ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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伊勢志摩国立公園

108件の記事があります。

2016年02月24日出前授業@志島小学校(冬)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

少し前の話になってしまいましたが、

1月25日に志摩市立志島小学校で出前授業を行いました。

学校近くの海岸で四季の自然を記録する内容の4回目(冬)の授業です。

 

今回のテーマは「海藻」です。

布海苔浜という海岸で漂着した海藻を探して観察しました。

 

まずはたくさんの海藻を集めます。

そして、

1.海藻にはどんな色があるか

2.海藻には「根」「茎」「葉」の区別があるか

3.海藻は「根」から栄養を取れるか

4.海藻には「うきぶくろ」を持った物があるか

5.海藻をお湯につけると色が変わるか

について観察をしました。

 

茶色い海藻は、なんとか緑色に変わってくれました。

 

最後に、どんな種類の海藻があったのか、

チェックシートで調べました。

この浜では10種類の海藻が見つかりました。

 

布海苔浜にはたくさんの海藻がありましたが、

隣にある前浜ではほとんど海藻の漂着が見られませんでした。

隣同士の浜なのに不思議ですね。

 

教室に戻った後、レンジャーが海藻を調べる理由として

海藻の森、「藻場」についてのお話をしました。

伊勢志摩国立公園の海岸にはたくさんの藻場があり、

豊かな海産物を育てているのです。

漂着したたくさんの海藻から、地域の豊かさを感じてもらえたと思います。

 

次回はこれまで4回の授業を振り返ってまとめます。

最後の授業もよろしくお願いします。

 

 

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近畿自然歩道や周辺の自然情報等を掲載しています。

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2016年02月17日出前授業@成基小学校(冬)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

少し前の話になってしまいましたが、

1月12日に志摩市立成基小学校で出前授業を行いました。

4年生の理科の授業で四季の自然を記録する活動の4回目(冬)です。

 

成基小学校では、春に草花やオトシブミを観察しました。

また夏にはクワガタや水生昆虫を観察しました。

そして秋にはドングリを観察しました。

今回冬の授業では、今まで観察した生物が

寒い冬をどうやって過ごしているのか(冬越し)を観察します。

 

学校の畑の雑草や土が積んであるところを掘ってみると・・・

 

コロコロとしたカブトムシの幼虫が出て来ました。

 

ドングリが落ちていたところの落ち葉をどけてみると・・・

 

ドングリからは根が伸びていました。

春になって芽を伸ばすのを待っているようです。

 

畑の横に積んであった朽ち木を割ってみると・・・

 

クワガタの幼虫が出て来ました。

 

水路の中には何もいないように見えますが・・・

 

落ち葉の下や泥の中から、ザリガニやドジョウが見つかりました。

 

地面の上をよく観察してみると・・・

 

植物のロゼットが花を咲かせたように見えます。

 

ロゼットのように地面に平たく寝転がってみると、

風もよけられて日差しを暖かく感じられます。

また、ロゼットの中心には芽が隠されていることも発見できました。

 

最後に、印象に残った生物の冬越しを記録して発表してもらいました。

次回は1年間のまとめの授業を行う予定です。

最後までどうぞよろしくお願いします。

 

 

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2016年01月26日出前授業@越賀小学校(冬)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

1月20日に志摩市立越賀小学校で出前授業を行いました。

四季の自然を記録する活動の4回目の授業(冬)です。

今回のテーマは「海藻」です。

 

海藻はワカメやヒジキなど食卓でもおなじみですし、

越賀小の出前授業では春の磯でフノリを観察したり、

秋に漂着物の海藻を拾ったりもしました。

そんな海藻ですが、じっくり観察してみると面白い発見があるのです。

 

まず、海藻にはいろいろな色がありましたが、

大きく茶色(褐色)、赤色(紅色)、緑色の3つに分けることが出来ます。

  

 

