2018年4月
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2018年04月19日立山黒部アルペンルートが開通しました!
中部山岳国立公園 中山博人
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通しました!
しかし当日は悪天候であり、立山高原バスは運休となり富山県側から室堂に行くことはできませんでした。
16日は室堂は晴天に恵まれ、多くの方が散策を楽しまれていました。
室堂平の利用ルールについては、前回の日記(http://chubu.env.go.jp/blog/2018/04/post-579.html)を参考にしてください。
【雪の回廊】2018年4月16日撮影
立山自然保護センターの3階より室堂平につながる回廊です。大谷ほどの高さはありませんが、道が狭いため回廊が迫りくるかのような迫力を感じます。
【雷鳥沢野営場】2018年4月16日撮影
雷鳥沢野営場は雪に覆われているため、雪上のテント設営になります。ポールで囲われた範囲に設営をお願いします。また、19日現在雷鳥沢野営場のトイレは利用できないため、必ず携帯トイレの携行、利用をお願いします。ホテル立山の売店や立山自然保護センターで購入できます。使用した携帯トイレは、室堂ターミナル1階の回収ボックスに捨ててください。(以前の記事http://chubu.env.go.jp/blog/2017/11/post-517.htmlを参考にしてください)。
巡視中に、ライチョウを目撃しました。
最初はハイマツに隠れて見えづらかったですが、しばらくするとゆっくりと歩いてはっきりと見ることができました。
【真っ白のライチョウ】2018年4月16日撮影
とても可愛らしいです。ハイマツから出てきた途端、カメラマンのみなさんはシャッターを切るのに夢中でした。
※ライチョウを観察、撮影するために植生を踏まないでください。ライチョウのエサとなったり産卵・子育ての場所になったりします。三脚や鞄等でも傷つけないようお願いします。
2018年04月17日雪形(ゆきがた) 発達中
中部山岳国立公園 後立山 アクティブレンジャー則武 敏史
こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山地区からです。
4月10日、長野県大町市からは爺ヶ岳(じいがたけ)、鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)など中部山岳国立公園の3,000m級の山々を望むことができました。
<大町山岳博物館前からのパノラマ。写真の右側が北、左側が南。北は白馬岳(しろうまだけ、はくばだけ)から南は大天井岳(おてんしょうだけ、だいてんじょうだけ)辺りまで望むことができます。>
<左:爺ヶ岳、中:鹿島槍ヶ岳、右:五竜岳(ごりゅうだけ)。鹿島槍ヶ岳と五竜岳は日本百名山に選ばれています。>
さて、これらの山々に、「雪形(ゆきがた)」が現れ始めていました。
「雪形」とは、里が新緑を迎え、山が雪解けを始めた季節に、山肌に残った残雪によってできる模様を生き物などの形に見立てたものです。
今回は、鹿島槍ヶ岳と爺ヶ岳に見られる雪形を紹介します。まだ、形を十分に認められるものは少ない状況です。もう少し日が経てば、山も雪解けが進み、雪形がはっきりしてきます。
まず、鹿島槍ヶ岳に見られる雪形です。
鹿島槍ヶ岳の山頂部です。左側(南側)のピークが南峰(2,889.1m)、そこから右に続く尾根(吊尾根)の右のピークが北峰です。2つのピークからなる双耳峰(そうじほう)と呼ばれる山の形が特徴です。
ここでは雪形を2種類の動物に見立てています。一つは南峰の下(左側の丸)に、もう一つは吊尾根の下(右側の丸)に現れます。ともに岩肌の黒色で作られた雪形です。
左は飛び立とうとしている「鶴(つる)」に、右は駆け下ってくる「獅子(しし)」に見立てています。
次に、爺ヶ岳に見られる雪形です。
爺ヶ岳の山頂部です。こちらはピークが3つあり特徴的です。左側(南側)のピークが南峰、真ん中のピークが中峰(2,669.8m)、右側のピークが北峰です。
ここでは雪形を、農作業をする人に見立てています。2つあり、一つは南峰直下(左側の丸)に、もう一つは南峰と中峰の鞍部(右側の丸)に現れます。ともに岩肌の黒色で作られた雪形です。
左側は「(南の)種まき爺さん(たねまきじいさん)」、右側は「(北の)種まき爺さん」と呼ばれる雪形です。
雪形については、日が経って形がはっきりしたものや、別の山で見られる雪形の情報をお届けしたいと思っています。
遅ればせながら、今年度も引き続きよろしくお願いいたします。
2018年04月17日野尻湖にも春到来!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
野尻湖ナウマンゾウ博物館がリニューアルしてもうすぐ一ヶ月です。
リニューアルした無料のカフェスペースや・・・
正しい角をはめると開眼するしかけ・・・
物販スペースには、ここにしかないであろう
"ナウマンゾウの刻印"の入った信州打刃物もあります!
