登山道の見回りに行ってきました。
登山道の安全確認に加え、今回は看板の修理も行ってきました。
⇑峰の原登山口より登ってゆきます。 R2.6.17撮影
登山道はレンゲツツジが満開です。
枝にたくさんの花が花束のようです♪
⇑看板...直してゆきます。
⇑修繕前(写真左)、修繕後(写真右)
他の看板も同様に雨風で傷んでいるものを張り替えました。
⇑根子岳山頂からの菅平高原の景色。この日はあいにくの曇りです。
写真で地面が白く見える部分はレタス畑です。
⇑満開のレンゲツツジと牛たち。この時期ならではの風景です。
菅平牧場付近にて撮影。
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新たな生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
2020年06月17日梅雨の晴れ間に外来種駆除!
上信越高原国立公園 万座 飯島久美子
外来植物のハルザキヤマガラシの駆除を行ってきました。
⇑ ハルザキヤマガラシ
本日の駆除場所は群馬県中之条町チャツボミゴケ公園の入口付近です。
例年5月ころに行うのですが、今年は外出自粛を受け、6月の駆除作業実施となりました。
花も終わりかけ、たくさんの種がすでに出来ていました。
⇑ ハルザキヤマガラシの種(写真左)1株につき数千個もの種がついているそうです...。
すでに種のついている株は、あたりにたくさん生えるスギナ(写真右)と似ていて探しにくい...。
⇑ 駆除されたハルザキヤマガラシがぞくぞくと集まります。
本日は60Lのゴミ袋41袋分の駆除となりました 。
除去した植物は、最終的にしっかりと口を閉じて運ばれ、焼却処分されます。
ハルザキヤマガラシとは?
ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、北アメリカなどに広く分布する、アブラナ科の植物です。
冷涼で日当たりのよい湿った肥沃地を好み、道路わきや、田畑の畦などに生え、
5~6月に菜の花に似た花をつけます。
大量の種を作るため繁殖力が非常に強く、標高が高い地域にも侵入しているので、
自然性の高い環境への影響が懸念され、「総合対策外来種」に指定されています。
冷涼で日当たりのよい湿った肥沃地を好み、道路わきや、田畑の畦などに生え、
5~6月に菜の花に似た花をつけます。
上信越高原国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、引き続き慎重な行動をお願いしています。上信越高原国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。
上信越高原国立公園には草津白根山の影響を大きく受けた芳ヶ平湿地群があり、
ラムサール条約の条約湿地にもなっています。
今回着任後、初めて芳ヶ平湿原の見回りに行きましたのでご紹介したいと思います。
↓赤色の点線の中がラムサール条約湿地の芳ヶ平湿地群です。
※環境省HPより
↓芳ヶ平の全体の様子
R2.7.9撮影
湿地に近づいてみると池塘(ちとう)と呼ばれる小さな池が点在しており、
巡視時の8月7日にはモウセンゴケをたくさん観察できました。
⇑モウセンゴケ(写真左 赤いマルの中)とモウセンゴケの花(写真右)
葉の先端には粘液があり触るとべとべとします。
初夏の芳ヶ平は一面のワタスゲも見ることができます。
⇑ ワタスゲ
※写真は2年前の7月上旬の巡視で撮影したものです。
⇑ 平兵衛池 R2.7.9撮影
芳ヶ平を過ぎてしばらく下ると平兵衛池にでます。大池、水池と静かな美しい池が続きます。
今年は長梅雨の影響で池の水位が高く、池周辺の植物は少なめでした。
本日の最終到達地点はチャツボミゴケ公園です。鮮やかな緑色が印象的なコケが一面に広がります。
草津白根山系からの強酸性の鉱泉に育まれ、東アジア最大級の群生地となっています。
⇑ チャツボミゴケ
現在のチャツボミゴケ公園はかつて鉱山として多くの鉄鉱石を産出していた場所です。
この場所で採掘されていた鉄鉱石は、「バイオミネラリゼーション」という生物が鉱物を作り出す作用により、チャツボミゴケが長い年月をかけ、生成したものだということもわかっています。
いまでも鉄鉱石の生成が確認されている場所もあります。