次に、海藻の体は、「根」「茎」「葉」に分けられるものと、

はっきりとは分けられないものがありました。

「根」は海底の岩などに固定するためのもので、

陸上植物のように水や養分を吸収するためのものではありませんでした。

また、海藻には「うきぶくろ」を持ったものがあり、

海中で立ち上がることが出来るようになっているのです。

 

最後に、茶色の海藻をお湯につけてみると緑色に変わることがわかりました。

みんなワカメが緑色に変わることは知っていたようですが、

実際に目の前で変色した様子を見て驚いているようでした。

 

海藻や海草が海中にしげる場所を「藻場」と呼びます。

伊勢志摩国立公園には藻場が多くあり、

そこが魚の住みかや貝などの食物になっているのです。

漂着した海藻から海中の環境や地域の豊かさを知ることが出来ました。

 

 

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2016年01月21日出前授業@神社幼稚園

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

1月14日に伊勢市立神社幼稚園で出前授業を行いました。

浜郷保育所と合同で4歳から6歳の児童ら約50人が参加し、

近くの神社港でバードウォッチングを行いました。

 

神社港は五十鈴川と勢田川の河口に位置し、

対岸が伊勢志摩国立公園になります。

ここには毎年冬になるとたくさんのカモたちが渡ってくるので、

カモ類を中心に観察しました。

 

双眼鏡や望遠鏡を使って観察します。

みんな望遠鏡をのぞくのも双眼鏡を使うのも初めてで一苦労しましたが、

ホシハジロ、キンクロハジロなどを大きく間近に見ることが出来ました。

 

本物のコガモと大きさ重さを合わせて作ったぬいぐるみを

横山ビジターセンターのスタッフが準備してくれました。

実際に持ってみると「重い」という反応と「軽い」という反応の

両方がありました。

 

最後に室内で今日観察した鳥のふりかえりと、

まとめの話をさせてもらいました。

子どもたちからは「カモがかわいかった」「水の中で寒くないのかな」

などの感想を聞くことが出来ました。

 

 

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2016年01月15日横山園地の清掃

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

G7「伊勢志摩サミット」が三重県志摩市で行われると発表されて以来、

英虞湾やサミットの主会場とされる賢島を望める横山展望台には、

たくさんの方が訪れています。

横山展望台の麓にある横山ビジターセンターの入館者数は

前年に比べて2から3倍にもなっています。

 

それだけ注目を集める場所ですので、

きれいにして来訪者を迎えようと、

「伊勢志摩国立公園パークボランティア連絡会」と

「きれいな伊勢志摩づくり連絡会」の合同で

横山園地の清掃活動が行われたので参加してきました。

 

当日の参加者はパークボランティアが10名、

きれいな伊勢志摩づくり連絡会が約15名、

横山ビジターセンターの職員が3名でした。

 

横山園地では1月ほど前にも地元自治会が中心となって大規模な清掃が行われ、

また横山ビジターセンターでも毎週ゴミ拾いを行っているので、

ほとんどゴミは落ちていないと思われました。

実際に遊歩道にはほとんどゴミがありませんでしたが、

道を少し外れたところや芝生広場の隅にはたくさんのゴミがありました。

 

 

清掃活動を行ったのは1時間ちょっとでしたが、

こんなにもたくさんのゴミが集まりました。

 

この日の横山展望台からは、

太陽の光を反射して英虞湾が美しく輝いて見えました。

手前の水面に浮かぶ緑色のじゅうたんは「アオサノリ」の養殖網です。

 

この美しい景色に水を差すことのないように、

まずはゴミのポイ捨てからなくしていきたいと思いました。

 

 

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2015年12月18日都市の河川でバードウォッチング

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

志摩自然保護官事務所は志摩市の中心部、

市役所や県庁舎の建ち並ぶエリアにあります。

 

この市街地を流れる「前川」でバードウォッチング。

都市の中にも冬の自然を見つけることができました。

 

ヒドリガモです。冬鳥として渡ってきます。

左がオス、右がメスです。仲良くアオサを食べていました。

英虞湾では今、アオサの養殖筏が美しく広がる季節です。

 