そして湖畔沿いの「緑・水・風の空間」ではニリンソウや桜が咲いていました。
春ですね~(´▽`*)❀❀❀
さ・ら・に!!!雪をかぶっていた看板もお目見え!
春の野尻湖は日が出ていないと少し肌寒いので、
羽織り物を一枚もってお越し下さい♪
○野尻湖の散策はこちらを参考にしてみて下さい!
2018年04月16日平成30年度の登り初めは飯縄山で!
妙高戸隠連山国立公園 戸隠 アクティブレンジャー 前田久美子
4月14日(土)、長野工業高校の先生や長野市の担当の方と一緒に、
飯縄山をフィールドに課題研究の内容を考えるための下見登山を行いました。
まずは飯綱高原観光協会オトナリハウスで打合せ。
長野工業高校では課題研究の結果を地域貢献に活かす『長光プロジェクト』という取組があり、
その題材として飯縄山を取り上げていただけることになりました。
プロジェクトの中で、「登山口に高校生が開発した登山者カウンターをつけられないか?」「電気を使わない携帯トイレの自動販売機の開発はできないか?」など話しながら登ります。
そうこうしていると、昨年度"近自然工法"で整備を行った場所に着きました!
整備を行ったころよりも丸太や石がかなり馴染んでいて、
安定感のある歩きやすい道になっていました!なんだかとっても嬉しいです。
だいぶ雪がなくなってきた飯縄山、それでも山頂付近はまだ雪が残っています。
飯縄山のタイムリーな情報を知りたいあなた!
飯綱高原観光協会のHPの『飯縄山だより』を御覧下さい!!!
同じものが「一の鳥居苑地駐車場」のトイレの掲示板にも掲載されているんですよ!
旬なお花情報なんかも載っているので、ぜひ御覧になってみてください♪
登山シーズンはすぐそこ。出発前には必ず現地情報などの
下調べをしっかりしてから行きましょう!
2018年04月16日4月の菅平はまだまだ寒い!
上信越高原国立公園 アクティブレンジャー 前田久美子
4月13日(金)は菅平へ行ってきました!
朝、長野を出て菅平へ向かったのですが・・・
さすが菅平寒いです!!根子岳の菅平牧場登山口にも氷が張ってます!
雪も残ってます!
でも、振り向くと北アルプスのパノラマ!とっても素敵です。
菅平湿原の入口の沢にはクロサンショウウオの卵塊がありました。
今年度、菅平は登山道・湿原と色々なことが動き出します!
動向にぜひご注目ください♪
2018年04月13日【5月7日(月)締切り】白山国立公園パークボランティア 募集中!!
白山国立公園 大石佳織
皆さん、こんにちは。 平成29年度の活動(一部)を紹介したAR日記も参考にご覧ください。 |
2018年04月13日ドローンで横山を撮影!!
伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦
先日、横山園地において、リニュアルされた展望台をドローン(マルチコプター)で撮影しました。
横山展望台天空カフェテラスとリアス海岸の英虞湾です。
かすみがかった天候でしたが、きれいに撮影できています。
天空カフェテラスとスロープを海側から撮影しました。
麓からはほとんど見えないスロープも、
上空から見ると、その全貌を把握できます。
パノラマ展望台(そよ風テラス)が左下に、
見晴らし展望台が小さく右上に見え、
中央の山が横山(山頂方向)です。
その奥には英虞湾の湾口、御座岬と矢取島も見えています。
今回はテスト飛行なので十分な撮影が出来ませんでしたが、
これから伊勢志摩国立公園の美しい景色をより魅力的にお伝えしたり、
植生の様子などを記録して自然調査に役立てたりする予定です。
なお、横山展望台周辺でドローンを飛行させる場合には、
必ず事前に志摩自然保護官事務所に相談をして承諾を得て下さい。
また、法規制や一般的なマナーを十分に守っていただきますようにお願いします。
志摩自然保護官事務所
TEL:0599-43-2210
2018年04月13日室堂平の利用について
中部山岳国立公園 立山 中山博人
こんにちは、中部山岳国立公園立山管理官事務所の中山です。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通します。
しかし、この時期の立山は厳しい自然環境下にあり、7メートル近い積雪があります。
そのような中で、皆様に安全にかつ立山の貴重な自然を守りつつ立山室堂の散策を楽しんでいただくため、「室堂平の積雪期利用ルール」を設けています。
以下のリンク先の情報をご一読ください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2018/post_44.html
