上信越高原国立公園 万座
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2014年09月12日今年もやります!JPR!!
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
2014年09月11日外来種防除作業報告
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
谷川岳エコツーリズム推進協議会が主催する「特定外来生物除去ツアー」に参加してきました。

対象は“オオハンゴンソウ”。

花芽が大きく、綺麗な黄色いお花ですね。
それもその筈。このお花、明治中期に“観賞”を目的として日本に輸入されたのです。
原産国は北米で、標高の高い寒いところでも生育が可能で、繁殖は種と根から行います。なにより厄介な事に、自分自身は生育できるが他の植物が生育できない環境を根から出る科学物質により作り出します。これを“アレロパシー作用”といいます。
つまり、そこに生育してきた在来種を駆逐してしまうのです。また、その地域特有の固有種がオオハンゴンソウにより駆逐され、絶滅してしまう恐れも・・・。
そうそう、オオハンゴンソウの生命力の強さについて、お分かりいただけるであろう画像がありました。こちらです・・・・↓

はい、こんな感じです。
オオハンゴンソウの葉っぱを見つけて抜いたら「あら、こっちにも」「あら、あそこにも」。
そんな感じで作業をしているうちに、ポッカリとした空間ができてしまいました。
今回の防除作業は軽トラック一台分のオオハンゴンソウが除去されました。

谷川岳エコツーリズム推進協議会では、谷川岳の自然景観を護るためにオオハンゴンソウの除去活動を行っています。この取り組みはエコツアーのイベントの一つとして行っており、一般の方もお申し込み頂ければ参加が可能です。
谷川の魅力をご存じのアナタ。そう、アナタです!!この素晴らしい自然景観保全のために活動へ参加してみてはいかがでしょうか。
谷川岳エコツーリズム推進協議会HP→http://www.tanigawadake-eco.com/

対象は“オオハンゴンソウ”。

花芽が大きく、綺麗な黄色いお花ですね。
それもその筈。このお花、明治中期に“観賞”を目的として日本に輸入されたのです。
原産国は北米で、標高の高い寒いところでも生育が可能で、繁殖は種と根から行います。なにより厄介な事に、自分自身は生育できるが他の植物が生育できない環境を根から出る科学物質により作り出します。これを“アレロパシー作用”といいます。
つまり、そこに生育してきた在来種を駆逐してしまうのです。また、その地域特有の固有種がオオハンゴンソウにより駆逐され、絶滅してしまう恐れも・・・。
そうそう、オオハンゴンソウの生命力の強さについて、お分かりいただけるであろう画像がありました。こちらです・・・・↓

はい、こんな感じです。
オオハンゴンソウの葉っぱを見つけて抜いたら「あら、こっちにも」「あら、あそこにも」。
そんな感じで作業をしているうちに、ポッカリとした空間ができてしまいました。
今回の防除作業は軽トラック一台分のオオハンゴンソウが除去されました。