コガモです。中央の1羽がオス、両端の2羽はメスです。

その名の通りほかのカモにくらべて一回り体が小さいです。

オスは近くにいた別のオスとメスを争うように行動していました。

 

カルガモです。留鳥ですが冬になると数が増えます。

同じ模様をしていますが、おそらく右側がメス、後を追うのがオスです。

 

マガモのメスです。

カモの仲間はたいていオスが派手な色彩をしており、

メスは地味な色彩をしています。

地味だけど優しい表情に見えます。

 

オオバンです。

カップルでしょうか?雌雄同色なので分かりません。

姿は似ていますが、カモの仲間ではありません。

一年中見られますが、冬は越冬個体が多くなります。

 

ハクセキレイです。

尾を上下に振りながら歩行する姿が特徴的です。

 

都市公園の池や市街地の河川では

野鳥が人を恐れずに比較的近くで観察できる場合があります。

みなさんも身近な自然に目を向けてみませんか。

 

 

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2015年11月24日出前授業@志島小学校(秋)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

11月16日に志摩市立志島小学校で出前授業を行いました。

学校近くの海岸で春には海浜植物を、夏には磯の生物を調査しました。

3回目となる秋の授業では「海岸の漂着物」がテーマです。

 

志島の海岸にはどのような種類の漂着物があるのか、

まずはみんなで拾い集めます。

 

海岸漂着物の観察は先日、志摩市立越賀小学校でも行い、

どこから来たのかを細かく分類して記録しましたが、

今回は人工物と自然物の2つだけに分けて記録をしました。

 

【人工物】

ペットボトル、プラスチック容器、サンダル、空き缶、空き瓶、浮き、ロープ、杭、ライター、ハブラシ、ろうそく、カプセル、ボール、人工芝、ペン、タバコのフィルター、コンクリート片、

 

【自然物】

木片、竹、クルミの種子、マツボックリ、ツバキの果実・種子、シロツブの種子、ぎんなん、モモタマナの種子、ドングリ、海藻(アラメ、ホンダワラ類)、カイメン類、シロガヤ、軽石、貝殻(タカラガイ、ホラガイ、サザエ)、イカの甲、カニの仲間、ハラビロカマキリの卵、

 
拾い集めている時はペットボトルやプラスチック製品などの量が多く、

種類も多いような印象を持ちましたが、

記録を見ると面白いことに自然物の種類が多いことが分かりました。

 
海岸の漂着物を観察すると、その地域の自然を知ることが出来ます。

今回調査をした志島の海岸では、

山や森から来た自然物の種類が多かったことから、

周囲に豊かな自然があることがうかがえました。

 

拾い集めた人工物は学校まで持ち帰り、ゴミとして処分しました。

児童の感想をみるとゴミの多さが印象に残ったようでしたが、

同時に自然の豊かさについても気付いてもらえれば良かったと思いました。

 

次回の冬の授業ではこれまで3回のまとめとなるような内容を予定しています。

学校の先生方、児童のみなさん、どうもありがとうございました。

 

 

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2015年11月19日出前授業@成基小学校(秋)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

少し前のことになってしまいましたが、

10月27日に志摩市立成基小学校で出前授業を行いました。

学校近くの定点で四季の自然を調査し「成基小レンジャー」を目指す

授業の3回目(秋)です。

 

今回のテーマは「ドングリ」です。

ドングリのなる木は日本全国にありますが、

地域によって種類に違いがあるため、

ドングリを調べるとその地域のことが分かるのです。

 

ドングリには本体(堅果)と殻斗があり、

両方を集めてもらいます。

 

今年はコナラのドングリがたくさん落ちていました。

 

クリもドングリの仲間です。

 

アラカシのドングリはまだ枝についていました。

 

集めたドングリは検索表を使って種類を調べました。

 

取ってきたドングリを水につけてみると

浮くものと沈むものがあります。

浮くものは虫食いなどで中に空洞があるものです。

 

