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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

干潟再生事業③関係者会議

2012年12月20日
志摩
英虞湾における干潟再生事業の続報です。
(これまでの記事はコチラ→①干潟再生事業(8/24)②水門開放(9/14)

12月18日、この事業の関係者が集まる第一回目の会議が開かれました。
企業や漁業者、行政機関など、たくさんの関係者のみなさまのご協力を得て、干潟再生事業は本格的に動き始めています!


【会場:ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩】

【藤田自然保護官より、業務の概要や今後の流れを説明】

干潟再生が、どの程度進み、どんな効果が得られたのか?

それを判断する主な指標になるのは、「底質」と「底生生物」の変化です。
会議では、8月と11月に行ったそれぞれの調査結果も報告されました。

【底生生物はこんな風に採取します】

三重県水産研究所の職員の方からは、「それぞれの変化から、かなり海水導入が進んでいることが分かる。今後、早いスピードで再生が進むのではないか」といううれしいご意見が。

また、水門の開放によって再生干潟内でも潮の満ち引きが起こるようになることが、ヘドロ化した底質の改善にもつながるかもしれないそうです。
三重県が進めている別の再生干潟では、漁業者の方から「いろんな魚が戻ってきた」「(アオサノリの養殖をしている方から)ノリの色が良くなった」などの朗報も届いているんだとか(^^)/
すこし手を加えるだけで、こんなに変わっていくんですね~!

今後も、調査を続けるとともに、会議で関係者のみなさまと意見交換をしながら干潟再生を進めていきます。
豊かな英虞湾への前進、どうぞ見守ってくださいね!

ということで、次回をおたのしみに~♪


【再生干潟。少しずつ良い方向へ進んでいます♪】


★体験イベントを開催します!!★
この再生干潟とその周辺海域における体験イベントを、
以下の通りに計画中です!

<平成25年>
 2月:市民参加型調査「再生干潟調査体験(仮称)」
 3月:里海体験行事「アオサノリ収穫体験(仮称)」)

くわしくは、1月にプレスリリースになります!
この場でもお伝えしますので、どうぞチェックしてくださいね~♪