同ページには、地獄谷の火山ガスの情報も掲載されています。
地獄谷は火山ガス濃度が上昇しており、安全を考慮して"通行止め"としております。
スキーヤーやスノーボーダーの皆様も地獄谷方面には立ち入らないようお願い致します。
【地獄谷への立入禁止看板とポール】2018年4月12日撮影
火山ガス濃度が高くなっており大変危険ですので、この看板や×印のポールが設置されている場所より奥には行かないでください。
アルペンルート開通前の準備のため、6日と12日に室堂まで上がりました。
強い風が吹き付けて体のバランスを崩したり、数メートル先が見えなくなるくらい視界が悪くなったりしたことがありました。
防寒、防風対策をしっかりと行い、特に悪天候時は決して無理のない行動をお願いします。
標高2,450メートルまで誰でも気軽に行けるとはいえ、立山はまだまだ雪山です。
天候や積雪状況等事前の情報確認もしっかりと行った上でお出かけください。
【視界が悪いです】2018年4月12日撮影
数メートル先でもこの視認性の悪さです。
天気が良い時は素晴らしい展望が広がります。
12日の午後には視界が良くなり、浄土山、立山、剱岳、大日連山等の美しい雪景色が楽しめました。
【雪をかぶった剱岳】2018年4月12日撮影
2018年04月11日レンジャー出前授業@神社幼稚園
伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦
3月のことになってしまいましたが、
伊勢市立神社幼稚園でレンジャー出前授業をおこないました。
神社幼稚園では毎年2回、出前授業をおこなわせていただいています。
今回は、幼稚園近くの神社港で野鳥の観察をしました。
はじめに、国立公園やレンジャーのことについて前回のおさらいです。
みんな良くおぼえていて、こちらがびっくりです!
神社港は伊勢神宮の森を流れる五十鈴川の河口にあり、
潮が引くと干潟が広がります。
干潟には野鳥が集まり、比較的近くで観察をさせてくれます。
みんな双眼鏡を使うのは初めての体験で難しいところもありましたが、
一生懸命のぞいて、見えたときにはちょっとした感動です!
今回はカモの仲間をはじめ、カワウ、トビ、ユリカモメなど、
10種類以上の野鳥を観察することが出来ました。
観察のはじめと終わりでは、子どもたちの「生き物を見つける目」が違っており、
帰り道にも野鳥や昆虫などを見つけて楽しんでくれました。
伊勢志摩国立公園のレンジャー出前授業は、
幼稚園、小中学校から高校、大人の団体まで様々な方々に対して
伊勢志摩国立公園の自然や身近な自然環境についてお伝えをしています。
今年度も御利用をお待ちしています!
詳しくは、こちらまで↓
みなさん、こんにちは。



白山自然保護官事務所のある石川県白山市白峰では、桜が見頃を迎えています。
さて、福井県勝山市小原地区では、今年もこの花が美しい花を咲かせています。
(日光を受けて輝く花。4月19日撮影)
これは福井県の絶滅危惧Ⅰ類に指定され、地域の方が大切に守っているミチノクフクジュソウという植物です。この地区では小原ECOプロジェクトなどが中心となって、ミチノクフクジュソウの保全活動を継続しており、今年で10年目を迎えました。
(保全活動が行われている群生地。)
勝山市立村岡小学校の生徒もこの保全活動に参加しており、今日は6年生によるミチノクフクジュソウの観察会が開催されました。
観察会は毎年実施されており、代々6年生が花やつぼみの数などを記録し続けています。(昨年の様子はコチラ2017年05月22日 白山周辺には豊かな自然がいっぱいです!ミチノクフクジュソウの話)
(花とつぼみの数を数えるこどもたち)
この場所には生徒たちが作った保全を呼びかける看板も設置されています。
(昨年、生徒たちが板を加工し、絵を描いて作った看板)
ミチノクフクジュソウは貴重な植物であり、地域の方や子どもたちが大切に見守っています。
もしこの場所を訪れることがあっても、傷つけたり、持ち帰ったりしないよう、皆さまのご協力をお願いいたします。
***** ♪ お知らせ ♪ ************************
白山国立公園ではパークボランティアを募集しています。
詳細についてはコチラの記事をご覧ください。↓↓↓
2018年04月13日【5月7日(月)締切り】白山国立公園パークボランティア 募集中!!
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