ドングリに卵を産む昆虫の標本を観察してもらいました。

 

今回成基小学校の周辺で見つかったドングリは

コナラ、アラカシ、ツブラジイ、クリの4種類でした。

ウバメガシやスダジイが多い横山と比較すると、

横山は海岸に近く、成基小は志摩市の中でも山の中にある

という特徴が現れているのだと思います。

また、コナラやアラカシ、クリは人里近くに多く生育しており

この地域の森が昔から人々に利用されていたということがわかります。

 

成基小レンジャーを目指す授業もあと1回(冬)です。

次回はどんな発見があるのか楽しみです。

先生方、児童のみなさん、どうもありがとうございました。

 

 

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2015年11月17日出前授業@越賀小学校(秋)

伊勢志摩国立公園 アクティブレンジャー 半田俊彦

11月11日に志摩市立越賀小学校で出前授業を行いました。

四季の自然を記録する内容の3回目(秋)の授業です。

これまでの授業では同じ海岸で春に磯の生物を、夏に砂浜の植物を観察しました。

 

今回のミッションは「海岸の漂着物を調べよう」です。

漂着物にはどんな種類があるのか、漂着物はどこから来たのかを調べます。

 

まずは無作為に漂着物を集めて、分類してみました。

 

その後、人工物班と、自然物班に分かれてさらに漂着物を集めました。

そしてそれらを分類して記録しました。

 

 

ここの海岸では自然物では海藻などの海の生物が多く見られ、

人工物ではペットボトルなどの家庭から出たと思われる物が多かったです。

また、中国語の書いてあるペットボトルと漁業で使う浮きも見つかりました。

 

海岸の漂着物を観察するとその地域の自然や環境が分かります。

私(レンジャー)がこれまでに海岸の漂着物を観察して見つけた

ココヤシやゴバンノアシの果実とモダマの種子などを紹介しました。

また、死亡したウミガメの胃から出て来たプラスチックやビニール片なども見てもらいました。

 

最後に、自然を守る活動として、漂着ゴミ(人工物)を集めて持ち帰りました。

この美しい志摩の海がいつまでもそのままであってほしいと思いました。

 
 

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2015年10月06日出前授業@越賀小学校(夏)

伊勢志摩国立公園 志摩 アクティブレンジャー 半田俊彦

9月30日に志摩市立越賀小学校で出前授業を行いました。

学校近くの海岸で四季の自然を記録する授業の2回目(夏)です。

 

1回目(春)の授業では磯の生きものを調べましたが、

今回のミッションは「砂浜の植物を調べよう」です。

 

砂浜にはたくさんの植物が生えていますが、

そのほとんどが海岸の砂浜にしか生えていない特別な植物、

「海浜植物」です。

今回はその中から2種類を選んで、

調査シートに添った観察をしました。

 

葉の手触りや花や種子の様子のほか、

今回は根を掘って地下の様子も観察しました。

地下の様子を見ると、乾燥して高温になる砂浜で

海浜植物が生きられる秘密を知ることが出来るのです。

 

これはコウボウシバの根を掘ってみたところです。

横に長くつながっており、その長さは180cm以上ありました。

 

また、砂の表面と根を掘った穴の中の温度を測ってみました。

この日は曇りで砂の表面の温度は40度くらいでしたが、

真夏には70度を超えることもあります。

一方で砂の中は26度程度で、ひんやりとしていました。

 

最後に自分の体を使って長さを測ったりする「身体尺」について

お話をしました。

私が親指と人差し指を広げた長さは約15cm、

親指と小指を広げた長さは約20cmです。

また、自分の身長や歩幅を基準にして長いものを測ったり、

自分の体温を基準にして温度を測ったり出来ることを

知ってもらいました。

 
次回、秋の授業は11月を予定しています。

今度は海岸の漂着物を調べようと思っています。

ご協力いただいた学校の先生方、児童のみなさん、

どうもありがとうございました。

 

 

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