谷川岳エコツーリズム推進協議会では、谷川岳の自然景観を護るためにオオハンゴンソウの除去活動を行っています。この取り組みはエコツアーのイベントの一つとして行っており、一般の方もお申し込み頂ければ参加が可能です。
谷川の魅力をご存じのアナタ。そう、アナタです!!この素晴らしい自然景観保全のために活動へ参加してみてはいかがでしょうか。
谷川岳エコツーリズム推進協議会HP→http://www.tanigawadake-eco.com/
2014年06月16日国道292号線について(お知らせ)
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
草津白根山の火山噴火警戒レベル引き上げに伴い、国道292号線の一部(殺生ロープウェイ山麓駅ゲートから万座三叉路間)が閉鎖されておりましたが、6月14日(土)より9:00~17:00の間は車両のみ通行が可能となりました。
ただし、夜間の利用や駐停車及び一部歩道の利用について引き続き規制が行われております。安全確保のため、ご協力くださいますようお願いします。
詳しくは群馬県及び草津町のHPをご確認ください。
群馬県HP→http://www.pref.gunma.jp/06/h2800035.html
草津町HP→http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1401787243079/index.html
ただし、夜間の利用や駐停車及び一部歩道の利用について引き続き規制が行われております。安全確保のため、ご協力くださいますようお願いします。
詳しくは群馬県及び草津町のHPをご確認ください。
群馬県HP→http://www.pref.gunma.jp/06/h2800035.html
草津町HP→http://www.town.kusatsu.gunma.jp/www/contents/1401787243079/index.html
2014年06月13日「外来生物セミナー」開催のお知らせ
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
春から夏にかけてのこの時期は、様々な花が咲き乱れる季節です。
現地調査に出かけ、その1週間後にはまた違った景観が広がっているなんて事も。
高原の春と夏は短いため、高山植物の多くはその短い期間に命を繫いでいかなくてはいけません。
命のバトンを繋いでいくため、いそいそと咲く花の中には、本来その場所には生育していなかったのに外から入ってきた生きもの“外来生物”と呼ばれるものも見られます。外来生物の中には、本来そこにあるべき生態系を崩してしまうものもあり、環境省では“外来生物法”という法律を制定し、自然環境と我々人間の生活の保全を図っています。
そのような事から万座自然保護官事務所では、外来生物に関するセミナーを開催します。
事前申し込みは不要で、どなたでもご参加いただけます。ご興味のある方は是非!!
□外来生物セミナー「外来生物て何だろう?環境省レンジャーが伝える外来植物の不思議」
日時:平成26年6月25日(水)13:00~16:00
場所:バラギ温泉湖畔の湯(群馬県吾妻郡嬬恋村)
※実際に防除体験を行う予定です。作業しやすい服装でお越しください。

ヒトとして、あるべき自然景観の保全と命のリレーの救世主となる第一歩を踏み出してはみませんか?
現地調査に出かけ、その1週間後にはまた違った景観が広がっているなんて事も。
高原の春と夏は短いため、高山植物の多くはその短い期間に命を繫いでいかなくてはいけません。
命のバトンを繋いでいくため、いそいそと咲く花の中には、本来その場所には生育していなかったのに外から入ってきた生きもの“外来生物”と呼ばれるものも見られます。外来生物の中には、本来そこにあるべき生態系を崩してしまうものもあり、環境省では“外来生物法”という法律を制定し、自然環境と我々人間の生活の保全を図っています。
そのような事から万座自然保護官事務所では、外来生物に関するセミナーを開催します。
事前申し込みは不要で、どなたでもご参加いただけます。ご興味のある方は是非!!
□外来生物セミナー「外来生物て何だろう?環境省レンジャーが伝える外来植物の不思議」
日時:平成26年6月25日(水)13:00~16:00
場所:バラギ温泉湖畔の湯(群馬県吾妻郡嬬恋村)
※実際に防除体験を行う予定です。作業しやすい服装でお越しください。

ヒトとして、あるべき自然景観の保全と命のリレーの救世主となる第一歩を踏み出してはみませんか?
2014年06月11日本白根のこと
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
今日は本白根山で無事にロープ張りの作業を行って来ました。

長~いロープを杭の1本1本に通していきます。

この写真の奥までずーっとロープを張っています。
これが思いの他、重労働!今回も二の腕に痛みを感じました・・・えぇ、鈍ってます。鍛えなくては!
本白根山は、多くの花々や素晴らしい景観が見られます。特に、“高山植物の女王”といわれるコマクサの群落は有名で、毎年コマクサ観賞を目的とした方も数多く訪れます。現在は、チラホラと株に花芽が見られました(下の写真参照)。

【作業当日(6/10)に確認された花々】
さて、そんなこんなで総勢約50名で作業を行い、山開きに(6/27予定)向けた準備が整いました!今年も様々な形で私たちを楽しませてくれることと思います。
※現在、草津白根山では火山活動の活発化を受け、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられています。
火口から1,000m以内は立ち入り禁止となっており、志賀草津ルートも一部通行止めが続いていますが、本白根山の登山は可能です。白根火山ロープウェイを利用するか、殺生河原や万座温泉などの各登山口から登ることができます。
なお、白根火山ロープウェイは6/2~6/20までの間、定期点検のため運休しています。6/21 9時より通常どおりの運行となります(草津国際スキー場HP→http://www.kusatsu-kokusai.com/summer/ropeway/index.html)。
長~いロープを杭の1本1本に通していきます。
この写真の奥までずーっとロープを張っています。
これが思いの他、重労働!今回も二の腕に痛みを感じました・・・えぇ、鈍ってます。鍛えなくては!
本白根山は、多くの花々や素晴らしい景観が見られます。特に、“高山植物の女王”といわれるコマクサの群落は有名で、毎年コマクサ観賞を目的とした方も数多く訪れます。現在は、チラホラと株に花芽が見られました(下の写真参照)。

