ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2020年4月30日

4件の記事があります。

2020年04月30日はじめまして

伊勢志摩国立公園 小川美代子

 はじめまして。 

 4月よりアクティブ・レンジャーとして採用されました小川美代子(おがわみよこ)と申します。

 採用されるまでは、AR日記などを見て「アクティブ・レンジャーってこんなことしている」と理解していたつもりでも、実際に業務を体験してみると全く分かっていなくて、先輩にご指導いただきながら、日々新しいことにチェレンジ中です。これから、その中の一コマを紹介できたらと思っています。

 どうぞよろしくお願いいたします!

 さて、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策のため横山ビジターセンターは現在閉館となっています。そして、毎月行われていた自然観察会やパークボランティアさんのガイド活動も3、4月と中止が続き、5月も中止が決まりました。

 4月から巡視などで伊勢志摩国立公園内の横山展望台には、何度か訪れていますが、ひと月の間でも変化がありました。

 4月当初、ソメイヨシノは花が咲きはじめていたのですが、4月下旬には若葉が茂り、実ができはじめています。

 これは、創造の森(横山)の桜園のカンザン。ウコンとともに4月下旬頃に満開になるサクラです。この桜園には様々な種類のサクラが植樹されていますが、それぞれに開花する時期も違えば、花の形、色、咲き方も違います。様々な種類を比較しながら観察することができます。

 伊勢志摩には常緑広葉樹が多くて、遠くから見るとブロッコリーのようにもこもこした形にみえるのですが、濃い緑ばかりだったもこもこが、新緑の季節には、赤みをおびた緑、黄緑、白っぽい黄緑と少しずつ緑の色が違っていて、もこもこが際立って見えます。

 

 私が大好きなイバラ餅に使われるサルトリイバラも大きくなってきました。

 

 マイマイガの幼虫がいたるところにいます。(ソメイヨシノの写真にもいるのですよ。さがしてみてください。)毒針を持っていない毛虫だと教わりました。でも、中には毒のある毛虫がいたり、苦手な人もいたりするので、手すりなどにたくさんいるときは近くの木々に移動をお願いしています。(枯れ葉でそっとはらいのけます。)

 鳥の鳴き声もよく聞こえます。「ホーホケキョ」とウグイスはさえずりますが、人が近くにいると「ケキョケキョケキョケキョ」と鳴き、仲間に「警戒するように」と伝えるそうです。でも、私には、その鳴き声が「キッキッキッー」と怒ったような声に聞こえます。

 今は、新型コロナウイルス感染症拡大予防対策のため横山展望台に訪れていただくことはできませんが、季節は確実に変化しています。 

 大変な状況が少しでもよい方向に変わっていきますように・・・

ページ先頭へ↑

2020年04月30日#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~明治・大正時代編~

中部山岳国立公園 関根陽太

こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

乗鞍高原の江戸時代についてご紹介しましたが、続いて明治・大正時代編です!

明治時代になると松本藩の藩有林は官有林となり、大野川村は御用杣としての特権がなくなってしまいました。

林業も主な生業でしたが、蕎麦や雑穀を栽培するなど農業へシフトしてきました。

また、わらび粉の生産や狩猟も大切な副業でした。

村誌によると、明治10年には、わらび粉150俵と干しわらび50俵を産出したと記録もあります。

粉で150俵って、かなりの量ですよね!

大正時代は、乗鞍高原や上高地のある梓川沿いの地域は特に大きく変わりました。

ヒントはこれです・・・な、なんだこれ!?

これは水力発電施設なんです。

上高地では、焼岳の噴火でできた大正池から水を引き、水力発電工事が始まりました!

(上高地については、上高地ビジターセンターの「上高地への交通手段」もおもしろいです)

続いて他にも水力発電施設ができ、梓川沿いでは道の大改修が行われていきました。

車道の発達や行政による育林事業もスタートして、製炭、養蚕など商品を市街地へ出荷しやすくなり、地域の産業として根付いていったそうです。

(乗鞍高原のカラマツ植林地 2019年撮影)

時代が変わっても、産業が変わっても、

この豊かな自然の恵みに感謝しつつ、地域をつくっていきたいですね。

乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。

詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。

*********************************

 中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

 なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト

ページ先頭へ↑

2020年04月30日#STAYHOME 春のフィールドで見つけた花

上信越高原国立公園 万座 飯島久美子

奥四万湖周辺の見回り中、山のなかで咲いていたスミレたち。

意識して探していると、同じスミレでも種類によって、大きさも葉の形も全くちがうことに驚かされます。

今回の巡視では2種類発見!

⇑エイザンスミレ(R2.4.28撮影)

葉が特徴的。(よーく見ると根元から3本に分かれています。)

本日の巡視中、あちこちに咲いていました♪

⇑黄色の矢印の場所が3か所にわかれています。

⇑フモトスミレ

写真の真ん中あたり、小さな花を咲かせているのがフモトスミレです!

こんな花も咲いていました。

⇑ショウジョウバカマ

種子を遠くに飛ばす為、花をさかせたまま、茎をのばしてゆきます。

写真の個体は、茎の長さ30センチほど。

上信越高原国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、

当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」

に基づいて実施しています。

#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクトについて

ページ先頭へ↑

2020年04月30日#STAYHOME春の歌姫ノジコがやってきました

妙高戸隠連山国立公園 アクティブ・レンジャー 帖地千尋

一般的に春告鳥と言えばウグイスが知られていますが、雪国ではノジコも春を感じさせてくれる鳥のひとつです。ノジコは分布が局地的で、準絶滅危惧(NT)にも指定される貴重な鳥ですが、ここ、いもり池周辺では春から秋にかけてその姿を見ることができます。他の木々に先駆けコブシの花が開花する頃になると、ノジコが姿を見せ、さえずりを始めます。日本でしか繁殖をしないとされる(住環境にこだわりの強い?)ノジコですが、どうやら、いもり池の環境を気に入ってもらえているようです。

花咲くコブシ

花咲くコブシ

歌うノジコ

歌うノジコ

もうすぐ見納めのマヒワ

もうすぐ見納めのマヒワ

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