【作業当日(6/10)に確認された花々】
さて、そんなこんなで総勢約50名で作業を行い、山開きに(6/27予定)向けた準備が整いました!今年も様々な形で私たちを楽しませてくれることと思います。
※現在、草津白根山では火山活動の活発化を受け、噴火警戒レベルが1から2に引き上げられています。
火口から1,000m以内は立ち入り禁止となっており、志賀草津ルートも一部通行止めが続いていますが、本白根山の登山は可能です。白根火山ロープウェイを利用するか、殺生河原や万座温泉などの各登山口から登ることができます。
なお、白根火山ロープウェイは6/2~6/20までの間、定期点検のため運休しています。6/21 9時より通常どおりの運行となります(草津国際スキー場HP→http://www.kusatsu-kokusai.com/summer/ropeway/index.html)。
2014年05月27日平標山山開き
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
5月25日に平標山山開きが執り行われ、今シーズンの安全を祈願しました。

【黒レンジャーによる玉串奉奠】
平標山ノ家の横に祠が奉られており、この山開きに参加するには3時間程度の登山をする必要があります。ちょっと大変ですが、登山後の神事はまた格別な雰囲気です。
関係者の他にも一般の方の参列ももちろん可能で、毎年この山開きに合わせ、大勢の方が平標山の登山を楽しまれています。
神事の後には関係者の方々からの挨拶があり、谷川岳警備隊隊長からのご挨拶もありました。その中で昨年度の登山事故について触れ「我々隊員は一人でも多くの人を救いたい。そのためにも登山届けの提出を是非お願いしたい。」という言葉がとても心に残りました。
舗装されていない道、その足下には様々な高山植物、立ち止まって眺める景観、息を切らしながら辿り着いた山頂からの眺望・・・そんな日常生活にはない山の魅力に引き込まれ、登山を趣味とされる方も大勢いらっしゃいます。ですが、相手は自然です。装備はもちろん天候や体調、自分のレベルにあった登山を楽しみましょう。また、登山届けの提出は必ず行うように心がけていきましょう。

【ショウジョウバカマ】

【黒レンジャーによる玉串奉奠】
平標山ノ家の横に祠が奉られており、この山開きに参加するには3時間程度の登山をする必要があります。ちょっと大変ですが、登山後の神事はまた格別な雰囲気です。
関係者の他にも一般の方の参列ももちろん可能で、毎年この山開きに合わせ、大勢の方が平標山の登山を楽しまれています。
神事の後には関係者の方々からの挨拶があり、谷川岳警備隊隊長からのご挨拶もありました。その中で昨年度の登山事故について触れ「我々隊員は一人でも多くの人を救いたい。そのためにも登山届けの提出を是非お願いしたい。」という言葉がとても心に残りました。
舗装されていない道、その足下には様々な高山植物、立ち止まって眺める景観、息を切らしながら辿り着いた山頂からの眺望・・・そんな日常生活にはない山の魅力に引き込まれ、登山を趣味とされる方も大勢いらっしゃいます。ですが、相手は自然です。装備はもちろん天候や体調、自分のレベルにあった登山を楽しみましょう。また、登山届けの提出は必ず行うように心がけていきましょう。

【ショウジョウバカマ】
2014年05月26日イベント開催のお知らせ
上信越高原国立公園 万座 アクティブレンジャー 小林映絵
5月下旬ともなり、気温も上昇してきた今日この頃。ふと外を見ると、半袖で歩く方を見受けられるようになってきました。
で・す・が、万座自然保護官事務所管内では“桜が満開”“桜のつぼみが色づいてきた”なんてところも。ただ、山間部も柔らかな緑が徐々に広がり、足下にはショウジョウバカマやイワナシなどの花々も徐々に開花してきています。
そんな花の開花に合わせ、鹿沢インフォメーションセンターでは「花の湯ノ丸山に登ろう」と題し、自然観察会を行います!
かわいく可憐な中にもどこか力強さを感じる高山植物。どんなお花に出会えるかは巡り合わせで?当日までのお楽しみ。
環境省に登録している鹿沢万座パークボランティアのガイド付きです☆きっと、花と参加される皆さんとのステキな巡り合わせをお手伝いしてくれること間違いなしです。ぜひ、お申し込みください。
■日時:6月8日(日)9:00~15:00(受付8:30)
■集合場所:湯ノ丸学習センター(長野県東御市地蔵峠)
■申込先:鹿沢インフォメーションセンター 0279-80-9119
詳しくは鹿沢インフォメーションセンターHPをご確認ください↓
(http://www.kazawa.jp/event-detail.php?no=0)
で・す・が、万座自然保護官事務所管内では“桜が満開”“桜のつぼみが色づいてきた”なんてところも。ただ、山間部も柔らかな緑が徐々に広がり、足下にはショウジョウバカマやイワナシなどの花々も徐々に開花してきています。
そんな花の開花に合わせ、鹿沢インフォメーションセンターでは「花の湯ノ丸山に登ろう」と題し、自然観察会を行います!
かわいく可憐な中にもどこか力強さを感じる高山植物。どんなお花に出会えるかは巡り合わせで?当日までのお楽しみ。
環境省に登録している鹿沢万座パークボランティアのガイド付きです☆きっと、花と参加される皆さんとのステキな巡り合わせをお手伝いしてくれること間違いなしです。ぜひ、お申し込みください。
■日時:6月8日(日)9:00~15:00(受付8:30)
■集合場所:湯ノ丸学習センター(長野県東御市地蔵峠)
■申込先:鹿沢インフォメーションセンター 0279-80-9119
詳しくは鹿沢インフォメーションセンターHPをご確認ください↓
(http://www.kazawa.jp/event-detail.php?no=0)
青空に7恵まれた気持ちの良い天候の中、18人の子どもパークレンジャー(JPR)が誕生しました。
今回は、浅間山について詳しい東京大学名誉教授の荒牧重雄先生から、浅間山火山とその歴史についてお話を頂きました。
まずは、天明3年(1783年)の噴火でできた“鬼押出し”での調査です。約50mもの厚さで流れた溶岩が作り出した迫力あるその光景に、みんな目を奪われていました。
一見真っ黒な溶岩。よーく見るとキラキラと輝くものが☆
溶岩に含まれる斜長石(しゃちょうせき)と輝石(きせき)を確認することができました。
さて、次は“鎌原観音堂”と“嬬恋郷土資料館”に移動。
天明3年の噴火による火砕流で飲み込まれた鎌原村(現嬬恋村)の現地調査を行い、その被害について学びました。
その後、今回の活動を通じて感じたことや発見したことを班ごとにまとめて発表。
浅間山のパワーで出来た自然景観の迫力に感動したことや、噴火による被害の大きさについての驚きがあったようです。また、今回の活動について家族や友達に伝えたいといった意見もありました。
今回、講師を務めてくださった荒牧先生からのメッセージに「火山は生きているもの。我々人間に対し驚異もあるが、美しい景観や温泉など多くの恩恵もある。特に浅間山周辺に暮らす皆さんは、その恩恵を受け生活していると言える。共存している。浅間山火山の歴史について学び・知ることは防災の一つと言え、今後も共存していく上でとても大切なこと。」といったお話がありました。知ることにより、防災と安全につながるということを感じました。
次回は10/19(日)。浅間山の外輪山である黒斑山に登り、実際に浅間山を眺めながら浅間山の成り立ちについて解説を聞きます。JPRのみんな、また次回元気に会おうね!!
※この度、御岳山の噴火により、多くの方が被害に遭われております。そういった中で、今回の“火山”をテーマとしたJPR活動報告の掲載を行うことに迷いがありました。
しかし、今回のJPR活動報告を通じ、参加してくれた小学生の皆さんはもちろん、このAR日記を読んでくださる皆さんが、火山防災について考えていくきっかけとなればと掲載を決めました。どうぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
御岳山での救助・捜索の進展と、災害に遭われました皆さんの一日でも早い回復をお祈り申し上げます。